借金返済ファンタジー チートスキル 全部盛りでお願いします!

桃川鈴加

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リューナの爆発

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「ふざけるなああああああ!!!」

リューナの怒声が森全体に響いた。村人たちが一斉に静まり返る。

「何が『生涯働かずに済む』だ!何が『お金があるから大丈夫』だ!」

「で、でも族長...お金があれば...」

「お金だけで村が成り立つと思っているのか!技術は?知識は?文化は?全部捨てるつもりか!」

リューナが【影魔法】で威圧感を放つ。村人たちが怯える。

「このままでは村が滅ぶぞ!いくら金があっても、だらけ切った村に未来はない!」

「よって、族長権限をもって『エリクサーリーフ生成禁止令』を発令する!」

「えええええ!?」

村人たちが一斉に悲鳴を上げる。

「族長、それはあんまりです!」

「せっかく楽できると思ったのに...」

「楽をするのと怠けるのは違う!我々は誇り高きダークエルフだ!労働を忘れた種族に未来はない!」

レオも複雑な気持ちだった。

「リューナ...でも俺の借金返済には...」

「レオ、すまない。でもこれは村のためだ。そして...お前のためでもある」

「俺のため?」

「お前を見ていてわかったんだ。努力して仲間と一緒に困難を乗り越えるからこそ、本当の絆が生まれる」

リューナは真剣な表情でレオを見つめる。

「もしエリクサーリーフで簡単に借金を返済できたら、お前は私たちと出会わなかった。この素晴らしい仲間関係も築けなかった」

「...リューナの言う通りだ」

カイロスが同意する。

「確かに、借金があったからこそ私たちは出会えた」

メリサも頷く。

「困難を共に乗り越えるからこそ、真の家族になれたのですわね」

エリカも賛同する。

「みんなで一緒にがんばるから楽しいのじゃ!」

リリィの言葉が、レオの心に響く。

「...そうか。確かにそうだな」

レオは仲間たちの顔を見回し、納得の表情を見せた。



村の立て直し宣言

「村人たちよ!今日から村の立て直しを開始する!」

「え~...」

村人たちから不満の声が上がる。

「文句を言う者は村から出て行ってもらう。ダークエルフとしての誇りを忘れた者に、この森にいる資格はない」

リューナの迫力に圧倒される村人たち。

「リューナちゃん...確かにちょっと調子に乗りすぎたかもね~」

最長老ばあばも反省の色を見せる。

「ばあば。最長老として村人たちの手本にならなければ」

「はいはい~、わかったわよ~」

ばあばが苦笑いする。

「でも、いきなり全部元に戻すのは難しいでしょうね。経済学的に考えて段階的に」

メリサが現実的な提案をする。

「そうですわね。まずは軽い労働から始めて、徐々に以前の生活リズムに戻していく」

エリカも同意する。

「俺も手伝おう。竜族として、ダークエルフとの友好関係を築きたい」

カイロスも協力を申し出る。

「俺のスキルも使って、村の復興を手伝う。ただし、エリクサーリーフは作らない」

レオが決意を表明する。

「リリィも一緒にお手伝いするのじゃ!」

リリィも元気よく手を上げる。

最初は渋っていた村人たちも、仲間たちの団結を見て心を動かされ始める。

「...確かに、ずっとダラダラしてても つまらなかった」

「族長が言うなら...少しずつ働いてみるか」

「レオお兄ちゃんたちが手伝ってくれるなら、僕たちも頑張る!」

子供たちも目を輝かせる。

しかし、一部の村人は諦めきれなかった。

夜になって、豪邸で休んでいるレオのもとに、若くて美しいダークエルフの女性たちが現れた。

「レオ様~、お疲れ様でした~」

「私たち、レオ様にお礼がしたくて~」

「ちょっとだけ、エリクサーリーフを作ってくれませんか~?」

色とりどりのドレスを着た美女たちが、レオの周りを取り囲む。

「え、あの、俺はもうエリクサーリーフは...」

レオが戸惑う。

「お一つだけでいいんです~。私たち、レオ様のためなら何でもしますから~」

(内心)「うわあああ!なんて美人揃いなんだ!しかも俺のために何でもって...)

