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第百話
しおりを挟む呆気に取られる。
トロールの敗走。今の状況をどう説明すればいいのか。城門を破られ、これからと言うときに逃げ出すなんてあり得ないだろ。この振り上げた拳をどこに降り下ろせばいいのか。
オリエッタも同じ事を考えていたのか、落ちている大きな石をトロールに向かって投げつけていた。全力で投げないで、衝撃波が近くにいても痛いから。
「団長~ これって終わりですか~」
終わりだろうね。だって静かになっちゃったくらいだから。戦いは終わっても怪我人の救助や手当、城門の修復、隊の再編成、やる事はいっぱいある。
「オリエッタ、ドロンを飛ばして周辺の確認。その後は城門の修復に手を貸してあげて下さい。僕は北門に行ってきます」
それだけを告げると僕は急いで北門に向かった。西門にはクリスティンさんがいるから大丈夫だろうし、北門の方から遊びに飛んで来たハーピィが気になる。
北門は城壁を含めて半壊していた。冒険者を捕まえて聞くとハーピィによる投石があったそうだ。石は持ち上げるのに苦労するほどの大きさで、これが何個も当たれば城門を破る事だって出来るだろう。
つまりハーピィによる空爆か。夜間遊覧飛行じゃなかったのか。こちらの対空迎撃は弓と魔法くらいでハーピィには効果が薄かったようだ。ハーピィは何度か飛来して空爆を繰り返したそうだが、それだと石の補給が出来る場所が近くにあるという事か。
なかなか戦略的に攻めて来てくれる。そうなるとまた疑問が一つ浮かび上がる。トロールもオーガも専用の武器は持っていなかった。武器は持っていたのだけどトロールは丸太の様な物だったし、オーガに関しては冒険者から奪った剣や盾を使っていたのだろう、とてもサイズが合っていない。
武器を作る技術が無いとするなら合点は行くが、まともな武器も無いのに攻めるのか? 空爆の投石の準備をしてまで宣戦布告をしたのか?
ヌーユの殿の時には人間に操られた魔物だったからサイズに合った武器を持っていた。今回は拾い物を集めて攻めてきてると思うけど、ハーピィの件もあるし矛盾があって正解がまったく分からん。
すっかり忘れていたがユイナちゃんとニイナちゃんに会わないと。宿屋は僕達と違う所をわさわざ選んでくれたみたいだ。気を使わせてゴメンね。
宿屋に行くすがら街の中は戦いの騒ぎで起き出し人が、ごった返している。近くで戦争が始まったのだから当然だが、騒ぎ立ててる者はいないのは、敵がもういなくなったのを知っているようだった。
ユイナちゃん、ニイナちゃんの部屋に強引に入ると二人は窓の外を眺めているだけで逃げ出す準備さえしていなかった。
「怖かったです、良き人」
二人はいきなり入った僕にしがみつく様に駆け寄って来た。悪い気はしないんだけどね。二人は僕が気付かなかったと思っているのだろうか。二人が窓の外を眺めて、こちらを振り返った顔が「ニコッ」ではなく「ニタッ」と笑っていた事を。
ただの可愛くて剣が使えるダークエルフじゃなくて、どちらかと言えば僕達側の人間なんだろう。殺す事に躊躇いを持たないイカれた側の。
「二人に…… いや、ユイナちゃんにお願いがあります。現状の事を調べてからジビル村のプリシラさんに伝えて下さい。最後にコアトテミテスの街は落ちると付け加えて」
「この街はもうダメなのですか……」
残念だけど、あんな短時間に城門を破られるなんて思わなかったよ。魔物は撤退したけれど次までに修復が終わらなければ、城門無しで迎え撃たなければならない。
東門にいたトロール、オーガを倒す事は平地でなら出来る。時間はかかるだろうけど。これが城門の中に入られたら。時間をかけて全滅させている間に街は、もぬけの殻になるだろう。これでは「落ちる」のと同じだ。
「ニイナちゃんには街を脱出する人と同じくして出て下さい。その時にはコアトテミテスの現状を皇帝陛下とラトランド侯爵に伝えて下さい」
「良き人も一緒に街を出るのですよね」
