まおはちゆと結ばれたい

ちぇのあ

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蒼月(前)

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陽射しと共に起きれば、今日も隣にちゆちゃんが綺麗な寝顔を僕に見せてくれている。
そうか、昨日のよく歩いて疲れて、すぐに一緒に眠ったんだ。
今朝は久しぶりに自分で食材を調理している。
今後野営する事が増えるからな。
食事は自分で用意しなければならない。
遊樹鳥のガラや脂身でスープを煮込んだので味見する。
なかなかに良い出汁が取れた。
スープ以外にもモツを陽水で仕入れた野菜と煮込んで塩味で鍋にした。
少し味見をすれば、人参も甘葉もキャベツも味がよく染み込んでいて美味しい。

真桜「よし、魔樹の魔水でご飯も炊いたし、果物の切り身も用意したし、ちゆちゃんが起きるまで寝顔を見守るか♪」

ネグリジェに身を包む彼女を側で見守る。
歳に似合わない程の幼い寝顔が可愛い。

真桜「いつもちゆちゃんが甘えてくれるからちゆちゃんに任せてるけど、たまにはこちらからも積極的になりたい所だな。」

かと言って寝ている彼女に積極的になるのは魔王の意地が許さない。
彼女の表情を見て、目にかかった髪を整えて、頭を撫でる。

真白「魔王様!これより蒼月へ総攻撃を仕掛けます!是非魔王様のお力添えを。」

真桜「いや…籠城してる兵はほぼ逃走して、残った兵は生き残る為に味方の死体を食い漁る始末だと聞いているぞ。俺がわざわざ出向かなくとも…。」

真白「何を仰いますか魔王様!」

真桜「俺の代わりに、変身が得意な魔族に俺の影武者をさせれば良いだろう。」

真白「何を仰いますか魔王様!」

しばらく出陣させたがる真白とちゆちゃんの側に居たい俺との間で、話が平行線を辿る。
とにかく手柄を魔王にとらせる風潮が先代から続いている。
魔王の威厳を保つ為に必要なのはわかるが…それにしても、真白は幹部の癖に語彙が貧弱じゃないか?

真桜「仕方ない…すぐにかたをつけるぞ!」

真白「その粋です!魔王様!」

僕は少しスープを味わい、ちゆちゃんの可愛らしい寝顔を名残惜しそうに見てから部屋を出た。
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