89 / 97
8章 真実の章
強欲の試練
しおりを挟む
奥の部屋にたどり着くと、赤マントを着たぼさぼさ頭の男が待っていました。
「ようこそ、科学の夜明け団本部アジトへ!ぼくがリーダーのギデオンだ!これでようやく、賢者の石の材料がそろった!後は、あのバンパイアの女から血液を搾り取るだけだ・・・!」
ギデオンが見つめた先には、鉄のカゴがつりさげられていて、中には紫のシャツとズボンを着用し、とんがり帽子をかぶった赤毛のショートヘアーの少女が閉じ込められていました。
「あいつは!行方不明になっていたレミアン王女!?」ロレンスはハッとします。
「そうさ!不老不死の命を持つバンパイアの血液こそ、賢者の石を作る上での必須材料!我々の我々による我々のための世界のために、この女には死んでもらう!」
「させるか!」ロレンスが躍り出ました。
「ほう、やる気か!?連邦警察のジェロニモ・ロレンス巡査!『吸収の儀式』により、様々な戦士や能力者から力を奪い、さらに、『強欲』の力で神に近づいたぼくにかなうのかな?」
「やってやるぜ!」ロレンスは肉体を強化し、ギデオンに向かって行くと、斧を振り下ろした時には、そこにギデオンの姿はなく、ヤツはすぐロレンスの後ろにまわっていました。
「なっ!?バカな・・・!」そのままギデオンは右ストレートでロレンスを吹っ飛ばしてしまいました。
「吸収の儀式でうらやましいと思ったヤツの力を奪い尽くしたからな・・・!」
「まだまだっ!」ロレンスはまだあきらめず、ギデオンに向かって行きますが、ロレンスはギデオンに近づくことさえできません。
「フハハハハハ!どうだ!?悪魔の力は!?所詮、修行で得た力などそんなもの!神を超えられまい!」そこで、ロレンスは何を思ったのか、またギデオンに向かって行きます。
「まだわからないのか!?君はぼくに触れる事すらできないことを!」ロレンスが向かって行くと、ギデオンはまた瞬間移動して、その場を消えると、ロレンスはそのまま止まらず、レミアンが閉じ込められている、かごの錠前を斧で破壊したのです。自由になったレミアンにロレンスは王者のメダルを手渡しました。
「なっ!しまった!せっかくの材料が・・・!でも、神に近づいたぼくにかなうものか!」これにレミアンはフンと鼻を鳴らして言いました。
「君、誰が神だって!?」ギデオンが目の前から瞬間移動すると、レミアンは慌てることなく、すっと後ろを振り向き、剣を振りかざしました。
「なっ・・・!バカな・・・!」ギデオンはレミアンの一太刀を受け、膝をつきます。再び立ち上がろうとすると、また膝をつきます。
「うそ・・・力が入らない・・・?!」
「メダルの力でキミのエネルギーを吸い取ったよ!」レミアンは連続でギデオンをきりつけ、ギデオンは立てなくなってしまいました。
「なんで・・・!なぜ・・・神に近づいたぼくが・・・?」
「キミは神でも何でもないよ、となりの芝生ばかりを見て、己を磨くことをしなかったキミなんてね!中身がないヤツには誰もついて行かないよ!」その瞬間、レミアンの持つ王者のメダルが一段と輝いたのです。
「せっかく石をメシア様に献上できると思ったのに!」目の前に黒マントに山高帽をかぶった男が現れました。
「まったく、石を我々連盟に使わせるという条件で君たちを刑務所から出したのに、これじゃ役ただずじゃないか・・・!」その姿に四人はハッとします。
「お前はサタン!」
「そうだ!すべては私が仕組んだことだ!だが、もうどうでもいい!もうすぐ世界は我々連盟の元にひれ伏すのだから!」こう言って、サタンは去って行きました。
あれから、盗まれた物は全て返却され、科学の夜明け団は全て刑務所に逆戻りとなり、夜明け団が生み出した緑の動物たちは全て正気を取り戻し、保護されました。
ようやく、四つの神器と七つのメダル全てが目覚めました。いよいよ連盟との決戦の火ぶたが切って落とされたのです。
