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2章
4。それはきっと気の迷い
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「夜中コッチ来たらさ、『迷い子とその飼い猫は早々に登城し、女王陛下にご挨拶を申し上げるように』ーーって感じのメモが置いてあったんだよ」
しかもわざわざソコのベッドの上にだぜ?!とマゼンタが指差すのは、さっきまで寝ていたキングサイズのベッド。
もちろん、昨日見学した時にはそんなメモは無かった。
家の契約が正式に成立したのも、昨日のピザパーティーの後だ。それから転移でここに来るまでは僅か数時間だったらしい。
え、どういうこと。ほんの数時間でそんだけ把握されてメモとか仕込まれるの?
この国の情報網怖すぎでしょっ?!
というかこの国も怖いけど、いきなり強権発動してくる女王様はもっと怖い!
え、謁見とか本気なの?拒否権ないの?ーーない、ですよね。うん知ってる。
どうしよう逃げたい超逃げたい。
今こそ夢から覚めるタイミングだよ、早く起きて現実の私!
そう思ってギュウギュウ目をつぶるのだが、全然目が覚める気配はなかった。
「ーーまあ嫌がるだろうとは思ったよ。んで、シアンが先に城行って色々交渉してる」
「……交渉って?」
「一番いいのは登城自体がなくなることだけど、まあムリだろーし?色々ゴネて引き延ばせないかって感じ」
そうすりゃその間に、オマエ元の世界に帰れてるかもだろ?とマゼンタは続けた。
ーーあ、れ?
あ、なんだ……普通に帰そうと、してくれているんだ。
……確かに、帰るための手伝いはする、って感じのことは言ってくれてたけど。
なんか、なんとなく、だけど。
これまでの感じで、実は私のこと帰したがってないんじゃないかってーー
ーー帰って欲しくないんじゃないかって、勝手にちょっと思ってた、の?私……
……まさか、ね。そんなハズないわ。
私は、ちゃんと帰りたいのよ。
そうよ、元々そういう契約だもの。
今のこの気持ちは、思いがけず歓迎されて、懐かれて……ほんの少し情が湧いて、ほんの少し楽しく感じているだけだ。
そもそも、ここが単なる夢って線だって捨ててない。
早く目を覚まして、早く皆の……お姉ちゃんのところに帰らないと。
きっと、すごく心配されてる。
またギュッと目をつぶる。今度は長めに。
ーー早く、早く帰りたい。早く帰らないとーー
もうちょっとだけ、帰りたくないと思ってしまうから。
しかもわざわざソコのベッドの上にだぜ?!とマゼンタが指差すのは、さっきまで寝ていたキングサイズのベッド。
もちろん、昨日見学した時にはそんなメモは無かった。
家の契約が正式に成立したのも、昨日のピザパーティーの後だ。それから転移でここに来るまでは僅か数時間だったらしい。
え、どういうこと。ほんの数時間でそんだけ把握されてメモとか仕込まれるの?
この国の情報網怖すぎでしょっ?!
というかこの国も怖いけど、いきなり強権発動してくる女王様はもっと怖い!
え、謁見とか本気なの?拒否権ないの?ーーない、ですよね。うん知ってる。
どうしよう逃げたい超逃げたい。
今こそ夢から覚めるタイミングだよ、早く起きて現実の私!
そう思ってギュウギュウ目をつぶるのだが、全然目が覚める気配はなかった。
「ーーまあ嫌がるだろうとは思ったよ。んで、シアンが先に城行って色々交渉してる」
「……交渉って?」
「一番いいのは登城自体がなくなることだけど、まあムリだろーし?色々ゴネて引き延ばせないかって感じ」
そうすりゃその間に、オマエ元の世界に帰れてるかもだろ?とマゼンタは続けた。
ーーあ、れ?
あ、なんだ……普通に帰そうと、してくれているんだ。
……確かに、帰るための手伝いはする、って感じのことは言ってくれてたけど。
なんか、なんとなく、だけど。
これまでの感じで、実は私のこと帰したがってないんじゃないかってーー
ーー帰って欲しくないんじゃないかって、勝手にちょっと思ってた、の?私……
……まさか、ね。そんなハズないわ。
私は、ちゃんと帰りたいのよ。
そうよ、元々そういう契約だもの。
今のこの気持ちは、思いがけず歓迎されて、懐かれて……ほんの少し情が湧いて、ほんの少し楽しく感じているだけだ。
そもそも、ここが単なる夢って線だって捨ててない。
早く目を覚まして、早く皆の……お姉ちゃんのところに帰らないと。
きっと、すごく心配されてる。
またギュッと目をつぶる。今度は長めに。
ーー早く、早く帰りたい。早く帰らないとーー
もうちょっとだけ、帰りたくないと思ってしまうから。
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