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第12話 どうして私なの?
しおりを挟む「エヴェリーナ!」
エヴェリーナの顔色が悪いことに気が付いた私は、咄嗟に彼女を受け止めた。顔色が真っ青で、呼びかけにも答えない。掴んだ肩は細く、体は羽のように軽かった。
エドワード皇太子が騒ぎに気付き、声を掛けられる。
「ミス・エイヴェリー、大丈夫か?すぐ休憩室に。医師を呼んでくれ」
私は彼女を横に抱きかかえ、令嬢たちの痛い視線を浴びながら大広間を後にした。
「彼女の侍女を呼んでいただけますか?」
「かしこまりました」
女官の先導で休憩室に案内される。間もなくメアリーとエイヴェリー男爵も休憩室に駆け付けた。私はその間廊下に出て、彼女が意識を取り戻すのを待つ。医師が脈や呼吸に異常が無いのを確認したことを告げると、その場にいた全員が安堵した。
「お嬢様、まあお可哀そうに……」
「お騒がせして申し訳ない。娘は少し体調を崩しただけです」
ほどなくして、彼女が意識を取り戻した。宮廷の女官と医師は礼儀正しく「少しお休みくださいませ。失礼いたします」と退出する。
「……お父様……?私……」
「目が覚めたかい?具合が悪くなって倒れてしまったようだ。アルサリオン君が咄嗟に支えてくれたから、頭を打たなくてよかったよ」
「……ごめんなさい、私……」
(……泣いているのだろうか)
今日まで毎日マナーやダンスレッスンに明け暮れていたのをよく知っているだけに、彼女の気持ちを思うと胸が痛くなる。
「大丈夫だよ、よくあることだ。殿下がお声を掛けてくださったから、不名誉なことではない。安心しなさい」
「お嬢様、お水を取りに行ってまいりますね」
メアリーとエイヴェリー男爵が休憩室を出てくる。夜会の後半は欠席するようだ。
「アルサリオン君、君がいてくれてよかった。娘を守ってくれてありがとう」
「いえ、婚約者として当然のことですから」
休憩室には彼女だけが取り残された。カーテンを一枚挟んで、彼らが戻るまでの間は彼女と二人きりだ。
「エヴェリーナ、大丈夫かい?」
「……ええ、大丈夫よ。アルが助けてくれたのね、どうもありがとう」
――彼女の声から感じ取れるのは、怯え。明らかにいつもの彼女らしさは影を潜めていた。この僅かな時間に何があった?
「私は、何か君が嫌がるようなことをしてしまったかな?」
「えっ……」
君は本当に分かりやすいね。貴族は感情を隠すものだと教わらなかったのかい?
「怯えているね。まさかまた私がヴァンピールにでも見えたのかい?」
そんな訳ないでしょ!といつものように応戦してくると思い、軽口を叩いてみた。しかし、返ってきたのは、「そっそんなことないわ……」という蚊の鳴くような震えた声。
「……君に嫌われるのは応えるんだ。何かあるなら、教えて欲しい」
今すぐに閉ざされているカーテンを開けて、エヴェリーナを抱きしめたい。だが、そうできないことも分かっている。欲望を理性で押さえるように、片手で自分の腕を強く握りこんだ。
「……さっき、ミスター・ウェリントンが教えてくれたの。エルフは一度目を付けた人間に強く執着するって」
やはり先ほどのワルツを踊っていた男に余計なことを吹き込まれたのか。彼女に顔を見られていなくてよかった。今の私は静かなる怒りを滲ませて、とても醜い顔をしていただろうから。
「貴方の愛は、執着よ。きっとそれは本当の愛ではないわ」
「君は、私より初対面の男の言葉を信じるのかい?」
「……一応初対面じゃないわ。幼いころに会ったことがあるみたいだから」
私は細く息を吐きだし、エアリエルを呼んだ。
「はい、アルサリオン様。お呼びでしょうか?」
「彼女にエルフの求婚の儀についての説明を頼む」
「えっご自分でなさればいいじゃないですか」
「……私の言葉だと、信じてもらえないだろうから」
エアリエルは心配そうにうなずき、カーテンの内側へと入っていった。私はエイヴェリー男爵が戻ってくるのを見届けると、皇太子へ挨拶をしに広間へと戻った。
♢♢♢
胸が苦しい、こんな思いは初めてだわ――。
ゆっくりと戻ってきた意識の波間で、私は目を覚ました。視界に入ってきたのは、メアリーとお父様の心配そうな顔。
「……お父様……?私……」
「目が覚めたようだね。具合が悪くなって倒れてしまったようだ。アルサリオン君が咄嗟に支えてくれたから、頭を打たなくてよかったよ」
「……ごめんなさい、私……」
情けなくて涙が出てきた。一生懸命練習してきたのに、こんな不始末を起こしてしまうだなんて。
「大丈夫だよ、よくあることだ。殿下がお声を掛けてくださったから、不名誉なことではない。安心しなさい」
「お嬢様、お水を取りに行ってまいりますね」
お父様はこのまま欠席して構わないと言ってくれたので、それに甘えることにした。アルが意識を失った私を運んでくれたのだという。
その言葉を聞いて、私は思い出してしまった。ワルツの時に見た、アルの表情――。私はその冷たい表情が、恐ろしかったのだ。心臓を掴まれたように息苦しくなり、冷水を浴びた感覚になった。
そして思い知ったのだ。アルは、ヒトではなく、エルフという種族なのだということを――。
「エヴェリーナ、大丈夫かい?」
「……ええ、大丈夫よ。アルが助けてくれたのね、どうもありがとう」
彼がこの部屋にいなくてよかった。今は、アルにどんな顔をして会えばいいのか分からない。
「私はまた何か君が嫌がるようなことをしてしまったかな?」
「えっ……」
唐突な彼の言葉に私は思わず反応してしまった。「まさかまた私がヴァンピールにでも見えたのかい?」という軽口にも、いつものように乗ることができない。
「……君に嫌われるのは応えるんだ。何かあるなら、教えて欲しい」
……こんなに切羽詰まった声を聴くのは初めてだわ。
「……さっき、ミスター・ウェリントンが教えてくれたの。エルフは一度目を付けた人間に強く執着するって」
私はついに胸に抱いていた疑問を彼にぶつけてしまった。
――どうして私なの?
