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王都アニスバラ~商人ギルド登録
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ヒロキは現在町の人数名と王都であるアニスバラに来ていた。王都は海に面していて港もあり小さいながらも城壁に囲まれていて城壁の内側に町があった。中に入るためには門で通行料を100ボッチ支払えば特に審査もなく入ることができた。ただ車で中に入る際に変わった荷車だなと奇異な目で見られはしたが概ね問題無いようだ。商売をするにしても通行の邪魔にならなければどこでしても良いとのことだった。屋台は商人ギルドで1日30ボッチで貸し出しをしているらしい。ヒロキは衛兵に商人ギルドの場所を聞いて行ってみることにした。町の人達とはここで一旦別行動をすることになった。各々は知り合いや親戚にマグナミアの町が復興したことを伝えて希望者は一緒に連れ帰る予定だ。
ヒロキは商人ギルドに向かう道すがら王都の人の様子を見ながら進む。うまく説明できないのだがどうも王都には人は多いが活気があまり感じられない。不景気なのかどことなく見かける人間の元気が無さそうである。とても思いつめた険しい表情をしている人がちらほら目についた。ヒロキは気になったが今はまだ王都に着いたばかりでよくわからないので、ひとまず先を急ぐと程なく商人ギルドが見えてきた。石造りの町の中で周囲の建物よりも大きく立派だった。頑丈そうな観音開きの大きな扉を開けて中に入ると中は受付窓口のカウンターが5つあった。役場のような雰囲気である。今の時間帯は凡そ11時頃であったため中にほとんど人気が無かった。ヒロキは暇そうにしている受付の女性に話しかけた。
「こんにちは、屋台を借りたいのですが?」
「かしこまりました。屋台の貸し出しですと賃料が1日30ボッチと保証料が30ボッチになります。合計で60ボッチです。」
「衛兵の人に1日30ボッチと伺ったのですが?違うのですか?」
「そうですね。ギルドに登録していただければ今回掛かる費用は同じですが、次回から保証料は無料になり30ボッチになりますよ?」
そう言いながら女性は事務的に微笑んだ。どうやら衛兵は保証料については知らなかったらしい。ヒロキはしばらく考えたが商売がうまくいけばまた王都で屋台を出す可能性が高く、元は採れると判断して商人ギルドに登録申請をした。申請は紙に記入をしてカード型の木札を受け取った。木札には通し番号が彫られており次回から提示すれば保証料は無料とのことだった。次に屋台で使う調理器具や薪の説明を受けた。これらの費用はギルド登録に含まれているらしく少しはお得らしい。
ヒロキは最後にお薦めの出店場所を教わり屋台をギルドの表に出してもらってからギルドを後にした。お薦めの出店場所はギルドの先100メートルに広場があるらしくお昼時には賑わうとの話だったので出店場所をそこに定めた。屋台の位置を固定すると今度は来た道を戻りながら鶏卵を10個通りの市場で購入した。その足で入口の門まで戻って荷物番をして待っていたシエラと合流した。いよいよ商売開始である。
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こんばんは、遅筆で更に展開遅くて申し訳ありません。感想お待ちしております。
ヒロキは商人ギルドに向かう道すがら王都の人の様子を見ながら進む。うまく説明できないのだがどうも王都には人は多いが活気があまり感じられない。不景気なのかどことなく見かける人間の元気が無さそうである。とても思いつめた険しい表情をしている人がちらほら目についた。ヒロキは気になったが今はまだ王都に着いたばかりでよくわからないので、ひとまず先を急ぐと程なく商人ギルドが見えてきた。石造りの町の中で周囲の建物よりも大きく立派だった。頑丈そうな観音開きの大きな扉を開けて中に入ると中は受付窓口のカウンターが5つあった。役場のような雰囲気である。今の時間帯は凡そ11時頃であったため中にほとんど人気が無かった。ヒロキは暇そうにしている受付の女性に話しかけた。
「こんにちは、屋台を借りたいのですが?」
「かしこまりました。屋台の貸し出しですと賃料が1日30ボッチと保証料が30ボッチになります。合計で60ボッチです。」
「衛兵の人に1日30ボッチと伺ったのですが?違うのですか?」
「そうですね。ギルドに登録していただければ今回掛かる費用は同じですが、次回から保証料は無料になり30ボッチになりますよ?」
そう言いながら女性は事務的に微笑んだ。どうやら衛兵は保証料については知らなかったらしい。ヒロキはしばらく考えたが商売がうまくいけばまた王都で屋台を出す可能性が高く、元は採れると判断して商人ギルドに登録申請をした。申請は紙に記入をしてカード型の木札を受け取った。木札には通し番号が彫られており次回から提示すれば保証料は無料とのことだった。次に屋台で使う調理器具や薪の説明を受けた。これらの費用はギルド登録に含まれているらしく少しはお得らしい。
ヒロキは最後にお薦めの出店場所を教わり屋台をギルドの表に出してもらってからギルドを後にした。お薦めの出店場所はギルドの先100メートルに広場があるらしくお昼時には賑わうとの話だったので出店場所をそこに定めた。屋台の位置を固定すると今度は来た道を戻りながら鶏卵を10個通りの市場で購入した。その足で入口の門まで戻って荷物番をして待っていたシエラと合流した。いよいよ商売開始である。
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こんばんは、遅筆で更に展開遅くて申し訳ありません。感想お待ちしております。
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