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第3話:葬儀卿シルヴィオ公爵
その夜、王宮の大広間は、吐き気を催すほどの熱気に包まれていた。
シャンデリアの暴力的な煌めき。 数百人の貴族たちが発散する、むせ返るような香水の匂いと、欲望の熱。 オーケストラが奏でるワルツは、今の私には不協和音の行進曲にしか聞こえない。
「素晴らしい夜だ! 見ろよヴィオレッタ、皆が僕たちを祝福している!」
隣で私の腰を抱く王太子アレクサンダー殿下が、白い歯を見せて笑った。 彼は上機嫌だった。 それもそのはずだ。今夜は、冤罪(と彼が気付いて揉み消した)騒動の後、初めて公の場に二人で姿を現す「愛の復活祭」なのだから。
私は、殿下が特別に仕立てさせたドレスを着せられていた。 色は、もちろん真紅だ。 光沢のあるシルクの生地は、まるで鮮血を全身に浴びたかのように艶めかしく、私の白い肌を侵食している。 首元には、処刑の傷跡(幻痛)を隠すように、大粒のルビーのチョーカーが巻かれている。 それがまた、切り落とされた断面のように見えて、鏡を見るたびに卒倒しそうになった。
(……まるで、着飾った遺体ね)
私は引きつった笑みを浮かべ、ただ人形のように立っていた。 コルセットがきつい。 呼吸が浅くなる。 生きている心地がしない。それが今の私には、唯一の救いだった。
「あら、ヴィオレッタ様! まあ、なんと美しい!」 「殿下と並ぶと、まさに絵画のようですわ!」 「ご婚約継続、おめでとうございます!」
ご令嬢たちが、扇子で口元を隠しながら群がってくる。 彼女たちの目は笑っていない。 あるのは好奇心と、嫉妬と、そして「一度は捨てられた女」を見る優越感だ。 彼女たちは知らない。私が一度本当に死んだことを。 殿下が時間を巻き戻したことを。 この男が、かつて私を「稀代の悪女」と罵って切り捨てたことを。
「ああ、ありがとう。僕のヴィオレッタは世界一だろう? この赤が似合うのは彼女しかいない」
殿下は私の肩を抱き寄せ、所有権を主張するように強く指を食い込ませる。 痛い。 その体温が、熱すぎて火傷しそうだ。
「……殿下、少し……酔いましたわ」
私は小声で訴えた。 嘘ではない。人の波に酔い、殿下の自己陶酔に酔い、限界が近かった。
「おや、大丈夫か? しかし、次はダンスの時間だぞ。僕たちの愛を見せつける絶好の機会なんだ。頑張れるね?」
殿下は心配するふりをして、私の逃げ道を塞ぐ。 「愛を見せつける」 その言葉の裏には、「俺の汚名を返上するために、幸せなカップルを演じろ」という無自覚な圧力が透けて見える。 彼は自分が「冤罪で婚約者を殺しかけた(殺した)男」という事実を、美しいロマンスで上書きしたいだけなのだ。
(……帰りたい。暗い土の中に)
私の目は、無意識のうちに会場の隅、影の落ちる場所を探していた。 どこかに、この眩しすぎる光から逃れられる場所はないか。 息ができる場所はないか。
その時だった。
煌びやかな会場の一角に、奇妙な「穴」が空いていることに気づいた。
そこだけ、人がいない。 まるで不可視の結界が張られているかのように、貴族たちが遠巻きにして避けている空間がある。 壁際の、柱の陰。 光の届かない薄暗いその場所に、一人の男が佇んでいた。
心臓が、トクリと跳ねた。 昨日の、あの黒い背中だ。
シルヴィオ・D・ベルンシュタイン公爵。 代々、王家の葬儀と墓所の管理を任された「葬儀卿」。 漆黒の礼服に身を包み、肌は病的なまでに蒼白。 整った顔立ちをしているが、その表情筋は死んだように動かない。 手にはワイングラスを持っているが、中身は酒ではなく、透明な水だった。
周囲の人間は、彼をまるで伝染病の保菌者か何かのように忌避している。 「……おい、あれを見ろよ。葬儀卿だ」 「縁起でもない。なぜ祝いの席にあんな死神がいるんだ?」 「目が合うと寿命が縮むらしいぞ」
