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第4話 辺境都市ヴァルファードへ
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<む。成程、昴広がいたニホンという国には魔物や妖精などはいなかったのか。リンドグレーンには俺のような大きいものやゴブリンやオークなどたくさんの種類の魔物等が存在している。昴広だと最弱なゴブリンにすらかなわぬだろうな。>
無言で歩くのも寂しいので、リンドグレーンとはどういうところなのか話しながらスハイルの隣を歩く。
スハイルは昴広の歩くスピードに合わせてくれているようで、ゆったりと進んでいた。
「それさっきスハイルと同じことを僕も考えたよ。出会ったが最後、瞬殺されているにちがいないもん。」
主なのだから敬語やさん付けしなくていいと言われたので、友人に話しかけるような感じで苦笑しながら話し返す。
数時間一緒に歩いていたので仲は良くなっている気がするなーと嬉しげに思っていると遠くに城壁らしきものが見えた。
「スハイル。城壁らしいのが見えるんだけどあれがさっき言ってた辺境都市なの?」
城壁の方を指差しながらスハイルに問いかけ、スハイルがうなづくのを確認する。
辺りも日が沈み暗くなり始めていたので、今日中について良かったとホッと胸をなでおろす。
「あまり暗くなる前について良かったね。
・・・あれでもスハイルって門の中に入れるのかな?」
思い浮かんだことにピタリと足を止め、いきなり大きな魔物が都市部にやってきて何も起こらないのかと心配になり、へにょんと眉を八の字に下げながらスハイルを見上げた。
<む。確かにいくら昴広の召喚獣とはいえ、いきなり俺がいったら兵士達が出てくる可能性があるな。>
昴広と同じ可能性に行き着き、少しの間悩むと何かの呪文を口にしスハイルの身体が僅かに光って、昴広の胸に小さい狼が飛び込んできた。
<うむ。これならばただの子狼にしか見えぬし、兵士に止められずに中に入れるだろう。>
慌てて抱きとめた愛らしい子狼をポカンと見つめ、子狼から発せられる声からスハイルだということを認識する。
「え?えっ??スハイルなんでこんないきなり可愛らしい子狼になったの?!」
先程までのかっこいい凛とした姿とちがい、とてつもなく愛らしい姿に僅かに声に喜色を浮かべながらスハイルを抱きしめた。
もともと犬好きの昴広に子狼の姿のスハイルはクリーンヒットしたのだ。
<む。俺が持っているスキルに変化魔法というのがある。人化はまだ出来ぬのだがこの姿には変化することができるのだ。>
タシタシと前足で腕を叩かれ、若干力を緩めそっと地面に下ろす。
自信ありげにいう子狼姿のスハイルに心の中で悶え、顔を緩めた。
「可愛すぎて誰かに取られないか逆に心配になってきたんだけど!」
<む。この姿でも力はそのままなのでよほどの輩でない限り負けることは無い。安心しろ。>
眉を寄せ不安げに問う昴広に安心するよういいながら再度歩き始めた。
ポテポテと先をゆくスハイルの姿に顔を緩ませながら歩いていると城壁の前で検査待ちをしている列のところにたどり着く。
人が多いのでスハイルが潰されてしまわぬよう、胸に抱き上げる。
だんだんと列がはけていくのを目にしながら、スハイルと話していると先程から何故か昴広のことをチラチラと横目で見られていることに気づく。
うーん…スハイルと話しているのでおかしな奴に思われたのかな?と呑気に考えながら列が進むのを待っているとついに昴広たちの番がやってきたようで言われた場所にいる兵士のところに向かう。
「ようこそ辺境都市 ヴァルファードへ!」
紙に名前らしきものを書いていた兵士が昴広に気づき顔を上げ都市名を言うと、昴広の顔を見てピシリと固まった。
スハイル以外と言葉が通じるんだよかった~。でも僕そんなおかしな顔してるのかな…?と言葉が通じることへの安堵と自身の顔を見て固まられたことでしょんぼりと肩を落としている昴広だが、兵士達がざわめいているのは逆の意味なのだ。
(なんだこの今まで俺があったことのある美形で有名なエルフ族を遥かに凌駕する美人さんは!!!はっ!いやいやいやいや、まて!俺は今からこの美人さんの相手をするのか!?
この宝石の如く大きく綺麗なアクアブルーの瞳とそれを縁どる白に近い金色の鳥の羽毛のようにふさふさとしたまつ毛!思わず吸い付きたくなるプルプルした血色の良い唇に、まつ毛と同じ色の腰まであるサラサラとした髪に、均等の取れた手足!!清楚さの中に見え隠れする艷やかさ!うわーー!無理だ!俺には出来ない!!くっー!唇ペロペロしたい!!あのサラサラのいい匂いがしそうな髪の毛クンカクンカしたい!!!)
