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9章 調和の章
楽園の秘密
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先発隊十人全員が、公園の噴水の前に集合すると、キャンベルは先ほど聞いた『シャングリラ七不思議』について話しました。
「シャングリラ七不思議・・・!?」
「一体、あの塔の最上階にはどう行けばいいのじゃ!?」
「謎の光と犯罪が起こらない町、そして、神隠しだと・・・!?」
「わたくしとボブは森の奥のほこらを見つけましたわ!」
「オレとメガロは地下の門を見つけたぜ!」
「連盟についてはいろいろ調べたが、メシア代表の正体については、まるでつかめなかった・・・!」
「ところで、こんなものを拾ったんだ」エルニスが差し出したのは、白い文字で、『F・P・L』のロゴがデザインされた黒光りするカードでした。
「これは・・・『F・P・L』、つまり『幻想界平和連盟』のロゴだ!もしかしたら、あの黒い門は、このカードで開くかもしれんぞ!」メガロが言うと、早速、彼の案内で、地下の黒い門へと急ぎました。
地下にある巨大な門の継ぎ目に、カードを通せそうな機械があり、メガロはカードをとり、上から下にカードをスライドさせると、重そうな黒い門は、継ぎ目から左右に大きく開いて行ったのです。
門の奥の光景に、みんなは唖然としました。とても広い地下空間を見下ろすと、中央にいくつもの光の線が走る、見上げんばかりの巨大な機械の箱があり、そのまわりで、ロボットアームが箱に部品を組み上げていました。その周りで、粗末なぼろの服を着せられた人々が、あしに鎖をつながれ、重そうな荷物を運ばされているのを見つけたのです。
「何なのじゃ・・・!?ここは・・・!」
「あの機械の箱は・・・マインズ町の工場にあった物に似ているぞ・・・!」リリスとすぐるが言うと、キャンベルが両手を口元にそえて言いました。
「この地下からイヤな感じがプンプンします!みんなあんなにボロボロになるまで働かされているなんて・・・!」
「きっとここに、この国の全ての秘密があるのよ!」テイルがそういうと、黒装束に身を包んだ男たちに見つかってしまいました。
「おい!お前たち、ここで何をしている!」すぐるたちはすぐさま逃げ出し、奥にあるエレベーターの扉へと急ぎます。
「ここは、私たちにまかせて、あなたたちは上に行って!」テイルとリリスとレミオンが黒装束の男たちの前に立ちはだかりました。
「わかった!行こう!」すぐるたち七人は、エレベーターの中に入り、扉を閉めて、上の階へと移動します。
エレベーターが止まって、扉が開くと、そこは、ディバインタワーの展望室より上の階だったのです。
「やっぱり、あの扉からこの塔の上の階に行く仕組みだったんですよ!」キャンベルが言いました。
「それにしても、まだ上へと通じる階段がある!行こう!」風がうなりを上げて吹き抜ける塔を、すぐるたちは急いで上へと駆け上がって行きます。
その途中、鎧に身を固めた聖戦士四人が道をふさぎました。
「お前たちは!散々連盟の邪魔をしてくれたな!」
「もうすぐ、連盟の計画の最終段階に入る!邪魔はさせんぞ!」すぐるたちは身構えましたが、エルニス、ロレンス、キャンベル、メガロが躍り出ました。
「ここはぼくらに任せて、すぐる、ボブ、シェリーは先に行って!」
「え・・・でも・・・!?」
「はやく!早くしないと、時間がないよ!後で追いつくから!」すぐるはぐっとこらえて言いました。
「わかった!」すぐるたちはさらに階段を上って行きます。
すぐるたちは、とうとう塔の最上階へたどり着くと、そこには、山高帽をかぶった黒マントの男サタンと、きらびやかな金色の冠をかぶり、白いローブに身を包んだ長い金髪の女性メシアの二人がいたのです。
「やっと見つけたぜ!サタンよぉ!」ボブは剣を向けて言います。
「・・・やっぱり、帝国と連盟はグルだったんですね・・・!」すぐるが言うと、シェリーはメシアを見てハッとします。
「あの感じ・・・どこかで・・・!?」メシアはフッと笑みを浮かべて言いました。
「・・・その様子は・・・そう、全てを悟ったようですね・・・!いかにもその通り!混沌の帝国は、連盟が正義の味方を演じるための、見せかけの悪の組織・・・!全ては、連盟が人々の心をつかむため!」
「な・・・なんでこんな事を・・・!」
「・・・私は神のノートを使い、争いが絶えない幻想界や現実界の実状を知りました。私はその実状を|憂{うれ}い、幻想界平和連盟を創り、サタンに協力を申し出て、世界征服を目論む悪の組織、混沌の帝国を演じてもらいました・・・全ては世界平和のために・・・!」それにすぐるは反論します。
「それがなぜ世界平和につながるんですか!?」
