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学園祭大騒ぎ その7
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仙一郎とエーミュ、二人の睨み合いは続いていた。仙一郎は頑として指輪を渡そうとしなかったし、エーミュはエーミュで無理矢理奪うと脅しをかけるものの動かなかったからだ。そんな様子に、彼女の隣でいつでも襲いかかれるように控えていた魔獣もさすがに焦れ、毛を逆立て前足をガシガシと打ち鳴らし低いうなり声を上げはじめていた。
「オルトロス!」
エーミュがその様子を横目にひとつため息をついて魔獣の名を呼ぶとその姿は忽然と消え、仙一郎の履いていたズボンが突然スパッと裂けまるでダメージジーンズのようになる。さらに背後から魔獣の唸り声が聞こえ、彼が振り向くとそこに姿は無く今度はシャツの袖がぱっくりと切れる。
薄暗い廊下に立つ仙一郎の四方八方から魔獣の唸り声だけが響き、徐々に彼の服は見えないナイフで切りつけられているように裂かれボロボロになっていくが、不思議なことに正確に服だけが切られ身体には一切傷はなかった。そして魔獣はひととおり服を引き裂くと目と鼻の先に立ちはだかり四つの鋭い目で威圧するので彼は身じろぎした。
「指輪、渡す気になった?渡さないと今度は本当に殺しちゃうよ!」
エーミュの脅迫にやはり仙一郎は首を縦に振ろうとはしなかった。普通に考えれば指輪のために命を落とす危険を冒すことは無謀な行いだが、彼が持っていたのは単なる指輪ではなく伝説の剣フラガラッハーーーフレイラを従えさせることが可能な呪物だったので、それを魔物に奪われることを彼は危惧していたのだ。そして何よりそれはフレイラを差し出すことでもあったので、そんなことは出来るはずもなかった。場合によっては指輪を壊すことも考えていた。
「これがどういう指輪か分かってるだろ?だったら、そう簡単に渡せないのも分かるよね。」
「その指輪を持って帰らないと叱られちゃうんだよ!ちょうだいよ!」
エーミュがついに半べそかきだして必死で訴えだしたので、少し可哀想になった仙一郎がどうしたものかと困り果てていると、背後から地鳴りが響き振り向くと背後の壁ーーーちょうど扉のあった辺りに轟音とともに穴が開く。それは壁が壊れたというよりも、周辺の空間自体がねじ曲がり引き裂かれているように見えた。
「なっ!空間を切るって何て非常識な…」
エーミュが驚いて後ずさりしていると穴から現れる人影があった。
「フレイラ!」
バニーガール姿のまま右手に剣を携え鋭い目つきで現れた彼女は仙一郎の声に険しかった表情を緩めるが、彼のボロボロの恰好と魔獣の姿を見て取ると一瞬にしてそれは憤怒の形相へと変わる。
「このっ…」
フレイラは吐きすてると目にも止まらぬ速さで魔獣に突進し剣を振り降ろす。魔獣はその一撃を前足で振り払うと間髪を入れずに鋭い牙で飛びかかるが、彼女はひらりとかわす。それを皮切りに戦の火ぶたは切って落とされ、フレイラと魔獣は激しくぶつかり合い甲高い金属音を何度も響かせ互角の争いを繰り広げる。
「空間にほころびがあったとはいえ無理矢理こじ開けるとか非常識な女だな…」
独り言を言いながらまわりを見回し、穴から続いて現れたのはリザだった。彼女はエーミュの姿を見るなり瞳をより一層赤く輝かせ、仙一郎が恐怖を感じるほどの殺意を向ける。
「リザっ!」
彼は慌てて名前を叫ぶ。その声にリザは一瞬動きを止め、その隙にエーミュは逃げ去り姿を消していた。
