5 / 8
真相
しおりを挟む
使用人の朝は早い。ニーナは井戸へ水を汲みにきていた。井戸の水は冷たくて手がかじかんでしまう。桶一杯に水を汲むと両手で持ち上げた。ずしりと重さがあり、持ち運ぶのは結構大変だった。
「今日はどうしよう」
ニーナは早朝からクリスティーナに化粧をされてしまっていた。いつもはただ仕事に支障がないように束ねられていただけの髪が綺麗に肩まで下され、サイドが編み上げられていた。クリスったら、こんな時だけ朝早く起きるなんて、いつも起こさなきゃダメな人なのに。
ニーナはため息をついた。もうすぐ、朝食を納屋に持っていかなくてはいけない。彼女はキール(本当は王子)に会うのが怖かった。
「やっぱり、クリスティーナに頼もうかな」
弱気になったニーナの持つ桶が突然軽くなった。
「やあ、朝から大変だね。持ってあげる」
キール(王子の方)がそこにいた。再び冴えない格好に戻っているが、もう、彼女には昨夜の姿がしっかりと目に焼き付いていた。
「大丈夫です。一人でやれますから」
桶を奪い返そうとしたが、彼は譲らなかった。
「どこまで持っていけばいいんだい」
「屋敷の方まで」
抵抗するのを諦めてニーナは答えた。
彼は屋敷に向かってどんどん前のほうに進んでいく。ニーナは彼に寄り添うようにしてついていった。
「なんだか、昨日と雰囲気ちがわない?」
「えっ」
「なんかこう、綺麗になったというか、髪の感じもこう…… すごい似合ってて…… いやその、昨日がダメだなんてことはなくて…… ええと、そうだ、そうだ。そういえば、後で納屋に朝食持ってきてくれるんだよね」
「ええ」
ニーナは消え入りそうな声で答えた。
「その時、少し時間が取れないかな。話したいことがあるんだ」
◇
「お話ってなんですか」
食事が終わるまで、落ち着かない気持ちでニーナは待っていた。
彼は手早く朝食を平らげ、ベッドの上に座った。
「ちょっと、ここに座ってくれない」
ニーナはためらいながら、そばに座った。
「ここの仕事は大変じゃないの?」
「ええ、でも慣れました」
「ここを出ようと思ったことはない?」
「生まれた時から育ってきたところですから、他の世界は知りません」
「うーん」
彼は考え込むようなそぶりを見せる。ニーナは少し不安になってきた。
「いったい何がおっしゃりたいんですか?」
「もし君がよければここを出ないか。僕と一緒に王宮に来て欲しいんだ」
ニーナは頭が混乱して、どう答えていいかわからなくなってしまった。彼は真剣な顔でこちらを覗き込んでいる。
(どうしよう、どうしよう)
その時、外から大きな声が聞こえてきた。
「ニーナ。そこにいるのはわかっているのよ。出てきなさい」
それはオリガ姉さんの声だった。
◇
「一体どういうつもりなのよ。ニーナ」
腕を組んで睨みつけているオリガ、そして、その横で素知らぬふりをしているのがレイラだった。
「朝食を届けていたんです」
「それにしては部屋にいるのが長かったじゃない。何をしていたのかしらねえ」
レイラがニヤつきながらそう言った。
「何って、少しお話をしていて……」
「言い訳は無用よニーナ。屋敷の敷地内で、なんという…… いやらしいったらありゃしない。ずいぶん色気づいちゃって。男をたらし込むのだけは一人前なんだから。もう、あなたをここには来させないわ」
オリガは憤怒の表情を見せていた。
「ごめんなさいねぇ。姉さんにちょっとしゃべっただけなんだけど。私はお似合いだと思うけどな。下賎なもの同士が慰めあって生きているなんて最高じゃない」
レイラの口角がいびつに上がっている。
「すみません。誤解なんです。ニーナさんは全然悪くない。悪いのは僕なんです」
その瞬間、彼の右腕に激痛が走った。オリガが隠し持っていた鞭を振るったのだ。
