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第三章
もう一度、初めから 2 ※R18
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急な質問の意図を、最初わかりかねた。
「どうしてたって……」
「俺のこと、考えながらした?」
ようやく意味を理解して、真っ赤になる。
下半身が露わになってしまうと、突起を責め立てる指が執拗になった。漏れた吐息の間に、本音を言わされる。
「一度だけ、しようと、しました……」
「どうだった?」
「悲しくなって……途中でやめました」
「でも、しないとつらいだろう?」
「たまにあなたが、夢に出てきてくれるのを待ちました」
朝起きて下着が濡れているのを確認すると現実が押し寄せ悲しくなったが、それでも夢で会える一瞬は幸せで、やめられなかった。
そのことを告げると顔がふと上に上がってきた。唇をひたすらに吸われる。
「殺し文句すぎるぞ」
宣言通り、吐いた息まで舐め取られそうなくらい口の中を犯されていると、人差し指が奥へと入ってくる。悦びでひくついた。
「ん……あっ……」
一度だけ雄を受け入れた場所は、前回の感覚を鮮明に覚えていて、容易に受け入れては吸い付いている。埋められていた性感を当てるように指が丹念に中を探った。
「ああっ……」
しびれる感覚が全身に走って、びくっと背筋を反らせた。
「ここ?」
「ん、や、それ、だめ……」
歯を立てられ、それさえも快感に変わる。抜き差しを繰り替えされ、中をどろどろにとかされていく。
「感覚、まだ覚えているか?」
「あああっ」
腹で強めにこすられると、淫らな声が漏れた。薄めを開けると、眉を寄せながら首筋に噛みつく。「リエ、イム……?」
「なんだろう、今の俺が昔の俺に嫉妬してるみたいな、感覚だ。変だな、どっちも俺なのに」
指よりも熱いものを押し当てられた。
「すまん、待てない」
指とは比べられない圧迫感に、嬌声が漏れる。夢にまで見て、ずっと欲しかったものが与えられる。
圧迫感があればあるほど心が満たされていく。
「全部入ったけど、痛くないか?」
「大丈夫、です、だから」
満たされたと思ったのに、今度は繋がっているだけでは物足りない。
要求は深く大きくなっていく。ほしい、もっとほしい。
早く動いてほしくて自ら腰を揺らすと、少し焦った顔が口づけのために近づいてきた。
押さえるようにゆっくりするキスを、今度はこちらからむさぼる。
「それすると、止まらなくなるから」
「止めないで、ください」
緩くならしたのは数回で、その先腰を激しく打ち付けられる。突き上げられると、痛みが強い刺激になって奥を悦ばせる。
「ん、あ、っあ……」
前の立ち上がった性器を同じリズムでしごかれ、朦朧とする。
挿入されている性器がぐっと更に膨らんだかと思うと、熱いほとばしりが放たれた感覚があった。
その熱さで、また達してしまう。
「あああっ……」
浅い息継ぎを何度かすると、頭が胸の上に乗せられた。熱い息も、自分と同じくらい乱れている。
「もっと徐々にならそうと思ったのに、サニが可愛すぎてできなかった」
「気持ちよかった、ですか……?」
「ああ、気絶しそうなくらいに」
「よかった、です」
笑いかけると、抜かない性器がまた硬度を上げたのがわかった。
リエイムは笑うが、瞳はまだ獰猛な眼差しだ。
「困ったな。たくさん訊きたいことがあるのに。今日は、離せそうにない。ずっと繋がっていたい」
「どうしてたって……」
「俺のこと、考えながらした?」
ようやく意味を理解して、真っ赤になる。
下半身が露わになってしまうと、突起を責め立てる指が執拗になった。漏れた吐息の間に、本音を言わされる。
「一度だけ、しようと、しました……」
「どうだった?」
「悲しくなって……途中でやめました」
「でも、しないとつらいだろう?」
「たまにあなたが、夢に出てきてくれるのを待ちました」
朝起きて下着が濡れているのを確認すると現実が押し寄せ悲しくなったが、それでも夢で会える一瞬は幸せで、やめられなかった。
そのことを告げると顔がふと上に上がってきた。唇をひたすらに吸われる。
「殺し文句すぎるぞ」
宣言通り、吐いた息まで舐め取られそうなくらい口の中を犯されていると、人差し指が奥へと入ってくる。悦びでひくついた。
「ん……あっ……」
一度だけ雄を受け入れた場所は、前回の感覚を鮮明に覚えていて、容易に受け入れては吸い付いている。埋められていた性感を当てるように指が丹念に中を探った。
「ああっ……」
しびれる感覚が全身に走って、びくっと背筋を反らせた。
「ここ?」
「ん、や、それ、だめ……」
歯を立てられ、それさえも快感に変わる。抜き差しを繰り替えされ、中をどろどろにとかされていく。
「感覚、まだ覚えているか?」
「あああっ」
腹で強めにこすられると、淫らな声が漏れた。薄めを開けると、眉を寄せながら首筋に噛みつく。「リエ、イム……?」
「なんだろう、今の俺が昔の俺に嫉妬してるみたいな、感覚だ。変だな、どっちも俺なのに」
指よりも熱いものを押し当てられた。
「すまん、待てない」
指とは比べられない圧迫感に、嬌声が漏れる。夢にまで見て、ずっと欲しかったものが与えられる。
圧迫感があればあるほど心が満たされていく。
「全部入ったけど、痛くないか?」
「大丈夫、です、だから」
満たされたと思ったのに、今度は繋がっているだけでは物足りない。
要求は深く大きくなっていく。ほしい、もっとほしい。
早く動いてほしくて自ら腰を揺らすと、少し焦った顔が口づけのために近づいてきた。
押さえるようにゆっくりするキスを、今度はこちらからむさぼる。
「それすると、止まらなくなるから」
「止めないで、ください」
緩くならしたのは数回で、その先腰を激しく打ち付けられる。突き上げられると、痛みが強い刺激になって奥を悦ばせる。
「ん、あ、っあ……」
前の立ち上がった性器を同じリズムでしごかれ、朦朧とする。
挿入されている性器がぐっと更に膨らんだかと思うと、熱いほとばしりが放たれた感覚があった。
その熱さで、また達してしまう。
「あああっ……」
浅い息継ぎを何度かすると、頭が胸の上に乗せられた。熱い息も、自分と同じくらい乱れている。
「もっと徐々にならそうと思ったのに、サニが可愛すぎてできなかった」
「気持ちよかった、ですか……?」
「ああ、気絶しそうなくらいに」
「よかった、です」
笑いかけると、抜かない性器がまた硬度を上げたのがわかった。
リエイムは笑うが、瞳はまだ獰猛な眼差しだ。
「困ったな。たくさん訊きたいことがあるのに。今日は、離せそうにない。ずっと繋がっていたい」
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