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第18話:断罪
夜明けの光が、破壊された屋敷の惨状を容赦なく照らし出していた。
吹き飛ばされた正門、穴だらけの庭、泥にまみれた絨毯。 かつて「静寂の聖域」と呼ばれた場所は、台風が通り過ぎた後のような有様だった。
しかし、その中心にある空気は、奇妙なほど澄み渡っていた。 すべての膿を出し切った後の、清々しさがあった。
「……放せ! 無礼者! 僕は王太子だぞ!」
その静寂を汚すのは、ただ一人の男の喚き声だけ。
後ろ手に縛られ、近衛兵二人に両脇を抱えられたアレクサンダー殿下が、屋敷から引きずり出されていくところだった。 かつての煌びやかな軍服は泥と煤で汚れ、自慢の金髪は鳥の巣のように乱れている。 靴は片方が脱げ、引きずった足が地面に空しい線を描いていた。
「父上! 間違っている、これは間違いだ! ヴィオレッタは僕を愛しているんだ! あの女が嘘をついているんだ!」
殿下は必死に首を巡らせ、国王陛下に訴えかける。 しかし、陛下は冷徹な石像のように背を向け、息子を見ようともしなかった。
「連れて行け。……その声を聞いていると、余の寿命が縮む」
「はっ!」
兵士たちが歩調を早める。 殿下はズルズルと引きずられながら、なおも抵抗を続けた。
私は、二階のバルコニーからその様子を見下ろしていた。 シルヴィオ様が用意してくれた、温かい水(極上の癒やし)が入ったグラスを片手に。
「……見苦しいな」
隣に立つシルヴィオ様が、呆れたように呟いた。
「引き際を知らぬ男は美しくない。死者でさえ、成仏する時はもう少し潔いものだ」
「ええ。本当に」
私はグラスの縁を指でなぞりながら、眼下の元婚約者を見つめた。 あんなに恐ろしかった「太陽」が、今はただの燃え尽きた残骸に見える。
その時。 馬車に押し込まれる直前、殿下がふと顔を上げ、バルコニーにいる私と目が合った。
一瞬、時が止まった。
彼の目に、狂気の色が揺らいだ。 そこに見えたのは、迷子の子供のような、縋るような弱さだった。
「……ヴィオレッタ」
叫び声ではなく、掠れた声が風に乗って届いた。
「どうしてだ……? 僕はただ、君と……幸せに……」
彼は泣いていた。 悔し涙ではない。本当に、心から理解できないのだ。 なぜ自分の「完璧な愛」が拒絶されたのか。 なぜ「やり直した」のに、前回よりも酷い結末になったのか。
私はグラスを置き、手すりに身を乗り出した。 そして、彼に向かって、音のない言葉を紡いだ。
――さようなら。
口の動きだけで伝えた。 表情は変えなかった。 怒りも、悲しみも、憐れみすらも見せない。 ただの「無」。 死体のような無関心。
それが、彼に対する最大の断罪だった。 愛の反対は憎しみではない。無関心だ。 貴方はもう、私の人生において何の意味も持たない塵芥(ちりあくた)なのだと。
「あ……あぁ……」
殿下の顔が崩れた。 彼は膝から崩れ落ちそうになり、兵士たちによって無理やり馬車に押し込まれた。
バタン!
扉が閉められる。 その音は、棺の蓋が閉じられる音に似ていた。 鉄格子のはまった護送馬車は、砂利を巻き上げて走り去っていく。 王宮へ――いいえ、その先にある、北の果ての牢獄へと続く道を。
馬車の影が見えなくなるまで、私は見送った。 胸の中にあった黒い澱が、馬車と共に去っていくのを感じた。
「……終わったか」
背後から、低い声がかかった。 振り返ると、私の父が立っていた。 その顔には、深い疲労と、それ以上の安堵が滲んでいた。
「お父様」
「陛下は王宮へ戻られた。事後処理……アレクサンダー殿下の廃嫡と、幽閉の手続きを急ぐそうだ。今日中に公式な布告が出るだろう」
父はバルコニーまで歩み寄り、私の隣に立った。 そして、破壊された庭を見下ろして苦笑した。
「とんだ騒ぎになったな。公爵家の娘が、夜逃げをして、墓守の屋敷に立てこもるとは。……お母様が生きていたら、卒倒していたかもしれん」
「ふふ、そうですね。お説教が三日三晩続いたでしょうね」
私も笑った。 不思議だ。こんな状況なのに、父とこうして笑い合えるなんて。 王宮で着飾っていた頃は、父との会話も形式的なものばかりだったのに。
父は、私の顔をじっと覗き込んだ。 泥だらけで、化粧も落ちて、髪もボサボサの私を。
「……良い顔をしている」
父がポツリと言った。
「王宮にいた頃のヴィオレッタは、いつも何かに怯えているような、作り笑顔を張り付かせた人形のようだった。だが今は……瞳に光はないが、確かに『生きている』顔だ」
「お父様……」
「ここが良いのか?」
父の問いに、私は深く頷いた。
「はい。ここには、私が欲しい静寂があります。無理に笑わなくていい。無理に輝かなくていい。……ただ、静かに息をしていても許される場所なのです」
父は、私の肩に置いた手に力を込めた。 そして、ゆっくりと頷き返した。
「わかった。……許そう」
それは、私の勘当の宣告でもあった。 王都の社交界で生きる公爵令嬢としての「ヴィオレッタ」は、今日ここで死ぬのだ。
「お前は病気療養のため、領地の別荘で静養することにする。……表向きはな。世間からは忘れ去られるだろう。二度と、華やかな舞台には立てないぞ」
