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第22話 アルジェントの服
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「主様おはようございます朝でございます。」
シャッとカーテンの開く音がし、明るい日の陽射しが部屋へと降り注ぐ。
昨日の衝撃的な出来事から一夜明け、男らしい涼やかな声に優しく起こされ、まだ重いまぶたをゆっくりと開く。
「んっ・・・・・・。アルジェントおはよう・・・・・・。」
「おはようございます主様。
寝起きのお姿も大変お可愛く、そんな主様にお仕え出来ることとても嬉しく思います!」
目を擦りながらフワァッとあくびをし寝起きの掠れた声で起こしてくれた男、アルジェントに挨拶をする。
姉達が子供の頃ハマってみていたおとぎ話の王子様のような端正な顔を嬉しげに緩ませ、朝から大袈裟なことを言うアルジェントに苦笑しながら身を起こす。
タイミングよくアルジェントから顔をふくための濡れタオルを手渡される。
「あれ?セバスチャンとスハイルは?」
顔を拭き終え、アルジェントに濡れタオルを渡しながらいつもはいるはずの2人(1人と1匹)がいないことに気づき首を傾げる。
「セバス先輩は主様の今日のお召し物に不備があった為替えのお召し物を取りに行かれました。
スハイル殿は我が部屋に入ると既に居られませんでした。」
「そう・・・・・・。スハイル先にご飯でも食べに行ったのかな??」
アルジェントは僕の問いに対してわかりやすく答えると、セバス先輩が来られるまでこちらをお飲みくださいと部屋にあるテーブルに昨日ヴァルファード辺境伯の所で飲んだ紅茶を手際よく用意した。
こちらに来てからずっとそばにいたスハイルが珍しく僕のところにいないことに若干の寂しさを感じながら、アルジェントが用意してくれた紅茶を飲む。
「失礼致します。昴広様おはようございます。
こちらの手違いで昴広様にお待ちいただくことになり申し訳ございません。」
スハイルのことを考えながらポカポカとした陽に当たり数分静かに待っていると、コンコンコンっとドアがノックされ、服を手にセバスチャンが入ってきた。
頭を下げるセバスチャンに気にしてないと声をかけ、頭を上げさせる。
「ねぇ、セバスチャン。スハイルどこにいるか知ってる?」
「スハイル殿でしたら先程少し外に出ると言付かっております。
昼までには戻ると言われていたので今日は昨日の疲れを癒すためゆっくりとお過ごしになられると宜しいかと・・・・・・。」
スハイルが外に行ったことを知り、僕知らず知ずのうちに何かしたかなと肩を落とす。
その様子を感じ取ったセバスチャンのフォローに緩く頷き、朝ごはんを食べるためにダイニングに移動する。
「あら、昴広さんおはよう。」
「おはようございますソフィーナさん。」
セバスチャン、アルジェントを連れてダイニングに入ると、先にご飯を食べていたソフィーナさんとクラウディオさんと目が合う。
2人に挨拶をして椅子に座ると、ソフィーナさんが少女のように目をキラキラとさせながら僕の後ろにたつアルジェントを見上げる。
「うふふっ!やっぱり思った通りだったわ!
アルジェントには白が似合うわ!
セバスは黒い執事服だからアルジェントもと思って白い執事服にしたのだけれど、着こなすなんて流石ね!」
「ソフィーナ様、この服を用意していただきありがとうございます。」
ニコニコとご機嫌に微笑むソフィーナさんにアルジェントはスッと頭を下ろすし礼を言う。
昨日お店の前で僕とクラウディオさんを出迎えてくれたソフィーナさんは、連れ帰ったアルジェントのことを一目見て気に入り、僕達そっちのけでアルジェントに着せる服をソフィーナさん付きの侍女さんと楽しそうに決めていた。
セバスチャンに合わせたんじゃないんだとロールパンを手でちぎりながら、楽しそうなソフィーナさんとアルジェントを見る。
「・・・・・・昴広さんもそう思うわよね?」
朝ごはんを美味しく頂き食後のお茶を飲みながらぼんやりと庭を眺めていると、ソフィーナさんに声をかけられ、聞いてませんでしたともう一度聞き返す。
「アルジェントとお洋服を仕立てに行こうって話してたの。
今日は急だったから既製品を着てもらったのだけれど、既製品より仕立てた方がやっぱりいいと思うの。
なのにアルジェントったらこの服のままで大丈夫っていうのよ。」
「そうですね・・・・・・。
自分の体にフィットした方が動きやすいし、肌触りとかも違うから僕もソフィーナさんと同じく仕立てた方がいいと思うよ?」
ソフィーナさんは頬に手を当てて困ったように息を吐く。
会社員として働いていた僕もちゃんとスーツを仕立てていたし、自身の経験からアルジェントにソフィーナさんの言う通りだと同意を示す。
「あ、お金の心配なら大丈夫だよ?
