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天草
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人を増やす為に移住を推進する天草藩。とは言っても、独り身の猿彦は歓迎されなかった。移住できるのは子どものいる夫婦。これから子孫を増やしていける見込みのある男女だけである。しかし移住の資格がないとは言え、まだ十八歳の猿彦なのだから女も子どももこれから。いくらでも可能性はある。
そんな期待と前代未聞の大飢饉で新しい移住が激減したことと、逃亡者が出始めたことと、猿彦の転入が許可される理由はいくつもあった。
生きることに悲観的な猿彦ではあるが、浜次郎の家に落ち着いたり魚売りが成功したり、他人から見れば生きやすい道を歩いている。そんな猿彦は天草でもすぐに住む家が見つかった。二年前に日向の国から移住してきた家族が住んでいた空き家である。血縁者もいない知らない土地へ来た家族で、作物も育たず子どもと妻が死んでしまい、この冬が終わると一人残された男は故郷へ戻ったのか、はたまた別の土地で再出発するのか、誰にも言わずにいなくなった。
冬が終わったと言ってもそれは暦の上でのこと。年の瀬から降り始めた雪は四月になってもまだ降り続いている。終わらない冬。永遠に続きそうな寒さの中にありながら、猿彦は新天地での生活に満足している。一人では大きすぎる家は贅沢に思えるし、何よりうれしいのは家の前の畑に大きなみかんの木があることだ。雪をかぶっていると言うのに、猿彦は得意の木登りでその木の枝に腰かけて過ごした。木の中は暖かく感じられて寛げる。
(やっぱ木の上が一番落ち着くと)
猿彦は自分の居場所をまたしても木の上に見つけたのだ。
八月まで降り続いた雪が止み寒さは少し和らいだが暑くなることもなく、また冬が来た。寒さが続く中、畑にはサツマイモとジャガイモを植え付けた。三、四か月したら小さいながらも収穫できた。めげずに新しく植え付けて収穫してを繰り返すしかない。
しかし芋を食べるしかなかったかと言うと、そうでもない。猿彦は庭のミカンも食べていた。樹齢二百年の大きな木は、この寒さの中でも木の内側には小さな実をつけている。
移住から一年。次の春に雪は止んだ。しかし、春や夏を感じられるほど気温は上がらない。二年目もひたすら芋を作った。芋の栽培はど素人の猿彦だったが、これしか作らないのだから少しずつましになり大きく育つようになってきた。芋ばかり食べているからか、骨と皮だけの体がふっくらし、それに呼応するように精神的にも余裕が出て来た。近所の人と言葉を交わすようになったのだ。
そんな暮らしでまた一年が過ぎて、猿彦は二十歳になった。ついに待ちに待った懐かしい春のぬくもりがやって来た。気候が元に戻り、異様な寒さの続いた長い冬が終わったのだ。
凶作の三年間は、みんな自分たちが生き延びることで精いっぱい。伏し目がちで暗い表情だった。しかし今年は誰も彼もが、春の陽気に押されるように笑顔で言葉を交わしている。
新しく住み着いた独り者の猿彦にも、
「一人じゃ寂しいだろ。女を探せ」
と言ってきたりもした。しかしそうは言いながらも、畑の作業以外はミカンの木に登って過ごす変人猿彦に女を紹介する者はいない。
猿彦は猿彦で、一人でいることに孤独を感じることもなく、相も変わらず木に登っていれば幸せだった。
そんな猿彦の耳に「兜梅が咲いた」と言う声が聞こえて来た。村の人たちがこぞって坂の上にある延慶寺へ梅見に行くものだから、猿彦も行ってみた。
その梅は寺の庭にあった。幹のように太い枝が地を這うように低く水平に伸び、その枝からいくつもの枝が立ち上がるように上へと延びている。その枝いっぱいに咲いた白梅が庭を埋め尽くしている。