周りにいる兵士達や列にいる人達が思っていることを数秒のあいだに考える。
同僚の兵士達も羨ましげな表情を昴広の前にいる兵士に向けていた。
うん。とりあえずお巡りさんペロペロしたいとかクンカクンカしたいと言っている危ない人はこっちです。(挙手)
「はじめまして昴広と申します。この子は僕の召喚獣のスハイルです。
遠くの村から自立する為にここに来たのですが。
・・・あの??兵士さん??」
ぺこりと頭を下げ自己紹介をしていた昴広は固まったままの兵士の顔の前で手を振る。
「失礼しました。ヴァルファードで門番兵をしているアルビーンです。今日はどのような用事でこちらの方に来たのでしょうか?」
ハッとしゴホンッと咳払いをすると何事もなかったのようにいつも以上に丁寧に聞き返した。
「遠くにある村から自立するためにこの子と来ました。
なにぶん何も無い小さな村から来たのでこちらに何があるのかも分からないので、申し訳ないのですが教えていただけますでしょうか?」
異世界から来ましたと正直に答えても誰もがスハイルのように信じるはずがないので、ここに来る途中でスハイルと考えた言葉をコテンと頭を少し傾けながら問いかける。
「んんっ!遠いところから来たんですね。
簡単にですが、説明させていただきます。
ここヴァルファードは多くの鉱山があり、辺境ながら商業都市としても有名で、鉱石を求めて商人やその商人の護衛をしてきた冒険者がたくさん訪れる都市になります。門の中にはどこの都市にもある冒険者ギルドや商人ギルド等があります。あ、中に入る際に通過料として銀貨1枚頂かないといけないのですがありますか?」
僅かに頬を赤らめる兵士をみて熱でもあるのかな?と的外れなことを考えながら説明を受ける。
兵士の頬が赤いのは昴広が可愛らしく首を傾げる姿を見たからであって熱などない。
「兵士殿、私がその方の分も一緒に払いますぞ。」
通過料が払えないことに気づき、どうしようかと頭を悩ませていると好々爺然とした風貌の商人がアルビーンに自身の分と合わせた銀貨を手渡し、昴広よりも先に門のなかへ入っていく。
「あ、あの!待ってください!!」
流れるような出来事に呆気に取られたが、説明してくれたアルビーンにお礼をいい、スハイルを抱きかかえたまま慌てて商人を追いかける。
昴広の声が聞こえたのか、門を抜け少し進んだ所で商人が振りかえった。
「どうかされたのかな?」
商人は孫を見ているかのごとく優しげな眼差しを昴広にむけ微笑む。
「はじめまして昴広と申します。
先程は通過料を僕の分までお金を支払っていただきありがとうございます。
お金を持っていなかったので助かったのですが、何もせず払っていただくのは申し訳ないので、なにか僕に出来ることはありませんでしょうか?」
助かったのは事実だが、見ず知らずの人に支払ってもらうのは躊躇われるので願い出てみる。
「なに、私が勝手にしたことなのだからあれしきのこと気にすることはないのだが…。
そうだのう…では今昴広さんが着ているその金貨5枚はすると思われる珍しい生地の服と取引するというのはどうだろうかの?」
昴広が今着ているものを購入したいと商人はいった。
新しい服も準備すると言われ、こんな服でいいならと取引に応じることにし商人さんの営んでいると言うお店に一緒に向かうことにした。
無言で歩くのも寂しいので、リンドグレーンとはどういうところなのか話しながらスハイルの隣を歩く。
スハイルは昴広の歩くスピードに合わせてくれているようで、ゆったりと進んでいた。
「それさっきスハイルと同じことを僕も考えたよ。出会ったが最後、瞬殺されているにちがいないもん。」
主なのだから敬語やさん付けしなくていいと言われたので、友人に話しかけるような感じで苦笑しながら話し返す。
数時間一緒に歩いていたので仲は良くなっている気がするなーと嬉しげに思っていると遠くに城壁らしきものが見えた。
「スハイル。城壁らしいのが見えるんだけどあれがさっき言ってた辺境都市なの?」
城壁の方を指差しながらスハイルに問いかけ、スハイルがうなづくのを確認する。
辺りも日が沈み暗くなり始めていたので、今日中について良かったとホッと胸をなでおろす。
「あまり暗くなる前について良かったね。
・・・あれでもスハイルって門の中に入れるのかな?」
思い浮かんだことにピタリと足を止め、いきなり大きな魔物が都市部にやってきて何も起こらないのかと心配になり、へにょんと眉を八の字に下げながらスハイルを見上げた。
<む。確かにいくら昴広の召喚獣とはいえ、いきなり俺がいったら兵士達が出てくる可能性があるな。>
昴広と同じ可能性に行き着き、少しの間悩むと何かの呪文を口にしスハイルの身体が僅かに光って、昴広の胸に小さい狼が飛び込んできた。
<うむ。これならばただの子狼にしか見えぬし、兵士に止められずに中に入れるだろう。>
慌てて抱きとめた愛らしい子狼をポカンと見つめ、子狼から発せられる声からスハイルだということを認識する。
「え?えっ??スハイルなんでこんないきなり可愛らしい子狼になったの?!」
先程までのかっこいい凛とした姿とちがい、とてつもなく愛らしい姿に僅かに声に喜色を浮かべながらスハイルを抱きしめた。
もともと犬好きの昴広に子狼の姿のスハイルはクリーンヒットしたのだ。
