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どこかにいる
8.
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先週初めて外に出てから、君は少し明るくなった気がする。仕事があるので平日は長い時間一緒にいることはできないがそれでも朝と夜の食事は一緒にとることを欠かさない。
「明日はお休み何だけど、この後外に行かない。」
夕食中に切り出してみる。今日の天気は晴れだったから星も綺麗にみることができるだろう。
「いいのでしょうか。」
「もちろん。」
君が遠慮がちなのは変わらないけれど、素直ではある。
「今日なら綺麗に星が見えると思う。」
「見てみたいです。」
この部屋は地下にあるため空が見えない。窓は取り付けてあるものの、時間感覚をずらさないために取り付けたもので、時間に合わせて窓枠のLEDライトが空の色に合わせて変化するだけ。星はもちろん見えないし、明るいだけで太陽も見えない。だから君はカーテンを開けない。
柔らかくて、綺麗なものだけをこの部屋に閉じ込めていたい。
「ごちそうさまでした。」
君の方が食べ終わるのが早かった。
「急いで食べると消化に悪いよ。」
「平気です。」
なんだかんだで楽しそうだ。昼間ずっとここに閉じ込めておくのは可哀想だろうか。僕は別に上の家で普段から生活してもらってもいいと思い始めている。ただもしも、誰かに見られたりしたら、めぐりちゃんが家に帰らなくてはならなくなる。
「着替えるなら、僕は部屋から出るよ。」
先に食べ終わってしまった君は外に行くのにどの服を着ていくのか迷っているようだった。
「食べてていいですよ。こちらを振り返らなければ見えませんし。」
君は気にしなくても、僕が気になってしまう。なんだかんだ、ここにある服は気に入ってくれてるみたいで良かった。君がどんな服が好きかわからなかったから、出来るだけ女の子らしい服を集めた。中でも君の肌を傷つけないように素材には細心の注意を払ってつもりだ。
「どうですか。」
「振り返ってもいいのかい。」
返事を確認して振り返る。手を前で重ねて、もじもじしている。今日は紺色にしろのレースがあしらわれたドレス。袖が一部リボンになっているから一人で着るのはなかなか難しかったらしい。
「ちょっと待ってね。」
手の甲で蝶結びをするデザインになっているが、着るときに解いてしまったらしく、少し乱れていた。
「ありがとうございます。」
「うん、すごく可愛い。」
君は僕の前で一回転してみせる。膝が見えるくらいのスカート丈なので、白のニーハイソックスにしたらしい。君は、また食事していた席に戻って、僕が食べ終わったことを確認した。
「まだ外は明るいと思うよ。」
何を焦っているのか、落ち着かない様子だ。
「そうだ、髪を結んであげる。」
君に似合いそうなリボンを見つけてきたから使ってあげたかった。サラサラの髪は櫛を通さなくてもいいほどだ。
「どんな髪型がいいかな。」
髪をとかして結ぶ。
「よく似合っている。それは僕からのプレゼント。」
後ろだから君には見えないかもしれないけれど、見惚れてしまいそうになる。めぐりちゃんがいい所のお嬢様であることは知っているが、やはりそうなのだ。所作の一つひとつが美しい。君自身は家のことを気に入っていなくても、細やかなところから上品さは感じられる。きちんと躾けられてきたのだろう。
「食事の片付けは手伝うので、そろそろ参りませんか?」
「そうだね。」
日は沈んだみたいだし、そろそろ星も見えてくるだろう。君はもう自分の分のお皿を持っている。
「明日はお休み何だけど、この後外に行かない。」
夕食中に切り出してみる。今日の天気は晴れだったから星も綺麗にみることができるだろう。
「いいのでしょうか。」
「もちろん。」
君が遠慮がちなのは変わらないけれど、素直ではある。
「今日なら綺麗に星が見えると思う。」
「見てみたいです。」
この部屋は地下にあるため空が見えない。窓は取り付けてあるものの、時間感覚をずらさないために取り付けたもので、時間に合わせて窓枠のLEDライトが空の色に合わせて変化するだけ。星はもちろん見えないし、明るいだけで太陽も見えない。だから君はカーテンを開けない。
柔らかくて、綺麗なものだけをこの部屋に閉じ込めていたい。
「ごちそうさまでした。」
君の方が食べ終わるのが早かった。
「急いで食べると消化に悪いよ。」
「平気です。」
なんだかんだで楽しそうだ。昼間ずっとここに閉じ込めておくのは可哀想だろうか。僕は別に上の家で普段から生活してもらってもいいと思い始めている。ただもしも、誰かに見られたりしたら、めぐりちゃんが家に帰らなくてはならなくなる。
「着替えるなら、僕は部屋から出るよ。」
先に食べ終わってしまった君は外に行くのにどの服を着ていくのか迷っているようだった。
「食べてていいですよ。こちらを振り返らなければ見えませんし。」
君は気にしなくても、僕が気になってしまう。なんだかんだ、ここにある服は気に入ってくれてるみたいで良かった。君がどんな服が好きかわからなかったから、出来るだけ女の子らしい服を集めた。中でも君の肌を傷つけないように素材には細心の注意を払ってつもりだ。
「どうですか。」
「振り返ってもいいのかい。」
返事を確認して振り返る。手を前で重ねて、もじもじしている。今日は紺色にしろのレースがあしらわれたドレス。袖が一部リボンになっているから一人で着るのはなかなか難しかったらしい。
「ちょっと待ってね。」
手の甲で蝶結びをするデザインになっているが、着るときに解いてしまったらしく、少し乱れていた。
「ありがとうございます。」
「うん、すごく可愛い。」
君は僕の前で一回転してみせる。膝が見えるくらいのスカート丈なので、白のニーハイソックスにしたらしい。君は、また食事していた席に戻って、僕が食べ終わったことを確認した。
「まだ外は明るいと思うよ。」
何を焦っているのか、落ち着かない様子だ。
「そうだ、髪を結んであげる。」
君に似合いそうなリボンを見つけてきたから使ってあげたかった。サラサラの髪は櫛を通さなくてもいいほどだ。
「どんな髪型がいいかな。」
髪をとかして結ぶ。
「よく似合っている。それは僕からのプレゼント。」
後ろだから君には見えないかもしれないけれど、見惚れてしまいそうになる。めぐりちゃんがいい所のお嬢様であることは知っているが、やはりそうなのだ。所作の一つひとつが美しい。君自身は家のことを気に入っていなくても、細やかなところから上品さは感じられる。きちんと躾けられてきたのだろう。
「食事の片付けは手伝うので、そろそろ参りませんか?」
「そうだね。」
日は沈んだみたいだし、そろそろ星も見えてくるだろう。君はもう自分の分のお皿を持っている。
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