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「ファミーヌ湿原に? しかも明日ですか」
「ああ。作戦が可能かどうか、実際に下見に行って確認してきてくれ。騎士団と魔術師団から一人ずつの二人で行ってもらう予定だ。魔術師団からはお前が適任だと判断した。急なことだがよろしく頼む」
湿原は足元が不安定でどの程度踏み込めるかは現地に行かないと分からない。加えて近くには村があり、大規模な攻撃を仕掛けたときの影響を判断するためにも下見が必要と判断されたらしい。今までも何度かこういった任務はあったし、特に断る理由はなかった。
「分かりました」
俺は一礼して執務室を去ると、旅の準備へとりかかった。
翌朝、俺は馬を連れて兵舎の前で待っていた。馬で移動してファミーヌ湿原付近の村で泊まる、1泊2日の日程だ。荷物はまとめて収納の魔術が掛かったポーチに入れてある為、非常に身軽だ。
2日間お世話になる馬の頭を撫でると、嬉しそうに顔を摺り寄せてきた。可愛い奴だ。
軍馬の頭を撫でながら待っていると、遠目に馬に乗ったフレッドの姿が見えた。馬に乗ったフレッドは初めて見たが、騎士団の制服を靡かせて逞しい軍馬を操る姿はまるで御伽噺に出てくる王子様のようでとても良く似合っていた。
偶然良いものが見れてラッキーだなんてドキドキしながら思っていると、笑顔で近付いてきたフレッドは俺の前で馬を停め、ひらりと降りた。
「お待たせ。じゃあ行こうか」
「? 人違いじゃないか?」
スワンプイーターの討伐は騎士団も魔術師団もともに第三部隊が行う任務だ。第一のフレッドには関係ない。しかしフレッドは何事もないかのように言った。
「騎士団の第三部隊の隊員の予定が合わなくってね。俺が代理で行くことになったんだ。大丈夫。俺だって騎士だから作戦の可否は判断できるよ」
フレッドと二人きりの任務。俺としては嬉しいような、気持ちを自覚したばかりだから気まずいような、そんな気持ちがないまぜになって複雑だった。
「そうか、わかった。よろしく頼む」
任務だからと言い聞かせ、あくまで冷静に答えると、フレッドは嬉しそうに笑った。まったく、この笑顔は心臓に悪い。
俺の方が道に詳しいということで俺が先行する形となった。森の中の街道を駆ける。後ろから聞こえてくる蹄の音で、ちゃんとついてきていることを確認してスピードを上げた。俺がどれだけ無茶な走りをしてもフレッドは軽くついてくる。それがちょっと悔しくて、俺は更に加速した。
半ば意地になりながら馬を走らせていたら予定よりも早く休憩場所の湖へ着いた。しかし、馬の疲労を考えると早く着いた分長めに休憩を取った方が良いだろう。
「ここまでありがとう。ゆっくり休めよ」
俺が声をかけると馬は嬉しそうにヒヒンと鳴いた。
俺たちは馬を放すと、湖のほとりへ腰かけた。
「ジョシュは乗馬もうまいね。不安定な道だったけれど後ろから見ていて全く体幹がぶれないから凄いと思ったよ」
「フレッドの方が凄いだろ。初めての道をあんなふうに走れるなんて。正直ちょっと悔しかったぞ」
いつも通りのたわいない会話に緊張が解れていく。なんだ。いつも通りに話せるじゃないか。時折吹き抜ける秋の爽やかな風を受けてさざ波立つ水面は、日の光を受けてキラキラと輝いている。美しい風景を見ながら、会話の往復を楽しんだ。
不意に会話が途切れて顔を上げると、フレッドと視線がぶつかった。吸い込まれるような翠の瞳から目が離せず、しかし目が合っている時間に比例するように鼓動はどんどん速くなっていった。
「っ! そろそろ飯にしようぜ!」
昼食には少し早い時間だったが、まあいいだろう。俺はポーチからサンドイッチとお茶を取り出した。
収納の魔術がかかったこのポーチは出し入れの際に魔力を消費するため、それなりに魔力がないと使えない。特に時止めの魔術が組んであるものは魔術師以外には使えない。だから遠征の際の荷物は各自で持つにしても、食事だけは魔術師が用意するのが慣習になっている。今日は出発が早かったから、昼食は俺の手作りだ。とはいえ、パンにソースを塗ってレタスと卵を挟んだだけの質素なものだ。フレッドに渡すと知っていればもっとマシな具材を挟んだのに。