<む。俺が持っているスキルに変化魔法というのがある。人化はまだ出来ぬのだがこの姿には変化することができるのだ。>
タシタシと前足で腕を叩かれ、若干力を緩めそっと地面に下ろす。
自信ありげにいう子狼姿のスハイルに心の中で悶え、顔を緩めた。
「可愛すぎて誰かに取られないか逆に心配になってきたんだけど!」
<む。この姿でも力はそのままなのでよほどの輩でない限り負けることは無い。安心しろ。>
眉を寄せ不安げに問う昴広に安心するよういいながら再度歩き始めた。
ポテポテと先をゆくスハイルの姿に顔を緩ませながら歩いていると城壁の前で検査待ちをしている列のところにたどり着く。
人が多いのでスハイルが潰されてしまわぬよう、胸に抱き上げる。
だんだんと列がはけていくのを目にしながら、スハイルと話していると先程から何故か昴広のことをチラチラと横目で見られていることに気づく。
うーん…スハイルと話しているのでおかしな奴に思われたのかな?と呑気に考えながら列が進むのを待っているとついに昴広たちの番がやってきたようで言われた場所にいる兵士のところに向かう。
「ようこそ辺境都市 ヴァルファードへ!」
紙に名前らしきものを書いていた兵士が昴広に気づき顔を上げ都市名を言うと、昴広の顔を見てピシリと固まった。
スハイル以外と言葉が通じるんだよかった~。でも僕そんなおかしな顔してるのかな…?と言葉が通じることへの安堵と自身の顔を見て固まられたことでしょんぼりと肩を落としている昴広だが、兵士達がざわめいているのは逆の意味なのだ。
(なんだこの今まで俺があったことのある美形で有名なエルフ族を遥かに凌駕する美人さんは!!!はっ!いやいやいやいや、まて!俺は今からこの美人さんの相手をするのか!?
この宝石の如く大きく綺麗なアクアブルーの瞳とそれを縁どる白に近い金色の鳥の羽毛のようにふさふさとしたまつ毛!思わず吸い付きたくなるプルプルした血色の良い唇に、まつ毛と同じ色の腰まであるサラサラとした髪に、均等の取れた手足!!清楚さの中に見え隠れする艷やかさ!うわーー!無理だ!俺には出来ない!!くっー!唇ペロペロしたい!!あのサラサラのいい匂いがしそうな髪の毛クンカクンカしたい!!!)
周りにいる兵士達や列にいる人達が思っていることを数秒のあいだに考える。
同僚の兵士達も羨ましげな表情を昴広の前にいる兵士に向けていた。
うん。とりあえずお巡りさんペロペロしたいとかクンカクンカしたいと言っている危ない人はこっちです。(挙手)
「はじめまして昴広と申します。この子は僕の召喚獣のスハイルです。
遠くの村から自立する為にここに来たのですが。
・・・あの??兵士さん??」
ぺこりと頭を下げ自己紹介をしていた昴広は固まったままの兵士の顔の前で手を振る。
「失礼しました。ヴァルファードで門番兵をしているアルビーンです。今日はどのような用事でこちらの方に来たのでしょうか?」
ハッとしゴホンッと咳払いをすると何事もなかったのようにいつも以上に丁寧に聞き返した。
「遠くにある村から自立するためにこの子と来ました。
なにぶん何も無い小さな村から来たのでこちらに何があるのかも分からないので、申し訳ないのですが教えていただけますでしょうか?」
異世界から来ましたと正直に答えても誰もがスハイルのように信じるはずがないので、ここに来る途中でスハイルと考えた言葉をコテンと頭を少し傾けながら問いかける。
「んんっ!遠いところから来たんですね。
簡単にですが、説明させていただきます。
ここヴァルファードは多くの鉱山があり、辺境ながら商業都市としても有名で、鉱石を求めて商人やその商人の護衛をしてきた冒険者がたくさん訪れる都市になります。門の中にはどこの都市にもある冒険者ギルドや商人ギルド等があります。あ、中に入る際に通過料として銀貨1枚頂かないといけないのですがありますか?」
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兵士の頬が赤いのは昴広が可愛らしく首を傾げる姿を見たからであって熱などない。
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「あ、あの!待ってください!!」
流れるような出来事に呆気に取られたが、説明してくれたアルビーンにお礼をいい、スハイルを抱きかかえたまま慌てて商人を追いかける。
昴広の声が聞こえたのか、門を抜け少し進んだ所で商人が振りかえった。
「どうかされたのかな?」
商人は孫を見ているかのごとく優しげな眼差しを昴広にむけ微笑む。
「はじめまして昴広と申します。
先程は通過料を僕の分までお金を支払っていただきありがとうございます。
お金を持っていなかったので助かったのですが、何もせず払っていただくのは申し訳ないので、なにか僕に出来ることはありませんでしょうか?」
助かったのは事実だが、見ず知らずの人に支払ってもらうのは躊躇われるので願い出てみる。
「なに、私が勝手にしたことなのだからあれしきのこと気にすることはないのだが…。
そうだのう…では今昴広さんが着ているその金貨5枚はすると思われる珍しい生地の服と取引するというのはどうだろうかの?」
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