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第六十三話
しおりを挟む逃げるも入れたら三つ目の選択肢。ルフィナを嫁に取るか、皇帝陛下の考え次第で生死が決まる。
皇帝陛下にも知られた以上、逃げ切れる訳がない。ギルドにもハスハント商会にも手が回るだろうから、少なくとも帝国内では生きて行けない。他国に行ってもハスハント商会が敵に回れば農家だってやれないかも
婿に入るか。ルフィナを嫁にもらって貴族の仲間入り。悪くないかもしれない。ルフィナは性格に、やや問題があるが見た目は悪くない。むしろ磨けば光るような気もする。それで白百合団はバラバラか。それは嫌だなぁ。いつかはバラバラになるとしても今は嫌だね。
皇帝陛下に掛けるしかないか……
明日を召喚の日に迎え夜になっても僕の頭の中は同じ事を繰り返し考えている。繰り返し、繰り返し、答は変わらないのに繰り返し。
繰り返しを止めたのはドアのノックの音。入って来たのは婚約したと思い込んでいたルフィナと見知った骸骨姿の不死の女王。
いつ召喚したんだか不死の女王の骸骨バージョンを引き連れて入って来た。あの魔方陣で戦った骸骨剥き出しで心臓の鼓動が見える。夜には見たくない姿。
「団長。ちょっといいであるか」
ダメ。って言っても入っているし、ここはルフィナの家だからね。
「どうぞ。考え事をしていて眠れなかったですから」
ベットから起き上がる僕を制してルフィナは不死の女王に椅子を運ばせて来た。こんな使い方もあるのね。てっきり戦闘の時ばかり使うのかと思っていたよ。不死の女王を召し使いにするなんて偉くなったもんだ。
「改めて今回の従属化のお礼と朝の騒ぎについてのお詫びを言いに来たのである」
そういった礼儀は大切。大人なんだし貴族なんだからね。親しき仲にも礼儀あり、って格言があるくらいだよ。
「不死の女王には慣れたようですね」
「ふむ、このように心臓を揉めるくらいにはなったのである」
肋骨の間に手を入れて剥き出しの心臓を揉みほぐす。見ていて気持ちのいいものじゃない。だいたい心臓を揉まれるってどんな感じなんだか。
どうやら気持ちのいい物らしい。幼女が骸骨の心臓を揉みほぐし悶えるように身体をくねらせる。が、趣味では無い。理解し難いルフィナの性癖は置いといて本題に入って欲しい。
「礼も兼ねてと言う事なんだが、この不死の女王に名前を付けてもらおうと思ったのである」
「名前? 必要なの?」
「重要な事である。同一化する為の一歩でもある」
同一化。ルフィナと不死の女王が一つになってしまうのか。同一化するとどうなるんだ? ルフィナが骸骨になるのは嫌だなぁ。
「ロッサと言うのはどうでしょう。「赤い」と言う意味ですし不死の女王はドレスも瞳の色も赤いのでロッサ」
「なるほどである。今日からロッサと呼ぶである」
何はともあれ名前も決まった事だし早く帰って寝てくれ。骸骨姿でうろちょろされたら、夢に出て来てうなされそう。
「もう一つ頼みがあるのである」
この、もう一つとか、最後に、とかはだいたいロクな事がない。平然と言ってるけど、隣の骸骨は何とかならんものか。
「その前に! 不死の女王、ロッサは何とかならないかな。その骸骨姿は心臓に悪いよ。肉を付ける事も出来るんでしょ」
正直、気持ちがいいものじゃない。ボロボロの服から覗く骸骨と王冠が乗ったドクロ。ゾンビ好きのルフィナじゃなかったら、とても一緒に居たいとは思わない。
ルフィナがロッサに話かけると足元のドレスから綺麗に直って手や胸、顔にも血色の良い肉が付いて来る。
あの魔方陣の中で見た時と同じ深紅の目は変わらずに恐ろしく見え胸の谷間は吸い付きたくなるように見える。やっぱり肉だ、谷間だ。
「それで最後の頼みなのであるが、ロッサに契約の口付けをして欲しいのである」
何故に口付け。何故に契約。……口付けの方はいいかな、肉が付いてるなら。契約は僕じゃなくてルフィナの方でしょ。
「このロッサ、不死の女王になる前は生娘だったである。不死の女王になってから従属化される事もなく今に至っているのである。それは余りにも不敏である」
ロッサは元々は人間だったのか。どんな経緯で不死の女王になったか知らないけどキスも知らないとは…… 可哀想だけど骸骨だからね。ドクロだよ。今はとても綺麗な顔立ちだけど、腕を切り落としたり頭を吹き飛ばして脳髄まで見てるから。違和感とかギャップが有りすぎです。
「それで僕に口付けをしろと……」
「そうである。団長は共に戦い従属化をさせた。我とロッサの先の同一化の為、ロッサの女としての思いの為」
ふむ、ロッサは不死の女王とは言え、肉の付いている今はいい女に間違いは無い。多少、瞳が赤い事もあるけど悪くない。でも、不死の女王の骸骨姿を考えるととても手が出ない。 ……どうしたものか。
「ロッサはミカエル様の事をお慕い申しております。あの強さ、あの凛々しさ、腕を切られ心臓をえぐられ脳髄まで吹き飛ばされたロッサにもはや隠す事など御座いません」
後半、凄い事を言っているけど聞き流そう。なんだかネクロマンサーの面倒な事に巻き込まれている感じがする。でも好意をもってるならいいか。僕はロッサをベットに招き寄せて唇をかわした。
それはとても柔らかく、そして暖かい唇だった。人間だった時には出来なかったのだろう。これだけの美しさがありながら勿体無い。普通に生きていれば普通のしあわせ・が・あ・っ・た……
唇が痺れる。いや、頭も痺れて体にも廻って来ている。なんだこれ? なんじゃこりゃ!?