「世界をまとめるためには、人々の心をつかむこと、そして、統制が必要なのです。様々な考えや種族の者たちを自由気ままにしておいては、それこそ争いの絶えない世の中になってしまいます。ですから、そんな世界を平和にするには、連盟の権威を強める必要があったわけです。絶対の権威と統制が平和には必要なのです!」これにボブは叫びます。
「おい!それを現実界では何て呼ぶか知っているか!?『独裁』って呼ぶんだよ!」すぐるも言います。
「そうだ!逆らう人々を閉じ込めたり、非人道的な罰を下したり、無理やり働かせたり・・・まさに独裁だ!それが本当の平和なんですか!?」
「言ったでしょう、真の平和には絶対の権威と統制が必要だと、反逆者たちを野放しにしておいては、世界は混とんとし、争いが絶えなくなる。そして、捕えた者たちを働かせているのには理由があります。この塔、世界平和のために必要な装置、『全人類心理操作装置』を完成させるために!」
「『全人類心理操作装置』!?なんなんだそれは!?」
「シャングリラが造った技術、『人格修正プログラム』と、私の能力『テレパス』を合わせた物です!」
「『人格修正プログラム』!?」
「人を別人格に変えてしまうプログラム、これを使えば、どうしようもない乱暴者も、おだやかになり、意地悪な者も心優しい者に早変わりになる、これを使い、皆を優しい性格にすれば、世界から争いはなくなります!」それを聞いたすぐるはハッとしました。
「もしかして、この国で犯罪や争いが起こらないのは・・・!?」
「そう、『全人類心理操作装置』のおかげです。テレパス能力は応用すれば、心を読むだけでなく、操ることもできます。装置は性格をおだやかにするだけでなく、連盟に刃向う気も起こさせなくするのです」
「それで、塔のフラッシュと言うのは・・・!」
「あれは装置が完成に近づき、ほんのテストをしたまでです。装置の完成はもう間近、全世界に向けて、装置を発信させ、世界中の者たちを優しく、素直な性格にします!そうすれば、世界から争いはなくなり、誰も連盟に疑問を持つ者はいなくなるでしょう!装置の効果を高めるために、帝国には悪役を演じてもらいましたが、もうその役目も終わりです。さて、ここまでしゃべったからには、タダでは帰せませんね・・・!あなたたちも連盟の部下になってもらいましょう!」これにすぐるが身構えようとすると、ボブとシェリーが躍り出ました。
「そんなの、願い下げだぜ!」
「そんな物、本当の平和ではありませんわ!」
「意地でも我々に反逆するつもりですか、いいでしょう、私たちに刃向った事を後悔させてあげます!サタン!」メシアとサタンが前に出ると、両チームはすぐさまぶつかり合いました。
「シャングリラ七不思議・・・!?」
「一体、あの塔の最上階にはどう行けばいいのじゃ!?」
「謎の光と犯罪が起こらない町、そして、神隠しだと・・・!?」
「わたくしとボブは森の奥のほこらを見つけましたわ!」
「オレとメガロは地下の門を見つけたぜ!」
「連盟についてはいろいろ調べたが、メシア代表の正体については、まるでつかめなかった・・・!」
「ところで、こんなものを拾ったんだ」エルニスが差し出したのは、白い文字で、『F・P・L』のロゴがデザインされた黒光りするカードでした。
「これは・・・『F・P・L』、つまり『幻想界平和連盟』のロゴだ!もしかしたら、あの黒い門は、このカードで開くかもしれんぞ!」メガロが言うと、早速、彼の案内で、地下の黒い門へと急ぎました。
地下にある巨大な門の継ぎ目に、カードを通せそうな機械があり、メガロはカードをとり、上から下にカードをスライドさせると、重そうな黒い門は、継ぎ目から左右に大きく開いて行ったのです。
門の奥の光景に、みんなは唖然としました。とても広い地下空間を見下ろすと、中央にいくつもの光の線が走る、見上げんばかりの巨大な機械の箱があり、そのまわりで、ロボットアームが箱に部品を組み上げていました。その周りで、粗末なぼろの服を着せられた人々が、あしに鎖をつながれ、重そうな荷物を運ばされているのを見つけたのです。
「何なのじゃ・・・!?ここは・・・!」
「あの機械の箱は・・・マインズ町の工場にあった物に似ているぞ・・・!」リリスとすぐるが言うと、キャンベルが両手を口元にそえて言いました。
「この地下からイヤな感じがプンプンします!みんなあんなにボロボロになるまで働かされているなんて・・・!」
「きっとここに、この国の全ての秘密があるのよ!」テイルがそういうと、黒装束に身を包んだ男たちに見つかってしまいました。
「おい!お前たち、ここで何をしている!」すぐるたちはすぐさま逃げ出し、奥にあるエレベーターの扉へと急ぎます。
「ここは、私たちにまかせて、あなたたちは上に行って!」テイルとリリスとレミオンが黒装束の男たちの前に立ちはだかりました。
「わかった!行こう!」すぐるたち七人は、エレベーターの中に入り、扉を閉めて、上の階へと移動します。
