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プロローグ
大志の悪魔
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スピネル国よりずっと南の海に浮かぶ島々『ラグーナ諸島』、その島の一つ、南島には悪魔族が住んでいます。昔から悪魔族はズルくて信用できない種族と言われ、人間をはじめとする他の種族から忌み嫌われ、差別されてきたので、南島に追いやられるように移り住んできた悪魔族は、異種族と関わらないようにひっそりと暮らしてきました。
そんな南島に、『リリス・クリムゾン』という、十五になる悪魔族の少女が住んでいます。数年前に両親を亡くし、角のない下級悪魔の彼女に親しいものはおらず、孤独でした。しかし、悪魔族の持つイメージを変えようとしていた両親の意志をうけついだ彼女は、悪魔族でただ一人、北島の学校に通い続けています。
晴れ渡る空のもと、石と木の屋根と言う素朴な家々が目立つ南島の家の一軒から、茶のミニスカートワンピースと白いニーソックスをまとい、背にコウモリの翼と悪魔にありがちな、尖った細長い尻尾を生やし、赤毛のロングヘアーを上で二つにくくった髪型にしている、紫の瞳の整った顔立ちの悪魔少女リリスが黒の鞄を持って出てきました。それを見た、角を生やした茶髪のショートヘアーの悪魔族の青年が話しかけます。
「おいリリス、今日も学校とやらに行くのか?」
「うむ!」それを聞いた悪魔の青年はバカにしたような声で言いました。
「ムダなことを!下級悪魔が勉強して、何になるって言うんだ!?」
「何もしなければ、何も変わらぬ!両親から、現状を変えたければ学校へ行けと言われておる!」
「本当に悪魔族に対するイメージを変えられると思っているのか!?おめでたいヤツだ!乳がでかいことだけが取り柄の下級悪魔の分際で!」悪魔の青年が鼻の下を伸ばしながら言うと、リリスは豊満で形のいい胸を両腕で押さえて顔を赤らめます。
「うるさい!ジロジロ見るでないわ!」リリスはフンと鼻を鳴らし、船着き場を目指します。
ボートを漕いで十分ほどで、北島の船着き場に着くと、リリスはロープを使ってボートを杭に固定し、
鞄を持って学校を目指しました。
北島は、南島よりも緑が多く、青々とした芝生、緑の葉を茂らせているヤシの木がいくつもあります。学校は宿屋や店や病院と言った小さな町の奥にあり、リリスはそこを目指していると、頭にバンダナを巻いた船乗りや、アロハシャツを着た旅行客などが、彼女を汚いものでも見るかのように言います。
「見ろよ、悪魔族が学校に行くぞ」
「まあ、いやらしい!」リリスは気にすることなく学校の中へと入って行きます。
学校は、この町の里長であるガルダイン博士が子供たちに勉強を教えています。学校では、人間の子供だけでなく、ゴブリンやリザードマン(直立したトカゲ)と言った異種族の子供もおり、先生のガルダイン博士も人間ではなく、青いうろこに天使の翼を持つ古竜でした。元々ラグーナ諸島は、荒れ果てた無人島だったのを、里長のガルダイン博士が草木を植えて住みよい土地に変え、様々な種族が共存する町を造ったのが始まりです。
この学校で、博物学者のガルダイン博士は、悪魔族のリリスも隔たりなく受け入れてくれましたが、子供たちは誰一人、リリスに話しかける者はいませんでした。
「では、この計算式が分かる者はおるかのう?」ガルダイン博士が黒板に計算式を書き、机に着席している子供たちに質問すると、リリスが右手をあげて起立します。
「うぬ!妾がその問題を解いて見せよう!皆も見ておるがよいぞ!」
「なんだよリリス、毎回そのしゃべり方、女王様みたい!」子供たちがバカにして笑う中、リリスは意に介することなく、見事その計算式を解いて見せました。
「・・・別によいであろう、亡き母上がこう言うしゃべり方だったのじゃ」
昼下がり、授業も終わり、子供たちが家路につき始めると、町の広場で、白装束と白覆面の集団が、集まって、何かを話しているのをみました。
