悪役になるのは嫌なので、さっさと表舞台から退場したいと思います。

深樹ロア

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幼少期編

14 小さくても心は大きく広かった (リオネスside)

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 俺はリオネス=クロンディア。クロンディア公爵家の長男として生まれた。俺の父上は騎士団長の地位についていて、俺自身もそんな父上に憧れと誇りを抱いていた。だから、そんな尊敬する父上に恥じないように努力を重ねたし、そんな俺を両親は自慢だと言ってくれた。それに、俺にとても懐いてくれている弟もいたし、周りからも褒めてもらえて本当に幸せだったんだ。

 だけど、そんな幸せが崩れてしまった。俺の弟であるエニアが稽古を一緒に受けるようになると、みるみる持ち前の類稀なる剣術の才能を発揮したからだった。周りの連中は、そんな弟と俺を比べるようになった。

『さすがはエニア様!もうここまで上達するとは恐れ入りました!兄君でさえもまだこの歳では出来ていなかったと言うのに!』
『はぁ…リオネス様ももう少し頑張ってくださいよ。これではエニア様に追い抜かされるのも時間の問題ですよ?』

 …違う。

『おい、聞いたか?公爵閣下が皆の前でエニア様を褒め称えたんだそうだぞ!』
『当たり前だろ?あのエニア様の才能は本物だ。それなのに、その兄の方はと言ったら…』
『未だに公爵閣下に褒められたことすらないんだろ?…なら、もう後継は決まったようなものだな』

 …違う違う違う!だって父上は俺のことを誉めてくれる。そうだ、そうだよ。だから周りの戯言に耳を貸す必要なんて無い。そう何度も念じながらも、悪意ある言葉の数々は俺の心に確かな深い傷をつけていった。
 次第にエニアが大きくなっていくと、だんだん父上から褒められることが少なくなっていった。

『エニア、本日の稽古の話は聞いた。よくやったそうだな!それでこそ我が息子だ!リオネスも、続けて切磋琢磨するように!』

 今思えば、”エニアと共に切磋琢磨し合ってより実力を高めるように”と言う意味だったのだと分かる。だが当時の俺は、この言葉で父上に見捨てられたように感じてしまった。おそらくこれが、俺が家族との間に深い溝を作ったきっかけだったと思う。その後も途切れることのない悪意のある言葉を言われ続けた俺の心は、どんどん疲弊していった。

 月日が経ち、”落ちこぼれ“とまで称されるようになっていたある日、洗濯をしていたメイド達が話していたとある噂話を聞いた。
 それが、”我儘で傲慢な令息”の話だった。そして、そのメイド達は言っていた。

『ねぇ聞いた?例の我儘令息の話!』
『聞いた聞いた!なんでも、また我儘言ってメイドを辞めさせたんでしょ?最悪よね~』
『本当にね~。…あ、でもさーお似合いじゃない?』
『何が?』
『”我儘令息“と”落ちこぼれ“が!』
『あ~!言えてる~!』

 いつもの陰口。そのはずだったけど、なぜか“お似合い”と言われて俺は妙な嬉しさを感じた。
 我儘令息とは誰なのだろうかと気になって、いつも以上に周りに聞き耳を立てていると、すぐに名前が判明した。
 “クライド=レヴェリクト侯爵令息”。彼の噂が流れてくると同時に、俺を”落ちこぼれ”と称して嘲笑っていた連中の声は鳴りを潜めていた。代わりに、彼の悪い噂が回っていったからだ。
 そんな噂が流れて少し経った時、弟の誕生日パーティーを開催することになった。その時偶然にも、俺は噂の彼がパーティーに来ることを知った。
 そこで初めて見た彼の第一印象は、”小さくて妖精のように可愛い子”だった。父上に怯えているのであろうその姿は、我儘令息と言われているとは思えないほどか弱く、庇護欲をそそられた。彼の兄だと言うベリオル殿の腰の辺りまでしかない背丈に、ふわふわショートの藍色の髪。キラキラとしたアメジストのような大きな瞳と頬に薄く塗られたのであろうほんのりとあかいチークは、彼の持つ白い肌によく似合っていた。それを見た時の衝撃は大きく、父上達が去った後もずっと凝視していたせいで言葉を発することができなかった。恐らく、一目惚れだったんだと思う。
 だが、見惚れているうちにエニアがどんどん距離を近めて、お互いが名前呼びをするようにまでなっていった。その光景を見て、自分でもお似合いの2人だと思ってしまったのだ。

 ……どうして?落ちこぼれ我儘令息お前はお似合いなんじゃなかったのか?お前は、我儘令息なんだろう?今更いい子ぶっても意味ないのに。どうして?どうしてどうしてどうして……