すがる様に言う言葉に僕は返事をしなかった。死ぬ気は無いけど逃げる気も無い。アラナに雇われているからじゃない。アラナだって傭兵だ。死ぬか逃げるかなら「逃げる」を選択する。逃げた者を馬鹿にする傭兵はいない。むしろ無謀に死んだ者こそ馬鹿にする。
「二人とも任せましたよ」
僕は部屋を出た。二人の目を見て話せなかったからだ。僕を良き人と言ってくれる奴隷。半強制的に影にしてしまった上に悲しそうな目をされたら…… 悲しいのは辛いね。楽しいことは…… 二人が寝る時には裸で寝るのを知った今かな。
僕はクリスティンさんのいる西門に向かう。北門では人手がいるだろうから、不幸にも~の力を使ってクリスティン軍団を作り上げよう。使い捨てにしないように修理が終わったら解放してあげないと。
「……団長、無事でしたか」
心配されているんだろうけど冷静に言われると「無事で当然」と言われている様な気がするよ。
「……敵は一人も来ませんでした」
それは良かった。
「……一人も殺してません」
それもいい事だよ。殺さないで戦争が終わったんだから、取り合えず。僕はクリスティンさんに現状報告をして、クリスティン軍団の許可を出したら冷徹な目に暖かさが戻っていった。殺しはナシで。
クリスティンさんには北門に行ってもらおう。軍団を作るのに必要や人も多いし城門、城壁の修理、怪我人の介護、やる事はいっぱいある。
僕はぐるりと回るように東門に帰って来たらオリエッタが装甲服で城門の修復していた。あまり装甲服は見せたくないけどマンパワーは侮れないものがある。
「団長~。ほとんど修復は終わりました~。オリちゃん休むです~」
打ち破られた城門は補修され壊される前と同じ様にそこに立っていた。恐らく錬金術も使ったであろうオリエッタには感謝です。日頃から泊まる宿屋で色々な物を破壊しては直してもらっている経験が役に立ったかな。
装甲服を脱いだオリエッタは汗まみれになっている程でどれだけ大変だったかが伺える。スク水で汗まみれ。暗部だねぇ。
「団長~。戦時報酬が欲しいです~」
今か! 予想は付いていたけど今なのか! 今でもいいね、スク水は。僕は戦時報酬として汗まみれになった装甲服を洗うのを手伝った。
もちろん人気の少ない所で、装甲服をあまり見られない様に洗った。外回りはそのままで、中を拭いたくらいだがオリエッタの汗の香りが鼻孔をくすぐる。
神速はあってもパワーの無い僕には装甲服が羨ましい。これを着て神速を出せないものかと中を見ても、サイズがオリエッタ専用で着れそうもなかった。
「仕舞っちゃいます~」
体長二メートルの装甲服の足元に、魔方陣が輝くと吸い込まれていく。せめて僕が離れてからにしてくれ。このまま装甲服と一緒に吸い込まれたら、何処に行くのだろう。
「これから、どうするですか~」
やる事は多い。これから北門に行って破壊された城門を直したり、夜警に立ったり、部隊編成を手伝ったりと、やる事は多いが全て却下する!
だって僕は指揮官じゃないしぃ~。城門を直すのならクリスティンさんが行ったしぃ~。夜警はせっかく起き出した街の人がやればいいしぃ~。
「休むのも仕事のうちですから」
装甲服の中には空調設備が整って無いのだろうし、二人とも汗まみれで掃除した。後は自分達の汗を流して次の戦闘に備えるのが常道だろう。
僕はオリエッタにローブを掛けて、手を繋いで歩き出す。とてもじゃないが直視出来ん。現代の白の水着なら大丈夫なのだろうが、この世界の素材では透けて見えてしまう。オリエッタの…… 二つの膨らみから見える……
宿屋に戻れば親父さんが迎えてくれて、色々と質問責めにあったが軽くスルーし、僕達は部屋に向かった。
良く今まで我慢出来たと自分を誉めてあげたい。装甲服を拭いている時に、目の前に現れた白のスク水のお尻に手を出さなかった事を。
「お風呂に入ってくるです~」
ローブを脱いで一人でバスルームに向かうオリエッタ。ちょ、ちょっと待てよぉ。ローブは邪魔だからいいとして、スク水だぞ、白のスク水だぞ、透けて見えるイチゴ狩りをさせてくれよ。
「あ、僕も……」
慌てて革鎧を外す僕を無視してバスルームに行ってしまうオリエッタ。戦時報酬は洗いを手伝うだけでいいのか!? もしかして、お風呂で綺麗に洗ってからベッドインか!?