「ぬ・・・!?あのおかしな格好の集団は・・・あれが噂に聞く『ホワイト団』じゃろうか・・・?人間至上主義を掲げ、異種族を追い出そうとしていると言われるあの秘密結社・・・ガルダイン博士が言っておったな・・・ホワイト団には関わるなと・・・」リリスは気づかれないように、船着き場を目指します。
船着き場について、自分のボートに乗ろうとすると、船着き場の小屋で同じ学校に通う子供たちがなにやら話しているのを見つけました。
「おい、今日こそ決行だ!」ボーズ頭の少年がショートヘアーの少年に話しかけます。
「ああ、南島にある遺跡の宝か?本当にあるの?」ショートヘアーの少年は疑わしく頭を抱えます。
「ああ、絶対ある!あそこには昔の魔法文明の遺産がいっぱいあるって言ってたぞ!」ボーズ頭の少年は自信たっぷりに言うと、二人の少年はボートに乗り、南島を目指すと、リリスはハッとします。
「ぬ・・・!?あの遺跡には・・・確か・・・あれが・・・!こうしてはおれぬ!」リリスは急いで自分のボートに乗り込み、少年たちを追いかけました。
南島に着いたリリスは、村の奥にある黒い石を積み上げて造られた古代の要塞跡へと歩を進めます。不気味なほどの静けさが漂う遺跡の暗がりの中へと入って行きます。
「もうすぐ奥に着くはずじゃ!」薄暗い遺跡の中を、リリスはひたすら進んで行きます。程なくして、奥にある広間にたどり着くと、あの二人の少年が、奥にある棺桶のような重い石の箱のふたを必死で開けようとしていたので、リリスが叫びます。
「やめよ!その中身は宝ではない!悪霊が入っておるのじゃ!」しかし、少年たちは知らん顔です。
「なんだよ、リリス姉ちゃんか?悪魔の言う事なんて信じられるか!えいっ!」石の箱のふたをずらすと、中からどす黒い煙が立ち上り、それは二つの黄色い目と裂けた口を持つ悪霊に変わりました。
「わあああっ!本当に悪霊だぁ!」子供たちは腰が抜けて動けなくなっている所を、リリスが二人をかばうように悪霊の前に立ちはだかりました。迫ってくる悪霊に対し、リリスは口から赤く燃える炎を吐きだし、悪霊は炎に包まれ、苦しみながら石の箱の中へと戻って行き、リリスが再びずれたふたを元に戻して再び悪霊を封印することが出来ました。
「大丈夫か、お主たち・・・」リリスが二人の少年に向き直って言います。
「うん・・・大丈夫だよ・・・」リリスが二人の手を取り、立たせます。
「ありがとう・・・リリス姉ちゃん・・・」リリスは二人を連れて、遺跡の出口を目指しました。
三人が遺跡を出ると、村ではホワイト団の者たちが警棒や火薬玉を使って暴れまわっていて、悪魔族の者たちを襲っていたのです。
「なんじゃこれは!?とにかく、止めねば!」リリスは向かってくるホワイト団員を、炎の息や毒の爪を振りかざして次々に下していき、彼女の目の前にリーダー格のホワイト団員が警棒を持って現れると、少年たちはリリスの後ろに隠れます。
「ほう、やはり少年たちは悪魔に誘拐されていたんですね・・・!」それにリリスが反論します。
「この童たちは、妾が連れて来たのではない!」
「本当だよ!ぼくたちが勝手にきたんだ!」
「リリス姉ちゃんは、ぼくたちを助けてくれたんだ!」少年たちも訴えますが、ホワイト団員は聞きません。
「悪魔の言う事なんて、信じられませんね・・・!君たち、その悪魔に脅されたんだね・・・私が助けてあげるよ・・・!」ホワイト団員が近づくと、少年たちはリリスにしがみつくと、リリスは鋭い両手の毒の爪を伸ばします。
「よ・・・よるな!」リリスは毒の爪を振り回したり、炎の息を吐きだしたりして応戦しますが、どれも警棒ではじかれたり、かわされたりし、追いつめられてしまうと、あの悪魔の青年が飛び蹴りと闇のエネルギーの魔法を使って、ホワイト団員を下しました。
「まだまだだなリリス!あの程度の敵に苦戦するとは・・・」リリスは歯噛みして言います。
「なぜじゃ・・・!?なぜこんなことに・・・!?」これに悪魔族の青年はあきらめムードで言います。
「見ただろ、これが現実さ・・・」ホワイト団員はみな白い大きな船に乗って南島を出て行くと、リリスは少年たちを連れて、ボートに乗って北島へと送って行きます。
