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第1章 物語りの始まり
第三話 神様降臨
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なんだかんだで、学校が終わった。高人は今までで、こんな長い日を感じたことはなかった。
「おーい、帰ろうぜ~!」
武山だ。
武山はいつも通り高人のところに来て、そう言った。
「武山、悪いが少し待ってくれ」
高人はそう言っと、リリスの元へと向かった。
「おい、帰るぞ」
「はい、帰りましょう!」
いつの間に持ってきたのか、将又作り出したのか分からないが、水玉のリュックサックを背負い、高人の後ろを付いてくる。
「さあ、帰ろうぜ」
高人達は下校した。
「ところで、この人誰ですか?」
リリスは何の悪気も無く、高人に聞いた。
「お前なぁ・・・。こいつは俺の幼馴染で、武山って言うんだ」
「よろしくねー」
「あっ、そうですか」
「・・・。」
「・・・・。」
会話が終わった。
その後もしばらくはこう言う感じの会話があるくらいで、会話が弾むことはなかった。
と、その時だ。
突然、ヒューと言う音が聞こえてきた。高人は前後左右を見回すが、音の根本的な物体が見当たらない。だが、リリスは違った。リリスは音が聞こえる数秒前に、その原因に気づいていた。
空。
リリスは上を向いた。
そんなリリスに気づいた高人も空を見上げた。
何かが落ちてきているのが分かるまでに、原因の物体が近づいていた。
そして、ドーンと言う音と共に、砂埃が舞い上がった。
しばらくすると、もくもくと立ち込めていた砂埃が払い除けられた。
少女だった。
身長はリリスと同じくらいで、瞳はエメラルドのような色で、髪は艶やかな金髪。肌はリリスと同じような白い肌。そして白いドレスを身にまとい、右手には何処かのRPGの賢者が持っていそうな杖を持っている。
何より高人が驚いたのが、
「リリス?」
似ていた。まるで双子の様だ。
「違います。双子じゃないです。よく似ていると言われますが、アレはリリスと正反対の生き物です」
「正反対?」
「そうです。あのリリアは神です!」
「・・・俺、あっちに付こうかな?」
「何でですか!?」
「誰が好き好んで魔王に付かないといけないんだよ!」
「俺は付くよ」
そう言ったのは、武山だった。
「それはそうと、リリア。あなた、ここに何の用ですか?」
「決まっているじゃない。リリス、あんたを殺す為よ!」
と言い終わった瞬間、リリスとリリアは同時に走り出した。
リリスは死神が持つような大きな鎌を。リリアは真珠のような綺麗な杖を具現化した。
そして、瞬くうちに双方の武器がぶつかり合った。
その瞬間、衝撃波が高人を襲った。
「・・・・・クッ!」
咄嗟に腕でをクロスにし、衝撃波を受け止めたが、あまりの強さに少し怯んだ。
そんな高人はお構えなしに、二撃三撃とぶつかり合い、衝撃波が飛んで来る。
そんな時だ。武山が高人の前に立った。そして、右手を前に出した。すると、薄い膜のようなものが武山の前に現れた。その瞬間、衝撃波は高人を襲わなくなった。
「お前は一体?」
「そうだなー、俺たちで言う魔法使いかな?」
「魔法使い!?」
ありえない。少し前ならそう言えたが、神だの魔王だのと言われ、更に目の前でこんなバトルを繰り広げているのだから、今更魔法使いだと言われても驚きもしない。
「とでも、思っていそうだな?」
「うっせい!」
「にしても、こんな近くで魔王と神のバトルを見れるとは」
「なぁ、アレが見えるのか?」
高人は武山に訊いた。と言うのも、高人には二人の姿が見えていないのだ。ただ、ぶつかり合う音と衝撃波の位置で何となく分かるくらいだ。
「いや、分からん。次元が違い過ぎる」
と、その時。二人の姿が現れた。
「やるわね。流石、リリス」
「そっちこそ、やりますね。早く死んでくれませんか?」
「まあまあ、二人ともそこまでで」
武山は二人の間に入り、そう言った。
「フン!まあ、いいわ!」
リリアはそう言うと、杖を消した。少し遅れて、リリスも大鎌を同じように消した。
「さて、高人。帰りましょうか」
「待って!リリアも連れて行って!」
どうしてこうなったのか。高人は頭を抱えた。家には平々凡々な男子高校生と神様と魔王様と言う、異常な組み合わせがされていた。
ただ唯一の救いは、魔王も神も女子だと言うことだ。
「ねえ、あんた。悪魔なの?」
リリアがそう聞いてきた。
「一応、ここの人間なんだが?」
「ふーん。あっそ。悪魔だったら、消滅させてやろうかと思ったのに」
高人は人間で良かったと本気で思った。
「はーい、御飯が出来ましたよ~」
リリスが晩御飯を持って来た。と言うのも、リリスとは晩御飯を交互に作っており、今日はリリスの番なのだ。
「リリアはこっちね」
リリスはリリアの前に高人らとは違う料理が置かれた。その瞬間、高人は気を失いそうになった。
激臭だった。見た目も毒々しい色をしている。
リリスは完全にリリアを殺す気だ。
「リリス!毒を盛ったでしょ!」
「どうしてわかったんですか!?」
「丸分かりよ!」
「いつもどうして分かるんでしょう?もしかして超能力者ですか?」
魔王と神と言う存在を超能力者意外で考えると、一体何が残るのだろうか?