ひそひそという悪意ある囁きが聞こえてくる。 だが、男は気にする素振りすら見せない。 ただ退屈そうに、あるいは軽蔑するように、騒がしい会場を眺めているだけだ。 その瞳は、深海のように暗く、光を一切反射していない。
ああ、綺麗だ。
私は思った。 この会場の誰よりも、王太子の輝く笑顔よりも、あの男の「不在のような存在感」が美しい。
彼だけが、この狂った宴の中で正気を保っているように見えた。 彼だけが、静寂という名のドレスを纏っている。
吸い寄せられるように、私は彼を見つめていた。 殿下の腕に拘束されたまま、魂だけがあの暗がりに向かって手を伸ばしていた。
すると。 不意に、彼が顔を上げた。
視線が、交差する。
距離にして十メートル以上。 人混み越しの、ほんの一瞬の邂逅。
シルヴィオ公爵の、冷徹な灰色の瞳が私を捉えた。
通常、公爵令嬢である私と目が合えば、男性は媚びた笑みを浮かべるか、あるいは私の悪評(過去のループのものだが)を思い出して顔をしかめるか、どちらかだ。 しかし、彼は違った。
彼の目が、わずかに見開かれた。
時が止まる。 周囲の雑音が遠のく。
私は彼を見つめ返した。 作り笑いを浮かべることも忘れ、ただ、虚無を湛えた瞳で。 断頭台で一度死に、絶望に塗りつぶされた、光のない瞳で。
その瞬間。 彼の無表情な仮面が、微かにひび割れたように見えた。
嫌悪ではない。 侮蔑でもない。
それは――「発見」の目だった。 瓦礫の山の中で、奇跡的に無傷で残った宝石を見つけたような。 あるいは、荒れ果てた墓地で、美しい遺骨を掘り当てたような。
ゾクリ、と背筋が震えた。 けれどそれは、殿下に触れられた時の不快な寒気とは違う。 もっと根源的な、魂が共鳴するような震えだった。
「……ヴィオレッタ? どこを見ているんだ?」
殿下の不満げな声で、私は現実に引き戻された。
「あ……いいえ、何でもございません」
「そうか? おや、あそこにいるのはシルヴィオ公爵か。ったく、あの陰気な男、招待状を送った覚えはないんだがな。父上(国王)が呼んだのか」
殿下は露骨に顔をしかめた。
「ヴィオレッタ、あっちを見てはいけないよ。目が腐る。あいつは死体あさりだ。生きている人間より死人を愛する狂人だからね」
死体あさり。狂人。 殿下の言葉は、そのまま彼自身に返してやりたいくらいだ。 生きている人間の心を殺して、それを愛と呼ぶ貴方の方がよほど狂っている。
「……そうですわね」
私はあいまいに同意した。 ここで彼を庇えば、殿下がどういう反応をするかわからない。 私の大切な「聖域」を、殿下の嫉妬で汚されたくなかった。
音楽が変わる。 ダンスの曲だ。
「さあ、行こうヴィオレッタ! 僕たちの愛のワルツを!」
殿下が強引に私の手を引く。 私は引きずられるようにホールの中央へ連れて行かれる。
その直前。 もう一度だけ、振り返った。
柱の陰。 シルヴィオ公爵は、まだそこにいた。 そして、まだ私を見ていた。
ダンスの輪の中心で、スポットライトを浴びて踊る私。 鮮血のようなドレスを着て、死んだ目で回る私。
彼は、そんな私から片時も目を離さず、グラスの水を口に含んだ。 その仕草が、まるで私という存在を飲み干しているかのように艶めかしくて。 私はステップを間違えそうになった。
(……助けて)
声に出さずに呟いた。 届くはずもない。 彼にとって私は、ただの珍しい「見世物」に過ぎないのかもしれない。
それでも。 この窒息しそうな光の牢獄の中で、あの暗い瞳だけが、私にとっての唯一の出口に見えたのだ。
ワルツが始まる。 殿下が私を振り回す。 「笑って!」「もっと高く!」「幸せだろう!?」 私は操り人形のように手足を動かす。
心は、あの柱の陰に置き去りにしたまま。
その夜、私は知る由もなかった。 あの「死神」と呼ばれた男が、会場の隅で何を思っていたのかを。
後に彼が語るには、その時の私はこう見えていたらしい。
――周囲の有象無象が放つ生ぬるい「生」の悪臭の中で、 ただ一人、君だけが、氷のような「死」の純潔を保っていた。 まるで、硝子ケースに収められた最高傑作の標本のようだった、と。
