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第二十四話:最後の足掻き
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王都アウレリア。
司法卿シュミット伯爵の、質実剛健な屋敷の一室で、アレクシスは、伯爵本人と、向かい合って座っていた。
「……なるほど。話は、理解した」
シュミット伯は、アレクシスが提示した、記憶水晶に記録された盗賊の自白と、ゲルラッハ家による経済封鎖の証拠書類を、熟読した後、重々しく口を開いた。
彼の瞳は、老獪な鷹のように、鋭く、そして、どこまでも公正だ。
「ゲルラッハ家の蛮行、断じて許されるものではない。これは、辺境伯という地位を笠に着た、明確な反逆行為に等しい。司法卿として、必ずや、奴らに、法の裁きを下すことを、約束しよう」
力強い、約束の言葉。
だが、アレクシスは、まだ、表情を崩さなかった。
「感謝いたします、伯爵。ですが、敵は、そう簡単には、尻尾を掴ませないでしょう」
「ふむ。違法な賄賂による、政治工作のことか。それも、すでに、こちらの密偵が、証拠を押さえつつある。時間の問題だ」
「それだけでは、ありません」
アレクシスは、もう一人の協力者、商業ギルドの長マティアスから得た、最新の情報を、伯爵に伝えた。
「ゲルラッハ辺境伯は、リューンの街で、密かに、傭兵をかき集めている、と。その数は、すでに、五百を超えているよし」
「なに……!? 正気か、奴は!」
シュミット伯の、冷静な表情が、初めて、驚愕に歪んだ。
五百の傭兵。
それは、もはや、小競り合いで済む規模ではない。
一個師団にも匹敵する、れっきとした『軍隊』だ。
「裁判で、罪を問われる前に、ヴァイスハルト領そのものを、武力で奪い、既成事実を作ってしまうつもりでしょう。私が、王都にいて、手薄になっている今が、最大の好機と踏んだのです」
「愚かな……! それは、もはや、私闘ではない! 国王陛下に対する、完全な反逆だ!」
シュミット伯は、怒りに、わなわなと震えた。
一方、その頃。
ゲルラッハ辺境伯の館では、当主ゲルラッハ卿が、娘のマルティナと、傭兵団の隊長を前に、最終的な作戦の確認を行っていた。
「……本当に、やるのか、マルティナ」
ゲルラッハ卿の顔には、もはや、破滅への恐怖しか、浮かんでいなかった。
だが、隣に立つ娘の瞳は、狂気の光に、爛々と輝いている。
「当たり前ですわ、お父様! ここまで来て、引き返せるとでも?」
「しかし、これは……!」
「黙らっしゃい! 全ては、お父様の煮え切らない態度のせいですのよ!」
マルティナは、ヒステリックに叫んだ。
「アレクシスが、あの女が、憎い! 私から、全てを奪った、あの二人が! 奴らが手に入れたものを、全て、この手で、灰にしてやらなければ、私の気は、収まらないのです!」
もはや、彼女の心は、嫉妬と憎悪に、完全に喰い尽くされていた。
論理も、損得勘定も、通用しない。
ただ、破壊衝動だけが、彼女を突き動かしていた。
「傭兵隊長! 準備は、よろしいですわね?」
「はっ。いつでも、出撃できますぜ、お嬢様。ヴァイスハルトの城など、半日で、落としてご覧にいれます」
下品な笑みを浮かべる傭兵隊長に、マルティナは、満足そうに頷いた。
「よろしい。褒美は、弾みますわ。城にいる、あの追放女……リナとか言いましたか。あの女の首を、私への土産として、持ち帰りなさい。他の領民は、好きにして構いませんわ。殺そうが、犯そうが、あなたたちの、自由です」
「へへっ! そいつは、ありがてえ!」
地獄の光景が、目に浮かぶような、残虐な命令。
ゲルラッハ卿は、顔面蒼白になりながら、その会話を聞いていることしか、できなかった。
もう、この狂気の娘を、誰にも、止めることはできない。
その、ゲルラッハ家の不穏な軍事行動の情報は、シュミット伯の早馬によって、ただちに、ヴァイスハルト領のリナの元へも、もたらされた。
「……ゲルラッハ軍、侵攻……」
報告書を読んだ私の手は、わなわなと震えた。
最悪の事態だ。
アレクシス様が、いない、この時に。
評議会の間に集まった家臣たちは、激震した。
「な、なんだと!?」
「奴ら、本気で、攻めてくるというのか!」
「我々の兵力では、到底、太刀打ちできんぞ!」
悲観的な声が、飛び交う。
領内が、パニックに陥りかけていた。
その時、私が、パンッ、と、強く、テーブルを叩いた。
その音に、皆が、はっと、私に注目する。
私は、立ち上がり、震える足を、叱咤し、集まった全員を、毅然と見渡した。
「皆さん! 狼狽えるのは、おやめなさい!」
私の声は、自分でも驚くほど、冷静で、力強かった。
「敵が、攻めてくるのなら、迎え撃つまでです! 私たちは、この程度のことで、屈するような、柔な領民では、ないはずです!」
私は、息を吸い、高らかに宣言した。
「これより、ヴァイスハルト領は、全面的な、籠城体制に入ります!」
私の言葉に、家臣たちの顔色が変わる。
絶望ではない。
驚きと、そして、戦いへの、決意の色に。
最大の危機。
それは、同時に、私たちの真価が問われる、最大の試練でもある。
アレクシス様。
あなたは、私に、この領地を任せてくれた。
ならば、私は、命に代えても、守り抜いてみせる。