「ご苦労だったである。こうも簡単に引っ掛かるとは団長もまだまだであるな」
何を言ってる! 体が痺れて動かないぞ。唯一、動く目だけをキョロキョロさせて二人を見ると
「これで良かったのですかマイ・ロード」
「良いのである」
何が良いのか説明しろ。体を元に戻せ! 目だけで訴えてる僕に気付いたのかルフィナは親切に説明してくれた。
「聞きたいようであるな。ならば説明してやるのである」
黒いローブの小悪魔は服を脱ぎながら話始めた。
「このロッサ、男を知らぬ。不敏とは思わぬか? 生きている時にも知らず、不死の女王となってからは叶わぬ夢。ロードとして従属者の夢を叶えるのも同一化の条件、契約である」
それが僕の痺れと、どんな関係があるのか四百字詰め原稿用紙、三枚にまとめて持って来い!
「ロッサは団長を好いておる。良い機会ではないか。ロッサに男を教えてやるのもいいである」
だ、か、ら、 痺れの説明しろ!
「生娘に団長のバスターソードを使うわけにも行かないのである。使うのならゆっくりと馴染ませてからであるが、その前に我が若返った肉体の味見もするのである」
簡単に言うと襲わないように、痺れさせて襲っちまおうと言う事か。どっちがどっちだ!? ふざけるな!
全身の力を振り絞り、その小さな二つの山の頂きに手を伸ばそうとも体が動かず、その大きな山の頂きに顔を埋めようとも体が動かず、舌さ…… 口さえも痺れて動かず。
「ロッサ、これが男の肉棒、男根である」
「この様に小さな物なのですね。これなら大丈夫そうです」
甘い! ルフィナは僕のボトムスを脱がし、力無く項垂れてる肉棒を摘まんで言った。
「甘い! ロッサ、それは間違いである。このミカエル・シンの肉棒はこの様な物ではないのである!」
照れますね。でも、一つだけ良かった。身体は痺れて動けないけど肉棒を触ってもらってる感触はある。
「この様に引き出してから、口に含み舌先で肉棒の先や竿を舐めると喜び、大きさが変化するのである」
「……魔法ですか?」
そうでは無いです。
「そうでは無いのである。それが、この男が気持ち良くなった証拠である」
ハッキリ言われると恥ずかしい。しかも、この無抵抗感が…… 出来る事なら愛し合う様にエッチがしたい。ロッサの胸を揉みほぐしたいと叫びたいが、口さえ動かない。
「勿論、団長は魔法が使えるのである。限定された魔法であるが、この肉棒が巨大に、我とて入るかどうか…… 今の身体では無理かもしれないのである」
「それほどまでに巨大な……」
そうなんですよ、ロッサさん。巨大な肉棒で串刺しにしたいですが、ヤられるよりヤる方が好きなんです。 ……この痺れを何とかしてくれたら、いい仕事をしまっせ。
「まずは見ているのである」
ルフィナはおもむろにスライムな肉棒を咥え、肉棒を舌先で舐め始めた。すると、どういう事でしょう。疲れ果てた中年男性の様な物が、今では立派な性年男子。
枕を使ってるから見えるが、ルフィナは以前の年齢と違って若返っている。前だって小さい方だと思っていたが、今なら中学生でも通るんじゃないか。
ここはルフィナのお屋敷で、見た目は子供。犯罪者呼ばわりされても弁論の余地が無い。どうする? いいのか? 年齢的には成人してると思う、聞いた事はないけど。見た目は中学女子、僕は性人男性。構わないか……
「ずぅうっ…んちゅぅう…ぅ! ゅじゅ…う!ぷぅ…うう…ん…んっ!」
部屋に響く卑猥な音が、僕の罪悪感を刺激する。どうか、ラトランド侯爵が起きて来ませんようにと、願わずにはいられない。
「どうであるか? 先程の物がこれほど、大きくなったのである。ロッサもやってみるのである」
「イエス、マイ・ロード。それではミカエル様、失礼いたします」
幼女から熟女へのバトンタッチ。肉棒を沿わす様に舌で舐め、先の方までいってから口に含んだ。僕は叫んだ! 正確には口は動かなかったが心で叫んだ! なんて…… なんて……
「ちょっと待つのである。団長が何かを言いたげである。■■■■、浄化」
「痛ってぇぇ! ロッサ! 歯が当たってる!」
「えっ!」
初めての人にはちゃんと注意事項を伝えておいてね。生娘のロッサには肉棒がどういう物か分かって無いようだ。デリケートなの!
「ロッサ! 歯に気を付けて! 本当に痛い…… むぐぐぅ」
「うるさく騒いだら、ここに乗れば良いのである。ロッサは歯が当たらぬ様に続けるのである。団長は我のを舐めるのである」
いつの間にショーツを脱いでたのか、ルフィナは口だけを治し、寝転ぶ僕の顔に秘部を押し付けて黙らせた。他にもう少し黙らせるやり方はないのだろうか。口を押さえるだけでも、いいのでは無いですか?
いくら幼くなったとは言え、本気で乗られたら重いんだよ。肉圧で息が出来ん、殺られる前にヤれ! 神速、饒舌!
「あっあっ…… ああっんう、……はぁあっ」
「んっぷっ、んちゅんちゅんぷっ……んふ」
ルフィナの腰が逃げるように浮いて、ロッサの口は相変わらず歯が当たる。僕が叫ぶより先にルフィナが腰を下ろし「舐めろ」と、催促をするのの繰り返し。
痛いし、呼吸が出来ないし、痺れて動けねぇし。お前ら覚えておけよと、思う僕に反撃の考えが浮かんだ。
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