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第四章 魔王討伐とマチルダさん
第35話 レッドドラゴンと会う
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「レッドドラゴンに会いにいくのですか?」
僕は驚きながらミルヴァさんに確認した。
「そうよ。レッドドラゴンよ。あのモンスターなら、魔王山のことをよく知っていると思うわ」
「どうしてですか? 魔王山は魔族の住み家です。ドラゴン族が詳しいとは思えないのですが」
「レッドドラゴンはこう言ってたでしょ。『仲間が捕らわれている』と。だから、魔王山のことはいろいろ調べているはずよ」
そうだった。
確かにレッドドラゴンは、魔王によって仲間が捕らわれていると言っていた。
そして、その仲間を僕に救ってほしいとも。
僕は一刻も早くマチルダさんのもとに向かいたかったが、その気持を押さえた。そして、ミルヴァさんの言う通りレッドドラゴンに会うためにドラゴンの滝へと向かった。
以前に通った湿地を抜けると、目の前に巨大な滝が現れる。
水が轟音とともに落下し、細かい水の粒子が拡散している。
「レッドドラゴン! あなたに聞きたいことがあり会いに来た! 現れてくれないか!」
滝の音にかき消されないように僕は大声をあげた。
すると、滝の向こうから、輝く二つの点がくっきりと浮かんできた。
間違いなかった。レッドドラゴンの目だ。
「お前たちは、あの時の……」
そう声をあげながら、、滝の向こうから赤い鱗を持つ神々しいドラゴンが姿を見せた。ドラゴンの頭に生えている角は切られたままだった。
「レッドドラゴン、あなたにききたいことがあるのよ。私たち魔王山に行きたいの。魔王山に行って仲間を助けたいの。魔王山のこと、詳しいのなら教えてくれない?」
ミルヴァさんが現れたレッドドラゴンに話しかけた。
「そうか、お前たち、魔王山に行くんだな。ついにこの日がやってきたと言う訳だ。いいだろう。私の知っていることはすべてお前たちに教えてやる」
そう言うとレッドドラゴンは、魔王山のことを僕たちに話しはじめたのだった。
レッドドラゴンによると魔王山から捕らわれた仲間たちを救うには次の方法しかないということだった。
マチルダさんとサファイアドラゴンは魔王城地下に捕らわれている。
まずはその地下へ、魔族に気づかれずに侵入する。だが、捕らわれた二人を開放すると、私たちが侵入したことは間違いなく魔族に知られてしまう。そうなるとたちまち魔王ザットたちが反撃をしてくるので、あとは魔族たちを倒しながら逃げ帰るしかない。
「けれど」
レッドドラゴンは続けた。
「まだ、マルコスは勇者になってはいない。今の状態ではまだ魔王ザットには勝てないぞ」
「はい、分かっています。でも、もう待っている時間はないのです。僕の大切な人があと一週間で殺されてしまうのです」
「これは、あきらかにワナだな。勇者になるであろうマルコスを、勇者になる前にその存在を消してしまおうとしているワナなんだ」
「そうだと思います。けれど、何度も言いますが、僕にはもう魔王山に行くしか道は残されていないのです」
「その気持はよく分かる。私も大切なサファイアを捕らわれている身だからな。ただ、今の状態ではお前は犬死にするだけだぞ」
そうなのだろうか。
今の僕は、本当に魔王には勝てないのだろうか。
だったらどうすればいいんだ。
このままではマチルダさんは……。
マチルダさんは、スライムすら倒せなかった僕を、いつも勇気づけてくれた。
スライムを倒したときは、お祝いのキスまでしてくれたんだ。
あの時のくちびるの感触、今でもはっきりと覚えている。
僕にはスキル『ライト』がある。
どんな攻撃をも避けることができるスキルだ。
それに、この世で一番硬い材質でできているオリハルコンの剣もある。
僕はもう、以前の弱い自分ではない。
が、正直にいうと、この世で最強といわれている魔王と戦うなんて、怖くて逃げ出したい気持ちだってある。
でも。
でもここで、マチルダさんを見殺しにするようでは、何のために僕は存在しているというのだ。
やるしかない。
やるしかないんだ!
意を決した僕は、レッドドラゴンにこう言った。
「僕は犬死にするつもりはありません。僕は魔王との戦いに必ず勝ち、この手でマチルダさんを救い出します。そして、捕らわれているサファイアドラゴンも一緒に救出します」
「そうか。確かにもう待つことはできない状況だからな」
レッドドラゴンはじっと僕に鋭い眼光を向けてきた。
「わかった。そういうことなら、私も協力しよう。お前たちと一緒に私も魔王山へ行こう。そして必ずや魔王を倒し、捕らわれている仲間たちを救出しようではないか」
※ ※ ※
僕とミルヴァさんはレッドドラゴンの背中に乗り、魔王山へと向かっていた。
レッドドラゴンが飛ぶと、風が僕の体にぶつかり、吹き飛ばされそうになる。僕はドラゴンから振り落とされないように、必死で背中にしがみついていた。
前にいるミルヴァさんも、僕と同じようにドラゴンの胴に手を回し体を密着させ落とされないようにしている。
僕は思った。
さっきは勢いで魔王との戦いに必ず勝つなんて言ってしまったが、そんなこと可能なのだろうか?
