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第七十六話
しおりを挟む辛勝。決まり手は揉み落とし。
激闘だった。負けるかと思った。神速を使えば逃げる事も出来たのに、僕は正々堂々と後ろからプリシラさんの巨乳を満足イクまで揉み落とした。
結局、白百合団の全員が集まってしまい、生き残ったダークエルフの一方的なリンチが始まるのを何とか言葉と神速で止め、今後の対応について改めて話す事となった。
「皆殺し」
プリシラさんです。
「レーザーで縦割り」
ソフィアさんです。
「ぐちゃぐちゃと、いじりたいッス」
アラナです。
「ダークエルフの血なぞ滅多に手に入らないのである」
これはもう、ルフィナですね。
「帝都で最新の拷問機具を買ったんで使いたいです~」
無駄使いはいけないよオリエッタ。
「…………」
はい。
みんなの意見が出揃った所で僕は口を開いた。この圧倒的に不利な状況を覆す秘策は…… 思い付かないな。
「まずルフィナ、このダークエルフから記憶を探って下さい。狙われる理由を知りたい。それとオリエッタは奴隷について知っている事を教えて下さい」
「その後、殺す」
「まだです! クリスティンさんから聞いていると思いますが僕は前々から情報の大切さを知り、この人達には密偵をお願いしようと思ってます」
「その後、拷問です~」
「しません! 皆さん、人材の有効活用って知っていますか? 剣が得意なら剣士に魔術が得意なら魔法使いに。彼女らの様に暗殺をするくらいの腕前なら密偵にと、活用出来ると思いませんか」
「どんな拷問機具を買ったんだぁ」
話を聞けよ力説してるんだから。 これはダメそうだな。もう少し時間があれば考えてもいただろうに…… モミモミに時間を取られ過ぎたか。
「アイアンメイデンと三角木馬、それと珍しいチョウヤ・キキです~」
三角木馬なら知ってるよ。こっちの世界でもあるんだね。アイアンメイデンは分からないし、チョウヤ・キキって可愛らしい名前だね。物が何だか分からないけど。
話が拷問機具で盛り上がってる所、悪いんだけど、まずは記憶を探るので時間を稼ぐか。それならノーとは言えないだろう。
「皆さん、拷問の事は後にして下さい。ルフィナ、このダークエルフから記憶を読み取って。何で僕を狙ったのか目的とかを知りたいです」
「全員であるか。六人もいたら直ぐには終わらないのである」
確かに六人も記憶を探るのは厳しいと思うけど、こんな場合リーダーは男と決まっているからね。生き残りのダークエルフがどれ程の情報があるか分からない以上、全員から記憶を取らないと。場所も必要だ。
「記憶なら五人もいらねぇ」
刃と刃が交わる音が響く。プリシラさんのバスターソードがダークエルフの首に届く前に黒刀で打合せた。
本当に容赦の無い人だ。まあ、何を殺るかは分かってるから神速を使えば間に合うけどね。途中で乳を揉んで止めようかと、迷ったのがギリギリ止めたのを演出してくれた。
「プリシラさん、皆が同じ記憶を持ってるとは限らないんですよ。調べてからでも遅くはないですから」
舌打ちして剣を収めるプリシラさんに、「団長に舌打ちすんなよ!」と心で叫んで僕も剣を収めた。途端にもう一撃。
今度は回し蹴りがダークエルフへ。これは止められ無かった。蹴りなら身体を張って止めなければならないが、さっき五メートルも飛ばした蹴りを止める自信は無い。
「ラトランド侯爵の家に行きましょう。あそこなら何をやっても大丈夫ですからね」
「ここで殺らないでラトランドの地下室で殺るのかぁ」
「あそこなら拷問機具を置けるスペースはあるのである。血も取りやすいのである」
もう殺す事から離れようよ。あんまり殺す、殺すって言うから理由さえ聞ければ逆に逃がしてもいいように思えてきたよ。
