『完結』セプトクルール 超文明Sの野望

マイマイン

文字の大きさ
88 / 97
8章 真実の章

科学の夜明け団

しおりを挟む
 マッシブ事件が終わっても、科学の夜明け団による事件は収まらず、連邦警察は解決に苦戦しています。ロレンス、ボブ、シェリーはニューヨー連邦の中でも、夜明け団が見たこともない生き物をけしかけて町をおそわせている事件の解決に動いていました。

「おい!おとなしくしろ!」近未来的な雰囲気ふんいきの町中で、ロレンスはみどりの毛皮を持つおおかみの様な動物に話しかけていますが、全く効果こうかがありません。
「ばかな・・・!オレの言葉に全く反応していない・・・!?それに、何も言ってこない・・・!なぜだ!?」ロレンスには動物と話をする能力がありますが、それも通じなかったのです。

「どうなっているんだ!?」ボブは剣を振りかざして謎の獣たちを威嚇いかくします。
「わたくしのテレパシーでも全く考えが読み取れませんわ!これは、何者かにあやつられているとしか考えられませんわね!」シェリーも弓をかまえます。

「やっぱり、科学の夜明け団か!」ロレンスが石斧いしおので、襲いかってくる緑の獣をはらうと、夜明け団員と緑の獣たちは一目散いちもくさんに逃げて行きます。
「よし、奴らを追うぞ!どこから来るのか突き止めるんだ!」ロレンスたちは緑の獣たちが残したにおいをたよりに進んで行くと、そこは地下通路の入り口でした。

 地下通路はレンガ積みした石の壁のトンネルで、ロレンスたちが進んでいる通路の横で水が流れています。
「おお、奴らのにおいが残っているぞ・・・!」うす暗く、入り組んだ中でも、ロレンスは迷うことなく進んで行きます。しばらく進むと、一つの小部屋にたどり着き、中に入り、そこにあるおかしなカプセル型の機械きかいに目がとまりました。

「何だ!?この変な機械は・・・?」ボブは機械をじっと見つめます。
「・・・これは・・・現在メトロポリスで研究されている転送てんそう装置そうちか・・・?」ロレンスがそばにあったスイッチレバーを引くと、カプセル機械の中が光りだしたのです。

「よし、このカプセルの中に入るんだ!きっと、その先が奴らのアジトだ!」三人は意を決して光るカプセルの中に入ると、今いる小部屋から、見知らぬ建物の中に一瞬いっしゅんで移動しました。

「何だ・・・ここは・・・!?まるでSF映画とかで見る基地の中みたいだ!?」ボブが辺りを見回して言います。
「ここが彼らのアジトですの・・・?」
「おい、窓の外は真っ白な氷原だ・・・!そういえば、科学の夜明け団のアジトは南極なんきょくにあるって言っていたっけ・・・!」ロレンスが言うとボブとシェリーは驚きます。

「何!?ここは南極か!?」
「こんな機械を作るなんて・・・!科学の夜明け団の科学力はすごいですわ!」
「よし、そうとわかれば、先に進むぞ!」

 白い壁と床にかこまれた通路の中で、途中、緑色の狼や、緑のライオンの胴体どうたいを持つわしの頭の生き物と言った正体不明の動物たちを、ロレンスやボブが石斧や剣で退けたり、超能力者の能力攻撃を、シェリーの念力で防いだりしながら進んで行きます。

 そうやって行くと、一つの部屋にたどり着き、中にはマッシブがつぎはぎだらけの顔をにやけさせながら待っていました。
「やっぱり来やがったか・・・!もう少しで賢者の石が完成するってのによ!もう少しであふれんばかりの金銀財宝が手に入るってのに!ジャマはさせんぞ!」

「ここはおれが出るぜ!」ボブがロレンスとシェリーを制し、マッシブの前におどり出ました。
「オレ様は、夜明け団の科学力で人間を上回る力を得たんだ!何の力も得ていないお前に勝ち目はないぞ!」

「それは結果を見て言えよ!」ボブは剣をりかざしてマッシブに向かって行くと、マッシブは右こぶしをハンマーのごとく振り下ろします。ボブはそれを横に動いてかわし、左拳のフックもしゃがんでかわし、下からななめ左にするどりつけました。