その豪勢な咲きっぷりは、寒さに耐えた人々の生き様を表しているようだった。地に這いつくばるように伸びた太い枝はじっと堪えた三年間のようであり、天へ向かって伸びる枝に咲く花々は、生き延びて暖かい春を迎えた喜びに見える。思わず顔のほころぶ猿彦であるが、この梅の名前の由来を聞いて戦慄が走った。
この「兜梅」とは、六十年前に九州平定のために天下人豊臣秀吉がこの地を攻めた「天草の合戦」のある出来事から名付けられていた。
この合戦において清正公に討ち取られた木山弾正の妻、お京が敵を討とうと女たちを率いて敵陣へ攻め込んだ。しかし、この梅に兜が引っかかり敵に討ち取られてしまったのだ。その時にお京が、
「花は咲けども実は成らせまじ!」
と吐いた言葉どおりに、この梅は実をつけなくなったと言う。
そんな呪いのかけられた白梅を、人々は「兜梅」と呼んで毎年その華やかな咲きっぷりを楽しんでいる。しかし異常気象の三年間は花が咲くこともなかった。その梅の木が庭いっぱいにまた花を咲かせたのだ。
久しぶりの春の知らせである梅の開花を喜ぶ人たちの中にあって、猿彦の心境は一味も二味も違っている。呪いのとおりに実をつけない梅の花と、そんな呪いをかけたお京に深く共鳴したのだ。
(山ノ影の花忍も枯れてしまえばいいと)
天野原が山ノ影の人たちの命よりも大切にする花忍。皆が死んでも咲き続ける花忍。そんな花など枯れてしまえと猿彦は呪いをかけるつもりで、兜梅の咲かせる見事な白梅を見つめた。
そんな白梅の咲く延慶寺にはもちろん本堂がある。門戸たちに開け放たれたその中へ入った猿彦は、目のくらまんばかりの黄金の仏像に釘付けになった。漆を塗った上に金箔を押した漆箔の施された全身は太陽のように光を放っている。
(これは…)
元々無口な猿彦であるが、言葉を失うとはこのこと。全身が強張り時間が止まった。
立ち尽くして見入るそれは阿弥陀如来像。目には水晶が埋め込まれていて、その澄んだまなざしは猿彦が逃げてきたことも何もかもを見通しているように思える。
目だけではない。やんわりと笑みを浮かべたような優しい顔。男でもない、女でもない、そんな区分けを越えた存在がそこにいる。
兜梅を見て思い出した天野原への憎しみさえも、この輝きの前では消えてしまう。猿彦の思考は止まった。
阿弥陀様は右腕を曲げて脇を絞り胸の高さへ手を上げ、中指から小指までの三本を揃えて伸ばし、親指と人差し指で輪を作っている。左腕は下げて、こちらも親指と人差し指で輪を作り、残りの三本は揃えて伸ばしている。その両の掌はこちらへ向けられている。上げた右の掌からは全てを許す慈悲が降り注ぐように思えるし、下した左手は下にいるものを掬い上げるように見える。
猿彦の体の全細胞が熱く震える。
呪いどおりに実を付けない白梅。そんな梅の木を境内で華やかに咲き誇らせる阿弥陀様。そうやって呪いさえも受け入れてしまうその意図は、呪いをかけたお京を許しているとしか思えない。
足の爪先から力が抜けた。腰砕けの猿彦は立っていられず、阿弥陀様の前で両膝をつき、両手もつき、額を床へこすりつけた。そして泣いた。
(生きていていいと!)
天野原への憎しみも阿弥陀様は許してくれる。ひとり生き残り権力へ憎悪の火を絶やさない猿彦でさえ、阿弥陀様は受け入れてくれる。
天野原の社殿に何があるのかは知らない。中に入ることはもちろん、近づくことさえ許されていない。ところがここはどうだ。阿弥陀様の扉は開け放たれていて、こうやって目の前で拝顔できる。その境内に咲く花を見て楽しむこともできる。
猿彦はそんな仏教に魅入られた。
(ここなら許される。ここでならおいは生きていていいと!)
