【完結】【R18】キス先② 大安吉日。私、あなたのもとへ参りますっ!

鷹槻れん

文字の大きさ
39 / 105
7.どちらに転んでも損はない*

さすがにこの格好は恥ずかしぃですっ

「ひゃっ。――あ、あのっ、修太郎さん?」

 ぐっしょりと濡れそぼったショーツを一枚身に付けただけの日織の膝裏ひざうらに手を差し入れて小さな身体を横抱きに抱え上げると、修太郎はキングサイズのベッドを目指した。

 後のことを考えると広いベッドの上、どちらか一方に寄っていた方が色々と得策だと考えて、入り口に近い側に日織の身体をそっと横たえる。

 途端、
「ひゃっ」
 と日織から悲鳴が上がって、
「修太郎さっ、……冷たいのですっ」 
 そう抗議された。

 ほぼ裸の状態で、何の熱もこもっていない布団の上に突如降ろされた身体をキュッとすくませて、日織が修太郎を非難がましく見上げてくる。
 いくら室温が高くても、冷たいものは冷たいんだろう。

「すみません、日織さん。僕の配慮がいささか欠けていましたね」

 言いながら、修太郎はベッドの上に横たえた日織の髪を、まるで彼女の頭を撫でるみたいに手櫛てぐしで優しくかしてやる。

「――すぐに温かくして差し上げますね」

 そうしてにっこり微笑んで見せると、日織がポッと頬を赤く染めて、うっとりと修太郎の手に頬を擦り寄せてきた。


 修太郎しゅうたろうはそんな日織ひおりに口付けながら、彼女の身体の中心に沿って、ゆっくりと指を這い降ろしていく。

 形の良いヘソから下腹部のラインを軽くかすめるようになぞって、ウエスト側からショーツの中へ手を差し入れると、ゆっくりとゴムの位置を下へ下へとズラしながらショーツを脱がせにかかる。
 そうしながら、もう一方の手でシーツの冷たさのせいか、それとも修太郎に触れられて感じたからなのか、ツン、と勃ち上がった日織の愛らしい乳首をキュッとつまんで、彼女の腰を跳ねさせた。

 急に動いたせいで口づけが解けたと同時。

「ふ、ぁっ――!」

 ビクッと震えた身体から、思わず漏れ出てしまった嬌声きょうせいに、日織が恥ずかしそうに手で口を塞いだのが、修太郎にはどうしようもなく可愛く思えて。
 同時にそんな日織をもっともっと困らせたいと、淫靡いんび仄暗ほのぐらい加虐心をくすぐられた修太郎は、小さく吐息をついた。


「……日織さん、あおりすぎです」

 さっき、修太郎は思ったばかりなのだ。
 せっかくのホテル。愛する妻のことを、身も心もとろかすように甘やかして、優しく抱きたい、と。


「そんな姿を見せられたら、僕はまたキミに酷くしてしまいそうで……正直とても困ります」

 修太郎しゅうたろうはグッと奥歯に力を入れると、自分の中の激情を押し殺そうと頑張った。


 そんな葛藤かっとうと戦いつつ、苦しそうに眉根を寄せた修太郎を見上げた日織ひおりが、口を塞いでいるのとは別の手で修太郎の頬に触れてきた。

「あの……修太郎さん。――私、酷くされても平気です、よ? 私、こう見えて……そんなにじゃないのですっ」

 よしよしと、頬から頭に移した手で修太郎の頭を撫でる日織に、修太郎は息を呑むぐらい驚かされた。

「本当に貴女という人は――!」

 言って、日織のショーツを一気に足から抜き取ると、膝裏をグイッと抱え上げる。

「きゃっ」

 そのことに思わず悲鳴を上げた日織に、

「僕を甘やかして付け上がらせて……。どうなっても知りませんよ?」

 わざと日織の身体を折りたたむように押し上げて、彼女の足越し、日織の顔を見下ろすようにしてそう告げたら、今度は日織が瞳を見開く番だった。 

「あ、あのっ、修太郎さっ? さ、すがに……こ、この格好は……恥ずかしぃ……ですっ」
感想 0

あなたにおすすめの小説

俺様上司に今宵も激しく求められる。

藤白ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。 **2026.01.02start~2026.01.17end** ◆エブリスタ様にも掲載。人気沸騰中です! https://estar.jp/novels/26513389

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

屈辱と愛情

守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。

義姉と押し入れに隠れたら、止まれなくなった

くろがねや
恋愛
父の再婚で、義姉ができた。 血は繋がっていない。でも——家族だ。そう言い聞かせながら、涼介はずっと沙耶から距離を取ってきた。 夏休み。田舎への帰省。甥っ子にせがまれて始まったかくれんぼ。急いで飛び込んだ押し入れの中に、先客がいた。 「……涼介くん」 薄い水色の浴衣。下ろした髪。橙色の光に染まった、沙耶の顔。 逃げ場のない暗闇の中で、二人分の体温が混ざり合う。 夜、来て。 その一言が——涼介の、全部を壊した。 甘くて、苦しくて、止まれない。 これは、ある夏の、秘密の話。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

完結【強引な略奪婚】冷徹な次期帝は、婚姻間近の姫を夜ごと甘く溶かす

小木楓
恋愛
完結しました✨ タグ&あらすじ変更しました。 略奪された大納言家の香子を待っていたのは、冷徹な次期帝による「狂愛」という名の支配でした。 「泣け、香子。お前をこれほど乱せるのは、世界で私だけだ」 「お前はまだ誰のものでもないな? ならば、私のものだ」 大納言家の姫・香子には、心通わせる穏やかな婚約者がいた。 しかし、そのささやかな幸福は、冷徹と噂される次期帝・彰仁(あきひと)に見初められたことで一変する。 強引な勅命により略奪され、後宮という名の檻に閉じ込められた香子。 夜ごとの契りで身体を繋がれ、元婚約者への想いすら「不義」として塗り潰されていく。 恐怖に震える香子だったが、閉ざされた寝所で待っていたのは、想像を絶するほど重く、激しい寵愛で……? 「痛くはしない。……お前が私のことしか考えられなくなるまで、何度でも教え込もう」 逃げ場のない愛に心が絡め取られていく中、彰仁は香子を守るため、「ある残酷な嘘」を用いて彼女を試す。 それは、愛するがゆえに彼女を嫉妬と絶望で壊し、「帝なしでは息もできない」状態へ作り変えるための、狂気じみた遊戯だった。 「一生、私の腕の中で溺れていろ」 守るために壊し、愛するために縛る。 冷酷な仮面の下に隠された、 一途で異常な執着を知った時、香子の心もまた甘い猛毒に溶かされていく――。 ★最後は極上のハッピーエンドです。 ※AI画像を使用しています。

ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

菱沼あゆ
恋愛
念願のランプのショップを開いた鞠宮あかり。 だが、開店早々、植え込みに猫とおばあさんを避けた車が突っ込んでくる。 車に乗っていたイケメン、木南青葉はインテリアや雑貨などを輸入している会社の社長で、あかりの店に出入りするようになるが。 あかりには実は、年の離れた弟ということになっている息子がいて――。