「ぎゃああああっ!」マッシブはやられた怒りに任せて拳をり回しますが、どれもボブには当たりません。
「お前は力に振り回されすぎだ!すきだらけだぜ!」ボブはマッシブを一文字に斬りつけると、マッシブはそのまま倒れたのです。ロレンスたちは先を急ぎます。

 次の部屋では、緑のシャツとスカートをはいた銀髪のショートヘアーの少女が立っていました。
「私は夜明け団の幹部ロザリオ・・・!賢者の石は何が何ても完成させるわ・・・!」

「石を完成させてどうする気だ!?それで金を作ってウハウハライフでも実現させる気か!?」ロレンスがこう言うと、ロザリオはフンと鼻を鳴らします。

「私をあの強欲なバカと一緒にされては困るわ!私は人にはない力・・・超能力を持って生まれた・・・!故郷の者たちは、私の力を気味悪がり、私と両親を迫害した!そして両親とも死に別れ・・・!賢者の石があれば死者を生き返らせることも出来る!そう!幸せな日々を取り戻せるの!」これに、ロレンスはこう言います。

「そうか?昔の人々は、賢者の石をめぐって、血で血を洗う争いをり返したと聞いたことがあるぞ!石が出来たからって、幸せになれるとは限らないぞ!」
「うるさい!お前たちに何が分かる!」ロザリオが念力を発すると、シェリーも念力で押し返します。

「・・・この力・・・!お前も・・・!?」
「ええ!私もこの力のせいで自由に外に出してもらえず、母とも死に別れ、みじめな毎日を強いられましたわ!そんな石が出来たら、多くの人が不幸になってしまいますわ!」

「くっ・・・!わあああっ!」ロザリオはシェリーの念力で吹っ飛ばされ、力を使い切ったロザリオはそのまま気を失ってしまいました。
「悪く思わないで下さいね・・・!」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【もふもふ手芸部】あみぐるみ作ってみる、だけのはずが勇者ってなんなの!?

釈 余白(しやく)
児童書・童話
 網浜ナオは勉強もスポーツも中の下で無難にこなす平凡な少年だ。今年はいよいよ最高学年になったのだが過去5年間で100点を取ったことも運動会で1等を取ったこともない。もちろん習字や美術で賞をもらったこともなかった。  しかしそんなナオでも一つだけ特技を持っていた。それは編み物、それもあみぐるみを作らせたらおそらく学校で一番、もちろん家庭科の先生よりもうまく作れることだった。友達がいないわけではないが、人に合わせるのが苦手なナオにとっては一人でできる趣味としてもいい気晴らしになっていた。  そんなナオがあみぐるみのメイキング動画を動画サイトへ投稿したり動画配信を始めたりしているうちに奇妙な場所へ迷い込んだ夢を見る。それは現実とは思えないが夢と言うには不思議な感覚で、沢山のぬいぐるみが暮らす『もふもふの国』という場所だった。  そのもふもふの国で、元同級生の丸川亜矢と出会いもふもふの国が滅亡の危機にあると聞かされる。実はその国の王女だと言う亜美の願いにより、もふもふの国を救うべく、ナオは立ち上がった。

9日間

柏木みのり
児童書・童話
 サマーキャンプから友達の健太と一緒に隣の世界に迷い込んだ竜(リョウ)は文武両道の11歳。魔法との出会い。人々との出会い。初めて経験する様々な気持ち。そして究極の選択——夢か友情か。  大事なのは最後まで諦めないこと——and take a chance! (also @ なろう)

四尾がつむぐえにし、そこかしこ

月芝
児童書・童話
その日、小学校に激震が走った。 憧れのキラキラ王子さまが転校する。 女子たちの嘆きはひとしお。 彼に淡い想いを抱いていたユイもまた動揺を隠せない。 だからとてどうこうする勇気もない。 うつむき複雑な気持ちを抱えたままの帰り道。 家の近所に見覚えのない小路を見つけたユイは、少し寄り道してみることにする。 まさかそんな小さな冒険が、あんなに大ごとになるなんて……。 ひょんなことから石の祠に祀られた三尾の稲荷にコンコン見込まれて、 三つのお仕事を手伝うことになったユイ。 達成すれば、なんと一つだけ何でも願い事を叶えてくれるという。 もしかしたら、もしかしちゃうかも? そこかしこにて泡沫のごとくあらわれては消えてゆく、えにしたち。 結んで、切って、ほどいて、繋いで、笑って、泣いて。 いろんな不思議を知り、数多のえにしを目にし、触れた先にて、 はたしてユイは何を求め願うのか。 少女のちょっと不思議な冒険譚。 ここに開幕。

