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第3章答え合わせ編
第50話夏の狩猟大会
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一代爵位である騎士爵や、爵位のみ残っているような貧乏貴族など、領地を持たない貴族もいるが、大抵の貴族は国から任された領地を持つ。領地に拠点を持ち、春と秋の社交の季節のみ王都に来る貴族もいれば、以前の私の家のように、領地には代理領主を置いて、王都で生活するような貴族もいる。
貴族にとって社交はただ遊んでいるだけではなく、情報収集をする場所であったり、領地経営をする上で色々な事業をアピールしたり、投資したりと、仕事の一貫であることが多い。
ロイドお父様は、今までは領地に引きこもり状態であった為、そのような社交は一切行っていなかったけれど、私を養女に引き取ってからは、月の半分以上王都に滞在するようになった為、公爵家と懇意になりたい貴族達から、多くの夜会やお茶会の招待状が届くようになった。
「お嬢様、こちらが今月届いた招待状です」
私の机の上に、ドンッと積み上げられたのは、そんな招待状の山だった。
ロイドお父様は基本、招待状は完全無視で、断りの手紙すらも出さない。それが許されるだけの地位でもあるのだが、やはり領地のことを考えれば、最低限社交はした方が良いし、礼儀に基づいて断りの手紙くらいは出した方が体面は保てる。
執事のランドルフから、学業に障りのない範囲で女主人の仕事を頼めないかと打診され、出来ることはやりますよと答えたら、この招待状の山を渡されるようになったのだ。
今までのように捨てても良し、必要な物だけ返信しても良し、興味のあるパーティーがあれば出席しても良いと言われた。
「最近は、お嬢様のお名前で来る招待状も増えましたね」
「将を射んと欲すれば先ず馬を射よってね、私はただの馬よ」
「お嬢様はポニー……いえミニチュアホースですかね」
「そこまで小さくないわよ」
ざっくり仕分けされた招待状を見ながら、いらないものをメアリーに渡していく。
「あら、ブルーノ子爵家の本家筋である侯爵家からも来ているじゃないですか。厚顔にも程がありますね」
「でも、さすがに侯爵家だから返事はしないとでしょ」
昔の昔、王族と親戚筋であったとされる侯爵家。分家のさらに分家でもあるから、王家とは無関係と言えば無関係なのだが、ミカエルのあの類稀な美貌は、そんな高貴な血筋が先祖返り的に現れた逸品なのかもしれない。
私が返信ありのボックスに入れた招待状を、メアリーは勝手に取り上げるとビリビリ破いてしまう。
「無駄な時間を使う必要はありませんよ」
「あー……まぁいいか。次、次」
そんな感じで、結果、お断りの書状を書くのは十枚に絞れ、一枚だけ参加を決めた招待状があった。
「狩猟大会ですね」
「うん」
この国には四季があり、季節ごとに貴族は社交をする為に王都を訪れる。夏の社交といえば狩猟大会で、色々な大会が企画される中、私が参加を決めたのは王家主催のものだった。
狩猟大会と言えば、昔は男子は狩猟を競い、女子は待っている間お茶会を開くのが定番だった。最近では、猟った獲物を女子にプレゼントするということが流行りだし、ちょっとした婚活の場所になりつつあった。
別に婚活が参加の目的じゃなく、エドにこの狩猟大会に参加するから絶対に参加してくれと言われたのだ。
ロイドお父様にこの大会に参加すると伝えたら、夜会などではなく狩猟大会だったからか、ロイドお父様も参加を決められた。そして、いまだに養女になったお披露目をしていないからと、その場で正式発表も行うことに決まったのだ。
狩猟大会当日、エドがプレゼントしてくれた乗馬服に着替え、狩猟大会会場にロイドお父様と訪れた。久しぶりに公式の場に現れたロイドお父様に、会場にいた貴族達のざわめきが大きくなった。ロイドお父様は、そんな好奇な視線など気にするでなく、王族の控えのテントに私をエスコートしてくれた。
「大叔父様、本当に参加されるのですね」
乗馬服姿も麗しいクリストファー様と、これまたさらにキラキラして目が潰れそうなほどの美貌のステファン様が並んで立っていた。
二人共、せっかくの美貌をこんなところで消費していないで、より多くの女子達に披露してくればいいのに。
「もちろんじゃ。これでも領地では、毎年狩猟解禁の時期になると、猟師達と狩りを競っておったからな。負けなしじゃよ」
「じいちゃん、ガチなやつじゃん」
いつの間にか側に来ていたエドが、私の肩を抱きながら言った。乗馬服はそんなに違いがないのだが、エドの乗馬服は男女の違いはあるが、明らかに私とお揃いの物だった。
ペアルックみたいで恥ずかしいが、婚約者同士は同じ飾りをつけたり、色を揃えたりするものだから、これはこれでありなのだ。まだ婚約はしていないけれど。
