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公爵家も婚約破棄を歓迎します
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王宮を後にした私は、自家用の馬車に乗り込み、まっすぐ実家であるエルステッド公爵家へ向かった。
途中、窓の外を眺めながら小さく息を吐く。
(思っていたより、すっきりしてるわね……)
王太子との婚約破棄。幼い頃から決められていた未来が消えたはずなのに、驚くほど心は軽かった。むしろ、やっと呪縛から解放された気分だ。
馬車が公爵邸に着くと、執事のダリオが深くお辞儀をしながら迎えてくれた。
「お帰りなさいませ、お嬢様」
「ただいま、ダリオ。お父様とお母様は?」
「すでにお待ちです」
私はそのまま応接室へ向かう。そこには、エルステッド公爵である父・ギルバートと、母・セシリアが揃っていた。
「リリエル、帰ったか」
父は落ち着いた様子で私を見る。母はティーカップを置き、にこりと微笑んだ。
「それで、婚約破棄は無事に終わったの?」
「ええ、正式に破棄されました」
その瞬間——
「そうか! では祝いの宴を開かねばな!」
「リリエル、これからは好きなことをして生きなさいね」
——え?
あまりにあっさりと、いや、むしろ喜んでいる両親に、私は思わず固まった。
「あの……お二人とも、怒らないんですか?」
「怒る? なぜ?」
「だって、エルステッド公爵家としては王太子妃を出すことが国のためだったのでは……?」
そう言うと、父は深くため息をついた。
「リリエル、あれは国のためではなく、王家の都合だ。そもそも、王太子殿下のような甘い男にお前を任せることなど、本意ではなかった」
「むしろ、王家と縁が切れてくれてよかったわ」
母までさらりと言う。
え、そんな感じだったの……?
長年、王太子妃としての教育を受け、王家のために生きてきたのに、まさか両親がここまであっさりと受け入れるとは思わなかった。
「お前が自由に生きることを、我々は歓迎するよ」
父の言葉に、私はようやく実感した。
——ああ、本当に自由になったんだ。
「ありがとうございます、お父様、お母様」
これから私は、誰のためでもなく、自分のために生きる。
それがどんな人生になるのかは、まだ分からないけれど——。
(さて、まずは何をしようかしら?)
私の新しい人生が、今始まる。
途中、窓の外を眺めながら小さく息を吐く。
(思っていたより、すっきりしてるわね……)
王太子との婚約破棄。幼い頃から決められていた未来が消えたはずなのに、驚くほど心は軽かった。むしろ、やっと呪縛から解放された気分だ。
馬車が公爵邸に着くと、執事のダリオが深くお辞儀をしながら迎えてくれた。
「お帰りなさいませ、お嬢様」
「ただいま、ダリオ。お父様とお母様は?」
「すでにお待ちです」
私はそのまま応接室へ向かう。そこには、エルステッド公爵である父・ギルバートと、母・セシリアが揃っていた。
「リリエル、帰ったか」
父は落ち着いた様子で私を見る。母はティーカップを置き、にこりと微笑んだ。
「それで、婚約破棄は無事に終わったの?」
「ええ、正式に破棄されました」
その瞬間——
「そうか! では祝いの宴を開かねばな!」
「リリエル、これからは好きなことをして生きなさいね」
——え?
あまりにあっさりと、いや、むしろ喜んでいる両親に、私は思わず固まった。
「あの……お二人とも、怒らないんですか?」
「怒る? なぜ?」
「だって、エルステッド公爵家としては王太子妃を出すことが国のためだったのでは……?」
そう言うと、父は深くため息をついた。
「リリエル、あれは国のためではなく、王家の都合だ。そもそも、王太子殿下のような甘い男にお前を任せることなど、本意ではなかった」
「むしろ、王家と縁が切れてくれてよかったわ」
母までさらりと言う。
え、そんな感じだったの……?
長年、王太子妃としての教育を受け、王家のために生きてきたのに、まさか両親がここまであっさりと受け入れるとは思わなかった。
「お前が自由に生きることを、我々は歓迎するよ」
父の言葉に、私はようやく実感した。
——ああ、本当に自由になったんだ。
「ありがとうございます、お父様、お母様」
これから私は、誰のためでもなく、自分のために生きる。
それがどんな人生になるのかは、まだ分からないけれど——。
(さて、まずは何をしようかしら?)
私の新しい人生が、今始まる。
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