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剣の舞 その1
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サードが襲ってくることもなく平穏な日々が続き一週間ほど経過した日曜日。その日、仙一郎は鑑賞したい展覧会があったので都心に出ることにした。もちろんフレイラも一緒である。電車に揺られる事一時間、良く晴れた休日ということもあって駅前は人で溢れていた。仙一郎の隣に付き添うフレイラは周りの群衆を鋭い目で見回す。
「そんなに気を張らなくてもイイのに…」
「いいえ!何時人混みに紛れて敵が襲って来るとも限りませんし!」
最近、少し元気を取り戻したフレイラではあったが過剰なほど敵襲を警戒して神経をとがらせているのは相変わらずだったので仙一郎もため息をついた。
黒髪のポニーテールを勢いよく左右に振り回し辺りを見回す上下黒のジャージの彼女の姿に周りは皆好奇の目を向ける。
「せっかく都心まで出てくるんだから、そんな地味な服じゃなくもう少しおしゃれして来ればよかったのに…」
「凄く動きやすいのでこれが良いんです!これなら思う存分、剣を振るえます!」
「振るうのは勘弁して欲しいな…」
彼女らしい返答に仙一郎は肩をすくめる。しばらく歩くと目的の美術館が見えてくるが突然、仙一郎の足がピタリと止まる。
「どうなさいました?」
フレイラがいぶかしげに訊ねると
「何でこんなに行列になってんの?そんなに有名な芸術家じゃないのに…」
仙一郎は美術館の外までずらりと並んだ入館待ちの人の列を見て不満げな顔を見せるとその場に立ちつくす。
「並ばないんですか?」
「今日は止めよう。」
「よろしいんですか?」
そう問いかけると仙一郎は堰を切ったように愚痴り出す。
「激混みの美術館ほど不愉快なものはないよ!溢れかえるほどの人で作品が見えやしない。俺は見物人の後頭部を見に来た訳じゃないっつーの!美術鑑賞はやっぱり気に入った絵を何時間でも眺めてられるくらい空いてなきゃ!」
「ちょっと腹立ってます?」
「ちょっとね…」
「ずっとここで立ってるのも何ですから、ひとまず向こうのベンチで落ち着きませんか?」
仙一郎の様子を見てフレイラはそう提案した。
中央に高い時計塔が立つ円形状の芝生に二十基ほどベンチが外側を向いて並んだ広場。仙一郎はそのベンチのひとつに座って缶コーヒーで一服する。秋の心地よい日差しの下、楽しそうに歩く親子に、ベンチで観光案内の冊子に目を通す外国人など人々は穏やかな休日を楽しんでいる様子が見える。暖かいコーヒーで腹も落ち着いてすっかり気も静まり、この後どうしようかと考えていた。
そういえば印象派の特別展示している美術館があったし、自分好みの日本人画家の個展が画廊で始まっているはずなのでそれに行くのも捨てがたい。それと、せっかく都心に出て来たのだから必要な画材を買いに行こうかと考えを巡らせる。
そんな仙一郎の隣でフレイラはまるで要人警護のセキュリティポリスよろしく直立不動で鋭い目つきで周り警戒し、ひとりピリピリとした雰囲気を醸し出していた。
「座ったら?」
「いえ!大丈夫です!」
たまらず声をかけるがフレイラは即座に断る。相変わらずな彼女の様子に思わず
「困ったもんだ…」
つい独り言をつぶやくと
「何かお困りごとですか?」
耳ざとくフレイラが反応する。
「いや、まあ…何でもない。」
「困りごとがございましたら遠慮なさらずにおっしゃって下さい!」
困りごとの張本人にそう言われ仙一郎は愛想笑いでお茶を濁すしかなかったので彼女は怪訝な顔をしていた。
