休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。

ゆう

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第129話 聖剣

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ユーリの放った女神の裁きが勇者カノンに降り注いだ。
その威力は制限されておらず、女神は可能な限り俺達に協力してくれている。
強力な光の一撃を受けたカノンは苛立ちを隠せない。


「お前ら、私が女神を憎むのを知っていて、
 女神の裁きを落としてくるとは…
 本当に私を怒らせたいようだな」


カノンの周りに光魔法の輝きが溢れ、
魔力を右手に集めていく。
それは俺が放った聖剣技と同じだ。


「聖剣技は元々、私達の力だ
 目覚めたばかりのお前とは練度が違うんだよ」


虹色に輝く光の塊が放たれ、
カノンの聖剣技が俺達を襲う。


「マリア!もう一度展開するぞ!」


賢者の声を聞き、マリアが防御壁を唱えた。
すると聖者の鞘が共鳴して、俺からマリアへ魔力が流れるのが分かる。
そして防御壁が展開されると同時に、
賢者とユーリも結界魔法と氷の壁を発動した。


「ほう、これも防ぎきったか…
 だが、いつまで保つかな?」


再度カノンの右手に光が溢れていく。
このままでは賢者達の防御魔法が間に合わない。


その一瞬の時だった。
賢者が俺の背中に手を当てて魔力を送り始めた。


「賢者?」


「私に今、出来るか分からない…
 だが、これに懸けるしかない!」


賢者のやろうとしている行動を見て、
カノンは怒りを露わにしながら口を開く。


「ロゼ、お前……
 私たちの絆まで否定するのか!」


「仲間だと今でも思っているさ
 だから、私の手で止めてみせる!」


賢者の魔力が共鳴するように聖剣に光が溢れていく。
それはまさに聖剣の契約者の力を表しているようだった。


「繋がっていない魔力を繋げるから、
 魔力がごっそりなくなる…
 クリス、この一撃に全てを懸けろ!」


賢者の魔力が俺に送られると、
マリアとユーリの魔力と合わさり、
更に強力な力が聖剣から感じられる。



「カノン、私はお前も愛していたさ」



「ロゼ……
 だが私は世界を滅ぼす!
 アイツのいない未来などあり得ない!」


カノンの右手にも更に光が溢れていく。
500年間、絶望に苦しんできた想いが聖剣技に込められている。



「この一撃で終わらせる!」



そして、マリアの聖剣技、
ユーリの忠誠スキルから、
それぞれ桁違いの魔力が送られてくる。



「二人とも……ありがとう」


両方のスキルから二人の想いが伝わる。
溢れるほどの愛情を魔力から感じて、
俺もその想いに応えたい……



そして俺は聖剣にみんなの魔力を、
想いを集めていく。



「過去に何があったのか、俺には分からない」



もしかしたら初代国王との間に、
俺達の知らない事情があるのかもしれない。


でも、だからと言って俺も絶対に譲れない。
何故なら俺も……




「俺も好きで堪らないんだよ!
 マリアやユーリ、賢者も、
 そしてルミナスのみんなが」



みんなは笑顔でいつも迎えてくれる。
俺に愛情を与えてくれる。
そんなみんなが好きで堪らないんだ……




「だから、必ず俺の大切な人達を守ってみせる!」



俺が聖剣技を放つとカノンも聖剣技を放ち、
互いに激しく衝突した。



「お前は必ず絶望する!
 その愛する者を守れなかった時に!」



カノンも押し返されないように聖剣技に力を込める。
歩んできた歴史を否定されたくない。
聖剣技の光から絶望に明け暮れた悲しみの感情が流れてきた。



「関係ない!
 守れなかった時のことなんて考えない!
 必ず守ると俺は決めている!」



その言葉を発した瞬間、カノンが少しだけ反応した気がした。
もしかしたら、少しだけ届いたのかもしれない。
それを表すように、俺たちの聖剣技がカノンの光を退けていった。



そして聖剣技の前にカノンは倒れた。
これで勝ったと思ったはずだが、
カノンはゆっくりと立ち上がる。


「ロゼの力も合わさり、この魔力…
 しかもアイツと同じことを言う」


ため息を吐きながら、
呆れたように言葉を発した。



「そうか、ならば……
 今の私で勝てないなら、
 勝てる力を身につけるまでだ」



「カノン、お前まさか!」



カノンは不敵に笑みを浮かべながら、
賢者の疑問に答えを発する。


「もう一つの聖剣を解放する」


俺はカノンの言葉を聞き、
賢者の様子が変わったのに気付いた。
動揺する賢者を見ると、カノンの考えが恐ろしいものだと察する。


「今日のところはこれで退いてやろう…
 だが、まだ私はお前を認めたわけじゃない
 止められるものなら止めてみるがいいさ」


そう言葉を発すると、カノンの周りに金色に輝く光が溢れ、その光の中に姿を消していく。



そしてカノンを退けたと言う実感が湧かず、
俺はその場に立ち尽くしていた。



「クリス…」



俺の愛する婚約者二人が声をかけて抱きついてきた。
それが無性に嬉しくて仕方ない…
また二人と笑い合いながら暮らすことができる。



「マリア、ユーリ…」



気付けば瞳に涙が溢れていた。
二人とも同じように感極まっているのか、
その瞳も輝いている。


そして戦いが終わった後に、
二人に伝えようと思っていたことがある。




「マリア、ユーリ、
 俺と……」






「結婚してください」





俺は二人の目を真っ直ぐに見て、
想いを言葉にして紡いだ。
その想いは二人にも届いて、
二人とも輝く笑顔を向けてくれる。


「マリア、ユーリ……
 ありがとう」


二人からも返事を貰い、正式に俺達は自分達の意志で結婚を誓い合った。
そして、その様子を見ていた大切な家族達が祝福してくれる。
その光景に俺は涙が止まらなくなってしまった。


愛する家族達に囲まれる日々が、
以前まで夢のようだと思っていた……

でも、今は違う。
それは必死になりながらも家族を信じてきた結果だと俺は断言できる。

そして俺はそんな愛する者を守るためなら、
何度だって立ち向かってみせる。
俺には守る力があるのだから……
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