「ちっ!」
リザは憎々し気に舌打ちするが仙一郎の顔を見るとやれやれといった表情で
「あんなヤカラぶち殺してしまえばイイのに仙一郎は優しいデスネ!」
とため息をついた。
その時、大きな音が響き魔獣が壁に叩きつけられるのが見えるが、魔獣はまったくダメージを負っていないのか壊れた壁の瓦礫からすぐに立ち上がった。
「硬いな…」
その姿をキッと睨みつけながらフレイラがゆっくりと近づくと、身構えていた魔獣は唐突に駆け出し彼女らが出て来た穴へ逃げ込み、フレイラは一目散にその後を追った。
「ナマクラの奴、完全にキレてますネ。」
「その穴、外へ繋がってるんだよね?すぐに止めに行かなきゃ!」
リザの言葉に仙一郎ははっとする。あんな怪物とフレイラが外で戦ったら大変なことになりかねない。
リザを伴って穴を抜け外ーーー元いたオカルト研究会の展示スペースへ出ると部屋の端で呉睦が倒れているのが見えた。
「眠ってるだけなので大丈夫デス!」
すぐさまリザが言い添える。仙一郎を救出すべく部屋に駆けつけた際、面倒な事にならないようリザが眠らせていたのだった。さらに灯りの戻った部屋を見回すと窓のガラスが一カ所だけ割れておりカーテンが風をはらんで大きく揺れていた。仙一郎はすぐさま窓に駆け寄り外を見る。日が暮れ、明かりが灯る広場はまだ大勢の人で賑わっていたが、ある模擬店は屋根がへこみ、またあるものは崩れ、そこかしこから悲鳴が上がっていた。フレイラと魔獣の戦いはあまりにも速すぎ仙一郎もその姿を捉えることは出来なかったが、それら周りの様子からいまだ続いていることが分かった。
やがて広場中央のカエルオブジェが揺れたかと思うとゆっくりと傾きメキメキと嫌な音をたてて倒れる。倒壊に巻き込まれケガをした人はいないようであったが辺りは逃げ惑う人々で騒然とした雰囲気に包まれる。このまま戦いを放っておけば大惨事になるのも時間の問題だった。
「フレイラを止めなきゃ!」
仙一郎がリザにそう話しかけると彼女はやれやれといった表情で彼を突然、ひょいと横抱きする。
「な?何を?」
「何って、ナマクラを止めにイキますヨ!」
狼狽する仙一郎を抱えたままリザは割れた窓に足をかけ身を乗り出すとコウモリのような羽を背中から生やし、フワリと夜空へと飛び立った。
「おおっ…」
あたふたする仙一郎をよそにリザは的確にフレイラの後を追う。広場の木々が揺れ太い幹が折れ、デザイン棟の壁に亀裂が入ったかと思えば屋上の室外機が吹き飛び、間髪を入れず隣のホールの入り口のガラスドアが音をたてて壊れる。
「早くとめないと…」
眼下の状況に青ざめる仙一郎をよそに、リザは落ち着いた口調で言う。
「もう決着はついたみたいデスネ…」
その言葉とほぼ同時に駐車場から大きな音が響き、車のボンネットに魔獣がのめり込む。ピクピクと足を痙攣させ、半開きにした口から赤い舌をだらりと垂らし半死半生の魔獣。その数メートル手前に剣を携えたフレイラは降り立つと、とどめをさそうとゆっくりと近づく。
リザと空からその様子を見ていた仙一郎も駐車場に降りると急いでフレイラに駆け寄った。相手は魔獣とは言えすでに決着はついているようであったし、騒ぎに人が集まって来る前に、早々に退散しようと仙一郎はフレイラに駆け寄り背後から彼女の肩に手を置いて声をかけた。
「もう十分だろ!」
「うるさい!邪魔するなっ!」
怒りに我を忘れたフレイラは彼を勢いよく振り払う。
「うわっ!」
仙一郎は後に吹き飛ばされるが、とっさにリザが受け止める。
「せっ…仙一郎様…」