「ようこそ、科学の夜明け団本部アジトへ!ぼくがリーダーのギデオンだ!これでようやく、賢者の石の材料がそろった!後は、あのバンパイアの女から血液を搾り取るだけだ・・・!」
ギデオンが見つめた先には、鉄のカゴがつりさげられていて、中には紫のシャツとズボンを着用し、とんがり帽子をかぶった赤毛のショートヘアーの少女が閉じ込められていました。
「あいつは!行方不明になっていたレミアン王女!?」ロレンスはハッとします。
「そうさ!不老不死の命を持つバンパイアの血液こそ、賢者の石を作る上での必須材料!我々の我々による我々のための世界のために、この女には死んでもらう!」
「させるか!」ロレンスが躍り出ました。
「ほう、やる気か!?連邦警察のジェロニモ・ロレンス巡査!『吸収の儀式』により、様々な戦士や能力者から力を奪い、さらに、『強欲』の力で神に近づいたぼくにかなうのかな?」
「やってやるぜ!」ロレンスは肉体を強化し、ギデオンに向かって行くと、斧を振り下ろした時には、そこにギデオンの姿はなく、ヤツはすぐロレンスの後ろにまわっていました。
「なっ!?バカな・・・!」そのままギデオンは右ストレートでロレンスを吹っ飛ばしてしまいました。
「吸収の儀式でうらやましいと思ったヤツの力を奪い尽くしたからな・・・!」
「まだまだっ!」ロレンスはまだあきらめず、ギデオンに向かって行きますが、ロレンスはギデオンに近づくことさえできません。
「フハハハハハ!どうだ!?悪魔の力は!?所詮、修行で得た力などそんなもの!神を超えられまい!」そこで、ロレンスは何を思ったのか、またギデオンに向かって行きます。
「まだわからないのか!?君はぼくに触れる事すらできないことを!」ロレンスが向かって行くと、ギデオンはまた瞬間移動して、その場を消えると、ロレンスはそのまま止まらず、レミアンが閉じ込められている、かごの錠前を斧で破壊したのです。自由になったレミアンにロレンスは王者のメダルを手渡しました。
「なっ!しまった!せっかくの材料が・・・!でも、神に近づいたぼくにかなうものか!」これにレミアンはフンと鼻を鳴らして言いました。
「君、誰が神だって!?」ギデオンが目の前から瞬間移動すると、レミアンは慌てることなく、すっと後ろを振り向き、剣を振りかざしました。
「なっ・・・!バカな・・・!」ギデオンはレミアンの一太刀を受け、膝をつきます。再び立ち上がろうとすると、また膝をつきます。
「うそ・・・力が入らない・・・?!」
「メダルの力でキミのエネルギーを吸い取ったよ!」レミアンは連続でギデオンをきりつけ、ギデオンは立てなくなってしまいました。
「なんで・・・!なぜ・・・神に近づいたぼくが・・・?」
「キミは神でも何でもないよ、となりの芝生ばかりを見て、己を磨くことをしなかったキミなんてね!中身がないヤツには誰もついて行かないよ!」その瞬間、レミアンの持つ王者のメダルが一段と輝いたのです。
「せっかく石をメシア様に献上できると思ったのに!」目の前に黒マントに山高帽をかぶった男が現れました。
「まったく、石を我々連盟に使わせるという条件で君たちを刑務所から出したのに、これじゃ役ただずじゃないか・・・!」その姿に四人はハッとします。
「お前はサタン!」
「そうだ!すべては私が仕組んだことだ!だが、もうどうでもいい!もうすぐ世界は我々連盟の元にひれ伏すのだから!」こう言って、サタンは去って行きました。
あれから、盗まれた物は全て返却され、科学の夜明け団は全て刑務所に逆戻りとなり、夜明け団が生み出した緑の動物たちは全て正気を取り戻し、保護されました。
ようやく、四つの神器と七つのメダル全てが目覚めました。いよいよ連盟との決戦の火ぶたが切って落とされたのです。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1
1 / 3
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる