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19.始まりの日*
私、修太郎さんとの赤ちゃん、たくさん、たくさん欲しいのですっ!
暗闇の中。喉の渇きにふと目を覚ますと、修太郎の腕の中で。
一瞬、何が起こっているのか状況への理解が追いつかなくて思わず「ひゃ、しゅっ⁉︎」と変な声の出た日織だ。
「……お目覚めに、なられましたか?」
その気配に、日織と一緒に眠っていたらしい修太郎が目を開けて、腕の中の日織をギュッと抱きしめて逃さないようにする。
「あ、あのっ、き、ききちゃんたちは……」
恐る恐る聞いてみたら、「もう随分前に帰られましたよ」と言われて大ショックの日織だ。
「そんなっ」
眉根を寄せてつぶやいたけれど、寝落ちしてしまった自分の責任なので誰にも文句が言えなくて。
しゅん……と落ち込んでいたら、修太郎から、「新婚旅行の途中できっとお会い出来ますよ」と頭を撫でられた。
今は夜中だから無理だけれど、旅先で落ち着いたらききちゃんに打診してみよう!と思った日織だった。
***
妻に甘々な修太郎は、日織からのたっての希望を聞く形で、旅行先を葵咲たちの住む町に隣接した大型テーマパークにしていた。
入籍からは間が空いてしまっていたけれど、挙式日前後の結婚休暇も認められていたので、それを利用した修太郎だ。
扱い的には有給休暇で、職員課からは最長で五日間取れると言われたのだけれど、管理職という立場も考慮したら四日間がギリギリラインだった。
とは言え、三泊四日ともなれば、少し遠出をして北海道や沖縄に行くのもいいかなと思っていた修太郎だったのだけれど。
結局日織が行きたがったのは幼なじみの住まう関東地方だったから、大して考えもせずそれに合わせることにした。
正直、修太郎は日織と一緒にいられるならば、例えマンションで引きこもりの三泊四日(?)だったとしても、全く問題がないと思っていたくらいだ。
まぁ、そんなことを日織に言おうものなら「それじゃあ〝新婚旅行〟にならないのですっ!」と怒られてしまうだろうが。
(でも、仕事のことを気にせず、日がな一日昼夜を問わず日織さんと睦み合っていられるとか……。想像するとかなり魅力的なんですが)
そこまで考えて、一緒に住みたい一心だったのだろう。
かつて、日之進から同棲の許可が降りないことに業を煮やした日織から、無茶苦茶なお願いをされたことをふと思い出した修太郎だ。
(今でしたら日織さんさえお望みとあらば、いくらでもあの時の願いを叶えて差し上げられるのですが……)
腕の中でソワソワと自分を見上げてくる日織を見て、修太郎は心の中、一人〝それ〟を実現させた時を思って言いようのない幸福感に満たされる。
「あ、あの……修太郎さん……わ、私、喉が渇いたのです」
そんな修太郎を恥ずかしそうに見上げて、日織がそんなことを言ってきて。
腕を緩めて欲しいと目で訴えてくる。
修太郎は「待っていて?」と日織をベッドに横たえると、キッチンに飲み物を取りに行った。
お酒を飲んだ日はやたら喉の渇きを覚えるものだけれど、きっと日織もそうなんだろう。
水が苦手で、炭酸水ならば飲める日織のために、炭酸水の入ったペットボトルとグラスを手に戻って来てみると、日織がベッドの上にちょこんと正座していた。
「日織さん?」
何事だろう?と不思議に思って呼びかけると、
「しゅ、修太郎さんっ、あの……私、今夜は大切な初夜なのにこんなっ。本当に……本当に申し訳ないのですっ」
言って、ガバリと頭を下げて。
修太郎はベッドサイドにグラスと炭酸水を置くと、そんな日織をギュッと腕の中に抱きしめた。
「ねぇ日織。でしたら……今から……いいですか?」
問えば、ピクッと日織が身体を震わせたのが分かった。
「で、でもっ、明日は朝早くに空港に向かわないといけないのですっ……」
「……はい。飛行機での移動なので、最悪の場合そこで眠れますね」