冒険者としてのお金もあるし、クラウディオさんのお手伝いもしてるから結構お金ためてるから仕立てる分のお金はあると思うから。」
「まぁ!昴広さんがお金を出す必要はないわ!
これは私の意見なのですから私がお金を出すのが道理よ?」
いまだ眉を顰めて考えるアルジェントにお金の心配をしているのかと僕がそう言うと、おっとりとソフィーナさんにお金を出すことを遮られる。
「・・・・・・わかりました。
主様とソフィーナ様が我のことを考えて言ってくださっているのですから、お2人の仰られる通りに仕立てようと思います。」
どちらがアルジェントの服代を出すのかと互いに譲らずに話しあっていると、僕達の様子を見ていたアルジェントが苦笑しながら言ってきた。
「では仕立て屋には半刻後に行きますから準備してらっしゃい!」
アルジェントの言葉にソフィーナさんは満面の笑みを浮かべそう言い残すと、足早に自身の部屋へと戻っていく。
「・・・・・・ソフィーナさんが払う前に支払いを終えれば大丈夫かな?」
まだどちらが払うのか決まっていないまま戻っていくソフィーナさんを見送りながらポツリと呟き、僕も準備をするために部屋へと戻ることにした。
シャッとカーテンの開く音がし、明るい日の陽射しが部屋へと降り注ぐ。
昨日の衝撃的な出来事から一夜明け、男らしい涼やかな声に優しく起こされ、まだ重いまぶたをゆっくりと開く。
「んっ・・・・・・。アルジェントおはよう・・・・・・。」
「おはようございます主様。
寝起きのお姿も大変お可愛く、そんな主様にお仕え出来ることとても嬉しく思います!」
目を擦りながらフワァッとあくびをし寝起きの掠れた声で起こしてくれた男、アルジェントに挨拶をする。
姉達が子供の頃ハマってみていたおとぎ話の王子様のような端正な顔を嬉しげに緩ませ、朝から大袈裟なことを言うアルジェントに苦笑しながら身を起こす。
タイミングよくアルジェントから顔をふくための濡れタオルを手渡される。
「あれ?セバスチャンとスハイルは?」
顔を拭き終え、アルジェントに濡れタオルを渡しながらいつもはいるはずの2人(1人と1匹)がいないことに気づき首を傾げる。
「セバス先輩は主様の今日のお召し物に不備があった為替えのお召し物を取りに行かれました。
スハイル殿は我が部屋に入ると既に居られませんでした。」
「そう・・・・・・。スハイル先にご飯でも食べに行ったのかな??」
アルジェントは僕の問いに対してわかりやすく答えると、セバス先輩が来られるまでこちらをお飲みくださいと部屋にあるテーブルに昨日ヴァルファード辺境伯の所で飲んだ紅茶を手際よく用意した。
こちらに来てからずっとそばにいたスハイルが珍しく僕のところにいないことに若干の寂しさを感じながら、アルジェントが用意してくれた紅茶を飲む。
「失礼致します。昴広様おはようございます。
こちらの手違いで昴広様にお待ちいただくことになり申し訳ございません。」
スハイルのことを考えながらポカポカとした陽に当たり数分静かに待っていると、コンコンコンっとドアがノックされ、服を手にセバスチャンが入ってきた。
頭を下げるセバスチャンに気にしてないと声をかけ、頭を上げさせる。
「ねぇ、セバスチャン。スハイルどこにいるか知ってる?」
「スハイル殿でしたら先程少し外に出ると言付かっております。
昼までには戻ると言われていたので今日は昨日の疲れを癒すためゆっくりとお過ごしになられると宜しいかと・・・・・・。」
スハイルが外に行ったことを知り、僕知らず知ずのうちに何かしたかなと肩を落とす。
その様子を感じ取ったセバスチャンのフォローに緩く頷き、朝ごはんを食べるためにダイニングに移動する。
「あら、昴広さんおはよう。」
「おはようございますソフィーナさん。」
セバスチャン、アルジェントを連れてダイニングに入ると、先にご飯を食べていたソフィーナさんとクラウディオさんと目が合う。
2人に挨拶をして椅子に座ると、ソフィーナさんが少女のように目をキラキラとさせながら僕の後ろにたつアルジェントを見上げる。
「うふふっ!やっぱり思った通りだったわ!
