【完結】【R18】オトメは温和に愛されたい

ハネムーン

土日月

――
　土曜は朝から雨模様の予報だったので、当初計画していた予定を変更して、原爆資料館と、三浦町カトリック教会を見た後、遊覧船パールクイーン号へ乗ることに。

　原爆資料館の中にある図書館に置いてあった戦争にまつわる本は、結構参考になりました。
　やはり現物資料を手に取って、中を確認できるのは違うな、と思いつつ。

　遊覧船はおよそ50分間の船旅だったんだけど、船内にはカフェなども完備されていて、心地よく過ごすことが出来ました。
　雨に煙る海を眺めるのもなかなか乙だなと思いつつ。

　そう言えば船内には写真撮影用にコスプレをして、舵かじが握れる場所があったの。
　そこで小さな子供たちが船長さん気取りで海賊が被るような三角帽を被って記念撮影をしているのがすごく印象的でした。
　温和はるまさにも「被って？」っておねだりしたら、「誰がやるか、バカ音芽おとめっ」と一蹴されてしまって、がっかり！
　絶対かっこよかったと思うんだけどなぁ。

　あと、この日の感想でコレを言うのはどうかなって思うんだけど……教会へいたるまでの階段が長くて疲れました！
　「ここ、お寺！？」とか弱音を吐いて、温和はるまさに「ヘタレ音芽おとめ」って笑われました。

　そんなこんなで、この日は基本ずっと屋内だったので、雨もそんなに気にせず過ごせてよかった、かな？

――
　日曜は、快晴で。
　本当は昨日行く予定だった九十九島水族館海きららへＧｏ！
　たまたま開催されていたくらげ展に物凄く癒されて、温和はるまさに、売店で売られていた、結構大きなくらげの水槽のオブジェを寝室に置きたいって言ったら、「ラブホみたいになるからダメ」って却下されました。
　むぅー！　確かにムーディーに光る仕様ではあったけれど……おねだり失敗、残念です！

　代わりにって温和はるまさがクラゲのぬいぐるみを買ってくれたけれど、私、小さな子供じゃありません。
　触り心地がよくて可愛いかったから、ずっと抱きしめて歩いたけれど、断じてルンルンだったわけではないんだからね！？

――
　月曜も朝から快晴。
　九十九島動植物園森きららを堪能して、夕方から夜に掛けて佐世保の町を散策する日にしました。
　森きららのビオトープで私、初めてザリガニ釣りを体験して。
　案外難しくて夢中になってしまって、温和はるまさに「いい加減次行くぞ」って怒られちゃった。
　子供が出来たら家族総出でザリガニ釣りに行きたいなぁって言ったら、「そんなに気に入ったのか」って苦笑されたの。
　温和はるまさだって子供の頃、カナ兄にいとよく捕まえて帰ってきてたくせにぃ～！と思いつつ、私もザリガニ怖いとか言わずについて行けばよかった、って今更後悔。