「ふん!まだ婚約もしておらんと言うのに、所有欲を出しおって恥ずかしい奴だな」
「再三申し込んでいるだろう。ノラリクラリと延ばしやがって」
「当たり前だ!婚約なんか許したら、わしがいない時に屋敷に入り浸るつもりだろう。すぐに子供ができてしまうわ!エドが学園を卒業するまでは結婚は許さんからな」
「アホか!婚約したら、堂々と一緒に住むに決まってんだろ。じいちゃんの家になんか入り浸るかよ」
「なら余計に婚約なんかさせられるか!」
遥か頭の上で、私を挟んで言い合いをするのを止めて欲しいな。
「この大会で、俺のが獲物を多く獲れれば、婚約を認めやがれ」
「わしに勝とうなど、三十年は早いわ!」
「三十年もしたら、じいちゃんはこの世にいねぇじゃんか」
「わしは百までは現役のつもりじゃ」
「化け物かよ」
「あら、ロイドお父様にはいつまでも元気でいてもらわないと。孫どころか曾孫まで抱っこしてほしいわ」
エドと喧々していたロイドお父様も、私には目尻を下げて穏やかな表情を見せる。でもね、私は知っているんだから。エドが見ていない時とか、たまに凄く優しい目でエドを見守っていることを。本当、素直じゃないところとか、知り合った時のエドにそっくりだ。そして、愛情が深いところもまた良く似ている。
「狩猟大会でお二人に勝てば、アンネちゃんにプロポーズする権利が得られるんですか?僕も頑張っちゃおうかな」
「誰じゃ?このキラキラした奴は」
ニコヤカに話に割り込んできたステファン様は、王家の礼をとって挨拶をする。
「シャンティ国の第二王子、ステファン・シャンティと申します」
「シャンティ国の。ああ、マックスに良く似ているな。その無駄にキラキラした美貌とかそのままじゃ」
「お祖父様をご存知でしたか?」
「学友じゃよ。手が早くて女ったらしで、最低の奴じゃな。わしの唯一にも手を出しおって」
それは学友とは呼ばなくないですか?
唯一が王族男子にとってどんな存在か聞いているだけに、サラッとショッキングな話をぶっこまれた気がする。
「ロイドお父様……」
「いや、唯一だった女性だな。その時は他の男と婚約しておったから。あんな尻軽女だと最初からわかっておれば、唯一になどしなかったものを。マックスがあの女を痛快に捨てたのを見た時は、少しは溜飲が下がった思いがしたわ」
「それは、ステファン様のお祖父様が、ロイドお父様の仕返しをしてくれたってことですか?」
「いや、あいつはただの女好きじゃ。エド、マックスの孫にだけは負けるでないぞ。まぁ、わしが二人を叩きのめしてやるがな」
ロイドお父様、多少エドには手加減をお願いしますね。
貴族にとって社交はただ遊んでいるだけではなく、情報収集をする場所であったり、領地経営をする上で色々な事業をアピールしたり、投資したりと、仕事の一貫であることが多い。
ロイドお父様は、今までは領地に引きこもり状態であった為、そのような社交は一切行っていなかったけれど、私を養女に引き取ってからは、月の半分以上王都に滞在するようになった為、公爵家と懇意になりたい貴族達から、多くの夜会やお茶会の招待状が届くようになった。
「お嬢様、こちらが今月届いた招待状です」
私の机の上に、ドンッと積み上げられたのは、そんな招待状の山だった。
ロイドお父様は基本、招待状は完全無視で、断りの手紙すらも出さない。それが許されるだけの地位でもあるのだが、やはり領地のことを考えれば、最低限社交はした方が良いし、礼儀に基づいて断りの手紙くらいは出した方が体面は保てる。
執事のランドルフから、学業に障りのない範囲で女主人の仕事を頼めないかと打診され、出来ることはやりますよと答えたら、この招待状の山を渡されるようになったのだ。
今までのように捨てても良し、必要な物だけ返信しても良し、興味のあるパーティーがあれば出席しても良いと言われた。
「最近は、お嬢様のお名前で来る招待状も増えましたね」
「将を射んと欲すれば先ず馬を射よってね、私はただの馬よ」
「お嬢様はポニー……いえミニチュアホースですかね」
「そこまで小さくないわよ」
ざっくり仕分けされた招待状を見ながら、いらないものをメアリーに渡していく。
「あら、ブルーノ子爵家の本家筋である侯爵家からも来ているじゃないですか。厚顔にも程がありますね」
「でも、さすがに侯爵家だから返事はしないとでしょ」
昔の昔、王族と親戚筋であったとされる侯爵家。分家のさらに分家でもあるから、王家とは無関係と言えば無関係なのだが、ミカエルのあの類稀な美貌は、そんな高貴な血筋が先祖返り的に現れた逸品なのかもしれない。
私が返信ありのボックスに入れた招待状を、メアリーは勝手に取り上げるとビリビリ破いてしまう。
「無駄な時間を使う必要はありませんよ」
「あー……まぁいいか。次、次」
