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2章
24。するとされるは大違いだそうです
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…えっと、どうしようかしらコレ。
忘れてました、なんて言ったら確実怒られるし。約束だから守るしかない…のよね?
うん、落ち着け私。たかが頬にキスするだけだ。
感謝の印にちょっとチョンって唇をつけるだけ。何も問題ないわ。
「え、ええ、そうね。じゃあ二人とも、その…ちょっと横を向けてくれる…?」
照れたら負け。意識したら負け。あくまで、そう自然な感じでーー
そっと肩に手を添えてから、ちゅっ、ちゅっと小さなリップ音を立てて、二人の頬に軽くキスを落とした。
「今日は私のお願いを聞いてくれてありがとう。感謝してますーーーこ、これで良い、わよね?」
だ、大丈夫、かな?変じゃなかった?
確かに、元の世界でも挨拶でキスするのは普通だった。
普通、だったけど。大体は、頰と頬を合わせて、そのままリップ音を鳴らすだけだ。
でもさっき、しっかりたっぷりなんて念押しされてたから。音を鳴らすだけじゃ、100%許してもらえないと思う。だからこれはしょうがない。
でも実際に唇をつけてのキスを、それも異性にするなんて。
子供の頃に父親にしたのを除けば初めてなんじゃないだろうか。
……ってだから、そこは意識しちゃダメ!静まれ心臓、カムバック平常心!
キスをして、元の位置に戻るまでのわずかな間に軽くパニックになりながら、そんな事を考える。
ーーにしても、なんでさっきから二人とも静かなんだろう。オカシイわね。
不思議に思ってつぶっていた目を開け、ソロソロと前を向くとーーー二人揃って、ほんのり目元が赤かった。
ーーえ。マジですか。
なんでそんな初心な反応してるの?変でしょ?!
二人とも、今まで散々私にセクハラかましまくってたじゃない!
「いや……なんつーかさ。いつもは、オレらの方から色々してたじゃん?」
「ええ。ソフィーからされる、というのが何とも……」
な、なんなの。その幸せを噛みしめてますーって感じの顔は…。
アンタ達のせいで、今まで全年齢の壁を壊すんじゃないかとヒヤヒヤしてたんですけど?!
なんで今さらほっぺチューくらいで顔赤くしてんの!そんなキャラじゃないでしょ二人とも!
今までされてきたアレとかコレとか思い出すと、今のアンタ達の恥じらってる顔は全然納得いかないわよ?!
……それにしても、目の前で自分以上に照れられると逆に落ち着くというかーー。
うん、やっぱり大したことなかったのよ。
ほっぺチューくらい、例え相手が異性でも挨拶ってことね。
ああもう、むしろさっきまで意識し過ぎていたことがはずかしくなるわ。
そんな感じで一人納得していたら。
「じゃあお返しー」
「あ、僕も。」
チュッ チュッ
ーーーは、え?
両方の頬に、なにやらむにっと柔らかい感触がしたよう、…な?
慌てて、ぺちり、と自分の頬に手を当てる。
お返しって。今、ほっぺにキスされた?
いやいやそんな。
そうよ、大体この二匹からは、頬へのキスくらい今までだって何回も……あれ、されてなかった、かしら?
なんか耳やら指やら散々舐められたり吸われたりしていたけど、実は顔への普通のキスって初めて?
え。ええぇーーー。
顔にぶわわっと血が集まり、どんどん熱くなっていく。
「あっははっ!フィア、顔真っ赤ー。スッゲーいい反応」
「…可愛いですね。もっとしても良いですか?」
「いっ…イイわけないでしょ、調子に乗るなー!」
さっさと出てけーーッ!と枕を投げつける私と、にまにま笑いながら出ていく猫二匹……あ、なんかこれデジャブだわ。
つつがなく一日を終えられるようになる日は来るのかしら、といまだに熱の引かない頬をペチペチ叩きながら、その日はお風呂も入らずにベッドに倒れ込んだ。
忘れてました、なんて言ったら確実怒られるし。約束だから守るしかない…のよね?