「望むところです」
「……そうか」
父は寂しげに、けれど誇らしげに目を細めた。
「幸せにおなり。……いや、この場合は『安らかに』と言うべきかな?」
「はい。最高に安らかに暮らします」
父は私を一度だけ強く抱きしめると、踵を返した。 別れの言葉は短かった。 それが、私たち親子の流儀だった。
父が去り、バルコニーには再び私とシルヴィオ様だけが残された。
「さて」
シルヴィオ様が、わざとらしいほど明るい声(といっても低音だが)を出した。
「感動的な親子の別れも済んだところで、現実的な話をしようか」
彼は懐から一枚の紙を取り出した。
「これが何かわかるか?」
「……請求書ですか?」
「ご名答。陛下には『不問にする』と言われたが、破壊された玄関、荒らされた庭、使用された死霊術の触媒代……これらは誰が払うと思う?」
彼は紙をヒラヒラとさせた。
「王家に請求するわけにもいかん。あちらも廃嫡騒ぎでてんてこ舞いだ。となると、我が家の持ち出しになるわけだが……」
シルヴィオ様は、困ったように肩をすくめた。
「私の財布も、無限ではないのでね。ヴィオレッタ嬢、貴女にはここで働いてもらうことになるぞ」
それは、遠回しな「ずっとここにいていい」という許可証だった。 労働という対価を払うことで、私は客ではなく、ここの住人になれる。
「もちろんです。私、計算は得意ですわ。それに、死に化粧のセンスにも自信があります」
「ほう? それは頼もしい。では、早速だが仕事を頼もうか」
シルヴィオ様は、庭にたむろしている墓守たちを指差した。
「彼らへの賄いの準備だ。一晩中暴れ回って、腹を空かせている。死者と違って、生きている部下は飯を食うから金がかかる」
「ふふっ、わかりました。腕によりをかけて、真っ黒なスープでも作りましょうか」
私たちは顔を見合わせ、声を上げて笑った。 朝日が昇りきる。 廃墟のような庭に、新しい一日が訪れる。
遠く、王都の鐘が鳴り響くのが聞こえた。 それは、王太子の時代の終わりを告げる弔鐘であり、私の新しい人生の始まりを告げる祝福の鐘でもあった。
さあ、忙しくなる。 まずはこの泥だらけのドレスを脱ぎ捨てて、エプロンに着替えなくては。 私の「静かなる生」は、ここから始まるのだから。
吹き飛ばされた正門、穴だらけの庭、泥にまみれた絨毯。 かつて「静寂の聖域」と呼ばれた場所は、台風が通り過ぎた後のような有様だった。
しかし、その中心にある空気は、奇妙なほど澄み渡っていた。 すべての膿を出し切った後の、清々しさがあった。
「……放せ! 無礼者! 僕は王太子だぞ!」
その静寂を汚すのは、ただ一人の男の喚き声だけ。
後ろ手に縛られ、近衛兵二人に両脇を抱えられたアレクサンダー殿下が、屋敷から引きずり出されていくところだった。 かつての煌びやかな軍服は泥と煤で汚れ、自慢の金髪は鳥の巣のように乱れている。 靴は片方が脱げ、引きずった足が地面に空しい線を描いていた。
「父上! 間違っている、これは間違いだ! ヴィオレッタは僕を愛しているんだ! あの女が嘘をついているんだ!」
殿下は必死に首を巡らせ、国王陛下に訴えかける。 しかし、陛下は冷徹な石像のように背を向け、息子を見ようともしなかった。
「連れて行け。……その声を聞いていると、余の寿命が縮む」
「はっ!」
兵士たちが歩調を早める。 殿下はズルズルと引きずられながら、なおも抵抗を続けた。
私は、二階のバルコニーからその様子を見下ろしていた。 シルヴィオ様が用意してくれた、温かい水(極上の癒やし)が入ったグラスを片手に。
「……見苦しいな」
隣に立つシルヴィオ様が、呆れたように呟いた。
「引き際を知らぬ男は美しくない。死者でさえ、成仏する時はもう少し潔いものだ」
「ええ。本当に」
私はグラスの縁を指でなぞりながら、眼下の元婚約者を見つめた。 あんなに恐ろしかった「太陽」が、今はただの燃え尽きた残骸に見える。
その時。 馬車に押し込まれる直前、殿下がふと顔を上げ、バルコニーにいる私と目が合った。
一瞬、時が止まった。
彼の目に、狂気の色が揺らいだ。 そこに見えたのは、迷子の子供のような、縋るような弱さだった。
「……ヴィオレッタ」
叫び声ではなく、掠れた声が風に乗って届いた。
「どうしてだ……? 僕はただ、君と……幸せに……」
彼は泣いていた。 悔し涙ではない。本当に、心から理解できないのだ。 なぜ自分の「完璧な愛」が拒絶されたのか。 なぜ「やり直した」のに、前回よりも酷い結末になったのか。
私はグラスを置き、手すりに身を乗り出した。 そして、彼に向かって、音のない言葉を紡いだ。
――さようなら。
口の動きだけで伝えた。 表情は変えなかった。 怒りも、悲しみも、憐れみすらも見せない。 ただの「無」。 死体のような無関心。
それが、彼に対する最大の断罪だった。 愛の反対は憎しみではない。無関心だ。 貴方はもう、私の人生において何の意味も持たない塵芥(ちりあくた)なのだと。
「あ……あぁ……」
殿下の顔が崩れた。 彼は膝から崩れ落ちそうになり、兵士たちによって無理やり馬車に押し込まれた。
バタン!