(でも、リューナとの約束が...仲間との絆が...)

レオが心の中で葛藤している。

「レオ様~、私たちと一緒に楽しみませんか~?お金の心配なんてしなくていいんですよ~」

「借金なんて、エリクサーリーフがあれば一瞬で解決です~」

レオが揺らぎそうになったその時...

「...何をしている」

ドアが開いて、リューナが恐ろしい顔で立っている。後ろにはメリサ、エリカ、カイロス、リリィも。

「う、族長...」

ダークエルフ美女たちが慌てる。

「レオ、まさかこの美女軍団に負けそうになってたの?」

メリサが呆れたような声を出す。

「レオさん、節操がありませんわね」

エリカが冷たい視線を送る。

「情けない奴だ...」

カイロスがため息をつく。

「レオお兄ちゃん、ダメなのじゃ!」

リリィまでもが怒っている。

「ち、違う!俺は何もしてない!ただちょっと揺らいだだけで...」

レオが必死に弁解する。

「お前たち、恥を知れ!族長の決定に従えないのか!」

「で、でも族長...私たちも生活が...」

「生活が苦しいなら働け!体を売るような真似をするな!」

リューナの言葉に、美女たちが萎縮する。

「働くって言っても...労働なんてだるいし...」

「だからよ。急に豊かになって、急に働かなくなったから、まともな判断ができなくなってるのよ」

メリサが分析する。

「皆さん、私が貴族時代に学んだマナーや社交術をお教えしますわ。それを活かした仕事はいかがですか?」

「マナーや社交術?」

美女の一人が興味深そうに尋ねる。

「はい。例えば接客業や、文化教室の講師など。美しさだけでなく、教養も身につければ立派な職業になりますわ」

「俺も戦闘技術を教えることができる。護衛や冒険者として生計を立てる道もある」

カイロスも協力を申し出る。

「リリィは...えーっと、一緒に遊ぶお仕事?」

「それは仕事じゃない」

全員がリリィに突っ込む。



レオの決意表明

「...みんな、ありがとう。俺、改めて決心した」

レオが美女たちの前に立つ。

「確かに借金は辛い。エリクサーリーフを作れば一瞬で解決する。でも...」

レオは仲間たちを見回す。

「俺は仲間と一緒に、努力して借金を返したいんだ。それが俺たちの絆を深めてくれるから」

「レオ様...」

美女の一人が感動したような表情を見せる。

「だから、エリクサーリーフは作らない。代わりに、みんなが自分の力で幸せになれるよう手伝う」

「...レオ様の言葉、心に響きました」

「私たち、楽ばかり考えてました。ごめんなさい」

「族長、私たちも村の復興を手伝います」

美女たちが次々と改心の言葉を口にする。

「...わかってくれたなら良い。明日から皆で頑張ろう」

リューナもホッとした表情を見せる。

翌朝、朝日が昇る月の森。村人たちが久しぶりに早起きして、畑や森の手入れを始めている。

「う~ん、体が重い...」

「こんなに早起きするの久しぶりだ...」

村人たちは文句を言いながらも、作業に取り組んでいる。

「あら~、みんな頑張ってるわね~。私も手伝いましょうか~」

最長老ばあばも豪邸のプールを片付けて、昔ながらの畑を作り直す作業に参加している。

「【土壌改良】で畑の土を良くするぞ。ただし、普通の作物を育てるためにな」

レオが普通の農作物を育てるための土壌改良を施す。

「俺は重い物を運ぼう。竜の力を役立てる」

カイロスが大きな石や木材を楽々と運んでいる。

「村の経済計画を立て直すわ。無駄遣いを減らして、持続可能な生活に」

メリサが家計簿を作成している。

「私は若い女性たちにマナーを教えて、将来の職業選択を支援しますわ」

エリカが美女トリオにマナーを教えている。

「族長として、皆の相談に乗る。村の伝統も大切にしよう」

リューナが村人たちの悩みを聞いている。

