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1章
40。クスリを盛ったのは私?!
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おじ様が出した単語から、多分原因は理解できた気はする。するけどーー
「えっと、何となくは分かった気がするんですが、一応説明お願いできますか?」
答え合わせもしたいので、と続けると、おじ様が勿論だと頷いてくれた。
「嬢ちゃーーお嬢さんが屋台でもらったオマケはキャットニップ……西洋マタタビの乾燥ハーブだ。ハーブティーとして飲むのは何も間違っちゃいないし、人間が飲む分には解熱・発汗の作用や抗不安作用なんかもあって、そこそこ効能も高い」
……うん、似たような話はおまけとしてあのハーブをもらった時にも聞いている。
「だが猫がこのハーブを摂った場合はーーって、嬢ちゃんは昔猫を飼っていたって話だったな。ならこれは知ってるか」
「ええまあ……」
猫がキャットニップを摂った場合はーーベロンベロンに酔ってしまうのだ。
「まあ適量なら問題ないが……アイツらは飲み過ぎたんだろう」
「……それか、体質的に弱かったかですよね…」
キャットニップは全部の猫に効くわけじゃない。
子猫には全く効かないし、大人の猫でもメロメロになっちゃう子もいれば、ちっとも効かない子もいる。
昔飼っていた猫にキャットニップ入りのオモチャをプレゼントした時は全く効かなくて、期待した分すごくガッカリした記憶がある。酔ってゴロゴロ転がるとこを見たかったな……。
「あと、お嬢さんがアイツらに買ってきたポップコーンなんだが…」
「ーー!まさか……」
「ああ、あれもキャットニップ入りのハーブソルトだ」
うそーー猫用ってそういう事だったの?!
てっきり塩分控えめとか、そんな感じだと思ったのに!
猫用の意味を確認しなかった私も私だけど……!
思わずダイニングテーブルに突っ伏す。ーーなんて事だ。
「それって……私が二人に一服盛った…って事になりますよね……?」
二人に何て言って謝ろう……知らなかった?ワザとじゃない??ーーーそれって許してもらえる要素になるんだろうか。あんなに辛そうな顔だったのに?絶対あれは過剰摂取の症状だ……!
「いや、そこまで大事じゃねーから。ちっと落ち着け。それにお嬢さんは悪くない。知ってて止めなかったのはマヤだからな」
ーーえ?
……マヤさんはキャットニップってこと、知ってた?
そういえば、そもそもオマケだと渡してきたガイさんだけでなくて、マヤさんもハーブの効能や言い伝えなんかも説明してくれたようなーー
ーーえ、なんで?
何で、知ってたら普通に止めてくれればーー!
「マヤはお仕置きだとか言ってたな……庇うわけじゃないが、この世界の猫はキャットニップを多少摂りすぎたってどうって事ないからな」
「え、そうなんですか……?」
「お嬢さんが居たとこの猫とは、そもそも体の大きさからして違うだろう?丼一杯分食ったならともかく、あの程度で死にはしない」
だから安心していいと言われて、体からへなへなと力が抜ける。
良かった……。すごく息苦しそうだったから、てっきり呼吸困難の症状かと思って気が動転してしまったけど。
とりあえず、命に別状がないならそれでいいわ。
例え夢の中でも、目の前で誰かが、しかも成り行きとはいえ自分が飼い始めた猫が死ぬなんて事態になったら、余裕で一ヶ月は凹む。
「はあ……もの凄く、びっくりしました……。心臓が止まるかと思っちゃいましたよ」
私ちょっとどころじゃなく大袈裟でしたよね、と照れ隠しにあははと笑った。
さっきのは、自分でも動転しすぎだと思う。本当、私って不測の事態には使い物にならなくなるわよね……どうにかならないかしら。
「心臓が止まる、か。ーーお嬢さんは本当に迷い子なんだな」
あ、なんかその単語昨日ぶりに聞いたけどーーなんで今の会話からソッチに飛ぶの?
