【完結】【R18】キス先② 大安吉日。私、あなたのもとへ参りますっ!

鷹槻れん

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1.修太郎さん、まだお話しがっ

最高のバレンタイン

「そんな風に前屈みになると、見えてしまいますよ?」

 途端、修太郎しゅうたろうに腰を掴まれて抱き寄せられて。
 そのままベッドに押し倒されて首筋にキスを落とされる。

 敢えて何が見える、とは言われなかったけれど、修太郎の手が下着を身につけていない胸の先端をシャツ越しにキュッとつまんできて、日織ひおりの身体にぶわりと熱が灯る。

「ぁんっ。しゅ、たろぉさっ。まだお話……」

 〝の途中なのですっ〟という言葉は、最後まで言わせてもらえず修太郎の唇に吸い込まれる。

「……はぁ、んっ、――しゅ、う……っ」

 キスの合間合間を縫うように、それでもその先を続けようとする日織のことを、ある意味すごいな、と感心しつつ。
 けれど修太郎は彼女に続きを言わせるつもりなんて毛頭ない。

 同窓会なんて行かせてしまったら。
 同年代の若い男と出会うことは必至で。

 修太郎は日織が同窓会に参加することを、笑顔で許してあげられる自信がないのだ。

 でも。

 それでもわざわざここへ来る荷物の中にその葉書を忍ばせてきたということは、日織は同窓会そこへ行きたいのだろう。

 修太郎にもそれが分かるから、今はまだ答えを保留にさせて?と卑怯なことを考えてしまう。


「バレンタインデー、今日が本番ですよね?」

 昨日は厳密にいうとまだ13日で。
 その段階で日織の荷物の中にそれ用のラッピングを見つけた修太郎は、日付が変わってから、としぶる日織を説得して中を開けさせてもらったのだ。

 お風呂上がりで上気した日織の肌の上に、可愛らしく飾り立てられた宝石みたいなチョコたちをデコレーションしてみたくて。

 「そんなことをなさったらベッドが汚れてしまいますっ!」と日織がごねるから、フワモコパジャマを脱がせないままに前開きのボタンだけ全開にして事に及んで。
 日織の熱で溶かされたチョコレートが彼女の白い肌を溶けて流れ落ちてパジャマを汚して。

 結果、今朝は彼シャツ姿のご褒美までもらってしまったのだ。

「最高のバレンタインです」

 日織と過ごすバレンタインデーは、恐らく毎年自分史上最高を塗り替えていくのだけれど。

 それでも〝今この時こそが〟最高なんじゃないかと修太郎は思ってしまう。


 日織が着るとダボついて見えてしまう、ミニスカート丈みたいな自分のシャツも、そこから覗くなまめかしい白い太腿ふとももも。

 すそから手を這い登らせていくとやがて到達する小さくて愛らしいレースつきのショーツも。
 そこに包まれた薄い翳りのなかに潜んだ感度のいい蜜壺も。
 何もかもが修太郎には愛しくてたまらない。

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