「やめて、やめてください。私ならなんでもいうことを聞きますから」
ニーナが必死に止めようとした。
「下男のくせに生意気な口を利いて! このオリガ様に逆らうなんていい度胸ね。全く教育が行き届いていないわ。後で、王子に言いつけてやるから」
そう言いながら鞭を振るうのをやめないオリガ。レイラは止めようともしないで相変わらずニヤニヤしている。キール(に扮した王子)は、抵抗しようと思えば簡単にできたが、耐え忍んで打たれるままになっていた。後でニーナにまで危害が及ぶのを恐れていたからだ。
ニーナはオリガにしがみついてやめさせようとしたが、簡単に突き飛ばされた。
「ニーナさん!」
キール(に化けた王子)をさんざん打ちすえた後、息を荒げながらオリガはその場で鞭を投げ捨てると、ニーナの腕を掴んで屋敷の方へひきずっていった。
「乱暴な真似はやめてください」
しかし、彼の声は届かず、オリガは振り向きもしないで屋敷の方へニーナを連れていった。レイラもおどけたように肩をすくめて見せると、オリガの後をついていった。
◇
「くそう。僕はいったい何をやってるんだ」
地面に拳を叩きつけてアレクセイは悔しがっていた。身体中に痛みは走っていたが、それほど気にはならなかった。ニーナさんは無事なんだろうか。それだけが心配だった。
よろよろとなんとか立ち上がって、納屋に入ってベッドに体を横たえる。何か策をねらなければ。
「やあ、殿下。ご機嫌うるわしいですかね、っとどうされたんですか?」
そこにやってきたのはキールだった。
「なんだ。何の用だ」
「何だか機嫌悪いみたいですね。それはともかく、いい情報を持ってきましたよ」
「ふん」
「何だかノリが悪いなあ。でもいいや。実はですね。今日、3人目の令嬢様に会うことができたんですよ」
「それがどうした」
「3人目の令嬢はクリスティーナさんと言って、なかなか可愛い子でしたよ。どうせつき合うなら僕はあの子がいいかな」
「お前が勝手につき合えばいいだろう。玉の輿だ。良かったな」
「うーん、でも病弱そうで、ろくに返事もしてくれませんでした。あんまり長くお話しできませんでしたけど」
「こちらはそれどころじゃなかったけどな」
事情を聞いてキールは驚いた。
「そうですか」
「何とか彼女にこっそり会いたい。協力してくれるか?」
「もちろんですよ。その子の意志を確認したら公爵家と交渉してみましょう。メイドの一人や二人、なんとでもなりますよ」
納屋の中で話をしていると、外から声が聞こえてきた。
「昼食をお持ちしました」
ニーナさんとは違う声。やはり、彼女はもうここには来れないのだ。
昼食のトレイを持ってきたのはクリスティーナだった。王子(の扮装をしたキール)と鉢合わせすると、二人とも驚いた表情を見せた。
「あれなんで? どうしてメイドの格好しているの?」
すぐに出て行こうとするクリスティーナを、キール(の扮装をした王子)がすぐに止めた。
「事情を話してもらえませんか?」
◇
「本当の公爵令嬢はニーナなのです」
クリスティーナは涙ながらに全てを語った。アレクセイは黙って聞いていたが、怒りのあまり両拳を握りしめてブルブルと震えている。
先代の公爵が亡くなってからの彼女の苦境や継母、姉たちの横暴。果ては使用人たちがひどい扱いを受けていること、そして、領土の政策もめちゃくちゃで領民たちまでが皆苦しんでいることを。
「アレクセイ様、ニーナだけでも助けていただけませんか?」
頼まれた王子(に扮したキール)は返答に困り、アレクセイの方を見た。彼はうなずくとクリスティーナに答えた。
「我々が何とかしよう。だから、心配しないで今はニーナさんを支えてやってほしい」
「わかりました」
クリスティーナは納屋を立ち去った。