初めて生きることを肯定的に考えることができたのだ。
生まれた時から家族になじめず、村にもなじめず、海でも生きられず、どこにいても居場所のない感覚を拭えなかった猿彦。しかし、阿弥陀様の前では安心できる。受け入れてもらえると自信が持てるのだ。
その日は阿弥陀様の前に座り込み、その顔と姿を眺めて時間が過ぎた。夕刻になると高齢の和尚が阿弥陀様の前で経を唱え始めた。早口で何を言っているのか聞き取ることは難しいが、何度か「阿弥陀仏」や「極楽浄土」と言う言葉が聞こえた。
終わるとすぐに和尚に尋ねた。
「今言ってたのはなんと?」
和尚が唱えていたのは仏陀様の説かれた阿弥陀経であった。朝夕、阿弥陀様の前で唱えていると言う。それでその日から、猿彦は朝夕二回、延慶寺へ通って和尚の経を聞くようになったのだった。
つづく
そんな期待と前代未聞の大飢饉で新しい移住が激減したことと、逃亡者が出始めたことと、猿彦の転入が許可される理由はいくつもあった。
生きることに悲観的な猿彦ではあるが、浜次郎の家に落ち着いたり魚売りが成功したり、他人から見れば生きやすい道を歩いている。そんな猿彦は天草でもすぐに住む家が見つかった。二年前に日向の国から移住してきた家族が住んでいた空き家である。血縁者もいない知らない土地へ来た家族で、作物も育たず子どもと妻が死んでしまい、この冬が終わると一人残された男は故郷へ戻ったのか、はたまた別の土地で再出発するのか、誰にも言わずにいなくなった。
冬が終わったと言ってもそれは暦の上でのこと。年の瀬から降り始めた雪は四月になってもまだ降り続いている。終わらない冬。永遠に続きそうな寒さの中にありながら、猿彦は新天地での生活に満足している。一人では大きすぎる家は贅沢に思えるし、何よりうれしいのは家の前の畑に大きなみかんの木があることだ。雪をかぶっていると言うのに、猿彦は得意の木登りでその木の枝に腰かけて過ごした。木の中は暖かく感じられて寛げる。
(やっぱ木の上が一番落ち着くと)
猿彦は自分の居場所をまたしても木の上に見つけたのだ。
八月まで降り続いた雪が止み寒さは少し和らいだが暑くなることもなく、また冬が来た。寒さが続く中、畑にはサツマイモとジャガイモを植え付けた。三、四か月したら小さいながらも収穫できた。めげずに新しく植え付けて収穫してを繰り返すしかない。
しかし芋を食べるしかなかったかと言うと、そうでもない。猿彦は庭のミカンも食べていた。樹齢二百年の大きな木は、この寒さの中でも木の内側には小さな実をつけている。
移住から一年。次の春に雪は止んだ。しかし、春や夏を感じられるほど気温は上がらない。二年目もひたすら芋を作った。芋の栽培はど素人の猿彦だったが、これしか作らないのだから少しずつましになり大きく育つようになってきた。芋ばかり食べているからか、骨と皮だけの体がふっくらし、それに呼応するように精神的にも余裕が出て来た。近所の人と言葉を交わすようになったのだ。
そんな暮らしでまた一年が過ぎて、猿彦は二十歳になった。ついに待ちに待った懐かしい春のぬくもりがやって来た。気候が元に戻り、異様な寒さの続いた長い冬が終わったのだ。
凶作の三年間は、みんな自分たちが生き延びることで精いっぱい。伏し目がちで暗い表情だった。しかし今年は誰も彼もが、春の陽気に押されるように笑顔で言葉を交わしている。
新しく住み着いた独り者の猿彦にも、
「一人じゃ寂しいだろ。女を探せ」
と言ってきたりもした。しかしそうは言いながらも、畑の作業以外はミカンの木に登って過ごす変人猿彦に女を紹介する者はいない。
猿彦は猿彦で、一人でいることに孤独を感じることもなく、相も変わらず木に登っていれば幸せだった。
そんな猿彦の耳に「兜梅が咲いた」と言う声が聞こえて来た。村の人たちがこぞって坂の上にある延慶寺へ梅見に行くものだから、猿彦も行ってみた。
その梅は寺の庭にあった。幹のように太い枝が地を這うように低く水平に伸び、その枝からいくつもの枝が立ち上がるように上へと延びている。その枝いっぱいに咲いた白梅が庭を埋め尽くしている。
その豪勢な咲きっぷりは、寒さに耐えた人々の生き様を表しているようだった。地に這いつくばるように伸びた太い枝はじっと堪えた三年間のようであり、天へ向かって伸びる枝に咲く花々は、生き延びて暖かい春を迎えた喜びに見える。思わず顔のほころぶ猿彦であるが、この梅の名前の由来を聞いて戦慄が走った。