当然のように言ったら、日織がまるでスイッチが入ったみたいにキュッとしがみついてきた。
「――は、始める前に……お水を飲ませてくださいますか?」
「もちろんです」
修太郎はグラスを無視してペットボトルに直に口をつけると、シュワシュワと泡立つよく冷えた炭酸水を口に含んで。
そのまま日織に口移しで飲ませてやった。
修太郎はそれを繰り返しながら、片手で日織のシャツワンピのボタンを器用に外していく。
「終わったら一緒にお風呂に入りましょうね」
言いながら、服が肌蹴て露わになった、日織のふわふわの胸元に指先を這わせる。
「あんっ、……しゅぅ、たろぉ、さっ」
触る前からツンと固く尖っていた先端をブラ越しに引っ掻いて日織の身体を小さく跳ねさせると、乱れた裾をたくし上げてショーツの上から日織の一番敏感なところを愛撫する。
口移しで水を飲ませている時から既に期待で高まっていたのだろうか。
それほど触れていないはずの日織の下肢は、クロッチのところが既にしっとりと肌に張り付いていて。
生地の隙間から中に指を滑り込ませると、クチュリと濡れた音を立てて修太郎の理性を奪った。
修太郎は彼女の膣内に指を埋めながら、日織の耳元で甘く淫らに囁く。
「ね、日織。――今日は……このまましても構いませんか?」
いつもなら避妊具を手に取るところを、その工程を省いてもいいですか?と問えば、「……はい」と日織が嬉しそうに頷いてくれる。
それは、日織がかつて〝既成事実〟さえ作ってしまえばふたりで一緒に暮らせると信じて、修太郎におねだりしてきた事だった。
あの時は結婚式を無事終わらせるまでは、と丁重に無理な理由をお話ししてお断り申し上げたのだけれど。
今ならば――というかこれから先はいつだって――日織さえそのつもりでいてくれるなら、何ひとつ障害はない。
「私、修太郎さんとの赤ちゃん、……たくさん、たくさん欲しいのですっ!」
そう言えば花嫁控え室でも、ご両親を前にそんな宣言をなさっていたな、と思い出した修太郎だ。
「子供、いっぱいいっぱい作りましょう! ――今日は……僕たち家族の記念すべき始まりの日です」
言って、修太郎は日織のヌルリと潤んだ入り口に、自身の昂りを当てがった。
一瞬、何が起こっているのか状況への理解が追いつかなくて思わず「ひゃ、しゅっ⁉︎」と変な声の出た日織だ。
「……お目覚めに、なられましたか?」
その気配に、日織と一緒に眠っていたらしい修太郎が目を開けて、腕の中の日織をギュッと抱きしめて逃さないようにする。
「あ、あのっ、き、ききちゃんたちは……」
恐る恐る聞いてみたら、「もう随分前に帰られましたよ」と言われて大ショックの日織だ。
「そんなっ」
眉根を寄せてつぶやいたけれど、寝落ちしてしまった自分の責任なので誰にも文句が言えなくて。
しゅん……と落ち込んでいたら、修太郎から、「新婚旅行の途中できっとお会い出来ますよ」と頭を撫でられた。
今は夜中だから無理だけれど、旅先で落ち着いたらききちゃんに打診してみよう!と思った日織だった。
***
妻に甘々な修太郎は、日織からのたっての希望を聞く形で、旅行先を葵咲たちの住む町に隣接した大型テーマパークにしていた。
入籍からは間が空いてしまっていたけれど、挙式日前後の結婚休暇も認められていたので、それを利用した修太郎だ。
扱い的には有給休暇で、職員課からは最長で五日間取れると言われたのだけれど、管理職という立場も考慮したら四日間がギリギリラインだった。
とは言え、三泊四日ともなれば、少し遠出をして北海道や沖縄に行くのもいいかなと思っていた修太郎だったのだけれど。
結局日織が行きたがったのは幼なじみの住まう関東地方だったから、大して考えもせずそれに合わせることにした。
正直、修太郎は日織と一緒にいられるならば、例えマンションで引きこもりの三泊四日(?)だったとしても、全く問題がないと思っていたくらいだ。
まぁ、そんなことを日織に言おうものなら「それじゃあ〝新婚旅行〟にならないのですっ!」と怒られてしまうだろうが。
