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第12話
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「はあ…。すっきりした…。」
セラフィーナは湯浴みを終え、髪を拭きながら一息吐いた。
セラフィーナが今日、掃除したおかげか部屋は随分とさっぱりした小綺麗な部屋になっている。
最初は蜘蛛の巣が張り、埃や塵だらけの何年も手入れのされていない朽ち果てたような部屋だったのに掃除をしただけでこんなに見違えるように綺麗になった。セラフィーナは改めて室内を見渡した。
ヴァルスにこの部屋を好きに使っていいと言われ、セラフィーナはありがたくその好意を受け取ることにした。
生活に必要な家具もベッドも置いてある。セラフィーナは今日一日でたくさんのことがあったなとぼんやりと今日一日を振り返った。
婚約者である王子と側近達に断罪され、教会からも家族からも国民からも見捨てられた自分はあの時、心が死んでしまったと思ってた。そして、昨日、自分は死も覚悟していたのに…。私は今、こうして生きている。
妖精であるヴァルスに助けられ、こうして居候までさせてもらっている。彼らにとって人間は憎い宿敵のようなものなのに…。命を助けてくれたばかりか衣食住まで提供してくれるなんて…。何て親切で器の広い方なんだろう。
初めは少し怖かったけど、恩義と義理を重んじるヴァルスにセラフィーナは好感を抱いた。
それに、とても優しい人だ。…人間よりずっと義理堅くて情け深い。彼が恩返しとして、セラフィーナによくしてくれたように私もいつか、彼に恩を返したい。そう思った。
「それにしても…、まさか人間と妖精の間にあんな過去があったなんて…、」
セラフィーナはヴァルスから教えられた黒の森の記憶を思い返しながら呟いた。
妖精は人間を惑わし、時には人間に危害を加える恐ろしい生き物。そう教えられてきた。
人間より魔力の強い妖精は危険な存在。どんなに上手く人に化けて見せてもその本性は残酷でおぞましい化け物なのだ、と。ずっとそう言われ続けてきた。妖精は悪の象徴。
でも…、セラフィーナは今日、ヴァルスに会ってそれは間違いだと確信を持った。人間は妖精を化け物だという。でも、セラフィーナからしたら…、人間の方が余程、怖い生き物ではないかと思った。
だって、セラフィーナは知っている。人間の醜い一面を。教会の人間も王家も民衆も血を分けた家族も婚約者である王太子すらも…、皆が皆、セラフィーナを裏切った。利用するだけ利用して最後は塵のように捨てられた。
セラフィーナはあの時に人間の本質というものを身を持って味わった。ずっと国の為に民の為に尽くしてきた。それなのに…、その仕打ちが聖女剥奪、婚約破棄、国外追放という名の処刑だった。
異世界の少女、メイを見て思い知った。
人間は自分が高みに上がる為なら、誰かを踏み潰しても登り詰める。その為なら、他人を陥れることも厭わない。本当に残酷で醜悪な生き物は…、妖精じゃない。人間なのだと。
黒の森の真相を知って、セラフィーナは打ちのめされた。あの時程、人間の愚かさを思い知ったことはない。
人間にあれだけ酷いことをされたのにヴァルスは私を責めなかった。それが余計に心苦しかった。いっそのこと、罵倒された方が余程、楽だったかもしれない。彼は償う必要はないと言っていた。
でも…、セラフィーナはそれに頷けなかった。少しでも、何か…、私にできることはないか…。
彼に…、ここに住む妖精たちに償える方法はないのだろうか。
セラフィーナはそう思いながら、窓から夜空を見上げた。真っ黒に覆われた月も星も見えない光のない夜空だった。
その日、ヴァルスは朝早くから出かけていた。セラフィーナは昨日はずっと屋敷にいたので今日は気分転換に散歩をしようと考えた。セラフィーナは一緒に留守番をしてくれているフェルに話しかけた。
「フェル。あなたはこの森に住んでいるから詳しいのよね?良かったら、森を案内してくれない?」
セラフィーナはそうフェルに提案すると、カア!と一鳴きして、フェルが誘導するようにセラフィーナの先を飛んでいく。やっぱり、賢い子だ。そう感心しながらセラフィーナは後に続いた。