この「兜梅」とは、六十年前に九州平定のために天下人豊臣秀吉がこの地を攻めた「天草の合戦」のある出来事から名付けられていた。
この合戦において清正公に討ち取られた木山弾正の妻、お京が敵を討とうと女たちを率いて敵陣へ攻め込んだ。しかし、この梅に兜が引っかかり敵に討ち取られてしまったのだ。その時にお京が、
「花は咲けども実は成らせまじ!」
と吐いた言葉どおりに、この梅は実をつけなくなったと言う。
そんな呪いのかけられた白梅を、人々は「兜梅」と呼んで毎年その華やかな咲きっぷりを楽しんでいる。しかし異常気象の三年間は花が咲くこともなかった。その梅の木が庭いっぱいにまた花を咲かせたのだ。
久しぶりの春の知らせである梅の開花を喜ぶ人たちの中にあって、猿彦の心境は一味も二味も違っている。呪いのとおりに実をつけない梅の花と、そんな呪いをかけたお京に深く共鳴したのだ。
(山ノ影の花忍も枯れてしまえばいいと)
天野原が山ノ影の人たちの命よりも大切にする花忍。皆が死んでも咲き続ける花忍。そんな花など枯れてしまえと猿彦は呪いをかけるつもりで、兜梅の咲かせる見事な白梅を見つめた。
そんな白梅の咲く延慶寺にはもちろん本堂がある。門戸たちに開け放たれたその中へ入った猿彦は、目のくらまんばかりの黄金の仏像に釘付けになった。漆を塗った上に金箔を押した漆箔の施された全身は太陽のように光を放っている。
(これは…)
元々無口な猿彦であるが、言葉を失うとはこのこと。全身が強張り時間が止まった。
立ち尽くして見入るそれは阿弥陀如来像。目には水晶が埋め込まれていて、その澄んだまなざしは猿彦が逃げてきたことも何もかもを見通しているように思える。
目だけではない。やんわりと笑みを浮かべたような優しい顔。男でもない、女でもない、そんな区分けを越えた存在がそこにいる。
兜梅を見て思い出した天野原への憎しみさえも、この輝きの前では消えてしまう。猿彦の思考は止まった。
阿弥陀様は右腕を曲げて脇を絞り胸の高さへ手を上げ、中指から小指までの三本を揃えて伸ばし、親指と人差し指で輪を作っている。左腕は下げて、こちらも親指と人差し指で輪を作り、残りの三本は揃えて伸ばしている。その両の掌はこちらへ向けられている。上げた右の掌からは全てを許す慈悲が降り注ぐように思えるし、下した左手は下にいるものを掬い上げるように見える。
猿彦の体の全細胞が熱く震える。
呪いどおりに実を付けない白梅。そんな梅の木を境内で華やかに咲き誇らせる阿弥陀様。そうやって呪いさえも受け入れてしまうその意図は、呪いをかけたお京を許しているとしか思えない。
足の爪先から力が抜けた。腰砕けの猿彦は立っていられず、阿弥陀様の前で両膝をつき、両手もつき、額を床へこすりつけた。そして泣いた。
(生きていていいと!)
天野原への憎しみも阿弥陀様は許してくれる。ひとり生き残り権力へ憎悪の火を絶やさない猿彦でさえ、阿弥陀様は受け入れてくれる。
天野原の社殿に何があるのかは知らない。中に入ることはもちろん、近づくことさえ許されていない。ところがここはどうだ。阿弥陀様の扉は開け放たれていて、こうやって目の前で拝顔できる。その境内に咲く花を見て楽しむこともできる。
猿彦はそんな仏教に魅入られた。
(ここなら許される。ここでならおいは生きていていいと!)
初めて生きることを肯定的に考えることができたのだ。
生まれた時から家族になじめず、村にもなじめず、海でも生きられず、どこにいても居場所のない感覚を拭えなかった猿彦。しかし、阿弥陀様の前では安心できる。受け入れてもらえると自信が持てるのだ。
その日は阿弥陀様の前に座り込み、その顔と姿を眺めて時間が過ぎた。夕刻になると高齢の和尚が阿弥陀様の前で経を唱え始めた。早口で何を言っているのか聞き取ることは難しいが、何度か「阿弥陀仏」や「極楽浄土」と言う言葉が聞こえた。
終わるとすぐに和尚に尋ねた。
「今言ってたのはなんと?」
和尚が唱えていたのは仏陀様の説かれた阿弥陀経であった。朝夕、阿弥陀様の前で唱えていると言う。それでその日から、猿彦は朝夕二回、延慶寺へ通って和尚の経を聞くようになったのだった。
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