(でも、仕事のことを気にせず、日がな一日昼夜を問わず日織さんと睦み合っていられるとか……。想像するとかなり魅力的なんですが)
そこまで考えて、一緒に住みたい一心だったのだろう。
かつて、日之進から同棲の許可が降りないことに業を煮やした日織から、無茶苦茶なお願いをされたことをふと思い出した修太郎だ。
(今でしたら日織さんさえお望みとあらば、いくらでもあの時の願いを叶えて差し上げられるのですが……)
腕の中でソワソワと自分を見上げてくる日織を見て、修太郎は心の中、一人〝それ〟を実現させた時を思って言いようのない幸福感に満たされる。
「あ、あの……修太郎さん……わ、私、喉が渇いたのです」
そんな修太郎を恥ずかしそうに見上げて、日織がそんなことを言ってきて。
腕を緩めて欲しいと目で訴えてくる。
修太郎は「待っていて?」と日織をベッドに横たえると、キッチンに飲み物を取りに行った。
お酒を飲んだ日はやたら喉の渇きを覚えるものだけれど、きっと日織もそうなんだろう。
水が苦手で、炭酸水ならば飲める日織のために、炭酸水の入ったペットボトルとグラスを手に戻って来てみると、日織がベッドの上にちょこんと正座していた。
「日織さん?」
何事だろう?と不思議に思って呼びかけると、
「しゅ、修太郎さんっ、あの……私、今夜は大切な初夜なのにこんなっ。本当に……本当に申し訳ないのですっ」
言って、ガバリと頭を下げて。
修太郎はベッドサイドにグラスと炭酸水を置くと、そんな日織をギュッと腕の中に抱きしめた。
「ねぇ日織。でしたら……今から……いいですか?」
問えば、ピクッと日織が身体を震わせたのが分かった。
「で、でもっ、明日は朝早くに空港に向かわないといけないのですっ……」
「……はい。飛行機での移動なので、最悪の場合そこで眠れますね」
当然のように言ったら、日織がまるでスイッチが入ったみたいにキュッとしがみついてきた。
「――は、始める前に……お水を飲ませてくださいますか?」
「もちろんです」
修太郎はグラスを無視してペットボトルに直に口をつけると、シュワシュワと泡立つよく冷えた炭酸水を口に含んで。
そのまま日織に口移しで飲ませてやった。
修太郎はそれを繰り返しながら、片手で日織のシャツワンピのボタンを器用に外していく。
「終わったら一緒にお風呂に入りましょうね」
言いながら、服が肌蹴て露わになった、日織のふわふわの胸元に指先を這わせる。
「あんっ、……しゅぅ、たろぉ、さっ」
触る前からツンと固く尖っていた先端をブラ越しに引っ掻いて日織の身体を小さく跳ねさせると、乱れた裾をたくし上げてショーツの上から日織の一番敏感なところを愛撫する。
口移しで水を飲ませている時から既に期待で高まっていたのだろうか。
それほど触れていないはずの日織の下肢は、クロッチのところが既にしっとりと肌に張り付いていて。
生地の隙間から中に指を滑り込ませると、クチュリと濡れた音を立てて修太郎の理性を奪った。
修太郎は彼女の膣内に指を埋めながら、日織の耳元で甘く淫らに囁く。
「ね、日織。――今日は……このまましても構いませんか?」
いつもなら避妊具を手に取るところを、その工程を省いてもいいですか?と問えば、「……はい」と日織が嬉しそうに頷いてくれる。
それは、日織がかつて〝既成事実〟さえ作ってしまえばふたりで一緒に暮らせると信じて、修太郎におねだりしてきた事だった。
あの時は結婚式を無事終わらせるまでは、と丁重に無理な理由をお話ししてお断り申し上げたのだけれど。
今ならば――というかこれから先はいつだって――日織さえそのつもりでいてくれるなら、何ひとつ障害はない。
「私、修太郎さんとの赤ちゃん、……たくさん、たくさん欲しいのですっ!」
そう言えば花嫁控え室でも、ご両親を前にそんな宣言をなさっていたな、と思い出した修太郎だ。
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