その時、仙一郎はふっと思いついたことがあったので彼女に声をかけた。
「そうだ!ちょっと行きたいとこあるから移動しようか!」
二人は電車を乗り継ぎ三十分ほどで駅を降りると川沿いの道路を目的地へと歩く。
「あの…どこへ向かっているのかお教え願えませんか?」
「着いてからのお楽しみってことで。」
フレイラは何度も訊ねるが仙一郎はそのたびにはぐらかす。左側に川と高速道路の高架が並んではしる道路を真っすぐに歩いていると前方に濃紺の着物に羽織の老人が杖を突いてゆっくりと歩く後ろ姿が見える。仙一郎が横を追い抜こうとするとフレイラは彼と老人の間に入り並んで歩く。もちろん見知らぬ老人から仙一郎をガードするためだ。ちょうど老人の横を通り過ぎようとした時のこと老人の手がぬっと伸びてフレイラのお尻に触れる。
「ひゃうっ!」
フレイラが飛び上がって叫ぶ。
「なかなか安産型の良い尻じゃな!」
まるで福禄寿のように禿げあがった頭に白い髭をたくわえた老人は満面の笑顔を見せる。
「な!何をするんですか!」
「あまりにもナイスバディだったものでのぉ。久方ぶりに滾ってしまったわい。ついでにその豊満な乳房も揉ませてもらえんなね?」
老人は両手をわきわきと動かしてフレイラに話しかける。
「おじいちゃん!それはセクハラといって…」
仙一郎が話しかけながら近づこうとするとフレイラが制する。
「貴方、何者なんですか!」
「さてのぉ…」
フレイラは身構え、何故か魔物と対峙するときとのような険しい表情を見せるが老人は飄々とした表情を崩さない。ここのところ神経をとがらせているとはいえ、彼女の様子は放っておいたら老人に斬りかかりかねないほど危険なものを感じさせた。
「フレイラ!落ち着いて!」
「下がっていて下さい!」
フレイラは老人に視線を向けたまま彼の言葉を聞こうとしない。
「彼氏の言う通りじゃぞ!そんな目をつり上げとったら綺麗な顔が台無しじゃ!」
「たわごとを…」
老人の言葉に苛立ちを募らせるフレイラの右手が微かに動くのが見えてさすがに危険を感じて割って入る。
「ストップ!ストップ!もうイイだろ!」
「ちょっ!仙一郎様!離れて下さい!」
止めに入った仙一郎は彼を引き離そうとするフレイラともみ合いになってしまう。
「ほっ!ほっ!ほっ!ほっ!」
老人がその様子を楽しそうに眺めていると
「先生!こんなところで何なさってるんですか!」
小走りにスーツ姿の女性がやって来る。
「ちょっと知り合いの店に顔を出しにの。」
「まったく!勝手に出歩かれては困ります!」
「すまん!すまん!」
秘書然としたその女性は老人に小言を言うと二人の様子に目をやった。
「ごめんなさい。もしかして先生が何かセクハラまがいのことをしたんじゃありませんか?」
「いえいえ!大したことありませんから!大丈夫、大丈夫。」
老人を先生と呼ぶその女性は、こういった状況がいつものことなのか、ズバリ問いかけてくるがフレイラと老人を一刻も早く引き離したかったので笑顔で否定する。
「そうですか…それでは失礼致します。先生行きますよ!」
「じゃあの!お嬢ちゃん!」
女性は一礼すると老人を連れて去って行った。フレイラはといえばじっと去りゆく老人の姿を鋭い目つきで見つめ続け警戒を解こうとしなかった。
「フレイラ!老人相手にちょっと過敏に反応し過ぎなんじゃないの!」
「しかし…」
「やっぱりここのところ様子がおかしいよ!そんなに張りつめてたら周りに迷惑をかけるだけでなく君自身も参っちゃうよ。」
「…申し訳ございません。」
彼女は何か言いたげであったが途中で言葉を呑みこんだ。
すっかりシュンとしてしまったフレイラを見て仙一郎は頭をかいた。