だいたい僕は、勇者になりうる冒険者なのだろうか?
ステイタスを開く。
───────────────
冒険者マルコス LV4
【攻撃力】 10
【魔力】 0
【体力】 15
【スキル】 レベル4
【スキルランク】 S
【スキル能力】
・体を輝かせる
・回避
・ヒール
【持ち物】
・アイテムボックス
・オリハルコンの剣
───────────────
勇者になれば、名前の『冒険者マルコス』が『勇者マルコス』になるらしい。
けれど、そうなる保証などどこにもない。
僕は単なるレベル4しかない底辺ランクの冒険者でしかないのでは?
そう考えると再び恐怖が襲ってきた。
勝てるわけないじゃないか。
史上最強といわれている魔王に、僕なんかが勝てるわけないんだ。
僕は今、とてつもなく間違ったことをしてしまっている。
帰ろう。
このまま、すごすごと逃げ帰ろう。それが最善の選択だ。
そんな気持ちでいる僕を見越したのか、前にいるミルヴァさんが振り向いた。
「マルコス、魔王と戦うの、怖くない?」
「怖いです。怖くてしかたありません」
僕は正直に言った。
すると、ミルヴァさんから意外な答えが返ってきた。
「私もよ。怖くて怖くて仕方ないわ」
「じゃあ……」
このまま逃げ帰りましょう。
そんな言葉が喉のすぐそこまで出かかっていた。
「でもね」
ミルヴァさんは続ける。
「大丈夫よ。あなたならきっとできるわ」
きっとできるって?
そんないい加減なこといわれても……。
「きっとできるわよ。ピンチになっても、きっとラッキーなことが起こって、乗り越えられるわ。私にはわかるの」
まただ。
ミルヴァさんの好きな言葉……。
ラッキーなことが起こる……。
世の中、そんな都合のいいことばかり起こらないことは、子供でも知っているよ……。
それでも楽天的なミルヴァさんの言葉により、ほんの少しだが僕の気は紛れてきた。だが、やっぱり恐怖に縛られたままの状態であることに違いはない。
そんな状態で、気がつけば僕たちは魔王ザットの住む魔王城までたどり着いたのだった。
僕は驚きながらミルヴァさんに確認した。
「そうよ。レッドドラゴンよ。あのモンスターなら、魔王山のことをよく知っていると思うわ」
「どうしてですか? 魔王山は魔族の住み家です。ドラゴン族が詳しいとは思えないのですが」
「レッドドラゴンはこう言ってたでしょ。『仲間が捕らわれている』と。だから、魔王山のことはいろいろ調べているはずよ」
そうだった。
確かにレッドドラゴンは、魔王によって仲間が捕らわれていると言っていた。
そして、その仲間を僕に救ってほしいとも。
僕は一刻も早くマチルダさんのもとに向かいたかったが、その気持を押さえた。そして、ミルヴァさんの言う通りレッドドラゴンに会うためにドラゴンの滝へと向かった。
以前に通った湿地を抜けると、目の前に巨大な滝が現れる。
水が轟音とともに落下し、細かい水の粒子が拡散している。
「レッドドラゴン! あなたに聞きたいことがあり会いに来た! 現れてくれないか!」
滝の音にかき消されないように僕は大声をあげた。
すると、滝の向こうから、輝く二つの点がくっきりと浮かんできた。
間違いなかった。レッドドラゴンの目だ。
「お前たちは、あの時の……」
そう声をあげながら、、滝の向こうから赤い鱗を持つ神々しいドラゴンが姿を見せた。ドラゴンの頭に生えている角は切られたままだった。
「レッドドラゴン、あなたにききたいことがあるのよ。私たち魔王山に行きたいの。魔王山に行って仲間を助けたいの。魔王山のこと、詳しいのなら教えてくれない?」
ミルヴァさんが現れたレッドドラゴンに話しかけた。
「そうか、お前たち、魔王山に行くんだな。ついにこの日がやってきたと言う訳だ。いいだろう。私の知っていることはすべてお前たちに教えてやる」
そう言うとレッドドラゴンは、魔王山のことを僕たちに話しはじめたのだった。
レッドドラゴンによると魔王山から捕らわれた仲間たちを救うには次の方法しかないということだった。
マチルダさんとサファイアドラゴンは魔王城地下に捕らわれている。
まずはその地下へ、魔族に気づかれずに侵入する。だが、捕らわれた二人を開放すると、私たちが侵入したことは間違いなく魔族に知られてしまう。そうなるとたちまち魔王ザットたちが反撃をしてくるので、あとは魔族たちを倒しながら逃げ帰るしかない。
「けれど」
レッドドラゴンは続けた。
「まだ、マルコスは勇者になってはいない。今の状態ではまだ魔王ザットには勝てないぞ」
「はい、分かっています。でも、もう待っている時間はないのです。僕の大切な人があと一週間で殺されてしまうのです」