扉が閉められる。 その音は、棺の蓋が閉じられる音に似ていた。 鉄格子のはまった護送馬車は、砂利を巻き上げて走り去っていく。 王宮へ――いいえ、その先にある、北の果ての牢獄へと続く道を。
馬車の影が見えなくなるまで、私は見送った。 胸の中にあった黒い澱が、馬車と共に去っていくのを感じた。
「……終わったか」
背後から、低い声がかかった。 振り返ると、私の父が立っていた。 その顔には、深い疲労と、それ以上の安堵が滲んでいた。
「お父様」
「陛下は王宮へ戻られた。事後処理……アレクサンダー殿下の廃嫡と、幽閉の手続きを急ぐそうだ。今日中に公式な布告が出るだろう」
父はバルコニーまで歩み寄り、私の隣に立った。 そして、破壊された庭を見下ろして苦笑した。
「とんだ騒ぎになったな。公爵家の娘が、夜逃げをして、墓守の屋敷に立てこもるとは。……お母様が生きていたら、卒倒していたかもしれん」
「ふふ、そうですね。お説教が三日三晩続いたでしょうね」
私も笑った。 不思議だ。こんな状況なのに、父とこうして笑い合えるなんて。 王宮で着飾っていた頃は、父との会話も形式的なものばかりだったのに。
父は、私の顔をじっと覗き込んだ。 泥だらけで、化粧も落ちて、髪もボサボサの私を。
「……良い顔をしている」
父がポツリと言った。
「王宮にいた頃のヴィオレッタは、いつも何かに怯えているような、作り笑顔を張り付かせた人形のようだった。だが今は……瞳に光はないが、確かに『生きている』顔だ」
「お父様……」
「ここが良いのか?」
父の問いに、私は深く頷いた。
「はい。ここには、私が欲しい静寂があります。無理に笑わなくていい。無理に輝かなくていい。……ただ、静かに息をしていても許される場所なのです」
父は、私の肩に置いた手に力を込めた。 そして、ゆっくりと頷き返した。
「わかった。……許そう」
それは、私の勘当の宣告でもあった。 王都の社交界で生きる公爵令嬢としての「ヴィオレッタ」は、今日ここで死ぬのだ。
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「望むところです」
「……そうか」
父は寂しげに、けれど誇らしげに目を細めた。
「幸せにおなり。……いや、この場合は『安らかに』と言うべきかな?」
「はい。最高に安らかに暮らします」
父は私を一度だけ強く抱きしめると、踵を返した。 別れの言葉は短かった。 それが、私たち親子の流儀だった。
父が去り、バルコニーには再び私とシルヴィオ様だけが残された。
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シルヴィオ様は、困ったように肩をすくめた。
「私の財布も、無限ではないのでね。ヴィオレッタ嬢、貴女にはここで働いてもらうことになるぞ」
それは、遠回しな「ずっとここにいていい」という許可証だった。 労働という対価を払うことで、私は客ではなく、ここの住人になれる。
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「ほう? それは頼もしい。では、早速だが仕事を頼もうか」
シルヴィオ様は、庭にたむろしている墓守たちを指差した。
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「ふふっ、わかりました。腕によりをかけて、真っ黒なスープでも作りましょうか」
私たちは顔を見合わせ、声を上げて笑った。 朝日が昇りきる。 廃墟のような庭に、新しい一日が訪れる。
遠く、王都の鐘が鳴り響くのが聞こえた。 それは、王太子の時代の終わりを告げる弔鐘であり、私の新しい人生の始まりを告げる祝福の鐘でもあった。
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