「彼女をここから連れ出すだけでは納得いかん」
アレクセイは普段見せないような怒りの表情をしている。長年連れ添っていたキールでも見たこともないような。
「どうするんですか、殿下」
「考えがある。お前はあのクソババアに伝えろ。『婚約相手を決めたがここでは明らかにしない。王宮で正式に発表する』とな。僕は街に行って酔い潰れているデミトリーたちを叩き起こしてくる。明日には王宮へ発つぞ」
「はい」
「勝負は王宮にひきずり出してからだ。見てろよ。奴らに地獄を見せてやる」
「今日はどうしよう」
ニーナは早朝からクリスティーナに化粧をされてしまっていた。いつもはただ仕事に支障がないように束ねられていただけの髪が綺麗に肩まで下され、サイドが編み上げられていた。クリスったら、こんな時だけ朝早く起きるなんて、いつも起こさなきゃダメな人なのに。
ニーナはため息をついた。もうすぐ、朝食を納屋に持っていかなくてはいけない。彼女はキール(本当は王子)に会うのが怖かった。
「やっぱり、クリスティーナに頼もうかな」
弱気になったニーナの持つ桶が突然軽くなった。
「やあ、朝から大変だね。持ってあげる」
キール(王子の方)がそこにいた。再び冴えない格好に戻っているが、もう、彼女には昨夜の姿がしっかりと目に焼き付いていた。
「大丈夫です。一人でやれますから」
桶を奪い返そうとしたが、彼は譲らなかった。
「どこまで持っていけばいいんだい」
「屋敷の方まで」
抵抗するのを諦めてニーナは答えた。
彼は屋敷に向かってどんどん前のほうに進んでいく。ニーナは彼に寄り添うようにしてついていった。
「なんだか、昨日と雰囲気ちがわない?」
「えっ」
「なんかこう、綺麗になったというか、髪の感じもこう…… すごい似合ってて…… いやその、昨日がダメだなんてことはなくて…… ええと、そうだ、そうだ。そういえば、後で納屋に朝食持ってきてくれるんだよね」
「ええ」
ニーナは消え入りそうな声で答えた。
「その時、少し時間が取れないかな。話したいことがあるんだ」
◇
「お話ってなんですか」
食事が終わるまで、落ち着かない気持ちでニーナは待っていた。
彼は手早く朝食を平らげ、ベッドの上に座った。
「ちょっと、ここに座ってくれない」
ニーナはためらいながら、そばに座った。
「ここの仕事は大変じゃないの?」
「ええ、でも慣れました」
「ここを出ようと思ったことはない?」
「生まれた時から育ってきたところですから、他の世界は知りません」
「うーん」
彼は考え込むようなそぶりを見せる。ニーナは少し不安になってきた。
「いったい何がおっしゃりたいんですか?」
「もし君がよければここを出ないか。僕と一緒に王宮に来て欲しいんだ」
ニーナは頭が混乱して、どう答えていいかわからなくなってしまった。彼は真剣な顔でこちらを覗き込んでいる。
(どうしよう、どうしよう)
その時、外から大きな声が聞こえてきた。
「ニーナ。そこにいるのはわかっているのよ。出てきなさい」
それはオリガ姉さんの声だった。
◇
「一体どういうつもりなのよ。ニーナ」
腕を組んで睨みつけているオリガ、そして、その横で素知らぬふりをしているのがレイラだった。
「朝食を届けていたんです」
「それにしては部屋にいるのが長かったじゃない。何をしていたのかしらねえ」
レイラがニヤつきながらそう言った。
「何って、少しお話をしていて……」
「言い訳は無用よニーナ。屋敷の敷地内で、なんという…… いやらしいったらありゃしない。ずいぶん色気づいちゃって。男をたらし込むのだけは一人前なんだから。もう、あなたをここには来させないわ」
オリガは憤怒の表情を見せていた。
「ごめんなさいねぇ。姉さんにちょっとしゃべっただけなんだけど。私はお似合いだと思うけどな。下賎なもの同士が慰めあって生きているなんて最高じゃない」
