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12話 番解消請求審議会
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ロベニカは朝一番にミミの番解消請求書を提出したのだろう。その日の夕方には、翌日の審議会への出席要請の知らせが来ていた。
話はどこから出回るのか、すでに領内全体に広がっている。パン屋の夫妻も飛んできて、ミミを抱きしめた。
「こんなに早く審議会っていうのがあるのかい?」
パン屋の女将さんは大きな建物を見上げながらつぶやいた。荘厳な領主館の隣には、青空を背景に重厚な作りの建物が立っている。この中の一室で、審議会が開かれるのだ。番解消請求審議会は三十五年ぶりで、天気もいいせいか、多くの領民たちが興味深そうに集まってきていた。
審議会が開かれる部屋は思いのほか広かった。ミミの両親の他にも、青白い顔をしたベナスとその親族も集まっている。少し離れた場所にはホーデリオとロべニカの姿もあった。領民たちも入るだけ室内に入っていて、あとは担当者を待つだけだ。心強いことに、ミミの近くには弁護士見習いのランエルが見守ってくれていた。
審議の時間になり部屋に入ってきたのは、黒い服に身を包んだ六十歳前後の男女三人だった。真ん中に座ったひとりの男性が、自分たちが領主代理人だと名乗ってる。
「これより、番解消請求の是非を審議します。当事者は前で出てください」
ミミは中央の台へ足を踏み出した。
「ミミ・グリフォロー君、あなたはベナス・グリフォロー君の不貞が理由で番を解消したいとのことだね。合っているかい?」
右側の男性が声をかけてきた。
「はい、そうです」
手足の震えに気づかないふりをして、ミミはお腹に力を入れて声を出した。
「番同士は相手を思いやり、少しの過ちには寛容であるべきだと我々は思うのだがね」
「寛容の程度は、人それぞれ違うものです。誰かの物差しを、押し付けるものではありません」
部屋の隅には用紙にペンを走らせている者が二名いる。この審議会の内容は事細かく記録されるのだ。できるだけ丁寧に冷静に話しをすように、ミミはランエルからアドバイスを受けていた。
「番の暴力や借金で苦しむよりはましだと思う方もいるでしょう。でも私にとって、番の不貞はとても耐えられないことでした。寛容な心で受け入れられることではありません」
愛があろうと無かろうと、許せることと許せないことがあるのだ。
「資産のすべてを失って、永久追放になるんですよ? そこまでして番を解消する価値はありますか?」
左側にいた上品な女性が発言をすると、領民たちもうなずいている。
その通りだとミミも思った。あの日から頭の中では堂々巡りを繰り返し、知恵熱さえ出している。自分の名誉を守るため、気づかなふりをして、愛される番を演じればいい。だが、愛情と嫌悪感が渦を巻き続け、心の中を黒く染めていくのだ。いずれ大切な思い出さえも黒く染まって、残るのは相手への失望か憎悪か無関心だけかもしれない。
そんな毎日が、幸せだと言えるのか。
「おっしゃる通りです。でも……この法を調べれば調べるほど、胸の中がもやもやしてきて……黙っていようと思えば思うほど、苦しくなっていきました」
ミミは領主代理人たちではなく、周りで傍聴していた領民たちを見つめた。
「この決まりを大切にしている人たちもいるのでしょう。でも私はこの何があっても番の解消をできなくしている私たちの番制度をおかしいと思いました。改善されるべき悪法だと」
身体の震えが緊張からなのか、怒りからなのかミミにはわからなかった。ただできるだけ丁寧に、ゆっくと一人ひとりに届くよう言葉を紡いだ。領民たちからは困惑の声が聞こえてきたが、目に力を込めて彼らを見回した。
「それだけではありません。私たちの考え方も改めなければならないと思いました。不貞したほうが守られて、不貞されたほうが悪く言われるなんて、そんなの間違っています。みなさん、自分がその立場になったときのことを想像してみてください。あなたの番の不貞で自分の名誉が傷つけられる。番の不貞だけでも辛いのに、さらに世間の目が自分を非難してくるのです」
ミミにとって不貞は、見えないナイフで番の心臓を突き刺すことなのだと思うようになった。言葉では大事だと言いながら、なぜそんなことを自分の番にできるのか。ミミは心の中で、何度もベナスに問いかけていた。
