【完結】セプトクルール 三賢者と虹色の夜明け

マイマイン

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2章

世界会議編4

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 翌日、またたく間に号外ごうがいが配られ、幻想界ファンタジア世界サミ会議ットで決定したことはスピネル国中に広まり、一番の話題は一年後、チャンプ島で開かれる『世界闘技大会』でした。

「ああ、ぼくやマーリン様、女王様は反対したのに・・・」
店で号外を読んでいたすぐるは、かたを落としています。

「なんだか世の中が戦争に向かっていくみたいでイヤですわ・・・」シェリーも肩を落として言いました。
おろかな意見が通ってしまいましたね・・・力で争うのは簡単です」
キャンベルも落胆らくたんしていると、エルニスが言いました。

「何を言っているのさ、これが本当に世界平和の役に立つかもしれないよ」

「力なき正義は無力だっていうだろ?」ボブも言いました。

「うむ!妾はこの決定は歓迎かんげいしておる!今こそ、『闘魂とうこんのバーニングガ―ル』リリス・クリムゾンの真価しんか発揮はっきするときじゃ!世界闘技大会では存分に腕を振るうぞ!」
リリスがガッツポーズをしていると、すぐるはこうつぶやきます。

「じいちゃんが言っていたよ・・・争うのは勇気と力がいるけど、平和を維持いじするにはさらなる勇気と知恵ちえが必要なんだって・・・!キャンベルちゃんの言うとおり、愚かだよ・・・!」


「くそっ!面白くない!」町中でブライアンは、号外を丸めてててしまいました。

「なんで師匠ししょうは弟子のぼくではなく、赤の他人のすぐるなんかを世界サミ会議ット招待しょうたいしたんだ!?ぼくだって一発、言ってやりたいことがあったのに!」
 
 ブライアンが地団太じだんだを踏んでいると、そこにローブをまとった黒ずくめの魔導士がやってきました。

「全くだ、マーリンのやることは理解に苦しむ!」ブライアンが振り向くと、彼はハッとしました。

「あなたは!大魔だいま導士どうしアレスター様!」アレスターは、せきばらいをしてブライアンに語り掛けます。

「そうか、お前がブライアン・クリスティーンか・・・!?」ブライアンは目をかがやかせてうなずきます。
「はい!A級魔導士のブライアンです!」アレスターもうなずきます。

「うむ!いい目をしている!どうだ?我々の同志どうしとならんか?」
「同志・・・ですか!?」

「そうだ、ワシはこの世界の未来を変えるため、有能な同志たちを探しているのだ、ワシはマーリンのお気に入りのB級魔法使いよりも、あくなき力のみを信じるお前の方を見込んでおる!」話を聞いたブライアンは目をさらに輝かせてアレスターにたずねます。

「世界の未来を変える?!話をくわしく聞かせてください!」
ブライアンはアレスターに賛同さんどうする意思を伝えました。

「うむ!分かってもらえてワシもうれしいぞ、では早速、お前には東の森林地帯にある、バラ十字団の本部『ローゼンクロイツ城』へ向かってもらおう!」
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