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1章
光の玉
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とても良い心地に、シャルルは包まれていた。
あたたかくて、やわらかくて、とってもいいにおい……。
シャルルは、身体中から力が抜けて、ふわふわとした心地に包まれていた。まるで、身体が溶けて、全部なくなってしまったような不思議な感覚で、シャルルは、目を開けようとして気が付いた。
目が開かない。
目が、どこかへ行ってしまったように、ない。シャルルは、不思議に思い、顔を触ろうとして気が付いた。
手もない。それに、足もない。身体が全部、どこかへ行ってしまったみたい。
どうにも身体はないけれど、きょろきょろとした。すると、天使サマが今にも泣きそうな顔でシャルルを見ている事に気が付いた。
ボク、天使サマの手の中にいる……!
シャルルは、驚いた。
それから、ゆっくりと意識を巡らせた。
ボク、光の玉みたい。パパから出てきたのと一緒の。
シャルルは、父親の身体から出てきたのと同じ光の玉になっていて、天使サマの手の中にいるのだと感じた。
天使サマの手の中。
だからとても良い心地だったのだと、納得した。
シャルルは、うれしくなった。身体はないけれど、ふるる……と身を震わせた。すると、ぽわ、ぽわりとシャルルである光が明滅した。
天使サマは光の明滅に気が付いて、くしゃりと相好を崩した。
「ごめんね」
天使サマがそう言った時、キレイな瞳から涙が零れた。
その涙が、光の玉のシャルルにぽとりと落ちた。それが、じわりとシャルルの中に染みて広がるのを、シャルルはうれしい気持ちで感じていた。あたたかいお日様の光に包まれるような、そんな心地にうっとりとした時、シャルルの内側から光があふれた。
その光に、シャルルは包まれた。
光の中で、シャルルは、ぐるんぐるんと渦を巻き、やがて、ぎゅるんぎゅるんと身体中捏ね繰り回されていくのを感じた。
ねんどあそびしてるみたい。
自分が粘土になったような気分になって、シャルルは、目を開けた。
目の前には、泣いてる天使サマの顔があって、びっくりした。
ぽろぽろと零れる涙の滴が、キラキラと宝石のように光り、シャルルは、その美しさにドキドキして、胸がぎゅうっとした。
シャルルは、天使サマに向かって手を伸ばした。
それで、シャルルは、自分がさっきまで光の玉だったけれど、また身体がある事に気が付いた。
「……天使サマ、泣かないで」
シャルルは、ちゃんと声を出してそう言えた事にほっとした。
さっきは光の玉になっていてびっくりしたけれど、たぶん、天使サマのおかげでまた身体が戻ってきたのだと思った。
天使サマってすごい、そう感心して、ほぅ……と息を吐いた。そして、ひくりと鼻が震えた。
シャルルは、誘われるように、小さな鼻をつんと上げて、思い切り吸い込んだ。鼻先から胸の奥まで深く広がるいいにおいをもっと感じたくて、さらに息を吸った。
いいにおい……。
シャルルは身体が元に戻って、よかったと思った。深呼吸をして、天使サマのいいにおいを胸の奥まで深く吸い込みながら。
あたたかくて、やわらかくて、とってもいいにおい……。
シャルルは、身体中から力が抜けて、ふわふわとした心地に包まれていた。まるで、身体が溶けて、全部なくなってしまったような不思議な感覚で、シャルルは、目を開けようとして気が付いた。
目が開かない。
目が、どこかへ行ってしまったように、ない。シャルルは、不思議に思い、顔を触ろうとして気が付いた。
手もない。それに、足もない。身体が全部、どこかへ行ってしまったみたい。
どうにも身体はないけれど、きょろきょろとした。すると、天使サマが今にも泣きそうな顔でシャルルを見ている事に気が付いた。
ボク、天使サマの手の中にいる……!
シャルルは、驚いた。
それから、ゆっくりと意識を巡らせた。
ボク、光の玉みたい。パパから出てきたのと一緒の。
シャルルは、父親の身体から出てきたのと同じ光の玉になっていて、天使サマの手の中にいるのだと感じた。
天使サマの手の中。
だからとても良い心地だったのだと、納得した。
シャルルは、うれしくなった。身体はないけれど、ふるる……と身を震わせた。すると、ぽわ、ぽわりとシャルルである光が明滅した。
天使サマは光の明滅に気が付いて、くしゃりと相好を崩した。
「ごめんね」
天使サマがそう言った時、キレイな瞳から涙が零れた。
その涙が、光の玉のシャルルにぽとりと落ちた。それが、じわりとシャルルの中に染みて広がるのを、シャルルはうれしい気持ちで感じていた。あたたかいお日様の光に包まれるような、そんな心地にうっとりとした時、シャルルの内側から光があふれた。
その光に、シャルルは包まれた。
光の中で、シャルルは、ぐるんぐるんと渦を巻き、やがて、ぎゅるんぎゅるんと身体中捏ね繰り回されていくのを感じた。
ねんどあそびしてるみたい。
自分が粘土になったような気分になって、シャルルは、目を開けた。
目の前には、泣いてる天使サマの顔があって、びっくりした。
ぽろぽろと零れる涙の滴が、キラキラと宝石のように光り、シャルルは、その美しさにドキドキして、胸がぎゅうっとした。
シャルルは、天使サマに向かって手を伸ばした。
それで、シャルルは、自分がさっきまで光の玉だったけれど、また身体がある事に気が付いた。
「……天使サマ、泣かないで」
シャルルは、ちゃんと声を出してそう言えた事にほっとした。
さっきは光の玉になっていてびっくりしたけれど、たぶん、天使サマのおかげでまた身体が戻ってきたのだと思った。
天使サマってすごい、そう感心して、ほぅ……と息を吐いた。そして、ひくりと鼻が震えた。
シャルルは、誘われるように、小さな鼻をつんと上げて、思い切り吸い込んだ。鼻先から胸の奥まで深く広がるいいにおいをもっと感じたくて、さらに息を吸った。
いいにおい……。
シャルルは身体が元に戻って、よかったと思った。深呼吸をして、天使サマのいいにおいを胸の奥まで深く吸い込みながら。
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