ホワイト団の襲撃から一週間、リリスは北島の学校の中学部を卒業しました。そして、彼女は高等部には進まず、鞄に薬や保存がきく食用肉などを持って、北島をめざします。
「・・・このままこの島に引きこもっておってはダメじゃ・・・!」北島に着くと、リリスは胸に秘めた思いを持ち、外国からくる大型船などが停泊する港へと向かって行きました。
そんな南島に、『リリス・クリムゾン』という、十五になる悪魔族の少女が住んでいます。数年前に両親を亡くし、角のない下級悪魔の彼女に親しいものはおらず、孤独でした。しかし、悪魔族の持つイメージを変えようとしていた両親の意志をうけついだ彼女は、悪魔族でただ一人、北島の学校に通い続けています。
晴れ渡る空のもと、石と木の屋根と言う素朴な家々が目立つ南島の家の一軒から、茶のミニスカートワンピースと白いニーソックスをまとい、背にコウモリの翼と悪魔にありがちな、尖った細長い尻尾を生やし、赤毛のロングヘアーを上で二つにくくった髪型にしている、紫の瞳の整った顔立ちの悪魔少女リリスが黒の鞄を持って出てきました。それを見た、角を生やした茶髪のショートヘアーの悪魔族の青年が話しかけます。
「おいリリス、今日も学校とやらに行くのか?」
「うむ!」それを聞いた悪魔の青年はバカにしたような声で言いました。
「ムダなことを!下級悪魔が勉強して、何になるって言うんだ!?」
「何もしなければ、何も変わらぬ!両親から、現状を変えたければ学校へ行けと言われておる!」
「本当に悪魔族に対するイメージを変えられると思っているのか!?おめでたいヤツだ!乳がでかいことだけが取り柄の下級悪魔の分際で!」悪魔の青年が鼻の下を伸ばしながら言うと、リリスは豊満で形のいい胸を両腕で押さえて顔を赤らめます。
「うるさい!ジロジロ見るでないわ!」リリスはフンと鼻を鳴らし、船着き場を目指します。
ボートを漕いで十分ほどで、北島の船着き場に着くと、リリスはロープを使ってボートを杭に固定し、
鞄を持って学校を目指しました。
北島は、南島よりも緑が多く、青々とした芝生、緑の葉を茂らせているヤシの木がいくつもあります。学校は宿屋や店や病院と言った小さな町の奥にあり、リリスはそこを目指していると、頭にバンダナを巻いた船乗りや、アロハシャツを着た旅行客などが、彼女を汚いものでも見るかのように言います。
「見ろよ、悪魔族が学校に行くぞ」
「まあ、いやらしい!」リリスは気にすることなく学校の中へと入って行きます。
学校は、この町の里長であるガルダイン博士が子供たちに勉強を教えています。学校では、人間の子供だけでなく、ゴブリンやリザードマン(直立したトカゲ)と言った異種族の子供もおり、先生のガルダイン博士も人間ではなく、青いうろこに天使の翼を持つ古竜でした。元々ラグーナ諸島は、荒れ果てた無人島だったのを、里長のガルダイン博士が草木を植えて住みよい土地に変え、様々な種族が共存する町を造ったのが始まりです。
この学校で、博物学者のガルダイン博士は、悪魔族のリリスも隔たりなく受け入れてくれましたが、子供たちは誰一人、リリスに話しかける者はいませんでした。
「では、この計算式が分かる者はおるかのう?」ガルダイン博士が黒板に計算式を書き、机に着席している子供たちに質問すると、リリスが右手をあげて起立します。
「うぬ!妾がその問題を解いて見せよう!皆も見ておるがよいぞ!」
「なんだよリリス、毎回そのしゃべり方、女王様みたい!」子供たちがバカにして笑う中、リリスは意に介することなく、見事その計算式を解いて見せました。
「・・・別によいであろう、亡き母上がこう言うしゃべり方だったのじゃ」
昼下がり、授業も終わり、子供たちが家路につき始めると、町の広場で、白装束と白覆面の集団が、集まって、何かを話しているのをみました。
「ぬ・・・!?あのおかしな格好の集団は・・・あれが噂に聞く『ホワイト団』じゃろうか・・・?人間至上主義を掲げ、異種族を追い出そうとしていると言われるあの秘密結社・・・ガルダイン博士が言っておったな・・・ホワイト団には関わるなと・・・」リリスは気づかれないように、船着き場を目指します。
