先輩の気持ち受け取れません。

就職 夢へと

ー1月ー

池田さん（副施設長さん）
いつもは、バレークラブで、お世話になってるんだけど、なぜか、4週間の全部の火曜日だけ、実習になりました。

ー2月ー

眠たくて、ベットに、ゴロゴロする。自分。

ブーブー

スマホのバイブレーションが鳴った。

「ん……先輩だ。」

LINEを開く
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先輩）こんばんわ。お疲れ様。
桜）お疲れ様です。先輩。
先輩）就職。俺が言ってるとこだろ？
桜）はい。そーです。
先輩）就職してきた初日に、祝ってあげたいから、帰り時間わかったら、教えて。

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まだ、先の話……笑
先輩、嬉しいのかな(*´꒳`*)

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先輩）楽しみだな。
桜）頑張ります！
先輩）無理すんなよ
桜）はい！ありがとうございます。
先輩）おやすみ。桜
桜）先輩。おやすみなさい。

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ため息をつく
ひとりぼっちの部屋に
寂しい
心にぽっかり、穴あいたみたい
苦しい






ー3月20日（卒業式）ー

「さく先輩！ありがとうございましたー！」
きれいな花束をわたされ、泣いてしまった。

後輩も、頑張るんだよ！！
応援してるよ！



ー4月ー

なんとか、就職できました！

「先輩ー！おはようございます！」
「おはよう。桜。」
「仲良いわね笑」
「先輩とは、友達です。」

友達………！だよな。
告白しても、無駄そうだな。

「今日から就職する。羽鳥　桜だ。優しくしてくださいよー！わかりましたね！」

優しい職員さんたちに囲まれながら、実習でやってた作業＋介護をまかされました。

「先輩。今日は、5時には、帰れますっと………。」

LINEを送る。

先輩）了解

「先輩って、既読早いな……。」
「さくらちゃーん！」
「はーい！今行きます！」

職場では、桜ちゃんと呼ばれてます。


ー帰りー

ガチャ
戸を開け閉める。
「先輩ー！待ちました？」
「大丈夫だよ。」
「良かった……。」

先輩の車に乗り、市内へと走らせた。

「先輩、どこ行くんですか？」
「ディナーへ行こうと思って」
「なるほど」

静まり返る車内。


「ついたよー？桜？」

いつの間にか、寝てしまっていたのだ。

「ふぇ……？すみません。寝てしまって」
「大丈夫。行こ？」「はい！」

おしゃれな店内、綺麗だなー。

食事をして、最後に、先輩から、話があるみたい。

「あの、その……お、俺と……。」
「？」
「つ、付き合ってください！！」
「……ごめんなさい。」
「っ！」

なぜか、断られた。
どうしてだ……？
脳内で、プチパニックに襲われる。

「な、なんで……？」
「幸せになるのが怖い。」

桜の話によると、昔、両親に、幸せになっては、いけないと、虐待されていたとのこと。

「なので、身体は、傷だらけなんです。」
「っ……？！」

肩から腕にかけて、火傷のあと。
他には、切り傷。

「なんか、今日、ロングスカートだったから、気づかなかった。ごめんな………。」
「先輩が責任感じないで、ください。」
「桜。幸せになって、いいんだよ？！」
「すみません」

すると、立ち上がり、お金を残し、お店を出て行ってしまった。

「はぁ……。」