 仲睦まじげなふたりの様子に、勝手に裏切られたと自分勝手な思いを抱いてしまい、俺は悪口を言ってしまった。
 あれだけ自分がされて嫌なことを、どうしてやってしまったんだろうか。パーティーを途中で抜け出した後、自室で自分の信じられない行いを悔いていると、父上から呼び出しがかかった。
 いつの間にかパーティーは終わっていたらしく、俺は父上に呼ばれた部屋へと向かった。そこには、父上一人だけが居て、連れてきてもらった執事も部屋の外へと出してしまった。
 案の定、呼び出された原因はあの悪口を言ったことだった。だが、そこで衝撃の事実を聞くことになるとは思ってもみなかった。

✄────────

「……リオネス、ここに呼び出された原因は分かっているな」
「…レヴェリクト侯爵令息に対する暴言の件でしょうか?」
「分かってるなら話は早い。リオネス、どうして彼に暴言を放ったのだ」
「それは……自分勝手な盲信の結果です。彼に関する悪い噂を聞いていて、それで……」

 さすがに、勝手にお似合いだと称されて裏切られたような気持ちを抱いてしまった事は言えなかった。

「…なるほどな、例の噂の件か」
「……はい」

 だが、次に父上が発した言葉は俺に衝撃を与えるのには十分なものだった。

「リオネス、お前には話しておいた方が良さそうだな…ここだけの話だ。他言無用に出来るか?」
「……はい」
「…実は、クライド=レヴェリクト侯爵令息は記憶喪失なんだそうだ」
「……えっ?」
「それも、ただの記憶喪失じゃない。…リオネス、お前は例のの話を知っているか?」
「……ええ、胸糞悪く感じる噂だったので、よく覚えています」
「…被害者なのだ、彼は」
「被害者……って、まさか…!」
「あぁ、そのまさかだ。襲われたのは半年前と……そして先週だそうだ」
「……そ、れは」
「…レヴェリクト侯爵の話では、おそらく恐怖を抑え込むための防衛手段だったのではないかと。そして、”我儘令息”と呼ばれるようになったのも…」
「まさか……そんな…」

✄────────

 そこで父上の話は終わり、数日後にレヴェリクト侯爵家に謝罪に向かうと伝えられた。その後自室に返されたが、俺の心は衝撃と後悔で埋め尽くされていた。

(そんなことがあったなんて……俺は……彼になんてことを…)

 
 後悔と自己嫌悪を繰り返して数日を過していると、いつの間にかレヴェリクト侯爵家に謝罪をするために向かうための馬車に乗っていた。
 そして侯爵家に着いてレヴェリクト侯爵に父上が謝罪の交渉をしていると、彼が柱の後ろにいて話を聞いていたらしく、レヴェリクト侯爵に呼ばれてこちらへ来たようだった。だが俺が彼の姿を確認すると同時に、彼も俺の姿を視認したらしく、彼は可愛らしい顔を強張こわばらせてその華奢な体の動きを止めてしまった。
 …やはり、彼には嫌われてしまったようだ。自業自得とはいえ、かなり心に堪えてしまった自分に呆れながらも案内された応接室へと歩みを進めた。

 そう、自業自得なんだ。だから彼が望むのならばどんな罰でも受けるつもりだった。なのに、彼は俺に罰を望まなかった。それどころか、記憶が無いから気にしてないとまで言われてしまった。本当に、どうしてこんなにも綺麗で寛大な心の持ち主にあんな事を言ってしまったのだろうか。自分の事が余計に嫌いになってしまう。そんなことを考えていると、いつの間にか涙が出てきて止まらなくなってしまった。

 彼は、そんな俺を連れ出して彼の部屋へと連れて行ってくれた。その後きちんと彼に謝罪をした後、彼に問われて今まで溜めてきた俺の心の内を曝け出してしまった。だが、彼はそんな俺を慰められながら、父上が俺に失望していない根拠を教えてくれた。その言葉は不思議と俺の心に染み込んできて、いつの間にか苦しかった心が軽くなっていた。
 …まさか、謝罪をしに来た彼にここまで救われるなんて思っても見なかった。

 その後は、俺も彼を名前呼びする許可を貰えた。……クライドだって、いつの間にか俺の事を名前呼びしていたのだからおあいこだろう。クライドの厚意に甘えてもっと抱きしめてもらっていると、彼の体からとてもいい香りがした。少し甘いような、それでいて不思議と心が温まるような匂いだった。

 クライドは小さくて、とても可愛らしい外見だが、中身は寛大で…年下のはずなのに、まるで年上のような感じがした。こんなにも悩んでいた俺の心を吹き飛ばして包み込んでくれたクライド。
 …彼が居なかったら、俺はいつか心が壊れてしまっていただろう。
 
 俺は自身の心に、感謝だけでなく、確かな恋心が育まれていくのを感じ取っていた。
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