「リリィは子供たちと遊びながら、勉強も教えるのじゃ!」

リリィが子供たちと楽しそうに学習している。



段階的な改善

時間をかけて、村は少しずつ健全な状態に戻っていく。

「確かに働くのは大変だけど...みんなで協力するのは楽しいかも」

「お金だけじゃない幸せもあるんだな」

村人たちが少しずつ労働の意味を思い出していく。

「リリィお姉ちゃんの授業、楽しい!」

子供たちも勉強に対する意欲を取り戻している。

「エリカ様のマナー教室、とても勉強になります」

美女の一人がエリカに感謝の言葉を述べる。

「カイロス様の護衛術も習って、冒険者を目指そうと思います」

別の美女が剣の素振りをしている。

「レオ様、私たちが作った料理を食べてください。【料理マスター】ほどじゃないですが...」

三人目の美女が手作りの料理を差し出す。

「お、美味いじゃないか!努力の味がするぞ」

レオが笑顔で答える。美女たちの顔が嬉しそうに輝いた。

数日かけて村の立て直しを手伝った後、レオたちは帰ることになった。

「みんな、ありがとう。おかげで村も正常に戻りそうだ」

リューナが深々と頭を下げる。

「レオ様、また遊びに来てくださいね~。今度は普通の野菜でお迎えしますから~」

最長老ばあばが手を振る。

「レオ様~!また来てください~!」

村人たちが口々に別れの挨拶をする。

「ああ、また来るよ。みんな、頑張れよ!」

レオも手を振り返す。

カイロスの背中で空を飛びながら、今回の出来事を振り返る。

「レオ、1000億セルンを諦めるのは大変だったでしょうね」

メリサが気遣うように言う。

「正直、めちゃくちゃ迷った。でも...みんながいてくれたから決心できた」

レオが素直に答える。

「お金で解決できることと、努力でしか得られないもの、どちらも大切ですわね」

エリカが哲学的に呟く。

「今回の件で、レオの人間性がよくわかった。お前は本当に良い奴だ」

カイロスが評価する。

「レオお兄ちゃん、偉かったのじゃ!」

リリィが褒める。

「村のためにありがとう、レオ。お前たちのような仲間がいて、私は幸せだ」

リューナが心からの感謝を表す。

「俺もだよ。借金は大変だけど、みんながいれば乗り越えられる」

レオが仲間たちを見回して微笑む。

レオネス荘に帰ってきた一行。夕食の準備をしながら、今日の出来事を笑い話にしている。

「それにしても、あの美女軍団は危なかった...」

レオが苦笑いする。

「レオったら、本当に単純なんだから」

メリサが呆れたように言う。

「でも最後はちゃんと正しい判断をしましたわ」

エリカがフォローする。

「まあ、男なら当然の反応だ。俺も昔は...」

カイロスが何かを言いかけて、リューナの視線に気づいて口をつぐむ。

「カイロス、何か言ったか?」

リューナが冷たい声で尋ねる。

「いや、何も」

カイロスが慌てて否定する。

「今日も楽しい一日だったのじゃ!明日は何して遊ぶ?」

リリィが無邪気に尋ねる。

「明日か...また借金返済の依頼を探さないとな」

レオが現実に戻る。

「現在の借金残高999億セルン。月利15%だから、今月の利子は約150億セルン」

メリサが電卓を叩く。

「うげええええ」

全員が絶望的な数字に悲鳴を上げる。

「でも今日学んだことがありますわ。お金だけでは得られない幸せもあるということを」

エリカが前向きに言う。

「そうだな。仲間と過ごす時間は、何億セルンにも代え難い」

カイロスが同意する。

「借金は確かに重荷だが、それがあったから私たちは出会えた」

リューナも感慨深そうに言う。

「そうだな...だから俺たちは諦めない。みんなで一緒に、この借金を返してやる!」

レオが拳を上げる。

「おー!」
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