その後のセプトクルール

マイマイン

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すぐるとリリスの凸凹大冒険『ゴールデン・エイジの財宝』

2-4 気高きリリス

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 リリスは早速、使用人用の個室で、エプロンドレスとヘッドドレスと言うメイド服に着替えて部屋を出てくると、お団子ヘアーの中年のメイド長の元へ来ました。

「ああ、あなたが新入りの子ね、では、さっそく屋敷のお掃除そうじにかかりましょう」
メイド長はリリスに、モップの持ち方や、ガラスのみがき方、はたきの使い方を教えていきます。

「うむ・・・こんな感じでいいんですか?」リリスのモップさばきなどを見たメイド長は感心します。
「へぇ、あなた、なかなかスジがいいじゃない?」

(うむ、妾は両親りょうしんくしてから、一人暮らししてきたからの・・・家事かじ全般ぜんぱんわりとできるのじゃ!)

リリスは少しほこらしげにしていると、ツリ目でちゃぱつのショートヘアーの先輩せんぱいメイドが、窓際まどぎわ花瓶かびんをわざと倒し、そばにいた黒髪のお下げでメガネをかけた若いメイドにぶつかると、花瓶はそのまま床に落下し、はげしい音をたててくだけ散ったのです。

「あらまぁ!あなた、これ、どうしてくれるの!?」
先輩メイドは、若いメイドを指さし、怒鳴どならします。

「そんな、私じゃありません!」
これに先輩メイドの目つきが、よりきつくなります。

「あら、あなた先輩の私に楯突たてつくつもり?」
オロオロする若いメイドに対し、先輩メイドはさらにまくしたてます。
「そういえば、この前も料理の味付けを間違えたものね・・・あなた、もうやめた方がよくなくて?」

その様子を見ていたリリスはガマンが出来なくなり、若いメイドをかばうように先輩メイドの前に立ちはだかります。

「待つのじゃ!さっき花瓶を倒したのはお主であろう!?」
「あなたは・・・今日入ったばかりの新人ね!新入りの分際で私に楯突たてつくなんていい度胸どきょうね!あなた、私がやったという証拠しょうこでもあるの?」
先輩メイドがきつくにらみつけると、リリスはそれに動じることもなく堂々(どうどう)と言いました。

「妾がこの目で確かに見たぞ!それが証拠じゃ!大方、仕事のストレスをらすためにやったのであろう?いい大人が若い女子に当たり散らすでないわ!」
リリスの気迫きはくに、先輩メイドはひるみますが、負けじと、言い返します。

「あなたのその目、気に入らないわ!それになによ!その女王様みたいなしゃべり方!どうなるかわかっているでしょうね・・・!?」
その様子を見たメイド長が、あわてた様子でやってきました。

「ちょっと、あなたたち、何事!?」
「ああ、メイド長、聞いて下さいよ!」
メイド長は先輩メイドやリリスの話を一通り聞き終わると、メイド長はうなずきます。

「はい大方、事情は分かりました」
メイド長は先輩メイドに向き直ります。

「やったのは、ラビニア、あなたですね!?」
「そんな・・・!?」
ラビニアは慌てふためきます。

「先ほどの様子を全て見ていました!前からあなたの後輩こうはいに対するいじめは、目にあまります!それに、あの時の料理の味付け、ラビニアの担当たんとうでしたね、自分の失敗を後輩のせいにするなんて、卑怯ひきょうもいいところです!今度、後輩いじめをしてごらんなさい、クビになるのはラビニア、あなたの方です!」
「くっ・・・!」

ラビニアはトボトボとその場を去りました。

「リリスさん、ありがとうございました・・・」
若いメイドはリリスに礼を言いました。

「別にいいのじゃ、妾はラビニアの卑怯なふるまいが気に入らなかっただけじゃ」
メイド長はリリスに礼を言いました。

「リリスさん、先ほどはありがとうございました。もうすぐ夕飯の支度の時間ですよ」
「はい」
これにリリスは戸惑とまどいます。

「うぬ・・・!妾は料理に関しては、自炊じすいする程度で、貴族にふるまうほどの腕は・・・」
これに、若いメイドが言いました。

「リリスさん、料理なら私に任せてください、こう見えて私、宮廷きゅうていシェフをしているお父様に料理のイロハを仕込んでもらったので、料理は得意ですよ、わからないことは聞いて下さい、助けてもらったお礼です」
それを聞いたリリスは顔が明るくなります。

「うむ、すまぬの!えっと・・・お主は・・・?」
「私はセイラともうします、そのしゃべり方、高貴こうきな感じでかっこいいですね」
「うむ!ありがとうの、セイラ」
二人は微笑ほほえみながら言うと、厨房ちゅうぼうへ移動します。

 まずリリスは、かまどにまきをくべて、皆が見ていないところで炎を吐いて火をおこします。そして、なべでお湯をかし、包丁ほうちょうで野菜や肉と言った具材ぐざいを切っていくと、セイラに教えられたとおり、まず、肉を入れてから野菜とコンソメの粉を入れ、肉料理でもリリスはそつなくいていきます。

 料理が完成し、食事をすると、セイラは感心します。

「リリスさん、あなたの料理、好評こうひょうでしたよ!スジがいいですね!」
「なに、お主のアドバイスがあればこそじゃ!」
こうして、メイドの一日が終わりました。
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