「えっと、何となくは分かった気がするんですが、一応説明お願いできますか?」
答え合わせもしたいので、と続けると、おじ様が勿論だと頷いてくれた。
「嬢ちゃーーお嬢さんが屋台でもらったオマケはキャットニップ……西洋マタタビの乾燥ハーブだ。ハーブティーとして飲むのは何も間違っちゃいないし、人間が飲む分には解熱・発汗の作用や抗不安作用なんかもあって、そこそこ効能も高い」
……うん、似たような話はおまけとしてあのハーブをもらった時にも聞いている。
「だが猫がこのハーブを摂った場合はーーって、嬢ちゃんは昔猫を飼っていたって話だったな。ならこれは知ってるか」
「ええまあ……」
猫がキャットニップを摂った場合はーーベロンベロンに酔ってしまうのだ。
「まあ適量なら問題ないが……アイツらは飲み過ぎたんだろう」
「……それか、体質的に弱かったかですよね…」
キャットニップは全部の猫に効くわけじゃない。
子猫には全く効かないし、大人の猫でもメロメロになっちゃう子もいれば、ちっとも効かない子もいる。
昔飼っていた猫にキャットニップ入りのオモチャをプレゼントした時は全く効かなくて、期待した分すごくガッカリした記憶がある。酔ってゴロゴロ転がるとこを見たかったな……。
「あと、お嬢さんがアイツらに買ってきたポップコーンなんだが…」
「ーー!まさか……」
「ああ、あれもキャットニップ入りのハーブソルトだ」
うそーー猫用ってそういう事だったの?!
てっきり塩分控えめとか、そんな感じだと思ったのに!
猫用の意味を確認しなかった私も私だけど……!
思わずダイニングテーブルに突っ伏す。ーーなんて事だ。
「それって……私が二人に一服盛った…って事になりますよね……?」
二人に何て言って謝ろう……知らなかった?ワザとじゃない??ーーーそれって許してもらえる要素になるんだろうか。あんなに辛そうな顔だったのに?絶対あれは過剰摂取の症状だ……!
「いや、そこまで大事じゃねーから。ちっと落ち着け。それにお嬢さんは悪くない。知ってて止めなかったのはマヤだからな」
ーーえ?
……マヤさんはキャットニップってこと、知ってた?
そういえば、そもそもオマケだと渡してきたガイさんだけでなくて、マヤさんもハーブの効能や言い伝えなんかも説明してくれたようなーー
ーーえ、なんで?
何で、知ってたら普通に止めてくれればーー!
「マヤはお仕置きだとか言ってたな……庇うわけじゃないが、この世界の猫はキャットニップを多少摂りすぎたってどうって事ないからな」
「え、そうなんですか……?」
「お嬢さんが居たとこの猫とは、そもそも体の大きさからして違うだろう?丼一杯分食ったならともかく、あの程度で死にはしない」
だから安心していいと言われて、体からへなへなと力が抜ける。
良かった……。すごく息苦しそうだったから、てっきり呼吸困難の症状かと思って気が動転してしまったけど。
とりあえず、命に別状がないならそれでいいわ。
例え夢の中でも、目の前で誰かが、しかも成り行きとはいえ自分が飼い始めた猫が死ぬなんて事態になったら、余裕で一ヶ月は凹む。
「はあ……もの凄く、びっくりしました……。心臓が止まるかと思っちゃいましたよ」
私ちょっとどころじゃなく大袈裟でしたよね、と照れ隠しにあははと笑った。
さっきのは、自分でも動転しすぎだと思う。本当、私って不測の事態には使い物にならなくなるわよね……どうにかならないかしら。
「心臓が止まる、か。ーーお嬢さんは本当に迷い子なんだな」
あ、なんかその単語昨日ぶりに聞いたけどーーなんで今の会話からソッチに飛ぶの?
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