普段ならそれでもいい。それでもいいのだけど、今は違うだろ。男心をもてあそんでポイッか!? 本来なら手を出したら犯罪なのだけど、オリエッタは成人だ、今の姿はコスプレだ。脱がれる前に脱がす。いや、脱がさないでヤりたいの。
革鎧もそこそこに、僕はオリエッタが向かったバスルームに入れば、お湯を貯め、ちょうど肩に掛かった水着を脱ぐ所だった。
すかさず肩に手をやり、後ろから抱き締める。オリエッタの汗の香りが漂い、このまま抱き締めていたい。
「汗臭いです~」
それもまた良し。少し離れて後ろ姿を堪能させてもらえば、可愛いお尻のラインがピッタリと出ていた。これもまた良し。
振り替えさせて見れば、うっすらとイチゴが。僕はすかさず手をやり触れた。「あぁんっ!」との声と共に固くなるイチゴは食べ頃を迎えた様だった。
「すぐに脱ぐです~」
だ・か・ら、脱いだらダメなの。脱がないのがグッドなんだから、そんなんじゃ「いいね」ボタンは押してもらえないよ。
だけど、そんな事は言えない小心者。だが、僕にも意地がある。ここまで来て引けるものか。僕は脱ぎ始めたオリエッタを制する事も無く、肩紐の水着を胸が見えるまで引き下ろした。
「きゃっ」
反応が可愛い。そしてポロリとはみ出る胸はもっと可愛い。大きなマシュマロの上のピンクな木苺さん、こんにちは。
肩紐は肘の所まで降ろされ、胸がいい角度で見えている。この下乳のラインに合わせるのがコツだ。上げてはマシュマロが隠れてしまうし、降ろし過ぎてはスク水の良さが半減だ。
この絶妙な場所が大事。これが分かるようになって、やっと一人前と言えよう。僕もここまで達するには血のにじむ努力が……
「恥ずかしいです~」
水着を全部脱ぐ訳では無く、ピンポイントでの露出は気分を高揚させて、オリエッタの肌も紅葉させる。ただのマシュマロと思ったけど、イチゴ味に変わったのか。
オリエッタは恥ずかしがって顔を背けるだけで、僕にも何もしてこない。オリエッタが本気を出して僕に抱き付けば、背骨が折れて身長は半分になるし、両手を僕の頬に当て首を引き抜くのも簡単だ。
そのオリエッタが白のスク水を降ろされたからって、力任せに嫌がるのも簡単なにの何もして来ない。僕はオリエッタの木苺を舐め回した。
「あひゃ…ぁ… あぁぁ……」
少し汗の味のする木苺を唇でつまみ、舌先で転がす。オリエッタは身体をくねらせ逃げようとするが、僕の強靭な腕がそれを抱き止めた。
「ダ…メぇぇで…ぇすう… いやぁ…あぁぁんん……」
嫌がっても逃げはしないオリエッタに、超振動の左手を秘部へと押し付けた。
「む…ぅりで…す、立ってられな……いぃ」
立っていられないほど、戦闘で疲れていたなんて知らなかったよ。それなら座らせてあげないと。僕の上に。肉棒を刺し込んで。
スク水を左手でずらし、右手で足を持ち上げ、秘部が見えた所ですかさずペティナイフを差し込む。
「あ…っんんっ、入…ってぇ来たぁっ」
ゆっくりと抜けない様に腰を降ろし、オリエッタが僕の上に乗るように。座って休んでね。僕は自分がこの体勢でいる時点でイキそうだよ。
可愛いオリエッタが白のスク水を胸まではだけ、肉棒を刺し込み僕の上に座っているなんて……
「あああっんん、深いですぅぅ」
深いのはこれからだよ。■■■■、凝縮、ショートソード!
人並みくらいのペティナイフから、男優を越えるほどの長さにまで成長した肉棒はオリエッタの内蔵まで届くのか!?
「はぁああ……っ!んん……ああぁ…! 届いてるぅぅ……」
ゆっくりとお休み…… 神速!
「ああがっがあ……は……ふぅう…あ……んんっ」
最後にはがっちりと抱き締め、満足の行くまで中に出した。スク水少女と同意の元での愛し合い。これぞ男の極み。
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