レイラの口角がいびつに上がっている。
「すみません。誤解なんです。ニーナさんは全然悪くない。悪いのは僕なんです」
その瞬間、彼の右腕に激痛が走った。オリガが隠し持っていた鞭を振るったのだ。
「やめて、やめてください。私ならなんでもいうことを聞きますから」
ニーナが必死に止めようとした。
「下男のくせに生意気な口を利いて! このオリガ様に逆らうなんていい度胸ね。全く教育が行き届いていないわ。後で、王子に言いつけてやるから」
そう言いながら鞭を振るうのをやめないオリガ。レイラは止めようともしないで相変わらずニヤニヤしている。キール(に扮した王子)は、抵抗しようと思えば簡単にできたが、耐え忍んで打たれるままになっていた。後でニーナにまで危害が及ぶのを恐れていたからだ。
ニーナはオリガにしがみついてやめさせようとしたが、簡単に突き飛ばされた。
「ニーナさん!」
キール(に化けた王子)をさんざん打ちすえた後、息を荒げながらオリガはその場で鞭を投げ捨てると、ニーナの腕を掴んで屋敷の方へひきずっていった。
「乱暴な真似はやめてください」
しかし、彼の声は届かず、オリガは振り向きもしないで屋敷の方へニーナを連れていった。レイラもおどけたように肩をすくめて見せると、オリガの後をついていった。
◇
「くそう。僕はいったい何をやってるんだ」
地面に拳を叩きつけてアレクセイは悔しがっていた。身体中に痛みは走っていたが、それほど気にはならなかった。ニーナさんは無事なんだろうか。それだけが心配だった。
よろよろとなんとか立ち上がって、納屋に入ってベッドに体を横たえる。何か策をねらなければ。
「やあ、殿下。ご機嫌うるわしいですかね、っとどうされたんですか?」
そこにやってきたのはキールだった。
「なんだ。何の用だ」
「何だか機嫌悪いみたいですね。それはともかく、いい情報を持ってきましたよ」
「ふん」
「何だかノリが悪いなあ。でもいいや。実はですね。今日、3人目の令嬢様に会うことができたんですよ」
「それがどうした」
「3人目の令嬢はクリスティーナさんと言って、なかなか可愛い子でしたよ。どうせつき合うなら僕はあの子がいいかな」
「お前が勝手につき合えばいいだろう。玉の輿だ。良かったな」
「うーん、でも病弱そうで、ろくに返事もしてくれませんでした。あんまり長くお話しできませんでしたけど」
「こちらはそれどころじゃなかったけどな」
事情を聞いてキールは驚いた。
「そうですか」
「何とか彼女にこっそり会いたい。協力してくれるか?」
「もちろんですよ。その子の意志を確認したら公爵家と交渉してみましょう。メイドの一人や二人、なんとでもなりますよ」
納屋の中で話をしていると、外から声が聞こえてきた。
「昼食をお持ちしました」
ニーナさんとは違う声。やはり、彼女はもうここには来れないのだ。
昼食のトレイを持ってきたのはクリスティーナだった。王子(の扮装をしたキール)と鉢合わせすると、二人とも驚いた表情を見せた。
「あれなんで? どうしてメイドの格好しているの?」
すぐに出て行こうとするクリスティーナを、キール(の扮装をした王子)がすぐに止めた。
「事情を話してもらえませんか?」
◇
「本当の公爵令嬢はニーナなのです」
クリスティーナは涙ながらに全てを語った。アレクセイは黙って聞いていたが、怒りのあまり両拳を握りしめてブルブルと震えている。
先代の公爵が亡くなってからの彼女の苦境や継母、姉たちの横暴。果ては使用人たちがひどい扱いを受けていること、そして、領土の政策もめちゃくちゃで領民たちまでが皆苦しんでいることを。
「アレクセイ様、ニーナだけでも助けていただけませんか?」
