軍将の踊り子と赤い龍の伝説

糸文かろ

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第三章

もう一度、初めから 1 ※R18

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 土砂崩れのハプニングで時間を取られてしまったため今日中に城に戻るのは諦めて、近くの宿で一泊することになった。
 手を引かれリエイムは部屋の扉を開けるとサニを迎え入れ、閉めると同時に押しつけた。
 頭を両手で押さえられ、逃がさないというように唇を思いっきり吸われる。
「リエイム、ちょっと、待ってください……」
「いやだ、待てない」
 頭を支えていた手が下がるとベストを脱がせ、ボタンがむしれそうなほど性急な手つきでシャツをはだけさせる。口づけはどんどん深くなる。
「何のために城ではなくわざわざ宿を取ったと思っている」
「山道が塞がれてしまったからでは……」
「一刻も早くこうしたかったからだよ」
 サニの身長に合わせるため少し屈み、余裕が出た脚を膝の間に割り込ませる。固くなった性器をためらいもなく押しつけられ、びくっと肩をすくめた。
「前回は、あんなに積極的だったのに」
 言いながら、ぐっとまた熱が籠もる。
「だって……昨日から、身を清めていませんし……」
 急に俗っぽい心配があたまをもたげる。リエイムに裸を見せるのが恥ずかしくていいわけを並べてしまう。
「そんなことか」
「だって一日動いたし、山も越えたし……」
「わかったよ」
 サニをまずはベッドに寝かせ、しぶしぶ身体を離すと桶に水を貯めた。
「俺が清めてやろう」
 そう宣言して部屋に備え付けられたタオルを探すものの、身体半分を覆うような大きいものが一枚見つかっただけだ。
「とにかく目に付いたから入ったが、もうちょっと町をまわってでも高い宿にすべきだったな」
「あの、私の鞄の中に、ちょうどいいのがあります」
 鞄に手を伸ばすと、コトンと本が落ちた。肌身離さず持ち歩いていた、龍の伝説に代わる自分たちの物語だ。
「これ、俺が考えた……」
「はい。読むと、元気になれましたので」
 前触れなくぎゅっと抱きしめられてサニは驚いた。みしみし腕に力がこもる。
「あ、あの……?」
「だめだ。好きすぎる。今すぐ抱きたい」
 露わになっている鎖骨に唇を寄せられ、容赦なく吸われた。
「ひっ」
 水に触れ冷たくなった指が胸をなぞり、なまめかしくなった舌は首から胸にくだっていく。冷たさと熱さが交互にやってきて、肌はいっそう敏感に感じてしまう。
「あっ……や、……」
 胸の突起を布の上からこすられ、声が漏れる。
 反対の突起も同時に舐められると、まだ性器を触られてもいないのに達してしまいそうになった。
「や、やだ……」
 もっと手加減してと首を横に振ると手がなだめるように髪を撫でるが、愛撫はやむことがない。
「すまない。手加減できない」
「あああっ」
 張り詰めたズボンを乱暴に脱がされると、その摩擦だけであっけなくはじけた。早すぎる射精に恥じて顔を隠すと、その上からキスを降らせられ、こじ開けられる。
「み、見ないで……」
「可愛いすぎて頭がおかしくなりそうだ」
 口づけがやんだと思ったら、腹に散った精液をためらいなく舐め取られた。
「や、そんな……っ」
 びっくりして頭を剥がそうとすると、両手をベッドに押さえつけられてしまう。
「全部欲しい。汗一滴取りこぼしたくない」
 臍のまわりが綺麗になると、今度は小さくなった中心を銜えられる。ころころと口の中で転がされると、すぐにまた熱を帯びてしまう。
「俺がいない間、どうしてた?」
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