それは常人には理解しがたい、歪な一目惚れの瞬間だった。
シャンデリアの暴力的な煌めき。 数百人の貴族たちが発散する、むせ返るような香水の匂いと、欲望の熱。 オーケストラが奏でるワルツは、今の私には不協和音の行進曲にしか聞こえない。
「素晴らしい夜だ! 見ろよヴィオレッタ、皆が僕たちを祝福している!」
隣で私の腰を抱く王太子アレクサンダー殿下が、白い歯を見せて笑った。 彼は上機嫌だった。 それもそのはずだ。今夜は、冤罪(と彼が気付いて揉み消した)騒動の後、初めて公の場に二人で姿を現す「愛の復活祭」なのだから。
私は、殿下が特別に仕立てさせたドレスを着せられていた。 色は、もちろん真紅だ。 光沢のあるシルクの生地は、まるで鮮血を全身に浴びたかのように艶めかしく、私の白い肌を侵食している。 首元には、処刑の傷跡(幻痛)を隠すように、大粒のルビーのチョーカーが巻かれている。 それがまた、切り落とされた断面のように見えて、鏡を見るたびに卒倒しそうになった。
(……まるで、着飾った遺体ね)
私は引きつった笑みを浮かべ、ただ人形のように立っていた。 コルセットがきつい。 呼吸が浅くなる。 生きている心地がしない。それが今の私には、唯一の救いだった。
「あら、ヴィオレッタ様! まあ、なんと美しい!」 「殿下と並ぶと、まさに絵画のようですわ!」 「ご婚約継続、おめでとうございます!」
ご令嬢たちが、扇子で口元を隠しながら群がってくる。 彼女たちの目は笑っていない。 あるのは好奇心と、嫉妬と、そして「一度は捨てられた女」を見る優越感だ。 彼女たちは知らない。私が一度本当に死んだことを。 殿下が時間を巻き戻したことを。 この男が、かつて私を「稀代の悪女」と罵って切り捨てたことを。
「ああ、ありがとう。僕のヴィオレッタは世界一だろう? この赤が似合うのは彼女しかいない」
殿下は私の肩を抱き寄せ、所有権を主張するように強く指を食い込ませる。 痛い。 その体温が、熱すぎて火傷しそうだ。
「……殿下、少し……酔いましたわ」
私は小声で訴えた。 嘘ではない。人の波に酔い、殿下の自己陶酔に酔い、限界が近かった。
「おや、大丈夫か? しかし、次はダンスの時間だぞ。僕たちの愛を見せつける絶好の機会なんだ。頑張れるね?」
殿下は心配するふりをして、私の逃げ道を塞ぐ。 「愛を見せつける」 その言葉の裏には、「俺の汚名を返上するために、幸せなカップルを演じろ」という無自覚な圧力が透けて見える。 彼は自分が「冤罪で婚約者を殺しかけた(殺した)男」という事実を、美しいロマンスで上書きしたいだけなのだ。
(……帰りたい。暗い土の中に)
私の目は、無意識のうちに会場の隅、影の落ちる場所を探していた。 どこかに、この眩しすぎる光から逃れられる場所はないか。 息ができる場所はないか。
その時だった。
煌びやかな会場の一角に、奇妙な「穴」が空いていることに気づいた。
そこだけ、人がいない。 まるで不可視の結界が張られているかのように、貴族たちが遠巻きにして避けている空間がある。 壁際の、柱の陰。 光の届かない薄暗いその場所に、一人の男が佇んでいた。
心臓が、トクリと跳ねた。 昨日の、あの黒い背中だ。
シルヴィオ・D・ベルンシュタイン公爵。 代々、王家の葬儀と墓所の管理を任された「葬儀卿」。 漆黒の礼服に身を包み、肌は病的なまでに蒼白。 整った顔立ちをしているが、その表情筋は死んだように動かない。 手にはワイングラスを持っているが、中身は酒ではなく、透明な水だった。
周囲の人間は、彼をまるで伝染病の保菌者か何かのように忌避している。 「……おい、あれを見ろよ。葬儀卿だ」 「縁起でもない。なぜ祝いの席にあんな死神がいるんだ?」 「目が合うと寿命が縮むらしいぞ」
ひそひそという悪意ある囁きが聞こえてくる。 だが、男は気にする素振りすら見せない。 ただ退屈そうに、あるいは軽蔑するように、騒がしい会場を眺めているだけだ。 その瞳は、深海のように暗く、光を一切反射していない。