その姿を見てやっと正気に戻ったのかフレイラは目を大きく見開き手を震わせた。
「こんなんだからオマエはナマクラだって言うんデスヨ!」
「わ…私は…」
リザが吐き捨てるように言うとフレイラは言葉につまってしまった。
遠くで人々がざわつく声が聞こえる夜の駐車場でフレイラはしばらく呆然と立ち尽くしていた。
「オルトロス!」
エーミュがその様子を横目にひとつため息をついて魔獣の名を呼ぶとその姿は忽然と消え、仙一郎の履いていたズボンが突然スパッと裂けまるでダメージジーンズのようになる。さらに背後から魔獣の唸り声が聞こえ、彼が振り向くとそこに姿は無く今度はシャツの袖がぱっくりと切れる。
薄暗い廊下に立つ仙一郎の四方八方から魔獣の唸り声だけが響き、徐々に彼の服は見えないナイフで切りつけられているように裂かれボロボロになっていくが、不思議なことに正確に服だけが切られ身体には一切傷はなかった。そして魔獣はひととおり服を引き裂くと目と鼻の先に立ちはだかり四つの鋭い目で威圧するので彼は身じろぎした。
「指輪、渡す気になった?渡さないと今度は本当に殺しちゃうよ!」
エーミュの脅迫にやはり仙一郎は首を縦に振ろうとはしなかった。普通に考えれば指輪のために命を落とす危険を冒すことは無謀な行いだが、彼が持っていたのは単なる指輪ではなく伝説の剣フラガラッハーーーフレイラを従えさせることが可能な呪物だったので、それを魔物に奪われることを彼は危惧していたのだ。そして何よりそれはフレイラを差し出すことでもあったので、そんなことは出来るはずもなかった。場合によっては指輪を壊すことも考えていた。
「これがどういう指輪か分かってるだろ?だったら、そう簡単に渡せないのも分かるよね。」
「その指輪を持って帰らないと叱られちゃうんだよ!ちょうだいよ!」
エーミュがついに半べそかきだして必死で訴えだしたので、少し可哀想になった仙一郎がどうしたものかと困り果てていると、背後から地鳴りが響き振り向くと背後の壁ーーーちょうど扉のあった辺りに轟音とともに穴が開く。それは壁が壊れたというよりも、周辺の空間自体がねじ曲がり引き裂かれているように見えた。
「なっ!空間を切るって何て非常識な…」
エーミュが驚いて後ずさりしていると穴から現れる人影があった。
「フレイラ!」
バニーガール姿のまま右手に剣を携え鋭い目つきで現れた彼女は仙一郎の声に険しかった表情を緩めるが、彼のボロボロの恰好と魔獣の姿を見て取ると一瞬にしてそれは憤怒の形相へと変わる。
「このっ…」
フレイラは吐きすてると目にも止まらぬ速さで魔獣に突進し剣を振り降ろす。魔獣はその一撃を前足で振り払うと間髪を入れずに鋭い牙で飛びかかるが、彼女はひらりとかわす。それを皮切りに戦の火ぶたは切って落とされ、フレイラと魔獣は激しくぶつかり合い甲高い金属音を何度も響かせ互角の争いを繰り広げる。
「空間にほころびがあったとはいえ無理矢理こじ開けるとか非常識な女だな…」
独り言を言いながらまわりを見回し、穴から続いて現れたのはリザだった。彼女はエーミュの姿を見るなり瞳をより一層赤く輝かせ、仙一郎が恐怖を感じるほどの殺意を向ける。
「リザっ!」
彼は慌てて名前を叫ぶ。その声にリザは一瞬動きを止め、その隙にエーミュは逃げ去り姿を消していた。
「ちっ!」
リザは憎々し気に舌打ちするが仙一郎の顔を見るとやれやれといった表情で
「あんなヤカラぶち殺してしまえばイイのに仙一郎は優しいデスネ!」
とため息をついた。