「それでさ…ここに来たのはフレイラの気が少しでも紛れればと思ったからなんだ。」
そう言って指さした先にはコンクリート造りの武骨なビルがあった。それを見回したフレイラは銘板らしきものに目をとめ、そこに書かれていた文字をつぶやいた。
「カタナ・ミュージアム…」
「そんなに気を張らなくてもイイのに…」
「いいえ!何時人混みに紛れて敵が襲って来るとも限りませんし!」
最近、少し元気を取り戻したフレイラではあったが過剰なほど敵襲を警戒して神経をとがらせているのは相変わらずだったので仙一郎もため息をついた。
黒髪のポニーテールを勢いよく左右に振り回し辺りを見回す上下黒のジャージの彼女の姿に周りは皆好奇の目を向ける。
「せっかく都心まで出てくるんだから、そんな地味な服じゃなくもう少しおしゃれして来ればよかったのに…」
「凄く動きやすいのでこれが良いんです!これなら思う存分、剣を振るえます!」
「振るうのは勘弁して欲しいな…」
彼女らしい返答に仙一郎は肩をすくめる。しばらく歩くと目的の美術館が見えてくるが突然、仙一郎の足がピタリと止まる。
「どうなさいました?」
フレイラがいぶかしげに訊ねると
「何でこんなに行列になってんの?そんなに有名な芸術家じゃないのに…」
仙一郎は美術館の外までずらりと並んだ入館待ちの人の列を見て不満げな顔を見せるとその場に立ちつくす。
「並ばないんですか?」
「今日は止めよう。」
「よろしいんですか?」
そう問いかけると仙一郎は堰を切ったように愚痴り出す。
「激混みの美術館ほど不愉快なものはないよ!溢れかえるほどの人で作品が見えやしない。俺は見物人の後頭部を見に来た訳じゃないっつーの!美術鑑賞はやっぱり気に入った絵を何時間でも眺めてられるくらい空いてなきゃ!」
「ちょっと腹立ってます?」
「ちょっとね…」
「ずっとここで立ってるのも何ですから、ひとまず向こうのベンチで落ち着きませんか?」
仙一郎の様子を見てフレイラはそう提案した。
中央に高い時計塔が立つ円形状の芝生に二十基ほどベンチが外側を向いて並んだ広場。仙一郎はそのベンチのひとつに座って缶コーヒーで一服する。秋の心地よい日差しの下、楽しそうに歩く親子に、ベンチで観光案内の冊子に目を通す外国人など人々は穏やかな休日を楽しんでいる様子が見える。暖かいコーヒーで腹も落ち着いてすっかり気も静まり、この後どうしようかと考えていた。
そういえば印象派の特別展示している美術館があったし、自分好みの日本人画家の個展が画廊で始まっているはずなのでそれに行くのも捨てがたい。それと、せっかく都心に出て来たのだから必要な画材を買いに行こうかと考えを巡らせる。
そんな仙一郎の隣でフレイラはまるで要人警護のセキュリティポリスよろしく直立不動で鋭い目つきで周り警戒し、ひとりピリピリとした雰囲気を醸し出していた。
「座ったら?」
「いえ!大丈夫です!」
たまらず声をかけるがフレイラは即座に断る。相変わらずな彼女の様子に思わず
「困ったもんだ…」
つい独り言をつぶやくと
「何かお困りごとですか?」
耳ざとくフレイラが反応する。
「いや、まあ…何でもない。」
「困りごとがございましたら遠慮なさらずにおっしゃって下さい!」
困りごとの張本人にそう言われ仙一郎は愛想笑いでお茶を濁すしかなかったので彼女は怪訝な顔をしていた。
その時、仙一郎はふっと思いついたことがあったので彼女に声をかけた。
「そうだ!ちょっと行きたいとこあるから移動しようか!」
二人は電車を乗り継ぎ三十分ほどで駅を降りると川沿いの道路を目的地へと歩く。
「あの…どこへ向かっているのかお教え願えませんか?」
「着いてからのお楽しみってことで。」