頼まれた王子(に扮したキール)は返答に困り、アレクセイの方を見た。彼はうなずくとクリスティーナに答えた。
「我々が何とかしよう。だから、心配しないで今はニーナさんを支えてやってほしい」
「わかりました」
クリスティーナは納屋を立ち去った。
「彼女をここから連れ出すだけでは納得いかん」
アレクセイは普段見せないような怒りの表情をしている。長年連れ添っていたキールでも見たこともないような。
「どうするんですか、殿下」
「考えがある。お前はあのクソババアに伝えろ。『婚約相手を決めたがここでは明らかにしない。王宮で正式に発表する』とな。僕は街に行って酔い潰れているデミトリーたちを叩き起こしてくる。明日には王宮へ発つぞ」
「はい」
「勝負は王宮にひきずり出してからだ。見てろよ。奴らに地獄を見せてやる」
0
あなたにおすすめの小説
新婚初夜に『白い結婚にしてほしい』と言われたので論理的に詰めたら夫が泣きました
ささい
恋愛
「愛人がいるから、白い結婚にしてほしい」
政略結婚の初夜にそう告げた夫ルーファス。
妻カレンの反応は——
「それ、契約不履行ですよね?」
「あなたの感情論、論理的に破綻してますよ?」
泣き落としは通じない。
そして初夜の翌朝、夫は泣いていた。
逃げ道は全部塞がれ、気づけば毎日論破されていた。
これは、論破され続けた夫がなぜか幸せになる話。
聖女の身代わりとして捨てられた私は、隣国の魔王閣下に拾われて溺愛される
紅葉山参
恋愛
アステリア王国の伯爵令嬢レティシアは、生まれながらに強大な魔力を持つ双子の姉・エルヴィラの「影」として生きてきた。美しい金髪と魔力を持つ姉は「聖女」として崇められ、地味な茶髪で魔力を持たないレティシアは、家族からも使用人からも蔑まれ、姉の身代わりとして汚れ仕事を押し付けられていた。
ある日、国境付近の森に強力な魔物が出現する。国王は聖女の派遣を命じるが、死を恐れたエルヴィラは、レティシアに聖女の服を着せ、身代わりとして森へ置き去りにした。 「お前のような無能が、最後に国の役に立てるのだから光栄に思いなさい」 父の冷酷な言葉を最後に、レティシアは深い森の闇に沈む。
死を覚悟した彼女の前に現れたのは、隣国・ノクティス帝国の皇帝、ヴォルデレードだった。彼は漆黒の翼を持ち、「魔王」と恐れられる存在。しかし、彼は震えるレティシアを抱き上げ、驚くほど優しい声で囁いた。 「ようやく見つけた。私の魂を繋ぎ止める、唯一の光……。もう二度と、君を離さない」
彼はレティシアが「無能」ではなく、実は姉を上回る浄化の力を、姉に吸い取られ続けていたことに気づく。帝国へと連れ帰られた彼女は、これまで受けたことのないほどの溺愛を彼から受けることになる。一方、本物の聖女(レティシア)を失ったアステリア王国は、急速に衰退を始め……。
やっかいな幼なじみは御免です!
ゆきな
恋愛
有名な3人組がいた。
アリス・マイヤーズ子爵令嬢に、マーティ・エドウィン男爵令息、それからシェイマス・パウエル伯爵令息である。
整った顔立ちに、豊かな金髪の彼らは幼なじみ。
いつも皆の注目の的だった。
ネリー・ディアス伯爵令嬢ももちろん、遠巻きに彼らを見ていた側だったのだが、ある日突然マーティとの婚約が決まってしまう。
それからアリスとシェイマスの婚約も。
家の為の政略結婚だと割り切って、適度に仲良くなればいい、と思っていたネリーだったが……
「ねえねえ、マーティ!聞いてるー?」
マーティといると必ず割り込んでくるアリスのせいで、積もり積もっていくイライラ。
「そんなにイチャイチャしたいなら、あなた達が婚約すれば良かったじゃない!」
なんて、口には出さないけど……はあ……。
二年後、可愛かった彼の変貌に興ざめ(偽者でしょう?)