「しかしその考え方は表向きなものなのだと最近理解しました。なぜなら、番に浮気がばれた者は自分の番に謝罪して、金品の賠償や別居などの対応が密に行われていると知ったからです。周りはそれを黙認しているとも。それは不貞行為をしたほうが悪いのだと、多くの方が認識しているからだと思います」
心当たりがあるのだろう、話を聞いている領民の何人かは目を泳がせている。出来心の一言で許されるのはほんの一部だ。不貞された番たちはみな、何かを対価に溜飲を下げざるを得ない。
この番制度がある限り。
「私はこの地が大好きです! 離れたくなんかない。でも番に縛られて、さらに世間から非難の目が向けられ続けているこの状態が、とても苦しいんです。せめてこんな法が無くて、普通に番の解消ができればよかったのにって……そう思います」
両親やランエルたちの視線を感じながら、ミミは領主代理人たちのほうに向き直した。
「私は兎獣人族の法を順守し、与えらる罰のすべてを受け入れます。ベナスとの番解消をお願いします!」
「ミミっ! どうか許してくれ!」
声の主にミミは視線を向けた。ベナスが立ちあがり、ミミのもとへ向かおうとするのを、ベナスの父親たちが必死になって止めている。
「祖父も父にも、愛人がいた!」
ベナスの告白に部屋中がざわめき出した。彼の母親は両目を見開いて、苦しそうに胸を手で押さえたあと、隣に立っている自分の番を睨みつけた。彼の父親は、息子を抑えながらも焦り出し、右往左往している。
「僕はそれが普通のことだと思っていたんだ……」
ベナスは祖父から、愛人は我々の文化であり、持ってはじめて一人前の男になるのだと言われていたという。
「だから、あと腐れのない女を選んだんだ。僕が愛しているのは、きみだけだから!」
ミミの知らないベナスの常識があった。義母も知らなかったようで、今にも倒れそうにしているのを周りが支えている。ベナスの兄たちは、自分の番たちから疑いの眼差しを向けられていて、顔を青くしていた。
「ベナス、あなたは少しでも私のことを考えた? バレたら私がどう思うのか、世間は私をどう思うのか、あなたの行動のその先をちゃんと考えていたの?」
「バレないと思っていたんだ」
「は?」
「バレない自信しかなかったんだ!」
ベナスの目は真剣で、本心からの言葉だとミミは思った。だがそんな自信はいったいどこから来るのかとも思ってしまったのだ。
「バレちゃっているじゃない! あなたとあの女が熱い口づけをかわしている姿を、私がばっちりこの目で見てしまっているじゃない!!」
「うううっ……ごめんよ、ミミ。きみをこんなに傷つけてしまうなんて……もう二度とあんなことはしないと誓うから……どうか今回だけは……」
悔しそうに両手を握りしめ、端正な顔を歪めている。年上でいつも頼りがいのあったベナスが、今は幼く見えてしまうほどだ。
「無理よ、ベナス。私はもう完璧な妻ではいられないの」
「きみはいつだって完璧だよ!」
ミミは首を何度も横に振った。
「掃除をして、洗濯をして、料理をして、お風呂を焚いて……その一つ一つをあなたのためにしたいと思えなくなってしまったの」
祈りとはまさに魔法だったのだろうか。祈らなくなったあの日から、ミミはベナスのために何かをしたいと思えなくなってしまっていた。
「今度は僕がする! 掃除をして、洗濯をして、料理をして、お風呂を焚いて! きみのために!!」
ミミはベナスを見た。これが本心を伝える最後の日になる。ベナスを傷つけてしまうかもしれない。でも、言わなければ永遠に伝わらない。
「あの女に触れた手で、触られたくないの」
ミミの普段聞かない低い声に、ベナスは固まった。
「あの女に触れたあなたのことを、汚い、気持ち悪いって思ってしまったの」
大好きだったベナスの優しい手が、ふたりの姿を思い出すたびに、嫌悪感で拒絶したくなるのだ。今の身体の震えは怒りからだった。
「しかも、あなたは私を信じてくれなかった。そんな人と……形だけの番でも、無理だと思ったの!」
愛も信頼も思いやりも、すべてを無くした番たちが一緒にいて、いったい何が残ると言うのだろうか。
「ミミ!」
双方の悲痛な叫びに、誰かの笑い声が重なった。
「最高の見世物ね!」
ロベニカが声をあげて笑っている。
周りの領民たちは、厳しい視線でロベニカを見ているが、本人は気にもしていない。抱腹絶倒するベロニカの隣で、ホーデリオは拍手をしながら立ち上がった。
「ミミ、よく頑張ったね。次は私のばんだ」
笑っていたロベニカの動きが止また。
ミミもホーデリオが何を言っているのか理解できず、自分の前に出てきた彼を大きな目で凝視して見上げている。