うん、落ち着け私。たかが頬にキスするだけだ。
感謝の印にちょっとチョンって唇をつけるだけ。何も問題ないわ。
「え、ええ、そうね。じゃあ二人とも、その…ちょっと横を向けてくれる…?」
照れたら負け。意識したら負け。あくまで、そう自然な感じでーー
そっと肩に手を添えてから、ちゅっ、ちゅっと小さなリップ音を立てて、二人の頬に軽くキスを落とした。
「今日は私のお願いを聞いてくれてありがとう。感謝してますーーーこ、これで良い、わよね?」
だ、大丈夫、かな?変じゃなかった?
確かに、元の世界でも挨拶でキスするのは普通だった。
普通、だったけど。大体は、頰と頬を合わせて、そのままリップ音を鳴らすだけだ。
でもさっき、しっかりたっぷりなんて念押しされてたから。音を鳴らすだけじゃ、100%許してもらえないと思う。だからこれはしょうがない。
でも実際に唇をつけてのキスを、それも異性にするなんて。
子供の頃に父親にしたのを除けば初めてなんじゃないだろうか。
……ってだから、そこは意識しちゃダメ!静まれ心臓、カムバック平常心!
キスをして、元の位置に戻るまでのわずかな間に軽くパニックになりながら、そんな事を考える。
ーーにしても、なんでさっきから二人とも静かなんだろう。オカシイわね。
不思議に思ってつぶっていた目を開け、ソロソロと前を向くとーーー二人揃って、ほんのり目元が赤かった。
ーーえ。マジですか。
なんでそんな初心な反応してるの?変でしょ?!
二人とも、今まで散々私にセクハラかましまくってたじゃない!
「いや……なんつーかさ。いつもは、オレらの方から色々してたじゃん?」
「ええ。ソフィーからされる、というのが何とも……」
な、なんなの。その幸せを噛みしめてますーって感じの顔は…。
アンタ達のせいで、今まで全年齢の壁を壊すんじゃないかとヒヤヒヤしてたんですけど?!
なんで今さらほっぺチューくらいで顔赤くしてんの!そんなキャラじゃないでしょ二人とも!
今までされてきたアレとかコレとか思い出すと、今のアンタ達の恥じらってる顔は全然納得いかないわよ?!
……それにしても、目の前で自分以上に照れられると逆に落ち着くというかーー。
うん、やっぱり大したことなかったのよ。
ほっぺチューくらい、例え相手が異性でも挨拶ってことね。
ああもう、むしろさっきまで意識し過ぎていたことがはずかしくなるわ。
そんな感じで一人納得していたら。
「じゃあお返しー」
「あ、僕も。」
チュッ チュッ
ーーーは、え?
両方の頬に、なにやらむにっと柔らかい感触がしたよう、…な?
慌てて、ぺちり、と自分の頬に手を当てる。
お返しって。今、ほっぺにキスされた?
いやいやそんな。
そうよ、大体この二匹からは、頬へのキスくらい今までだって何回も……あれ、されてなかった、かしら?
なんか耳やら指やら散々舐められたり吸われたりしていたけど、実は顔への普通のキスって初めて?
え。ええぇーーー。
顔にぶわわっと血が集まり、どんどん熱くなっていく。
「あっははっ!フィア、顔真っ赤ー。スッゲーいい反応」
「…可愛いですね。もっとしても良いですか?」
「いっ…イイわけないでしょ、調子に乗るなー!」
さっさと出てけーーッ!と枕を投げつける私と、にまにま笑いながら出ていく猫二匹……あ、なんかこれデジャブだわ。
つつがなく一日を終えられるようになる日は来るのかしら、といまだに熱の引かない頬をペチペチ叩きながら、その日はお風呂も入らずにベッドに倒れ込んだ。
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