借金返済ファンタジー チートスキル 全部盛りでお願いします!

桃川鈴加

文字の大きさ
4 / 42

古代遺跡への長い道のり

しおりを挟む
「エルドラドの墓所」は町から北に50キロほど離れた山奥にあるらしい。徒歩だと丸一日はかかる距離だ。

俺は意気揚々と町を出発した。道中、美しい草原や小川、森の風景を楽しみながら歩いていた。異世界の自然は本当に美しい。空気も澄んでいるし、地球とは違う鳥の鳴き声も聞こえる。

しかし、3時間ほど歩いたところで気がついた。

「うわあ、めちゃくちゃ疲れた...まだまだ先は長いし...」

汗だくになりながら道端の岩に腰を下ろす。営業で外回りはしていたが、こんなに長距離を歩いたことはない。

「あれ?待てよ...」

ふと、自分のスキル一覧を思い出した。確か【時空操作】ってスキルがあったはずだ。

「そうだ!瞬間移動できるじゃないか!今まで何やってたんだ俺は!」

【万能解析】で目的地の位置を正確に把握し、【時空操作】を発動。

「テレポート!」

次の瞬間、俺の体は光に包まれ、古代遺跡の前に瞬間移動していた。

「おおお!本当にできた!これは便利すぎる!」

なんだ、最初からこうすれば良かったじゃないか。チートスキルを持ってることを忘れてた。



エルドラドの墓所

古代遺跡「エルドラドの墓所」は、深い森の奥にひっそりと佇んでいた。巨大な石造りの神殿のような建物で、無数の彫刻が施されている。見るからに古く、神秘的で、そして不気味なオーラを放っていた。

【万能解析】で遺跡を調査すると、驚愕の情報が表示された。

『建造年代:約3000年前
危険レベル:極大
推定戦闘力:国を滅ぼすレベル
内部構造:地下5階まで確認
罠の数:247個
守護者:古代竜・カイロス(推定戦闘力:SSS級)』

SSS級の古代竜が守護者って...マジかよ。でも、今更引き返すわけにはいかない。5億セルンのためだ。

遺跡の入り口は重厚な石の扉で封印されていたが、【絶対命令】で「開け」と命令すると、ゴゴゴゴと音を立てて開いた。

「よし、入るぞ」

内部は松明の明かりで薄暗く照らされていた。古代の魔法なのか、3000年経っても火は消えていない。廊下の両脇には無数の石像が並び、まるで俺を見つめているようだ。

歩いていると、床の一部が沈んだ。罠だ!

シュッ!

壁から毒矢が飛んでくるが、【確率操作】で全て外れるよう操作。毒矢は俺をかすめて反対側の壁に突き刺さった。

「危ない危ない。さすが古代遺跡、罠が凝ってる」

その後も落とし穴、毒ガス、火炎放射など様々な罠があったが、チートスキルがあれば楽勝だった。まあ、普通の冒険者なら確実に死んでるレベルの罠だけど。




運命の出会い

遺跡の最奥、地下5階の大広間に辿り着いた。天井は高く、古代の壁画が描かれている。そして部屋の中央には巨大な宝箱が置かれていた。

「おお、あれが宝箱かな?」

近づいてみると、宝箱の前に小さな影がいるのに気がついた。

それは手のひらサイズの可愛らしいドラゴンだった。緑色の鱗に金色の瞳、小さな翼をぱたぱたと動かしている。

「あれ?子どもドラゴン?めちゃくちゃ可愛いじゃん」

思わず近づこうとした時、そのドラゴンが口を開いた。

「待て、貴様!」

なんと喋った!しかも声は野太い男性の声だった。

「遺跡を荒らしに来た盗人め!この俺様が相手になってやる!」

次の瞬間、手のひらサイズだったドラゴンの体が光に包まれた。そして...

ドゴォォォン!

光が消えると、そこには10メートルもある巨大な古代竜が立っていた。威厳に満ちた翡翠色の鱗、鋭い牙と爪、そして俺を見下ろす金の瞳。まさに竜王の風格だった。

「我が名はカイロス!この遺跡の守護者である!」

古代竜カイロスの咆哮が大広間に響き渡る。その迫力に俺は思わず身震いした。

「竜王の誇りにかけて、貴様を倒す!」



古代竜との死闘・第一ラウンド

カイロスとの戦闘が始まった。いきなりSSS級の相手との戦いだ。

「【古代竜魔法・天雷】!」

カイロスの咆哮と共に、天井から巨大な雷が落ちてきた。俺は咄嗟に【絶対防御】を発動。

バリバリバリ!

雷は俺の周りに展開されたバリアに阻まれ、床に激突した。石の床が大きく抉れ、煙が立ち上る。

「何?防がれただと?」カイロスが驚く。「貴様、只者ではないな」

「俺だって負けてられないぜ!【絶対命令・動くな】!」

俺の命令がカイロスに向けて放たれるが、古代竜の意志の強さは伊達じゃない。完全には動きを止められなかった。

「フン、精神攻撃など通用せぬ!【古代竜魔法・火炎嵐】!」

今度は口から巨大な火炎が噴射された。部屋の温度が一気に上昇し、石の柱が溶け始める。

俺は【時空操作】で空間を歪め、火炎を別次元に逸らした。

「おいおい、遺跡を壊すなよ。修理費がかかるだろ」

「修理費?何を言っている?」

「あ、いや、こっちの話」

戦闘を続けていると、カイロスが妙なことを言い出した。

「貴様...まさか借金持ちか?」

「え?なんで借金の話?」

「その必死さ、その諦めの悪さ...借金持ちの特徴だ」

なんだこいつ、借金持ちの特徴を知ってるのか?
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。 今後ともよろしくお願いいたします! トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕! タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。 男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】 そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】 アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です! コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】 マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。 見てください。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

転生先は上位貴族で土属性のスキルを手に入れ雑魚扱いだったものの職業は最強だった英雄異世界転生譚

熊虎屋
ファンタジー
現世で一度死んでしまったバスケットボール最強中学生の主人公「神崎 凪」は異世界転生をして上位貴族となったが魔法が土属性というハズレ属性に。 しかし職業は最強!? 自分なりの生活を楽しもうとするがいつの間にか世界の英雄に!? ハズレ属性と最強の職業で英雄となった異世界転生譚。

『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』

チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。 気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。 「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」 「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」 最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク! 本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった! 「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」 そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく! 神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ! ◆ガチャ転生×最強×スローライフ! 無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!

解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る

早見羽流@3/19書籍発売!
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」 解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。 そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。 彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。 (1話2500字程度、1章まで完結保証です)

攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】

水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】 【一次選考通過作品】 ---  とある剣と魔法の世界で、  ある男女の間に赤ん坊が生まれた。  名をアスフィ・シーネット。  才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。  だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。  攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。 彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。  --------- もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります! #ヒラ俺 この度ついに完結しました。 1年以上書き続けた作品です。 途中迷走してました……。 今までありがとうございました! --- 追記:2025/09/20 再編、あるいは続編を書くか迷ってます。 もし気になる方は、 コメント頂けるとするかもしれないです。

ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜

平明神
ファンタジー
 ユーゴ・タカトー。  それは、女神の「推し」になった男。  見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。  彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。  彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。  その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!  女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!  さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?  英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───  なんでもありの異世界アベンジャーズ!  女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕! ※不定期更新。 ※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。

異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める

自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。 その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。 異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。 定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。

処理中です...