そんな感じで、結果、お断りの書状を書くのは十枚に絞れ、一枚だけ参加を決めた招待状があった。
「狩猟大会ですね」
「うん」
この国には四季があり、季節ごとに貴族は社交をする為に王都を訪れる。夏の社交といえば狩猟大会で、色々な大会が企画される中、私が参加を決めたのは王家主催のものだった。
狩猟大会と言えば、昔は男子は狩猟を競い、女子は待っている間お茶会を開くのが定番だった。最近では、猟った獲物を女子にプレゼントするということが流行りだし、ちょっとした婚活の場所になりつつあった。
別に婚活が参加の目的じゃなく、エドにこの狩猟大会に参加するから絶対に参加してくれと言われたのだ。
ロイドお父様にこの大会に参加すると伝えたら、夜会などではなく狩猟大会だったからか、ロイドお父様も参加を決められた。そして、いまだに養女になったお披露目をしていないからと、その場で正式発表も行うことに決まったのだ。
狩猟大会当日、エドがプレゼントしてくれた乗馬服に着替え、狩猟大会会場にロイドお父様と訪れた。久しぶりに公式の場に現れたロイドお父様に、会場にいた貴族達のざわめきが大きくなった。ロイドお父様は、そんな好奇な視線など気にするでなく、王族の控えのテントに私をエスコートしてくれた。
「大叔父様、本当に参加されるのですね」
乗馬服姿も麗しいクリストファー様と、これまたさらにキラキラして目が潰れそうなほどの美貌のステファン様が並んで立っていた。
二人共、せっかくの美貌をこんなところで消費していないで、より多くの女子達に披露してくればいいのに。
「もちろんじゃ。これでも領地では、毎年狩猟解禁の時期になると、猟師達と狩りを競っておったからな。負けなしじゃよ」
「じいちゃん、ガチなやつじゃん」
いつの間にか側に来ていたエドが、私の肩を抱きながら言った。乗馬服はそんなに違いがないのだが、エドの乗馬服は男女の違いはあるが、明らかに私とお揃いの物だった。
ペアルックみたいで恥ずかしいが、婚約者同士は同じ飾りをつけたり、色を揃えたりするものだから、これはこれでありなのだ。まだ婚約はしていないけれど。
「ふん!まだ婚約もしておらんと言うのに、所有欲を出しおって恥ずかしい奴だな」
「再三申し込んでいるだろう。ノラリクラリと延ばしやがって」
「当たり前だ!婚約なんか許したら、わしがいない時に屋敷に入り浸るつもりだろう。すぐに子供ができてしまうわ!エドが学園を卒業するまでは結婚は許さんからな」
「アホか!婚約したら、堂々と一緒に住むに決まってんだろ。じいちゃんの家になんか入り浸るかよ」
「なら余計に婚約なんかさせられるか!」
遥か頭の上で、私を挟んで言い合いをするのを止めて欲しいな。
「この大会で、俺のが獲物を多く獲れれば、婚約を認めやがれ」
「わしに勝とうなど、三十年は早いわ!」
「三十年もしたら、じいちゃんはこの世にいねぇじゃんか」
「わしは百までは現役のつもりじゃ」
「化け物かよ」
「あら、ロイドお父様にはいつまでも元気でいてもらわないと。孫どころか曾孫まで抱っこしてほしいわ」
エドと喧々していたロイドお父様も、私には目尻を下げて穏やかな表情を見せる。でもね、私は知っているんだから。エドが見ていない時とか、たまに凄く優しい目でエドを見守っていることを。本当、素直じゃないところとか、知り合った時のエドにそっくりだ。そして、愛情が深いところもまた良く似ている。
「狩猟大会でお二人に勝てば、アンネちゃんにプロポーズする権利が得られるんですか?僕も頑張っちゃおうかな」
「誰じゃ?このキラキラした奴は」
ニコヤカに話に割り込んできたステファン様は、王家の礼をとって挨拶をする。
「シャンティ国の第二王子、ステファン・シャンティと申します」
「シャンティ国の。ああ、マックスに良く似ているな。その無駄にキラキラした美貌とかそのままじゃ」
「お祖父様をご存知でしたか?」
「学友じゃよ。手が早くて女ったらしで、最低の奴じゃな。わしの唯一にも手を出しおって」
それは学友とは呼ばなくないですか?
唯一が王族男子にとってどんな存在か聞いているだけに、サラッとショッキングな話をぶっこまれた気がする。
「ロイドお父様……」
「いや、唯一だった女性だな。その時は他の男と婚約しておったから。あんな尻軽女だと最初からわかっておれば、唯一になどしなかったものを。マックスがあの女を痛快に捨てたのを見た時は、少しは溜飲が下がった思いがしたわ」
「それは、ステファン様のお祖父様が、ロイドお父様の仕返しをしてくれたってことですか?」
「いや、あいつはただの女好きじゃ。エド、マックスの孫にだけは負けるでないぞ。まぁ、わしが二人を叩きのめしてやるがな」
ロイドお父様、多少エドには手加減をお願いしますね。
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