フレイラは何度も訊ねるが仙一郎はそのたびにはぐらかす。左側に川と高速道路の高架が並んではしる道路を真っすぐに歩いていると前方に濃紺の着物に羽織の老人が杖を突いてゆっくりと歩く後ろ姿が見える。仙一郎が横を追い抜こうとするとフレイラは彼と老人の間に入り並んで歩く。もちろん見知らぬ老人から仙一郎をガードするためだ。ちょうど老人の横を通り過ぎようとした時のこと老人の手がぬっと伸びてフレイラのお尻に触れる。
「ひゃうっ!」
フレイラが飛び上がって叫ぶ。
「なかなか安産型の良い尻じゃな!」
まるで福禄寿のように禿げあがった頭に白い髭をたくわえた老人は満面の笑顔を見せる。
「な!何をするんですか!」
「あまりにもナイスバディだったものでのぉ。久方ぶりに滾ってしまったわい。ついでにその豊満な乳房も揉ませてもらえんなね?」
老人は両手をわきわきと動かしてフレイラに話しかける。
「おじいちゃん!それはセクハラといって…」
仙一郎が話しかけながら近づこうとするとフレイラが制する。
「貴方、何者なんですか!」
「さてのぉ…」
フレイラは身構え、何故か魔物と対峙するときとのような険しい表情を見せるが老人は飄々とした表情を崩さない。ここのところ神経をとがらせているとはいえ、彼女の様子は放っておいたら老人に斬りかかりかねないほど危険なものを感じさせた。
「フレイラ!落ち着いて!」
「下がっていて下さい!」
フレイラは老人に視線を向けたまま彼の言葉を聞こうとしない。
「彼氏の言う通りじゃぞ!そんな目をつり上げとったら綺麗な顔が台無しじゃ!」
「たわごとを…」
老人の言葉に苛立ちを募らせるフレイラの右手が微かに動くのが見えてさすがに危険を感じて割って入る。
「ストップ!ストップ!もうイイだろ!」
「ちょっ!仙一郎様!離れて下さい!」
止めに入った仙一郎は彼を引き離そうとするフレイラともみ合いになってしまう。
「ほっ!ほっ!ほっ!ほっ!」
老人がその様子を楽しそうに眺めていると
「先生!こんなところで何なさってるんですか!」
小走りにスーツ姿の女性がやって来る。
「ちょっと知り合いの店に顔を出しにの。」
「まったく!勝手に出歩かれては困ります!」
「すまん!すまん!」
秘書然としたその女性は老人に小言を言うと二人の様子に目をやった。
「ごめんなさい。もしかして先生が何かセクハラまがいのことをしたんじゃありませんか?」
「いえいえ!大したことありませんから!大丈夫、大丈夫。」
老人を先生と呼ぶその女性は、こういった状況がいつものことなのか、ズバリ問いかけてくるがフレイラと老人を一刻も早く引き離したかったので笑顔で否定する。
「そうですか…それでは失礼致します。先生行きますよ!」
「じゃあの!お嬢ちゃん!」
女性は一礼すると老人を連れて去って行った。フレイラはといえばじっと去りゆく老人の姿を鋭い目つきで見つめ続け警戒を解こうとしなかった。
「フレイラ!老人相手にちょっと過敏に反応し過ぎなんじゃないの!」
「しかし…」
「やっぱりここのところ様子がおかしいよ!そんなに張りつめてたら周りに迷惑をかけるだけでなく君自身も参っちゃうよ。」
「…申し訳ございません。」
彼女は何か言いたげであったが途中で言葉を呑みこんだ。
すっかりシュンとしてしまったフレイラを見て仙一郎は頭をかいた。
「それでさ…ここに来たのはフレイラの気が少しでも紛れればと思ったからなんだ。」
そう言って指さした先にはコンクリート造りの武骨なビルがあった。それを見回したフレイラは銘板らしきものに目をとめ、そこに書かれていた文字をつぶやいた。
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