あなたとの、そして、皆との、大切な、私たちの家を。
城の外では、籠城準備を知らせる、警鐘の音が、高く、高く、鳴り響き始めていた。
司法卿シュミット伯爵の、質実剛健な屋敷の一室で、アレクシスは、伯爵本人と、向かい合って座っていた。
「……なるほど。話は、理解した」
シュミット伯は、アレクシスが提示した、記憶水晶に記録された盗賊の自白と、ゲルラッハ家による経済封鎖の証拠書類を、熟読した後、重々しく口を開いた。
彼の瞳は、老獪な鷹のように、鋭く、そして、どこまでも公正だ。
「ゲルラッハ家の蛮行、断じて許されるものではない。これは、辺境伯という地位を笠に着た、明確な反逆行為に等しい。司法卿として、必ずや、奴らに、法の裁きを下すことを、約束しよう」
力強い、約束の言葉。
だが、アレクシスは、まだ、表情を崩さなかった。
「感謝いたします、伯爵。ですが、敵は、そう簡単には、尻尾を掴ませないでしょう」
「ふむ。違法な賄賂による、政治工作のことか。それも、すでに、こちらの密偵が、証拠を押さえつつある。時間の問題だ」
「それだけでは、ありません」
アレクシスは、もう一人の協力者、商業ギルドの長マティアスから得た、最新の情報を、伯爵に伝えた。
「ゲルラッハ辺境伯は、リューンの街で、密かに、傭兵をかき集めている、と。その数は、すでに、五百を超えているよし」
「なに……!? 正気か、奴は!」
シュミット伯の、冷静な表情が、初めて、驚愕に歪んだ。
五百の傭兵。
それは、もはや、小競り合いで済む規模ではない。
一個師団にも匹敵する、れっきとした『軍隊』だ。
「裁判で、罪を問われる前に、ヴァイスハルト領そのものを、武力で奪い、既成事実を作ってしまうつもりでしょう。私が、王都にいて、手薄になっている今が、最大の好機と踏んだのです」
「愚かな……! それは、もはや、私闘ではない! 国王陛下に対する、完全な反逆だ!」
シュミット伯は、怒りに、わなわなと震えた。
一方、その頃。
ゲルラッハ辺境伯の館では、当主ゲルラッハ卿が、娘のマルティナと、傭兵団の隊長を前に、最終的な作戦の確認を行っていた。
「……本当に、やるのか、マルティナ」
ゲルラッハ卿の顔には、もはや、破滅への恐怖しか、浮かんでいなかった。
だが、隣に立つ娘の瞳は、狂気の光に、爛々と輝いている。
「当たり前ですわ、お父様! ここまで来て、引き返せるとでも?」
「しかし、これは……!」
「黙らっしゃい! 全ては、お父様の煮え切らない態度のせいですのよ!」
マルティナは、ヒステリックに叫んだ。
「アレクシスが、あの女が、憎い! 私から、全てを奪った、あの二人が! 奴らが手に入れたものを、全て、この手で、灰にしてやらなければ、私の気は、収まらないのです!」
もはや、彼女の心は、嫉妬と憎悪に、完全に喰い尽くされていた。
論理も、損得勘定も、通用しない。
ただ、破壊衝動だけが、彼女を突き動かしていた。
「傭兵隊長! 準備は、よろしいですわね?」
「はっ。いつでも、出撃できますぜ、お嬢様。ヴァイスハルトの城など、半日で、落としてご覧にいれます」
下品な笑みを浮かべる傭兵隊長に、マルティナは、満足そうに頷いた。
「よろしい。褒美は、弾みますわ。城にいる、あの追放女……リナとか言いましたか。あの女の首を、私への土産として、持ち帰りなさい。他の領民は、好きにして構いませんわ。殺そうが、犯そうが、あなたたちの、自由です」
「へへっ! そいつは、ありがてえ!」
地獄の光景が、目に浮かぶような、残虐な命令。
ゲルラッハ卿は、顔面蒼白になりながら、その会話を聞いていることしか、できなかった。
もう、この狂気の娘を、誰にも、止めることはできない。
その、ゲルラッハ家の不穏な軍事行動の情報は、シュミット伯の早馬によって、ただちに、ヴァイスハルト領のリナの元へも、もたらされた。
「……ゲルラッハ軍、侵攻……」
報告書を読んだ私の手は、わなわなと震えた。
最悪の事態だ。
アレクシス様が、いない、この時に。
評議会の間に集まった家臣たちは、激震した。
「な、なんだと!?」
「奴ら、本気で、攻めてくるというのか!」
「我々の兵力では、到底、太刀打ちできんぞ!」
悲観的な声が、飛び交う。
領内が、パニックに陥りかけていた。
その時、私が、パンッ、と、強く、テーブルを叩いた。
その音に、皆が、はっと、私に注目する。
私は、立ち上がり、震える足を、叱咤し、集まった全員を、毅然と見渡した。
「皆さん! 狼狽えるのは、おやめなさい!」
私の声は、自分でも驚くほど、冷静で、力強かった。
「敵が、攻めてくるのなら、迎え撃つまでです! 私たちは、この程度のことで、屈するような、柔な領民では、ないはずです!」
私は、息を吸い、高らかに宣言した。
「これより、ヴァイスハルト領は、全面的な、籠城体制に入ります!」
私の言葉に、家臣たちの顔色が変わる。
絶望ではない。
驚きと、そして、戦いへの、決意の色に。
最大の危機。
それは、同時に、私たちの真価が問われる、最大の試練でもある。
アレクシス様。
あなたは、私に、この領地を任せてくれた。
ならば、私は、命に代えても、守り抜いてみせる。
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