日の光が全くなく、薄暗い森…。そのせいか木も葉っぱも地面の色も暗く、見える。それだけじゃない。森全体が黒い瘴気に覆われているせいで空気が淀んでいる。
「本当にどこもかしこも光がないのね…。」
セラフィーナは改めて辺りを見回しながらそう呟く。黒い瘴気のせいか吸っているだけで気分が悪くなりそう…。
そう思っていると、奇妙な音が聞こえた。小さくてよく聞こえない。セラフィーナは耳を澄ました。
「フェル。何か聞こえない?」
かあ?とフェルは近くの木の枝に止まり、首を傾げた。
「気のせいかしら…?」
そう思って、セラフィーナは先を進もうとするが…、またしてもさっきと同じ音が聞こえる。音、というよりもこれは声…?シクシクと泣いている様な…、まさか、誰か人間の子供でも迷い込んだのだろうか?セラフィーナは慌てて、声のする方向に向かった。
「こっちの方からだわ!」
後ろでフェルが驚いたように声を上げたが構わずにセラフィーナは道を逸れて、奥に進んでいく。
さっきまで歩いていた歩きやすい平坦な小道と違い、樹木が倒れていたり、苔が覆った岩場だらけで険しい道だった。時々、木の枝や葉っぱに当たり、視界が遮られてしまう。必死にそれらを掻き分けて、声を辿りに進んでいく。声が段々、はっきり聞こえてきている気がする。きっと、もうすぐだ…。そう思っていると、
「きゃあ!?」
セラフィーナは苔の岩に足を滑らせて転んでしまった。フェルが心配そうにかあかあ!と鳴いている。
「う…、痛…。」
ズキッと痛んだ足に顔を顰める。少し挫いてしまったみたいだ。そんなセラフィーナの耳にまたあの泣き声が聞こえた。さっきよりも近い。セラフィーナは慌てて立ち上がる。挫いた足首が痛んだがそれを堪えて先を進んだ。
フェルがもう帰ろう!とでも言うかのようにセラフィーナの服の裾を嘴で掴んで引っ張るが
「大丈夫よ。フェル。」
セラフィーナは無理矢理笑って歩き続けた。だって、聞こえる。苦しそうに泣く子供の声が…。可哀想に…。早く助けてあげないと。その思いで必死に声のする方向に向かった。声が近付いてきている。きっと、あそこだ!セラフィーナは目の前に立ち塞がる茂みを掻き分ける。そこは、少し開けた場所になっていて、周囲にたくさんの木が並んでいた。
セラフィーナは湯浴みを終え、髪を拭きながら一息吐いた。
セラフィーナが今日、掃除したおかげか部屋は随分とさっぱりした小綺麗な部屋になっている。
最初は蜘蛛の巣が張り、埃や塵だらけの何年も手入れのされていない朽ち果てたような部屋だったのに掃除をしただけでこんなに見違えるように綺麗になった。セラフィーナは改めて室内を見渡した。
ヴァルスにこの部屋を好きに使っていいと言われ、セラフィーナはありがたくその好意を受け取ることにした。
生活に必要な家具もベッドも置いてある。セラフィーナは今日一日でたくさんのことがあったなとぼんやりと今日一日を振り返った。
婚約者である王子と側近達に断罪され、教会からも家族からも国民からも見捨てられた自分はあの時、心が死んでしまったと思ってた。そして、昨日、自分は死も覚悟していたのに…。私は今、こうして生きている。
妖精であるヴァルスに助けられ、こうして居候までさせてもらっている。彼らにとって人間は憎い宿敵のようなものなのに…。命を助けてくれたばかりか衣食住まで提供してくれるなんて…。何て親切で器の広い方なんだろう。
初めは少し怖かったけど、恩義と義理を重んじるヴァルスにセラフィーナは好感を抱いた。
それに、とても優しい人だ。…人間よりずっと義理堅くて情け深い。彼が恩返しとして、セラフィーナによくしてくれたように私もいつか、彼に恩を返したい。そう思った。
「それにしても…、まさか人間と妖精の間にあんな過去があったなんて…、」
セラフィーナはヴァルスから教えられた黒の森の記憶を思い返しながら呟いた。
妖精は人間を惑わし、時には人間に危害を加える恐ろしい生き物。そう教えられてきた。
人間より魔力の強い妖精は危険な存在。どんなに上手く人に化けて見せてもその本性は残酷でおぞましい化け物なのだ、と。ずっとそう言われ続けてきた。妖精は悪の象徴。
でも…、セラフィーナは今日、ヴァルスに会ってそれは間違いだと確信を持った。人間は妖精を化け物だという。でも、セラフィーナからしたら…、人間の方が余程、怖い生き物ではないかと思った。