「取り合えずダークエルフの皆さんを馬車に押し込んで下さい。ラトランド侯爵の屋敷に行きます。誰か気絶をさせれる魔法とかありませんか」
「出来ます。気絶をさせてから縦割りですか?」
しませんよ。殺す事から離れてくれよ。みんなどうしても殺したいのね。
「分かりました! こちらの望みが叶わなかった時には好きにしていいですよ。殺そうが拷問しようが自由にしてくれて構いません。それまでは自重して下さい」
なんだかみんな不満顔。勝手にやってると思うかも知れないけど白百合団にとっても大切なことなんだから。輪番、頑張らないとダークエルフより先に殺されるのは僕かも。
人数を分けた。なにせ演習中なものでプリシラさんとソフィアさん、アラナの三人にはサービス倍増の約束で戻ってもらいクリスティンさんとルフィナ、オリエッタには一緒に来てもらった。
ラトランド侯爵の屋敷までは時間があったのでオリエッタに奴隷密偵には出来ないかと聞くと心当たりがあるらしい。これもやってみないと分からないと言うので先ずはルフィナの記憶の掘り起こしに期待しよう。
ラトランド侯爵は在宅中で挨拶をする時にクリスティンさんの乳を揉もうとしたので心臓を吹き飛ばされ頼み事をしずらい状況にもなった。
「一回、乳を揉ませてくれたら考えよう」
その言葉にルフィナ、ロッサ対ラトランド侯爵の親子喧嘩が始まり僕らは無視を決め込み馬車を納屋に入れた。
勝敗の方は分かりませんが、こちらの状況を理解してくれて「ロッサの乳で構わんぞ」と親子喧嘩の第二ラウンドが始まり…… もう付き合ってられん。
「どっちが勝ったの? 侯爵様は協力してくれるのかな」
ルフィナは勝ったと言って、ラトランド侯爵は無報酬で協力はしてくれるそうで一安心だ。本来の目的は演習にアンテッドを出してもらう事だがルフィナがその話もしてくれたので万事オッケーだ。
ちょっと演習場を出ただけで、こんなにも面倒な事に巻き込まれるなんて厄年なんだろうか。生き返った分の年齢を足して厄年を考えた方が良いのだろうか。
アンテッドの話もついたし場所も貸してもらえるし、本当ならマノンさんの所に行って、胸の谷間を見つつリザードマン討伐の報告をしたい所だけど、ダークエルフの事も気になる。
なにせ美人六姉妹だぜ。絶対服従だぜ。気にならないヤツなんているのか。もちろん僕を狙った情報が一番優先ですが…… 美人六姉妹だぜ。
「団長。ヨダレが出ている所いいであるか」
じゅルル。気を付けよう、いつ誰が見ているか分からない。
「大丈夫ですよ。もう何か分かったんですか」
「団長を狙った理由が分かったである」
おぉ、仕事が速い。ルフィナは変わった所もあるけど優秀で可愛い所が好きだぞ。
「団長の持っている黒刀を狙ったである。その黒刀は部族の秘宝である。取り返す為に狙ったである」
これは在庫処分品でマノンさんから無料でもらった剣だ。選んだのだってアラナだし理由はカッコいいからだったかな。魔剣て知ったのも後からだしマノンさんは何も言ってなかったよな。
部族の秘宝。取り返したい気持ちは分かるけど、いきなり矢を射ったり数に任せて殺そうとしたり、こちらの世界の人は話し合いとか苦手なのか。
しかしどうしたものか…… この黒刀、マノンさんに返すか、もしくはお金を払って買い上げようと思っていたのに。マノンさんは魔剣の事は知らずに在庫品だと思っていたからお金を払っても高くは無いだろうし返してもオリエッタが上等な剣を作ってくれるからね。
返したら今度はマノンさんが狙われるのかな。ダークエルフもハスハントに喧嘩を売る様な真似をするだろうか。
……するね。きっと見境なく殺るだろう。持っている人が狙われるなら持たなければいいのかな。
これは返そう。部族の宝なら部族で大事にするのがいい。僕にとっては良く斬れる程度の魔剣に過ぎないから。
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