「これは、あきらかにワナだな。勇者になるであろうマルコスを、勇者になる前にその存在を消してしまおうとしているワナなんだ」
「そうだと思います。けれど、何度も言いますが、僕にはもう魔王山に行くしか道は残されていないのです」
「その気持はよく分かる。私も大切なサファイアを捕らわれている身だからな。ただ、今の状態ではお前は犬死にするだけだぞ」
そうなのだろうか。
今の僕は、本当に魔王には勝てないのだろうか。
だったらどうすればいいんだ。
このままではマチルダさんは……。
マチルダさんは、スライムすら倒せなかった僕を、いつも勇気づけてくれた。
スライムを倒したときは、お祝いのキスまでしてくれたんだ。
あの時のくちびるの感触、今でもはっきりと覚えている。
僕にはスキル『ライト』がある。
どんな攻撃をも避けることができるスキルだ。
それに、この世で一番硬い材質でできているオリハルコンの剣もある。
僕はもう、以前の弱い自分ではない。
が、正直にいうと、この世で最強といわれている魔王と戦うなんて、怖くて逃げ出したい気持ちだってある。
でも。
でもここで、マチルダさんを見殺しにするようでは、何のために僕は存在しているというのだ。
やるしかない。
やるしかないんだ!
意を決した僕は、レッドドラゴンにこう言った。
「僕は犬死にするつもりはありません。僕は魔王との戦いに必ず勝ち、この手でマチルダさんを救い出します。そして、捕らわれているサファイアドラゴンも一緒に救出します」
「そうか。確かにもう待つことはできない状況だからな」
レッドドラゴンはじっと僕に鋭い眼光を向けてきた。
「わかった。そういうことなら、私も協力しよう。お前たちと一緒に私も魔王山へ行こう。そして必ずや魔王を倒し、捕らわれている仲間たちを救出しようではないか」
※ ※ ※
僕とミルヴァさんはレッドドラゴンの背中に乗り、魔王山へと向かっていた。
レッドドラゴンが飛ぶと、風が僕の体にぶつかり、吹き飛ばされそうになる。僕はドラゴンから振り落とされないように、必死で背中にしがみついていた。
前にいるミルヴァさんも、僕と同じようにドラゴンの胴に手を回し体を密着させ落とされないようにしている。
僕は思った。
さっきは勢いで魔王との戦いに必ず勝つなんて言ってしまったが、そんなこと可能なのだろうか?
だいたい僕は、勇者になりうる冒険者なのだろうか?
ステイタスを開く。
───────────────
冒険者マルコス LV4
【攻撃力】 10
【魔力】 0
【体力】 15
【スキル】 レベル4
【スキルランク】 S
【スキル能力】
・体を輝かせる
・回避
・ヒール
【持ち物】
・アイテムボックス
・オリハルコンの剣
───────────────
勇者になれば、名前の『冒険者マルコス』が『勇者マルコス』になるらしい。
けれど、そうなる保証などどこにもない。
僕は単なるレベル4しかない底辺ランクの冒険者でしかないのでは?
そう考えると再び恐怖が襲ってきた。
勝てるわけないじゃないか。
史上最強といわれている魔王に、僕なんかが勝てるわけないんだ。
僕は今、とてつもなく間違ったことをしてしまっている。
帰ろう。
このまま、すごすごと逃げ帰ろう。それが最善の選択だ。
そんな気持ちでいる僕を見越したのか、前にいるミルヴァさんが振り向いた。
「マルコス、魔王と戦うの、怖くない?」
「怖いです。怖くてしかたありません」
僕は正直に言った。
すると、ミルヴァさんから意外な答えが返ってきた。
「私もよ。怖くて怖くて仕方ないわ」
「じゃあ……」
このまま逃げ帰りましょう。
そんな言葉が喉のすぐそこまで出かかっていた。
「でもね」
ミルヴァさんは続ける。
「大丈夫よ。あなたならきっとできるわ」
きっとできるって?
そんないい加減なこといわれても……。
「きっとできるわよ。ピンチになっても、きっとラッキーなことが起こって、乗り越えられるわ。私にはわかるの」
まただ。
ミルヴァさんの好きな言葉……。
ラッキーなことが起こる……。
世の中、そんな都合のいいことばかり起こらないことは、子供でも知っているよ……。
それでも楽天的なミルヴァさんの言葉により、ほんの少しだが僕の気は紛れてきた。だが、やっぱり恐怖に縛られたままの状態であることに違いはない。
そんな状態で、気がつけば僕たちは魔王ザットの住む魔王城までたどり着いたのだった。
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