アルジェントには白が似合うわ!
セバスは黒い執事服だからアルジェントもと思って白い執事服にしたのだけれど、着こなすなんて流石ね!」
「ソフィーナ様、この服を用意していただきありがとうございます。」
ニコニコとご機嫌に微笑むソフィーナさんにアルジェントはスッと頭を下ろすし礼を言う。
昨日お店の前で僕とクラウディオさんを出迎えてくれたソフィーナさんは、連れ帰ったアルジェントのことを一目見て気に入り、僕達そっちのけでアルジェントに着せる服をソフィーナさん付きの侍女さんと楽しそうに決めていた。
セバスチャンに合わせたんじゃないんだとロールパンを手でちぎりながら、楽しそうなソフィーナさんとアルジェントを見る。
「・・・・・・昴広さんもそう思うわよね?」
朝ごはんを美味しく頂き食後のお茶を飲みながらぼんやりと庭を眺めていると、ソフィーナさんに声をかけられ、聞いてませんでしたともう一度聞き返す。
「アルジェントとお洋服を仕立てに行こうって話してたの。
今日は急だったから既製品を着てもらったのだけれど、既製品より仕立てた方がやっぱりいいと思うの。
なのにアルジェントったらこの服のままで大丈夫っていうのよ。」
「そうですね・・・・・・。
自分の体にフィットした方が動きやすいし、肌触りとかも違うから僕もソフィーナさんと同じく仕立てた方がいいと思うよ?」
ソフィーナさんは頬に手を当てて困ったように息を吐く。
会社員として働いていた僕もちゃんとスーツを仕立てていたし、自身の経験からアルジェントにソフィーナさんの言う通りだと同意を示す。
「あ、お金の心配なら大丈夫だよ?
冒険者としてのお金もあるし、クラウディオさんのお手伝いもしてるから結構お金ためてるから仕立てる分のお金はあると思うから。」
「まぁ!昴広さんがお金を出す必要はないわ!
これは私の意見なのですから私がお金を出すのが道理よ?」
いまだ眉を顰めて考えるアルジェントにお金の心配をしているのかと僕がそう言うと、おっとりとソフィーナさんにお金を出すことを遮られる。
「・・・・・・わかりました。
主様とソフィーナ様が我のことを考えて言ってくださっているのですから、お2人の仰られる通りに仕立てようと思います。」
どちらがアルジェントの服代を出すのかと互いに譲らずに話しあっていると、僕達の様子を見ていたアルジェントが苦笑しながら言ってきた。
「では仕立て屋には半刻後に行きますから準備してらっしゃい!」
アルジェントの言葉にソフィーナさんは満面の笑みを浮かべそう言い残すと、足早に自身の部屋へと戻っていく。
「・・・・・・ソフィーナさんが払う前に支払いを終えれば大丈夫かな?」
まだどちらが払うのか決まっていないまま戻っていくソフィーナさんを見送りながらポツリと呟き、僕も準備をするために部屋へと戻ることにした。
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