君に届けばいいのに......

Piastar

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好きな人といたい

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題名   君に届けばいいのに......

序章  あの頃のきみといたかった

恋人が死んで七年が過ぎた。
自分一人だけの空間に無作為に散らばる服と新聞。何も入っていない写真立て。
散らかりきった部屋の掃除をいつからしていないだろうか。もう僕には覚えていられるほど心に余裕が無い。
世界は変わった。これは比喩ではなく本質的に変わったという意味だ。その現実を示すように、一つの新聞記事に馬鹿げた題が書いてあった。
『矛盾した世界の日常化』
突然の出来事過ぎて、人はそれを平然と受け入れている。
まるで、感染型のウィルスのように。
まあだから、人が死ぬことにそんなに悲しさを感じられない。ずっと好きだった恋人をなくしてもそう思うのが普通だと思ってしまう。どうせ、また生き返るから。
願えば、蘇る。
そんなものに成り果てた命は、もう意味のないガラクタだ。
僕は、その矛盾をぶち壊して、本当の意味で生き返させる。どんな矛盾を使っても。
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