悪魔さまの言うとおり~わたし、執事になります⁉︎~

橘花やよい
児童書・童話
女子中学生・リリイが、入学することになったのは、お嬢さま学校。でもそこは「悪魔」の学校で、「執事として入学してちょうだい」……って、どういうことなの⁉待ち構えるのは、きれいでいじわるな悪魔たち! 友情と魔法と、胸キュンもありの学園ファンタジー。 第2回きずな児童書大賞参加作です。

こちら第二編集部!

月芝
児童書・童話
かつては全国でも有数の生徒数を誇ったマンモス小学校も、 いまや少子化の波に押されて、かつての勢いはない。 生徒数も全盛期の三分の一にまで減ってしまった。 そんな小学校には、ふたつの校内新聞がある。 第一編集部が発行している「パンダ通信」 第二編集部が発行している「エリマキトカゲ通信」 片やカジュアルでおしゃれで今時のトレンドにも敏感にて、 主に女生徒たちから絶大な支持をえている。 片や手堅い紙面造りが仇となり、保護者らと一部のマニアには 熱烈に支持されているものの、もはや風前の灯……。 編集部の規模、人員、発行部数も人気も雲泥の差にて、このままでは廃刊もありうる。 この危機的状況を打破すべく、第二編集部は起死回生の企画を立ち上げた。 それは―― 廃刊の危機を回避すべく、立ち上がった弱小第二編集部の面々。 これは企画を押しつけ……げふんげふん、もといまかされた女子部員たちが、 取材絡みでちょっと不思議なことを体験する物語である。

「いっすん坊」てなんなんだ

こいちろう
児童書・童話
 ヨシキは中学一年生。毎年お盆は瀬戸内海の小さな島に帰省する。去年は帰れなかったから二年ぶりだ。石段を上った崖の上にお寺があって、書院の裏は狭い瀬戸を見下ろす絶壁だ。その崖にあった小さなセミ穴にいとこのユキちゃんと一緒に吸い込まれた。長い長い穴の底。そこにいたのがいっすん坊だ。ずっとこの島の歴史と、生きてきた全ての人の過去を記録しているという。ユキちゃんは神様だと信じているが、どうもうさんくさいやつだ。するといっすん坊が、「それなら、おまえの振り返りたい過去を三つだけ、再現してみせてやろう」という。  自分の過去の振り返りから、両親への愛を再認識するヨシキ・・・           

14歳で定年ってマジ!? 世界を変えた少年漫画家、再起のノート

谷川 雅
児童書・童話
この世界、子どもがエリート。 “スーパーチャイルド制度”によって、能力のピークは12歳。 そして14歳で、まさかの《定年》。 6歳の星野幸弘は、将来の夢「世界を笑顔にする漫画家」を目指して全力疾走する。 だけど、定年まで残された時間はわずか8年……! ――そして14歳。夢は叶わぬまま、制度に押し流されるように“退場”を迎える。 だが、そんな幸弘の前に現れたのは、 「まちがえた人間」のノートが集まる、不思議な図書室だった。 これは、間違えたままじゃ終われなかった少年たちの“再スタート”の物語。 描けなかった物語の“つづき”は、きっと君の手の中にある。

【奨励賞】おとぎの店の白雪姫

ゆちば
児童書・童話
【第15回絵本・児童書大賞 奨励賞】 母親を亡くした小学生、白雪ましろは、おとぎ商店街でレストランを経営する叔父、白雪凛悟(りんごおじさん)に引き取られる。 ぎこちない二人の生活が始まるが、ひょんなことからりんごおじさんのお店――ファミリーレストラン《りんごの木》のお手伝いをすることになったましろ。パティシエ高校生、最速のパート主婦、そしてイケメンだけど料理脳のりんごおじさんと共に、一癖も二癖もあるお客さんをおもてなし! そしてめくるめく日常の中で、ましろはりんごおじさんとの『家族』の形を見出していく――。 小さな白雪姫が『家族』のために奔走する、おいしいほっこり物語。はじまりはじまり! 他のサイトにも掲載しています。 表紙イラストは今市阿寒様です。 絵本児童書大賞で奨励賞をいただきました。

処理中です...