その時、大きな音が響き魔獣が壁に叩きつけられるのが見えるが、魔獣はまったくダメージを負っていないのか壊れた壁の瓦礫からすぐに立ち上がった。
「硬いな…」
その姿をキッと睨みつけながらフレイラがゆっくりと近づくと、身構えていた魔獣は唐突に駆け出し彼女らが出て来た穴へ逃げ込み、フレイラは一目散にその後を追った。
「ナマクラの奴、完全にキレてますネ。」
「その穴、外へ繋がってるんだよね?すぐに止めに行かなきゃ!」
リザの言葉に仙一郎ははっとする。あんな怪物とフレイラが外で戦ったら大変なことになりかねない。
リザを伴って穴を抜け外ーーー元いたオカルト研究会の展示スペースへ出ると部屋の端で呉睦が倒れているのが見えた。
「眠ってるだけなので大丈夫デス!」
すぐさまリザが言い添える。仙一郎を救出すべく部屋に駆けつけた際、面倒な事にならないようリザが眠らせていたのだった。さらに灯りの戻った部屋を見回すと窓のガラスが一カ所だけ割れておりカーテンが風をはらんで大きく揺れていた。仙一郎はすぐさま窓に駆け寄り外を見る。日が暮れ、明かりが灯る広場はまだ大勢の人で賑わっていたが、ある模擬店は屋根がへこみ、またあるものは崩れ、そこかしこから悲鳴が上がっていた。フレイラと魔獣の戦いはあまりにも速すぎ仙一郎もその姿を捉えることは出来なかったが、それら周りの様子からいまだ続いていることが分かった。
やがて広場中央のカエルオブジェが揺れたかと思うとゆっくりと傾きメキメキと嫌な音をたてて倒れる。倒壊に巻き込まれケガをした人はいないようであったが辺りは逃げ惑う人々で騒然とした雰囲気に包まれる。このまま戦いを放っておけば大惨事になるのも時間の問題だった。
「フレイラを止めなきゃ!」
仙一郎がリザにそう話しかけると彼女はやれやれといった表情で彼を突然、ひょいと横抱きする。
「な?何を?」
「何って、ナマクラを止めにイキますヨ!」
狼狽する仙一郎を抱えたままリザは割れた窓に足をかけ身を乗り出すとコウモリのような羽を背中から生やし、フワリと夜空へと飛び立った。
「おおっ…」
あたふたする仙一郎をよそにリザは的確にフレイラの後を追う。広場の木々が揺れ太い幹が折れ、デザイン棟の壁に亀裂が入ったかと思えば屋上の室外機が吹き飛び、間髪を入れず隣のホールの入り口のガラスドアが音をたてて壊れる。
「早くとめないと…」
眼下の状況に青ざめる仙一郎をよそに、リザは落ち着いた口調で言う。
「もう決着はついたみたいデスネ…」
その言葉とほぼ同時に駐車場から大きな音が響き、車のボンネットに魔獣がのめり込む。ピクピクと足を痙攣させ、半開きにした口から赤い舌をだらりと垂らし半死半生の魔獣。その数メートル手前に剣を携えたフレイラは降り立つと、とどめをさそうとゆっくりと近づく。
リザと空からその様子を見ていた仙一郎も駐車場に降りると急いでフレイラに駆け寄った。相手は魔獣とは言えすでに決着はついているようであったし、騒ぎに人が集まって来る前に、早々に退散しようと仙一郎はフレイラに駆け寄り背後から彼女の肩に手を置いて声をかけた。
「もう十分だろ!」
「うるさい!邪魔するなっ!」
怒りに我を忘れたフレイラは彼を勢いよく振り払う。
「うわっ!」
仙一郎は後に吹き飛ばされるが、とっさにリザが受け止める。
「せっ…仙一郎様…」
その姿を見てやっと正気に戻ったのかフレイラは目を大きく見開き手を震わせた。
「こんなんだからオマエはナマクラだって言うんデスヨ!」
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