俺がサンドイッチを手渡すと、フレッドは腹が空いていたようで目を輝かせた。
「これ、ひょっとしてジョシュの手作り? 美味しそうだね」
「そうだけど……あまり大した具材は入ってないんだ。口に合わなかったら悪い」
「卵のサンドイッチは大好物なんだ。嬉しいよ」
サンドイッチがフレッドの口に運ばれていくのを固唾をのんで見送った。質素だがまずくはない……はずだ。フレッドは咀嚼しながらうんうんと頷くと、花が咲くように顔を綻ばせた。
「うん。やっぱり美味しいよ。ジョシュは料理上手だね。」
「ありがとう。でもこれくらいで料理上手は褒めすぎだろ」
「そんな事ないよ。また作って欲しいくらいだ」
「……また今度な」
見惚れてしまったのがバレないようにさり気なく顔を伏せてサンドイッチにかぶりつく。いつもと同じ味つけのはずだが、どことなく美味しいように感じた。
昼休憩を終え、再び馬に跨って湿原へ向かった。馬たちも十分休憩が取れたようで、ほとんど休むことなくファミーヌ湿原に辿り着いた。
「大きい湿原だな」
鬱蒼としたな森に囲まれた湿原はほとんど人の手が入っておらず、沼の所々から濃厚な瘴気が湧き出ていた。瘴気とは負のエネルギーのようなもので、自然界では普通にあるものだが、これが澱むと強力な魔物が生まれるという。ここの瘴気は一般的な濃度と比べて異常に濃かった。
資料として受け取っていた地図と見比べると、ここから見て湿原を挟んだ反対側に今日泊まる予定の村があるらしい。
夜行性のスワンプイーターは夜になると光の方へ進む習性がある。その為村ではスワンプイーターが住み着いて以来、夜間の明かりが禁止されているのだという。方角を確認するとちょうど討伐予定日の月は村と逆方向に昇る予定だ。これを利用して、今ちょうど立っているこのあたりで迎え撃つのが良いのではないか。
そんなことを話し合いながらぐるりと湿原を周ると、沼の中心あたりに木の枝を組み合わせてできた屋根のような構造物が見えた。
「あれがスワンプイーターの巣だね。大きいな……」
「ああ。普通の5倍はあるぞ」
広く深い沼に大きな巣、辺りに漂う濃い瘴気……どうにも嫌な予感が過る。
「念のため、夜にもう一回来てみよう」
「そうだな」
村に到着すると、先に連絡が行っていたらしく村長が出迎えてくれた。
「騎士様、魔術師様、お待ちしておりました! ワタシがこの村の村長です。宿までご案内しましょう」
「お出迎えありがとうございます。よろしくお願いいたします」
フレッド、俺の順で握手をした村長は年の頃40前後だろうか。溌剌とした恰幅の良い男性だった。
人口50人ほどのこの村は小さいながらも歴史ある温泉地で、観光が主な産業らしい。簡単に村の説明を受けながら、俺たちは村長が経営しているのだという宿のロビーへ通された。
「ようこそいらっしゃいました。どうぞごゆっくりなさってくださいね」
村長と随分歳の離れたように見える夫人は村長の後妻だそうで、最近再婚してもうすぐ子供が産まれるのだと目尻を下げて話してくれた。
「いやー、スワンプイーターが出るなんて商売上がったりですよ。生まれる子のためにも頑張らないといけない時期だってのにね。どうか討伐の方、よろしくお願いします」
「もちろん、全力で対応させていただきます」
ひと通りの話も終わり部屋へと向かおうとした時、柱の影から10歳くらいの少年が顔を出した。
「メイネ! こっちへ来て挨拶しなさい」
「……」
少年はチラリとこちらを見たが、一言も口を開かないまま走り去ってしまった。
「すみませんねぇ。あの子はワタシの長男でしてね。悪い子では無いんですが。どうやら再婚したのが気に入らないようで……あの子の母親は産後の肥立ちが悪くて早くに亡くなっていますので、長い間男の二人暮らしだったんですよ。今からでも母親がいた方がとおもったんですがね」
村長の言葉に俺は曖昧に笑った。