だって、セラフィーナは知っている。人間の醜い一面を。教会の人間も王家も民衆も血を分けた家族も婚約者である王太子すらも…、皆が皆、セラフィーナを裏切った。利用するだけ利用して最後は塵のように捨てられた。
セラフィーナはあの時に人間の本質というものを身を持って味わった。ずっと国の為に民の為に尽くしてきた。それなのに…、その仕打ちが聖女剥奪、婚約破棄、国外追放という名の処刑だった。
異世界の少女、メイを見て思い知った。
人間は自分が高みに上がる為なら、誰かを踏み潰しても登り詰める。その為なら、他人を陥れることも厭わない。本当に残酷で醜悪な生き物は…、妖精じゃない。人間なのだと。
黒の森の真相を知って、セラフィーナは打ちのめされた。あの時程、人間の愚かさを思い知ったことはない。
人間にあれだけ酷いことをされたのにヴァルスは私を責めなかった。それが余計に心苦しかった。いっそのこと、罵倒された方が余程、楽だったかもしれない。彼は償う必要はないと言っていた。
でも…、セラフィーナはそれに頷けなかった。少しでも、何か…、私にできることはないか…。
彼に…、ここに住む妖精たちに償える方法はないのだろうか。
セラフィーナはそう思いながら、窓から夜空を見上げた。真っ黒に覆われた月も星も見えない光のない夜空だった。
その日、ヴァルスは朝早くから出かけていた。セラフィーナは昨日はずっと屋敷にいたので今日は気分転換に散歩をしようと考えた。セラフィーナは一緒に留守番をしてくれているフェルに話しかけた。
「フェル。あなたはこの森に住んでいるから詳しいのよね?良かったら、森を案内してくれない?」
セラフィーナはそうフェルに提案すると、カア!と一鳴きして、フェルが誘導するようにセラフィーナの先を飛んでいく。やっぱり、賢い子だ。そう感心しながらセラフィーナは後に続いた。
日の光が全くなく、薄暗い森…。そのせいか木も葉っぱも地面の色も暗く、見える。それだけじゃない。森全体が黒い瘴気に覆われているせいで空気が淀んでいる。
「本当にどこもかしこも光がないのね…。」
セラフィーナは改めて辺りを見回しながらそう呟く。黒い瘴気のせいか吸っているだけで気分が悪くなりそう…。
そう思っていると、奇妙な音が聞こえた。小さくてよく聞こえない。セラフィーナは耳を澄ました。
「フェル。何か聞こえない?」
かあ?とフェルは近くの木の枝に止まり、首を傾げた。
「気のせいかしら…?」
そう思って、セラフィーナは先を進もうとするが…、またしてもさっきと同じ音が聞こえる。音、というよりもこれは声…?シクシクと泣いている様な…、まさか、誰か人間の子供でも迷い込んだのだろうか?セラフィーナは慌てて、声のする方向に向かった。
「こっちの方からだわ!」
後ろでフェルが驚いたように声を上げたが構わずにセラフィーナは道を逸れて、奥に進んでいく。
さっきまで歩いていた歩きやすい平坦な小道と違い、樹木が倒れていたり、苔が覆った岩場だらけで険しい道だった。時々、木の枝や葉っぱに当たり、視界が遮られてしまう。必死にそれらを掻き分けて、声を辿りに進んでいく。声が段々、はっきり聞こえてきている気がする。きっと、もうすぐだ…。そう思っていると、
「きゃあ!?」
セラフィーナは苔の岩に足を滑らせて転んでしまった。フェルが心配そうにかあかあ!と鳴いている。
「う…、痛…。」
ズキッと痛んだ足に顔を顰める。少し挫いてしまったみたいだ。そんなセラフィーナの耳にまたあの泣き声が聞こえた。さっきよりも近い。セラフィーナは慌てて立ち上がる。挫いた足首が痛んだがそれを堪えて先を進んだ。
フェルがもう帰ろう!とでも言うかのようにセラフィーナの服の裾を嘴で掴んで引っ張るが
「大丈夫よ。フェル。」
セラフィーナは無理矢理笑って歩き続けた。だって、聞こえる。苦しそうに泣く子供の声が…。可哀想に…。早く助けてあげないと。その思いで必死に声のする方向に向かった。声が近付いてきている。きっと、あそこだ!セラフィーナは目の前に立ち塞がる茂みを掻き分ける。そこは、少し開けた場所になっていて、周囲にたくさんの木が並んでいた。
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