議会内で傍聴していた領民たちも、予想外の展開に固唾を飲んで見守っていた。
「さて、みなさん。次は私の番解消請求の審議を始めましょう」
一瞬の静寂のあとでどよめきが起こった。
話はどこから出回るのか、すでに領内全体に広がっている。パン屋の夫妻も飛んできて、ミミを抱きしめた。
「こんなに早く審議会っていうのがあるのかい?」
パン屋の女将さんは大きな建物を見上げながらつぶやいた。荘厳な領主館の隣には、青空を背景に重厚な作りの建物が立っている。この中の一室で、審議会が開かれるのだ。番解消請求審議会は三十五年ぶりで、天気もいいせいか、多くの領民たちが興味深そうに集まってきていた。
審議会が開かれる部屋は思いのほか広かった。ミミの両親の他にも、青白い顔をしたベナスとその親族も集まっている。少し離れた場所にはホーデリオとロべニカの姿もあった。領民たちも入るだけ室内に入っていて、あとは担当者を待つだけだ。心強いことに、ミミの近くには弁護士見習いのランエルが見守ってくれていた。
審議の時間になり部屋に入ってきたのは、黒い服に身を包んだ六十歳前後の男女三人だった。真ん中に座ったひとりの男性が、自分たちが領主代理人だと名乗ってる。
「これより、番解消請求の是非を審議します。当事者は前で出てください」
ミミは中央の台へ足を踏み出した。
「ミミ・グリフォロー君、あなたはベナス・グリフォロー君の不貞が理由で番を解消したいとのことだね。合っているかい?」
右側の男性が声をかけてきた。
「はい、そうです」
手足の震えに気づかないふりをして、ミミはお腹に力を入れて声を出した。
「番同士は相手を思いやり、少しの過ちには寛容であるべきだと我々は思うのだがね」
「寛容の程度は、人それぞれ違うものです。誰かの物差しを、押し付けるものではありません」
部屋の隅には用紙にペンを走らせている者が二名いる。この審議会の内容は事細かく記録されるのだ。できるだけ丁寧に冷静に話しをすように、ミミはランエルからアドバイスを受けていた。
「番の暴力や借金で苦しむよりはましだと思う方もいるでしょう。でも私にとって、番の不貞はとても耐えられないことでした。寛容な心で受け入れられることではありません」
愛があろうと無かろうと、許せることと許せないことがあるのだ。
「資産のすべてを失って、永久追放になるんですよ? そこまでして番を解消する価値はありますか?」
左側にいた上品な女性が発言をすると、領民たちもうなずいている。
その通りだとミミも思った。あの日から頭の中では堂々巡りを繰り返し、知恵熱さえ出している。自分の名誉を守るため、気づかなふりをして、愛される番を演じればいい。だが、愛情と嫌悪感が渦を巻き続け、心の中を黒く染めていくのだ。いずれ大切な思い出さえも黒く染まって、残るのは相手への失望か憎悪か無関心だけかもしれない。
そんな毎日が、幸せだと言えるのか。
「おっしゃる通りです。でも……この法を調べれば調べるほど、胸の中がもやもやしてきて……黙っていようと思えば思うほど、苦しくなっていきました」
ミミは領主代理人たちではなく、周りで傍聴していた領民たちを見つめた。
「この決まりを大切にしている人たちもいるのでしょう。でも私はこの何があっても番の解消をできなくしている私たちの番制度をおかしいと思いました。改善されるべき悪法だと」
身体の震えが緊張からなのか、怒りからなのかミミにはわからなかった。ただできるだけ丁寧に、ゆっくと一人ひとりに届くよう言葉を紡いだ。領民たちからは困惑の声が聞こえてきたが、目に力を込めて彼らを見回した。
「それだけではありません。私たちの考え方も改めなければならないと思いました。不貞したほうが守られて、不貞されたほうが悪く言われるなんて、そんなの間違っています。みなさん、自分がその立場になったときのことを想像してみてください。あなたの番の不貞で自分の名誉が傷つけられる。番の不貞だけでも辛いのに、さらに世間の目が自分を非難してくるのです」
ミミにとって不貞は、見えないナイフで番の心臓を突き刺すことなのだと思うようになった。言葉では大事だと言いながら、なぜそんなことを自分の番にできるのか。ミミは心の中で、何度もベナスに問いかけていた。
「しかしその考え方は表向きなものなのだと最近理解しました。なぜなら、番に浮気がばれた者は自分の番に謝罪して、金品の賠償や別居などの対応が密に行われていると知ったからです。周りはそれを黙認しているとも。それは不貞行為をしたほうが悪いのだと、多くの方が認識しているからだと思います」