エレベーターが止まって、扉が開くと、そこは、ディバインタワーの展望室より上の階だったのです。
「やっぱり、あの扉からこの塔の上の階に行く仕組みだったんですよ!」キャンベルが言いました。
「それにしても、まだ上へと通じる階段がある!行こう!」風がうなりを上げて吹き抜ける塔を、すぐるたちは急いで上へと駆け上がって行きます。
その途中、鎧に身を固めた聖戦士四人が道をふさぎました。
「お前たちは!散々連盟の邪魔をしてくれたな!」
「もうすぐ、連盟の計画の最終段階に入る!邪魔はさせんぞ!」すぐるたちは身構えましたが、エルニス、ロレンス、キャンベル、メガロが躍り出ました。
「ここはぼくらに任せて、すぐる、ボブ、シェリーは先に行って!」
「え・・・でも・・・!?」
「はやく!早くしないと、時間がないよ!後で追いつくから!」すぐるはぐっとこらえて言いました。
「わかった!」すぐるたちはさらに階段を上って行きます。
すぐるたちは、とうとう塔の最上階へたどり着くと、そこには、山高帽をかぶった黒マントの男サタンと、きらびやかな金色の冠をかぶり、白いローブに身を包んだ長い金髪の女性メシアの二人がいたのです。
「やっと見つけたぜ!サタンよぉ!」ボブは剣を向けて言います。
「・・・やっぱり、帝国と連盟はグルだったんですね・・・!」すぐるが言うと、シェリーはメシアを見てハッとします。
「あの感じ・・・どこかで・・・!?」メシアはフッと笑みを浮かべて言いました。
「・・・その様子は・・・そう、全てを悟ったようですね・・・!いかにもその通り!混沌の帝国は、連盟が正義の味方を演じるための、見せかけの悪の組織・・・!全ては、連盟が人々の心をつかむため!」
「な・・・なんでこんな事を・・・!」
「・・・私は神のノートを使い、争いが絶えない幻想界や現実界の実状を知りました。私はその実状を|憂{うれ}い、幻想界平和連盟を創り、サタンに協力を申し出て、世界征服を目論む悪の組織、混沌の帝国を演じてもらいました・・・全ては世界平和のために・・・!」それにすぐるは反論します。
「それがなぜ世界平和につながるんですか!?」
「世界をまとめるためには、人々の心をつかむこと、そして、統制が必要なのです。様々な考えや種族の者たちを自由気ままにしておいては、それこそ争いの絶えない世の中になってしまいます。ですから、そんな世界を平和にするには、連盟の権威を強める必要があったわけです。絶対の権威と統制が平和には必要なのです!」これにボブは叫びます。
「おい!それを現実界では何て呼ぶか知っているか!?『独裁』って呼ぶんだよ!」すぐるも言います。
「そうだ!逆らう人々を閉じ込めたり、非人道的な罰を下したり、無理やり働かせたり・・・まさに独裁だ!それが本当の平和なんですか!?」
「言ったでしょう、真の平和には絶対の権威と統制が必要だと、反逆者たちを野放しにしておいては、世界は混とんとし、争いが絶えなくなる。そして、捕えた者たちを働かせているのには理由があります。この塔、世界平和のために必要な装置、『全人類心理操作装置』を完成させるために!」
「『全人類心理操作装置』!?なんなんだそれは!?」
「シャングリラが造った技術、『人格修正プログラム』と、私の能力『テレパス』を合わせた物です!」
「『人格修正プログラム』!?」
「人を別人格に変えてしまうプログラム、これを使えば、どうしようもない乱暴者も、おだやかになり、意地悪な者も心優しい者に早変わりになる、これを使い、皆を優しい性格にすれば、世界から争いはなくなります!」それを聞いたすぐるはハッとしました。
「もしかして、この国で犯罪や争いが起こらないのは・・・!?」
「そう、『全人類心理操作装置』のおかげです。テレパス能力は応用すれば、心を読むだけでなく、操ることもできます。装置は性格をおだやかにするだけでなく、連盟に刃向う気も起こさせなくするのです」
「それで、塔のフラッシュと言うのは・・・!」
「あれは装置が完成に近づき、ほんのテストをしたまでです。装置の完成はもう間近、全世界に向けて、装置を発信させ、世界中の者たちを優しく、素直な性格にします!そうすれば、世界から争いはなくなり、誰も連盟に疑問を持つ者はいなくなるでしょう!装置の効果を高めるために、帝国には悪役を演じてもらいましたが、もうその役目も終わりです。さて、ここまでしゃべったからには、タダでは帰せませんね・・・!あなたたちも連盟の部下になってもらいましょう!」これにすぐるが身構えようとすると、ボブとシェリーが躍り出ました。
「そんなの、願い下げだぜ!」
「そんな物、本当の平和ではありませんわ!」
「意地でも我々に反逆するつもりですか、いいでしょう、私たちに刃向った事を後悔させてあげます!サタン!」メシアとサタンが前に出ると、両チームはすぐさまぶつかり合いました。
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