船着き場について、自分のボートに乗ろうとすると、船着き場の小屋で同じ学校に通う子供たちがなにやら話しているのを見つけました。
「おい、今日こそ決行だ!」ボーズ頭の少年がショートヘアーの少年に話しかけます。
「ああ、南島にある遺跡の宝か?本当にあるの?」ショートヘアーの少年は疑わしく頭を抱えます。
「ああ、絶対ある!あそこには昔の魔法文明の遺産がいっぱいあるって言ってたぞ!」ボーズ頭の少年は自信たっぷりに言うと、二人の少年はボートに乗り、南島を目指すと、リリスはハッとします。
「ぬ・・・!?あの遺跡には・・・確か・・・あれが・・・!こうしてはおれぬ!」リリスは急いで自分のボートに乗り込み、少年たちを追いかけました。
南島に着いたリリスは、村の奥にある黒い石を積み上げて造られた古代の要塞跡へと歩を進めます。不気味なほどの静けさが漂う遺跡の暗がりの中へと入って行きます。
「もうすぐ奥に着くはずじゃ!」薄暗い遺跡の中を、リリスはひたすら進んで行きます。程なくして、奥にある広間にたどり着くと、あの二人の少年が、奥にある棺桶のような重い石の箱のふたを必死で開けようとしていたので、リリスが叫びます。
「やめよ!その中身は宝ではない!悪霊が入っておるのじゃ!」しかし、少年たちは知らん顔です。
「なんだよ、リリス姉ちゃんか?悪魔の言う事なんて信じられるか!えいっ!」石の箱のふたをずらすと、中からどす黒い煙が立ち上り、それは二つの黄色い目と裂けた口を持つ悪霊に変わりました。
「わあああっ!本当に悪霊だぁ!」子供たちは腰が抜けて動けなくなっている所を、リリスが二人をかばうように悪霊の前に立ちはだかりました。迫ってくる悪霊に対し、リリスは口から赤く燃える炎を吐きだし、悪霊は炎に包まれ、苦しみながら石の箱の中へと戻って行き、リリスが再びずれたふたを元に戻して再び悪霊を封印することが出来ました。
「大丈夫か、お主たち・・・」リリスが二人の少年に向き直って言います。
「うん・・・大丈夫だよ・・・」リリスが二人の手を取り、立たせます。
「ありがとう・・・リリス姉ちゃん・・・」リリスは二人を連れて、遺跡の出口を目指しました。
三人が遺跡を出ると、村ではホワイト団の者たちが警棒や火薬玉を使って暴れまわっていて、悪魔族の者たちを襲っていたのです。
「なんじゃこれは!?とにかく、止めねば!」リリスは向かってくるホワイト団員を、炎の息や毒の爪を振りかざして次々に下していき、彼女の目の前にリーダー格のホワイト団員が警棒を持って現れると、少年たちはリリスの後ろに隠れます。
「ほう、やはり少年たちは悪魔に誘拐されていたんですね・・・!」それにリリスが反論します。
「この童たちは、妾が連れて来たのではない!」
「本当だよ!ぼくたちが勝手にきたんだ!」
「リリス姉ちゃんは、ぼくたちを助けてくれたんだ!」少年たちも訴えますが、ホワイト団員は聞きません。
「悪魔の言う事なんて、信じられませんね・・・!君たち、その悪魔に脅されたんだね・・・私が助けてあげるよ・・・!」ホワイト団員が近づくと、少年たちはリリスにしがみつくと、リリスは鋭い両手の毒の爪を伸ばします。
「よ・・・よるな!」リリスは毒の爪を振り回したり、炎の息を吐きだしたりして応戦しますが、どれも警棒ではじかれたり、かわされたりし、追いつめられてしまうと、あの悪魔の青年が飛び蹴りと闇のエネルギーの魔法を使って、ホワイト団員を下しました。
「まだまだだなリリス!あの程度の敵に苦戦するとは・・・」リリスは歯噛みして言います。
「なぜじゃ・・・!?なぜこんなことに・・・!?」これに悪魔族の青年はあきらめムードで言います。
「見ただろ、これが現実さ・・・」ホワイト団員はみな白い大きな船に乗って南島を出て行くと、リリスは少年たちを連れて、ボートに乗って北島へと送って行きます。
ホワイト団の襲撃から一週間、リリスは北島の学校の中学部を卒業しました。そして、彼女は高等部には進まず、鞄に薬や保存がきく食用肉などを持って、北島をめざします。
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