部屋に荷物を置き宿の食堂で食事をとると、日が暮れるのを待ちながら夜に向けて作戦を練った。
「ああ。作戦が可能かどうか、実際に下見に行って確認してきてくれ。騎士団と魔術師団から一人ずつの二人で行ってもらう予定だ。魔術師団からはお前が適任だと判断した。急なことだがよろしく頼む」
湿原は足元が不安定でどの程度踏み込めるかは現地に行かないと分からない。加えて近くには村があり、大規模な攻撃を仕掛けたときの影響を判断するためにも下見が必要と判断されたらしい。今までも何度かこういった任務はあったし、特に断る理由はなかった。
「分かりました」
俺は一礼して執務室を去ると、旅の準備へとりかかった。
翌朝、俺は馬を連れて兵舎の前で待っていた。馬で移動してファミーヌ湿原付近の村で泊まる、1泊2日の日程だ。荷物はまとめて収納の魔術が掛かったポーチに入れてある為、非常に身軽だ。
2日間お世話になる馬の頭を撫でると、嬉しそうに顔を摺り寄せてきた。可愛い奴だ。
軍馬の頭を撫でながら待っていると、遠目に馬に乗ったフレッドの姿が見えた。馬に乗ったフレッドは初めて見たが、騎士団の制服を靡かせて逞しい軍馬を操る姿はまるで御伽噺に出てくる王子様のようでとても良く似合っていた。
偶然良いものが見れてラッキーだなんてドキドキしながら思っていると、笑顔で近付いてきたフレッドは俺の前で馬を停め、ひらりと降りた。
「お待たせ。じゃあ行こうか」
「? 人違いじゃないか?」
スワンプイーターの討伐は騎士団も魔術師団もともに第三部隊が行う任務だ。第一のフレッドには関係ない。しかしフレッドは何事もないかのように言った。
「騎士団の第三部隊の隊員の予定が合わなくってね。俺が代理で行くことになったんだ。大丈夫。俺だって騎士だから作戦の可否は判断できるよ」
フレッドと二人きりの任務。俺としては嬉しいような、気持ちを自覚したばかりだから気まずいような、そんな気持ちがないまぜになって複雑だった。
「そうか、わかった。よろしく頼む」
任務だからと言い聞かせ、あくまで冷静に答えると、フレッドは嬉しそうに笑った。まったく、この笑顔は心臓に悪い。
俺の方が道に詳しいということで俺が先行する形となった。森の中の街道を駆ける。後ろから聞こえてくる蹄の音で、ちゃんとついてきていることを確認してスピードを上げた。俺がどれだけ無茶な走りをしてもフレッドは軽くついてくる。それがちょっと悔しくて、俺は更に加速した。
半ば意地になりながら馬を走らせていたら予定よりも早く休憩場所の湖へ着いた。しかし、馬の疲労を考えると早く着いた分長めに休憩を取った方が良いだろう。
「ここまでありがとう。ゆっくり休めよ」
俺が声をかけると馬は嬉しそうにヒヒンと鳴いた。
俺たちは馬を放すと、湖のほとりへ腰かけた。
「ジョシュは乗馬もうまいね。不安定な道だったけれど後ろから見ていて全く体幹がぶれないから凄いと思ったよ」
「フレッドの方が凄いだろ。初めての道をあんなふうに走れるなんて。正直ちょっと悔しかったぞ」
いつも通りのたわいない会話に緊張が解れていく。なんだ。いつも通りに話せるじゃないか。時折吹き抜ける秋の爽やかな風を受けてさざ波立つ水面は、日の光を受けてキラキラと輝いている。美しい風景を見ながら、会話の往復を楽しんだ。
不意に会話が途切れて顔を上げると、フレッドと視線がぶつかった。吸い込まれるような翠の瞳から目が離せず、しかし目が合っている時間に比例するように鼓動はどんどん速くなっていった。
「っ! そろそろ飯にしようぜ!」
昼食には少し早い時間だったが、まあいいだろう。俺はポーチからサンドイッチとお茶を取り出した。
収納の魔術がかかったこのポーチは出し入れの際に魔力を消費するため、それなりに魔力がないと使えない。特に時止めの魔術が組んであるものは魔術師以外には使えない。だから遠征の際の荷物は各自で持つにしても、食事だけは魔術師が用意するのが慣習になっている。今日は出発が早かったから、昼食は俺の手作りだ。とはいえ、パンにソースを塗ってレタスと卵を挟んだだけの質素なものだ。フレッドに渡すと知っていればもっとマシな具材を挟んだのに。