心当たりがあるのだろう、話を聞いている領民の何人かは目を泳がせている。出来心の一言で許されるのはほんの一部だ。不貞された番たちはみな、何かを対価に溜飲を下げざるを得ない。
この番制度がある限り。
「私はこの地が大好きです! 離れたくなんかない。でも番に縛られて、さらに世間から非難の目が向けられ続けているこの状態が、とても苦しいんです。せめてこんな法が無くて、普通に番の解消ができればよかったのにって……そう思います」
両親やランエルたちの視線を感じながら、ミミは領主代理人たちのほうに向き直した。
「私は兎獣人族の法を順守し、与えらる罰のすべてを受け入れます。ベナスとの番解消をお願いします!」
「ミミっ! どうか許してくれ!」
声の主にミミは視線を向けた。ベナスが立ちあがり、ミミのもとへ向かおうとするのを、ベナスの父親たちが必死になって止めている。
「祖父も父にも、愛人がいた!」
ベナスの告白に部屋中がざわめき出した。彼の母親は両目を見開いて、苦しそうに胸を手で押さえたあと、隣に立っている自分の番を睨みつけた。彼の父親は、息子を抑えながらも焦り出し、右往左往している。
「僕はそれが普通のことだと思っていたんだ……」
ベナスは祖父から、愛人は我々の文化であり、持ってはじめて一人前の男になるのだと言われていたという。
「だから、あと腐れのない女を選んだんだ。僕が愛しているのは、きみだけだから!」
ミミの知らないベナスの常識があった。義母も知らなかったようで、今にも倒れそうにしているのを周りが支えている。ベナスの兄たちは、自分の番たちから疑いの眼差しを向けられていて、顔を青くしていた。
「ベナス、あなたは少しでも私のことを考えた? バレたら私がどう思うのか、世間は私をどう思うのか、あなたの行動のその先をちゃんと考えていたの?」
「バレないと思っていたんだ」
「は?」
「バレない自信しかなかったんだ!」
ベナスの目は真剣で、本心からの言葉だとミミは思った。だがそんな自信はいったいどこから来るのかとも思ってしまったのだ。
「バレちゃっているじゃない! あなたとあの女が熱い口づけをかわしている姿を、私がばっちりこの目で見てしまっているじゃない!!」
「うううっ……ごめんよ、ミミ。きみをこんなに傷つけてしまうなんて……もう二度とあんなことはしないと誓うから……どうか今回だけは……」
悔しそうに両手を握りしめ、端正な顔を歪めている。年上でいつも頼りがいのあったベナスが、今は幼く見えてしまうほどだ。
「無理よ、ベナス。私はもう完璧な妻ではいられないの」
「きみはいつだって完璧だよ!」
ミミは首を何度も横に振った。
「掃除をして、洗濯をして、料理をして、お風呂を焚いて……その一つ一つをあなたのためにしたいと思えなくなってしまったの」
祈りとはまさに魔法だったのだろうか。祈らなくなったあの日から、ミミはベナスのために何かをしたいと思えなくなってしまっていた。
「今度は僕がする! 掃除をして、洗濯をして、料理をして、お風呂を焚いて! きみのために!!」
ミミはベナスを見た。これが本心を伝える最後の日になる。ベナスを傷つけてしまうかもしれない。でも、言わなければ永遠に伝わらない。
「あの女に触れた手で、触られたくないの」
ミミの普段聞かない低い声に、ベナスは固まった。
「あの女に触れたあなたのことを、汚い、気持ち悪いって思ってしまったの」
大好きだったベナスの優しい手が、ふたりの姿を思い出すたびに、嫌悪感で拒絶したくなるのだ。今の身体の震えは怒りからだった。
「しかも、あなたは私を信じてくれなかった。そんな人と……形だけの番でも、無理だと思ったの!」
愛も信頼も思いやりも、すべてを無くした番たちが一緒にいて、いったい何が残ると言うのだろうか。
「ミミ!」
双方の悲痛な叫びに、誰かの笑い声が重なった。
「最高の見世物ね!」
ロベニカが声をあげて笑っている。
周りの領民たちは、厳しい視線でロベニカを見ているが、本人は気にもしていない。抱腹絶倒するベロニカの隣で、ホーデリオは拍手をしながら立ち上がった。
「ミミ、よく頑張ったね。次は私のばんだ」
笑っていたロベニカの動きが止また。
ミミもホーデリオが何を言っているのか理解できず、自分の前に出てきた彼を大きな目で凝視して見上げている。
議会内で傍聴していた領民たちも、予想外の展開に固唾を飲んで見守っていた。
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