「なあ、リリスと会う時はいつもこんな感じなのか?」
「ええ。小さい時から。ドジで間抜けで失敗ばっかり。ただ、人一倍頑張り屋さんなのよ」
確かにその通りだと、高人は思った。
「リリア。リリスの事をそんな風に思っててくれてたんですね」
「なっ!違うわよ!勘違いしないで!」
何と勘違いするのだろうか・・・。
「とりあえず、晩御飯にしようぜ。冷めちまう。リリス、リリアにちゃんとしたモノを出してやれよ」
リリスは高人にそう言われ、台所へ行き、瞬くうちに料理が運ばれてきた。
「じゃあ食べようか!「「いただきます!」」」
美少女達との食事。高人にとっては嬉しいかと思いきや、そうではない。
魔王に神。一つ間違えば、あの世逝きにもなりかねない。
「ねえ、あんた」
「その、あんたって言うのやめてくれないか?ちゃんと高人と言う名前があるんだからよ」
「はいはい。覚えておくわ」
「で、なんだ?」
「 私もリリスと同じように泊まらせて貰うから」
こいつらは、人間をどう思っているののだろうか?一人の人間として見ていない気がする。
「勝手にしろ」
この家は恐らく、人類の歴史上初めて、魔王と神が住んだ家になるだろう。
「おーい、帰ろうぜ~!」
武山だ。
武山はいつも通り高人のところに来て、そう言った。
「武山、悪いが少し待ってくれ」
高人はそう言っと、リリスの元へと向かった。
「おい、帰るぞ」
「はい、帰りましょう!」
いつの間に持ってきたのか、将又作り出したのか分からないが、水玉のリュックサックを背負い、高人の後ろを付いてくる。
「さあ、帰ろうぜ」
高人達は下校した。
「ところで、この人誰ですか?」
リリスは何の悪気も無く、高人に聞いた。
「お前なぁ・・・。こいつは俺の幼馴染で、武山って言うんだ」
「よろしくねー」
「あっ、そうですか」
「・・・。」
「・・・・。」
会話が終わった。
その後もしばらくはこう言う感じの会話があるくらいで、会話が弾むことはなかった。
と、その時だ。
突然、ヒューと言う音が聞こえてきた。高人は前後左右を見回すが、音の根本的な物体が見当たらない。だが、リリスは違った。リリスは音が聞こえる数秒前に、その原因に気づいていた。
空。
リリスは上を向いた。
そんなリリスに気づいた高人も空を見上げた。
何かが落ちてきているのが分かるまでに、原因の物体が近づいていた。
そして、ドーンと言う音と共に、砂埃が舞い上がった。
しばらくすると、もくもくと立ち込めていた砂埃が払い除けられた。
少女だった。
身長はリリスと同じくらいで、瞳はエメラルドのような色で、髪は艶やかな金髪。肌はリリスと同じような白い肌。そして白いドレスを身にまとい、右手には何処かのRPGの賢者が持っていそうな杖を持っている。
何より高人が驚いたのが、
「リリス?」
似ていた。まるで双子の様だ。
「違います。双子じゃないです。よく似ていると言われますが、アレはリリスと正反対の生き物です」
「正反対?」
「そうです。あのリリアは神です!」
「・・・俺、あっちに付こうかな?」
「何でですか!?」
「誰が好き好んで魔王に付かないといけないんだよ!」
「俺は付くよ」
そう言ったのは、武山だった。
「それはそうと、リリア。あなた、ここに何の用ですか?」
「決まっているじゃない。リリス、あんたを殺す為よ!」
と言い終わった瞬間、リリスとリリアは同時に走り出した。
リリスは死神が持つような大きな鎌を。リリアは真珠のような綺麗な杖を具現化した。
そして、瞬くうちに双方の武器がぶつかり合った。
その瞬間、衝撃波が高人を襲った。
「・・・・・クッ!」
咄嗟に腕でをクロスにし、衝撃波を受け止めたが、あまりの強さに少し怯んだ。
そんな高人はお構えなしに、二撃三撃とぶつかり合い、衝撃波が飛んで来る。
そんな時だ。武山が高人の前に立った。そして、右手を前に出した。すると、薄い膜のようなものが武山の前に現れた。その瞬間、衝撃波は高人を襲わなくなった。
「お前は一体?」
「そうだなー、俺たちで言う魔法使いかな?」
「魔法使い!?」
ありえない。少し前ならそう言えたが、神だの魔王だのと言われ、更に目の前でこんなバトルを繰り広げているのだから、今更魔法使いだと言われても驚きもしない。
「とでも、思っていそうだな?」
「うっせい!」
「にしても、こんな近くで魔王と神のバトルを見れるとは」
「なぁ、アレが見えるのか?」
高人は武山に訊いた。と言うのも、高人には二人の姿が見えていないのだ。ただ、ぶつかり合う音と衝撃波の位置で何となく分かるくらいだ。
「いや、分からん。次元が違い過ぎる」
と、その時。二人の姿が現れた。
「やるわね。流石、リリス」
「そっちこそ、やりますね。早く死んでくれませんか?」
「まあまあ、二人ともそこまでで」
武山は二人の間に入り、そう言った。
「フン!まあ、いいわ!」
リリアはそう言うと、杖を消した。少し遅れて、リリスも大鎌を同じように消した。
「さて、高人。帰りましょうか」
「待って!リリアも連れて行って!」
どうしてこうなったのか。高人は頭を抱えた。家には平々凡々な男子高校生と神様と魔王様と言う、異常な組み合わせがされていた。
ただ唯一の救いは、魔王も神も女子だと言うことだ。
「ねえ、あんた。悪魔なの?」
リリアがそう聞いてきた。
「一応、ここの人間なんだが?」
「ふーん。あっそ。悪魔だったら、消滅させてやろうかと思ったのに」
高人は人間で良かったと本気で思った。
「はーい、御飯が出来ましたよ~」
リリスが晩御飯を持って来た。と言うのも、リリスとは晩御飯を交互に作っており、今日はリリスの番なのだ。
「リリアはこっちね」
リリスはリリアの前に高人らとは違う料理が置かれた。その瞬間、高人は気を失いそうになった。
激臭だった。見た目も毒々しい色をしている。
リリスは完全にリリアを殺す気だ。
「リリス!毒を盛ったでしょ!」
「どうしてわかったんですか!?」
「丸分かりよ!」
「いつもどうして分かるんでしょう?もしかして超能力者ですか?」
魔王と神と言う存在を超能力者意外で考えると、一体何が残るのだろうか?
「なあ、リリスと会う時はいつもこんな感じなのか?」
「ええ。小さい時から。ドジで間抜けで失敗ばっかり。ただ、人一倍頑張り屋さんなのよ」
確かにその通りだと、高人は思った。
「リリア。リリスの事をそんな風に思っててくれてたんですね」
「なっ!違うわよ!勘違いしないで!」
何と勘違いするのだろうか・・・。
「とりあえず、晩御飯にしようぜ。冷めちまう。リリス、リリアにちゃんとしたモノを出してやれよ」
リリスは高人にそう言われ、台所へ行き、瞬くうちに料理が運ばれてきた。
「じゃあ食べようか!「「いただきます!」」」
美少女達との食事。高人にとっては嬉しいかと思いきや、そうではない。
魔王に神。一つ間違えば、あの世逝きにもなりかねない。
「ねえ、あんた」
「その、あんたって言うのやめてくれないか?ちゃんと高人と言う名前があるんだからよ」
「はいはい。覚えておくわ」
「で、なんだ?」
「 私もリリスと同じように泊まらせて貰うから」
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「勝手にしろ」
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