俺がサンドイッチを手渡すと、フレッドは腹が空いていたようで目を輝かせた。
「これ、ひょっとしてジョシュの手作り? 美味しそうだね」
「そうだけど……あまり大した具材は入ってないんだ。口に合わなかったら悪い」
「卵のサンドイッチは大好物なんだ。嬉しいよ」
サンドイッチがフレッドの口に運ばれていくのを固唾をのんで見送った。質素だがまずくはない……はずだ。フレッドは咀嚼しながらうんうんと頷くと、花が咲くように顔を綻ばせた。
「うん。やっぱり美味しいよ。ジョシュは料理上手だね。」
「ありがとう。でもこれくらいで料理上手は褒めすぎだろ」
「そんな事ないよ。また作って欲しいくらいだ」
「……また今度な」
見惚れてしまったのがバレないようにさり気なく顔を伏せてサンドイッチにかぶりつく。いつもと同じ味つけのはずだが、どことなく美味しいように感じた。
昼休憩を終え、再び馬に跨って湿原へ向かった。馬たちも十分休憩が取れたようで、ほとんど休むことなくファミーヌ湿原に辿り着いた。
「大きい湿原だな」
鬱蒼としたな森に囲まれた湿原はほとんど人の手が入っておらず、沼の所々から濃厚な瘴気が湧き出ていた。瘴気とは負のエネルギーのようなもので、自然界では普通にあるものだが、これが澱むと強力な魔物が生まれるという。ここの瘴気は一般的な濃度と比べて異常に濃かった。
資料として受け取っていた地図と見比べると、ここから見て湿原を挟んだ反対側に今日泊まる予定の村があるらしい。
夜行性のスワンプイーターは夜になると光の方へ進む習性がある。その為村ではスワンプイーターが住み着いて以来、夜間の明かりが禁止されているのだという。方角を確認するとちょうど討伐予定日の月は村と逆方向に昇る予定だ。これを利用して、今ちょうど立っているこのあたりで迎え撃つのが良いのではないか。
そんなことを話し合いながらぐるりと湿原を周ると、沼の中心あたりに木の枝を組み合わせてできた屋根のような構造物が見えた。
「あれがスワンプイーターの巣だね。大きいな……」
「ああ。普通の5倍はあるぞ」
広く深い沼に大きな巣、辺りに漂う濃い瘴気……どうにも嫌な予感が過る。
「念のため、夜にもう一回来てみよう」
「そうだな」
村に到着すると、先に連絡が行っていたらしく村長が出迎えてくれた。
「騎士様、魔術師様、お待ちしておりました! ワタシがこの村の村長です。宿までご案内しましょう」
「お出迎えありがとうございます。よろしくお願いいたします」
フレッド、俺の順で握手をした村長は年の頃40前後だろうか。溌剌とした恰幅の良い男性だった。
人口50人ほどのこの村は小さいながらも歴史ある温泉地で、観光が主な産業らしい。簡単に村の説明を受けながら、俺たちは村長が経営しているのだという宿のロビーへ通された。
「ようこそいらっしゃいました。どうぞごゆっくりなさってくださいね」
村長と随分歳の離れたように見える夫人は村長の後妻だそうで、最近再婚してもうすぐ子供が産まれるのだと目尻を下げて話してくれた。
「いやー、スワンプイーターが出るなんて商売上がったりですよ。生まれる子のためにも頑張らないといけない時期だってのにね。どうか討伐の方、よろしくお願いします」
「もちろん、全力で対応させていただきます」
ひと通りの話も終わり部屋へと向かおうとした時、柱の影から10歳くらいの少年が顔を出した。
「メイネ! こっちへ来て挨拶しなさい」
「……」
少年はチラリとこちらを見たが、一言も口を開かないまま走り去ってしまった。
「すみませんねぇ。あの子はワタシの長男でしてね。悪い子では無いんですが。どうやら再婚したのが気に入らないようで……あの子の母親は産後の肥立ちが悪くて早くに亡くなっていますので、長い間男の二人暮らしだったんですよ。今からでも母親がいた方がとおもったんですがね」
村長の言葉に俺は曖昧に笑った。
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