ああ、綺麗だ。
私は思った。 この会場の誰よりも、王太子の輝く笑顔よりも、あの男の「不在のような存在感」が美しい。
彼だけが、この狂った宴の中で正気を保っているように見えた。 彼だけが、静寂という名のドレスを纏っている。
吸い寄せられるように、私は彼を見つめていた。 殿下の腕に拘束されたまま、魂だけがあの暗がりに向かって手を伸ばしていた。
すると。 不意に、彼が顔を上げた。
視線が、交差する。
距離にして十メートル以上。 人混み越しの、ほんの一瞬の邂逅。
シルヴィオ公爵の、冷徹な灰色の瞳が私を捉えた。
通常、公爵令嬢である私と目が合えば、男性は媚びた笑みを浮かべるか、あるいは私の悪評(過去のループのものだが)を思い出して顔をしかめるか、どちらかだ。 しかし、彼は違った。
彼の目が、わずかに見開かれた。
時が止まる。 周囲の雑音が遠のく。
私は彼を見つめ返した。 作り笑いを浮かべることも忘れ、ただ、虚無を湛えた瞳で。 断頭台で一度死に、絶望に塗りつぶされた、光のない瞳で。
その瞬間。 彼の無表情な仮面が、微かにひび割れたように見えた。
嫌悪ではない。 侮蔑でもない。
それは――「発見」の目だった。 瓦礫の山の中で、奇跡的に無傷で残った宝石を見つけたような。 あるいは、荒れ果てた墓地で、美しい遺骨を掘り当てたような。
ゾクリ、と背筋が震えた。 けれどそれは、殿下に触れられた時の不快な寒気とは違う。 もっと根源的な、魂が共鳴するような震えだった。
「……ヴィオレッタ? どこを見ているんだ?」
殿下の不満げな声で、私は現実に引き戻された。
「あ……いいえ、何でもございません」
「そうか? おや、あそこにいるのはシルヴィオ公爵か。ったく、あの陰気な男、招待状を送った覚えはないんだがな。父上(国王)が呼んだのか」
殿下は露骨に顔をしかめた。
「ヴィオレッタ、あっちを見てはいけないよ。目が腐る。あいつは死体あさりだ。生きている人間より死人を愛する狂人だからね」
死体あさり。狂人。 殿下の言葉は、そのまま彼自身に返してやりたいくらいだ。 生きている人間の心を殺して、それを愛と呼ぶ貴方の方がよほど狂っている。
「……そうですわね」
私はあいまいに同意した。 ここで彼を庇えば、殿下がどういう反応をするかわからない。 私の大切な「聖域」を、殿下の嫉妬で汚されたくなかった。
音楽が変わる。 ダンスの曲だ。
「さあ、行こうヴィオレッタ! 僕たちの愛のワルツを!」
殿下が強引に私の手を引く。 私は引きずられるようにホールの中央へ連れて行かれる。
その直前。 もう一度だけ、振り返った。
柱の陰。 シルヴィオ公爵は、まだそこにいた。 そして、まだ私を見ていた。
ダンスの輪の中心で、スポットライトを浴びて踊る私。 鮮血のようなドレスを着て、死んだ目で回る私。
彼は、そんな私から片時も目を離さず、グラスの水を口に含んだ。 その仕草が、まるで私という存在を飲み干しているかのように艶めかしくて。 私はステップを間違えそうになった。
(……助けて)
声に出さずに呟いた。 届くはずもない。 彼にとって私は、ただの珍しい「見世物」に過ぎないのかもしれない。
それでも。 この窒息しそうな光の牢獄の中で、あの暗い瞳だけが、私にとっての唯一の出口に見えたのだ。
ワルツが始まる。 殿下が私を振り回す。 「笑って!」「もっと高く!」「幸せだろう!?」 私は操り人形のように手足を動かす。
心は、あの柱の陰に置き去りにしたまま。
その夜、私は知る由もなかった。 あの「死神」と呼ばれた男が、会場の隅で何を思っていたのかを。
後に彼が語るには、その時の私はこう見えていたらしい。
――周囲の有象無象が放つ生ぬるい「生」の悪臭の中で、 ただ一人、君だけが、氷のような「死」の純潔を保っていた。 まるで、硝子ケースに収められた最高傑作の標本のようだった、と。
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