岬 空弥
恋愛
二歳年下のユーレットに人目惚れした侯爵家の一人娘エリシア。自分の気持ちを素直に伝えてくる彼女に戸惑いながらも、次第に彼女に好意を持つようになって行くユーレット。しかし大人になりきれない不器用な彼の言動は周りに誤解を与えるようなものばかりだった。ある日、そんなユーレットの態度を誤解した幼馴染のリーシャによって二人の関係は壊されてしまう。
エリシアの卒業式の日、意を決したユーレットは言った。「俺が卒業したら絶対迎えに行く。だから待っていてほしい」
二年の時は、彼らを成長させたはずなのだが・・・。
【完結】公爵令嬢は勇者への恩返しを試みる〜サブヒロインとして頑張ります〜
マロン株式
恋愛
公爵令嬢ユウフェには、ひとつだけ秘密がある。
――この世界が“小説の中”だと知っていること。
ユウフェはただの“サブヒロイン”で、物語の結末では魔王のもとへ嫁ぐ運命にある……はずだった。
けれどーー
勇者の仲間、聖女、そして魔王が現れ、〝物語どおり〟には進まない恋の三角関係(いや、四角関係?)が動き出す。
サブヒロインの恩返しから始まる、ほのぼの甘くて、少し切ない恋愛ファンタジー。
◇◇◇
※注意事項※
・序盤ほのぼのめ
・勇者 ✖ サブヒロイン ✖ 魔王 ✖ 巫女(?)の恋愛模様
・基本はザマァなし
・過去作のため、気になる部分あればすみません
・他サイトと並行改稿中のため、内容に差異が出る可能性があります
・設定ゆるめ
・恋愛 × ファンタジー
遊び人の令嬢が目を付けたのは、私の真面目な婚約者でした
おいどん
恋愛
子爵家の令嬢エリーネと伯爵家の次男のノルトが婚約を結んだのは、半年前だった。
真面目で優秀なノルトに相応しい婚約者であろうとするものの、エリーネには自信がなかった。
ある日、遊び人と噂の令嬢べルティーナとノルトが共にいるところを見てしまう。
「真面目クンは壁さえ破っちゃえばこっちのもんだからね〜」
「きっと、彼女の美しさに嫉妬しているのだわ…」
「…今度は、ちゃんと言葉にするから」
完 婚約破棄の瞬間に100回ループした悪役令嬢、おせっかいしたら王子に溺愛されかけた為、推しと共に逃亡いたします。
水鳥楓椛
恋愛
藤色の髪にアクアマリンの瞳を持つ公爵令嬢ヴァイオレット・エレインは、ある瞬間を起点に人生をループしている。その瞬間とは、金髪にサファイアの瞳を持つ王太子ディートリヒ・ガーナイトに婚約破棄される瞬間だ。
何度も何度も婚約破棄をされては殺されてを繰り返すヴァイオレットの人生の行先は———?
婚約者は無神経な転生悪役令嬢に夢中のようです
宝月 蓮
恋愛
乙女ゲームのモブに転生したマーヤ。目の前にいる婚約者はそのゲームの攻略対象だった。しかし婚約者は悪役令嬢に救われたようで、マーヤそっちのけで悪役令嬢に夢中。おまけに攻略対象達に囲まれている悪役令嬢も転生者で、何だか無神経発言ばかりで少しモヤモヤしていしまうマーヤ。そんな中、マーヤはゲームには関係ない隣国の公爵令息と仲良くなり……!?
小説家になろう、カクヨムにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる