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実況四 恋愛
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あの対戦から一カ月が経った。
あれから他の実況者からの対戦はない。其れどころか、他の実況者同士で対戦する実況者すら居なかった。
「では、キリもいいので。バイビー」
今日も俺は実況を終わらせ、ベッドに横になった。
『お疲れ様でした。龍磨様』
「おう。エリスこそ、お疲れ様。今日もいっぱい話しをしてきたか?」
『はい!沢山してきました。んですけど・・・』
「どうした?」
『恋って、どう言ったものなのでしょうか?』
「えっ・・・!?いきなりどうした?」
『実はですね、今日も麻美の所に行ったんですが・・・」
エリスが言う麻美とは永熊麻美と言って、俺と同じクラスの女子生徒でエリスと一番仲が良いお友達である。
エリスの話によると、いつも通り永熊のところに行くと、他にも同じクラスの女子生徒がいたそうだ。そこで、どのクラスの(エリス曰く、女子だけの話で、名前は教えてもらえなかった)何なに君がカッコイイなどと言う会話があったそうだ。そんな話を聞いていると、永熊がエリスに聞いたそうだ。
「エリスって、どんな恋がしてみたい?」と。
もちろん、AIであるエリスは恋愛と言う言葉は知っていても、恋愛と言うことは、どう言ったものなのか知らなかった。そこで、永熊のところから帰ったエリスは俺に聞いてきたのである。
「と言われてもなあ~」
俺も、誰かと付き合ったことはないし、何とも言えない。
「ん~、そうだなぁ~」
こんな難しい問題をAIであるエリスから出してくるとは思わなかった。
「だったら・・・」
良いことを思いついた。
「エリス、お前でも簡単に恋愛する方法がある」
『本当ですか?』
「ただ、明日になってからな?」
『はい!』
その日は、静かに眠りについた。
翌日。
授業が終わると、俺は電気屋に向かった。
「えーっと・・・これだ」
俺が手にしたのは、ラブ×4と言うゲームで、恋愛ゲームだ。
早速、購入する。そして、家へ。
『コレで恋愛と言うものが出来るのですか?』
「本当の恋愛は無理だろうが、それに近い感じかな?主人公の男の子とヒロインの女の子たちを恋人にするゲームなんだ。選択肢によってendも変わってくる」
『へー。つまり、選択肢が違うと、複数のendを見れるってことですね?』
「そういう事だ。さて、やってみるか」
俺は買ってきたソフトをゲーム機に入れる。
「操作はどうする?」
『私がやります』
最近知った事なのだが、エリスたちAIはインターネットさえ繋がっていれば、どのゲーム機だろうと飛び移れ、さらにはそのままゲームをする事まで可能と言う事がわかった。
つまり簡単に言うと、インターネットに繋がったゲームでエリスはコントローラーを持たなくても、ゲームが出来るのである。さらに言えば、そのゲームの主人公と変わってゲームが出来ると言う、荒技まで出来ると言う。
人間には入れない世界で生きるエリスたちにとっては、外出と同じようだ。
さて、話を戻そう。
「まずは、名前だな。何にする?」
『エリスで!』
名前欄にエリスと打つ。
「さてと、ではゲームを始めようか」
エリスは『はい!」と大きな声で言うと、スタートボタンを押した。
すると、まず最初に主人公の名前(エリス)と生年月日と歳、学歴などを語り始めた。そして、プロフィールが言い終わると、ようやくヒロインたちの登場である。
まず最初に現れたのは、幼馴染の中田真紀である。
「おっはよー、エリス」
真紀は、登場キャラで一番元気なキャラでおっちょこちょいで、昔から知っているという設定である。
「はーい、エリスおはようー」
次に現れたのは、北条恵梨香先輩。同じ部活の三年生で、おっとりとした感じの人だ。
「おはようございます。エリス先輩」
今度は、後輩のようだ。名前は桐花ちゃん。主人公と同じ部活の後輩で、きちんとした性格で、主人公よりしっかりしている。
「エリス、オッハヨーゴザイマース!」
外国人!?
名前は、サーシャ。同じクラスの女子だそうだ。わんぱくで、元気な女子生徒。カタコトの日本語がポイントみたいだ。
「おはよう、エリス。きょ、今日も暑いわね」
名前は、玉川希。クラス委員長である。
因みに、このゲームでの時期は春先で暑いほどではない。
「う、うるさい!私は暑いの!」
これはもしや、
「ツンデレ系か!」
『つんでれって何ですか?』
「普段はツンツンしているんだが、ある瞬間デレるんだ」
『そんな生き物がこの世にいるんですか・・・』
生き物と言うか、性格ね。
「兎に角、一度やってみ。俺は寝るから」
『はい!』
俺はそう言って、ベットに入り、目を閉じた。瞬く間に俺は眠りについた。
翌日。
『龍磨様、朝ですよ。起きて下さい』
いつも通りのエリスからのモーニングコールで目覚めた俺は、エリスの顔を見て驚いた。頬はやつれ、目の下にはクマが出来ていた。
『龍磨様、全クリしましたよ』
エリスはその後、楽しそうにゲームの話をし始めた。のだが、
「エリス、誰もすぐに全クリしろとは言っていない。むしろ、ゆっくりとやって欲しかった。俺が言いたい事が分かるか?AIだからって、無理はするな。わかったか?」
『はい・・・』
「エリス、今日はゆっくり休め。いいな?」
『・・・分かりました』
エリスはしょんぼりとした表情で、ベットに入り、眠った。
別に、やっては駄目とは言わない。ただ、AIだからって、やり続けるのは良くない。
俺はエリスを置いて、学校へ向かった。
当然、エリスを置いて来たものだから、クラス中からはどうしたの?と言う声が聞こえた。
学校から帰るとエリスはパソコンの画面で立っていた。
『・・・・・・』
エリスはなんて言えばいいのか分からず、困った表情を見せた。
はあ~。仕方ない。
俺はエリスより先に口を開いた。
「ゲームだったけど、恋愛はどうだった?」
『えっ?』
怒られると思ったのか、エリスはキョトンとした表情を見せた。
そして次第にエリスの表情は変わり、
『はい!とても良かったです』
笑顔で答えた。
『特に良かったのは、委員長の希で・・・それはそれは、胸のあたりがぎゅっと・・・・』
エリスは楽しそうに話始めた。
一体いつまでこの話が続くのだろうか・・・。
あれから他の実況者からの対戦はない。其れどころか、他の実況者同士で対戦する実況者すら居なかった。
「では、キリもいいので。バイビー」
今日も俺は実況を終わらせ、ベッドに横になった。
『お疲れ様でした。龍磨様』
「おう。エリスこそ、お疲れ様。今日もいっぱい話しをしてきたか?」
『はい!沢山してきました。んですけど・・・』
「どうした?」
『恋って、どう言ったものなのでしょうか?』
「えっ・・・!?いきなりどうした?」
『実はですね、今日も麻美の所に行ったんですが・・・」
エリスが言う麻美とは永熊麻美と言って、俺と同じクラスの女子生徒でエリスと一番仲が良いお友達である。
エリスの話によると、いつも通り永熊のところに行くと、他にも同じクラスの女子生徒がいたそうだ。そこで、どのクラスの(エリス曰く、女子だけの話で、名前は教えてもらえなかった)何なに君がカッコイイなどと言う会話があったそうだ。そんな話を聞いていると、永熊がエリスに聞いたそうだ。
「エリスって、どんな恋がしてみたい?」と。
もちろん、AIであるエリスは恋愛と言う言葉は知っていても、恋愛と言うことは、どう言ったものなのか知らなかった。そこで、永熊のところから帰ったエリスは俺に聞いてきたのである。
「と言われてもなあ~」
俺も、誰かと付き合ったことはないし、何とも言えない。
「ん~、そうだなぁ~」
こんな難しい問題をAIであるエリスから出してくるとは思わなかった。
「だったら・・・」
良いことを思いついた。
「エリス、お前でも簡単に恋愛する方法がある」
『本当ですか?』
「ただ、明日になってからな?」
『はい!』
その日は、静かに眠りについた。
翌日。
授業が終わると、俺は電気屋に向かった。
「えーっと・・・これだ」
俺が手にしたのは、ラブ×4と言うゲームで、恋愛ゲームだ。
早速、購入する。そして、家へ。
『コレで恋愛と言うものが出来るのですか?』
「本当の恋愛は無理だろうが、それに近い感じかな?主人公の男の子とヒロインの女の子たちを恋人にするゲームなんだ。選択肢によってendも変わってくる」
『へー。つまり、選択肢が違うと、複数のendを見れるってことですね?』
「そういう事だ。さて、やってみるか」
俺は買ってきたソフトをゲーム機に入れる。
「操作はどうする?」
『私がやります』
最近知った事なのだが、エリスたちAIはインターネットさえ繋がっていれば、どのゲーム機だろうと飛び移れ、さらにはそのままゲームをする事まで可能と言う事がわかった。
つまり簡単に言うと、インターネットに繋がったゲームでエリスはコントローラーを持たなくても、ゲームが出来るのである。さらに言えば、そのゲームの主人公と変わってゲームが出来ると言う、荒技まで出来ると言う。
人間には入れない世界で生きるエリスたちにとっては、外出と同じようだ。
さて、話を戻そう。
「まずは、名前だな。何にする?」
『エリスで!』
名前欄にエリスと打つ。
「さてと、ではゲームを始めようか」
エリスは『はい!」と大きな声で言うと、スタートボタンを押した。
すると、まず最初に主人公の名前(エリス)と生年月日と歳、学歴などを語り始めた。そして、プロフィールが言い終わると、ようやくヒロインたちの登場である。
まず最初に現れたのは、幼馴染の中田真紀である。
「おっはよー、エリス」
真紀は、登場キャラで一番元気なキャラでおっちょこちょいで、昔から知っているという設定である。
「はーい、エリスおはようー」
次に現れたのは、北条恵梨香先輩。同じ部活の三年生で、おっとりとした感じの人だ。
「おはようございます。エリス先輩」
今度は、後輩のようだ。名前は桐花ちゃん。主人公と同じ部活の後輩で、きちんとした性格で、主人公よりしっかりしている。
「エリス、オッハヨーゴザイマース!」
外国人!?
名前は、サーシャ。同じクラスの女子だそうだ。わんぱくで、元気な女子生徒。カタコトの日本語がポイントみたいだ。
「おはよう、エリス。きょ、今日も暑いわね」
名前は、玉川希。クラス委員長である。
因みに、このゲームでの時期は春先で暑いほどではない。
「う、うるさい!私は暑いの!」
これはもしや、
「ツンデレ系か!」
『つんでれって何ですか?』
「普段はツンツンしているんだが、ある瞬間デレるんだ」
『そんな生き物がこの世にいるんですか・・・』
生き物と言うか、性格ね。
「兎に角、一度やってみ。俺は寝るから」
『はい!』
俺はそう言って、ベットに入り、目を閉じた。瞬く間に俺は眠りについた。
翌日。
『龍磨様、朝ですよ。起きて下さい』
いつも通りのエリスからのモーニングコールで目覚めた俺は、エリスの顔を見て驚いた。頬はやつれ、目の下にはクマが出来ていた。
『龍磨様、全クリしましたよ』
エリスはその後、楽しそうにゲームの話をし始めた。のだが、
「エリス、誰もすぐに全クリしろとは言っていない。むしろ、ゆっくりとやって欲しかった。俺が言いたい事が分かるか?AIだからって、無理はするな。わかったか?」
『はい・・・』
「エリス、今日はゆっくり休め。いいな?」
『・・・分かりました』
エリスはしょんぼりとした表情で、ベットに入り、眠った。
別に、やっては駄目とは言わない。ただ、AIだからって、やり続けるのは良くない。
俺はエリスを置いて、学校へ向かった。
当然、エリスを置いて来たものだから、クラス中からはどうしたの?と言う声が聞こえた。
学校から帰るとエリスはパソコンの画面で立っていた。
『・・・・・・』
エリスはなんて言えばいいのか分からず、困った表情を見せた。
はあ~。仕方ない。
俺はエリスより先に口を開いた。
「ゲームだったけど、恋愛はどうだった?」
『えっ?』
怒られると思ったのか、エリスはキョトンとした表情を見せた。
そして次第にエリスの表情は変わり、
『はい!とても良かったです』
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