俺、異世界で嫌々勇者やってます

毛穴翔太

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世界統一編

ユグドラシル攻略戦2

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 たった百人足らず。果たして僕は勝てるのだろうか。
 サリアは再び不安に襲われた。
 決戦の地は、エリーシアの住んでいる城から南に千キロほど離れた場所にある。兵士達には数日前から移動をしてもらい、泰斗たちは、リリスの魔法で転移する事になっていた。
「あんた弱くなったんじゃないの?」
 そう言ってきたのは、リリスだった。
「僕が弱い?君をボコボコにした僕が?」
「あの時とは違う。今なら貴方を一瞬で・・・殺せるわよ!」
「舐めんじゃない。小娘が!」
「そうそう。その勢いが、貴方らしいわよ」
「・・・ッ!フフ。」
 サリアはニヤリと笑みを浮かべ、ゆっくりと息を吸い込み、ゆっくりと息を吐き出した。
「さあ、この戦い勝つよ!」

「ようやく来たか」
 ユグドラシル代表のメメは椅子に腰掛けながら、相手の連合国軍を見ていた。
「てか、あれだけとは言わないだろうな?」
 こちらの戦力が二十万に対して、向こうはどう見ても百人ほどである。
「舐められたものだ」
 勝つ気はあるのだろうか?其れとも勝つ自信があるが故に、このような戦力で来たのだろうか?
 其れか、ただの馬鹿か。
 いずれにせよ、この勝負はあたしらの勝ちだ。
 メメは、二十万の群勢に命令した。
「突撃!」
 二十万の群勢は、その合図で、連合国軍へと攻めに向かった。

「約十万から二十万くらいか・・・」
 リリスは指で輪っかを作り、その輪っかを覗きながら、呟くように言った。
「で、どうする気?」
 腕で枕を作って寝ている男に問いかけた。
「俺に聞くなよ。今回の指揮官はサリアだ。聞くならサリアに聞いてくれ」
 泰斗はそのままの姿勢を保ちながら、サリアへと回した。
「まったく!サリア。この数にどうやって勝つつもりなのかしら?」
 と言うリリスの問いにサリアは、
「この戦いで君を僕が使ってもいいと言うなら、教えてもいいけど?」
「使うって、物じゃ無いんだから。まあ、いいわ。で、どうする気?」
「君の最大火力の魔法で敵の半分をやれと言えば?」
「出来なくはない。けど、その魔法を使えば、半日は魔法が使えなくなるわよ?」
「それでいい。後はこっちでどうにかするから」
「了解!」
「因みに、相手はエルフ。魔法に特化した種族だから弱い魔法なら跳ね返されるから気おつけて」
「わかった」
 リリスはそう言うと杖を天に向け、呪文を唱え始めた。
最後の一撃ザ・ファナルインパクト!」
 リリスは天に向けていた杖を、敵軍に向けた。すると、空から直径五百メートルを超える、大きな火の玉が敵軍を襲った。
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