貴方が私と結婚したいというのは、ただの執着なの?手に入れられたら、それで満足してしまうのではないの?
私の心は不安と猜疑心でいっぱいだった。だってそれなら、最初から賭けにならないじゃない。
私がもし貴方を愛してしまったら、貴方の望みは叶ってしまう。
じゃあ、その愛は泡のように消えてしまうのではないの――?
「貴方の愛は、執着よ。きっとそれは本当の愛ではないわ」
「君は、私より初対面の男の言葉を信じるのかい?」
「……一応初対面じゃないわ。幼いころに会ったことがあるみたいだから」
カーテン越しに彼のため息が聞こえてきた。そして、誰かとの会話も。
「はい、アルサリオン様。お呼びでしょうか?」
「彼女にエルフの求婚の儀についての説明を頼む」
「えっご自分でなさればいいじゃないですか」
「……私の言葉だと、信じてもらえないだろうから」
――彼を傷つけてしまった?
私が休憩室で震えていると、小さな光が蛍のようにすうっとカーテンを通り抜ける。その光は私の前まで近づくと、小人に羽の生えた姿を現した。
そう、妖精が現れたのだ。分厚い本を一冊抱えて。
「えー、私はエアリエル。この求婚の儀の見届け人です。以後お見知りおきを」
……可愛い、お人形さんみたいだわ。今度我が家のドールハウスに招待してもいいかしら。そこにお父様がカーテンを開けて入ってきた。
「エヴェリーナ、あと少ししたら帰ろうか……ってなんだそれは」
「ミス・エイヴェリーの父君ですか、ちょうどよいので一緒にお聞きください」
彼は風の妖精のエアリエル。今回アルがエルフの国から来たのは、私への求婚の儀を行うためで、この求婚の儀にはいくつかの制約があることを教えてくれた。
「まずですね、こちらの求婚の儀は古くは千年前、イングランドと同盟国になった際に発足されたものです」
「ほお、千年前とは……」
「それ以前は、気に入った人間がいれば勝手に攫っていたようですからね」
ぞっ。やっぱり人外の考えることは怖いわ。
「まず大前提として、求婚の儀は相手からの同意が必要になります。同意が無ければ連れ帰ることはできません。そして、エルフは自身の素性を明かせません」
「正体を明かしてはいけない……まるで『妖精の花嫁』ね。エルフって名乗るのはいいの?」
「そちらも求婚の儀が発足する前は、一切の素性を明かさなくてよかったんですがね。近年精霊界でも法令が整備されて、流石に種族まで隠して接するのは詐欺でしょうってことで種族の公開は許可されました」
なるほど、精霊の国も結構人間社会らしいところがあるのね。
「あとはそうですね、人間に使ってはいけない魔法とかもありますよ。心を支配したり、生死に関連するようなことはご法度です。そういった制約を破ると求婚の儀は失敗で、即強制帰還になります」
エアリエルは分厚い書籍をぱらぱらとめくって、淡々と求婚の儀のルールを読み上げた。
「まあ私に言わせれば、今どきこの求婚の儀は守らなくたっていいんですよ。国交は途絶えて久しいし、同盟も解消されていますから」
「え?それって……」
「つまりですね、アルサリオン様は貴女の同意が無くたって、エルフの国に無理やり連れ帰り、娶ることも可能ということです。なのに彼はそうしなかった。その意味をよくお考え下さい」
エアリエルの言葉に、私の胸の鼓動は高鳴った。それはつまり、どういうこと?
お父様が私の手を優しく握り、穏やかな声を零した。
「エヴェリーナ、私は君の幸せを一番に願っている。アルサリオン君は素晴らしい若者だが、お前の意に沿わないならきちんとお断りしよう」
「いやいやミス・エイヴェリー、アルサリオン様ほど好条件の男性はイングランド中探したって見つかりませんよ!エルフの国に暮らしても、破格の待遇をお約束します!賭けの期間はまだありますからどうかお考え直しを!」
エアリエル慌てふためいて私の周りを飛び回る。アルに怒られてしまうのかしら?それは少し可哀そうだ。
「時間が欲しいわ、もう少し考えさせてくれる?」
「もちろんです。アルサリオン様は本当に、貴女を愛していらっしゃいますから」
拝啓、天国のお母様。バッキンガム宮殿は夢のように華やかで素晴らしい場所でした。でも、やっぱり私はエイヴェリー領の方が落ち着きます。
本当の愛を、私は見極められるでしょうか?エルフと人間は分かり合えるのでしょうか――私も、少しはアルに歩み寄ってみなくてはいけませんね。それが"相互理解"ということですもの。
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