174 / 292
第百七十四話
しおりを挟む
一発五百ゴールドの祝砲、気に入ってはもらえ無かったようだ。
「オリエッタ、もういいですよ。残りは後で使いましょう」
オリエッタが射撃ポイントとした民家の屋根は吹き飛び下に抜け落ち、今では三階の窓から狙撃していた。
レールガンの挑発に乗る事も無く、ドロンで見た感じは東西から北にかけての半包囲陣が組み上がり、何故か南側には魔王軍の姿は無かった。
「まだ入って来ねえのか。退屈な時間だ」
プリシラさんには退屈でも、僕に取っては思考を巡らす時間に当てれる。普通なら全包囲で兵糧攻めを狙ったり、援軍や逃げ出すのを防ぐはずが魔王軍にはそれが無い。
夜襲の時に見られなかった陣構え。もしかして短期決戦のつもりなのかな。流石にそれは無謀だ。ハルモニア王都、クリンシュベルバッハ城に集まった数と大きさから簡単に落ちるものじゃない。
思考を止めてはいけないが、プリシラさんが暇だと言うなら団長としてそれを解消しなければならないだろう。僕は神速で静に後ろに回って鎧の隙間から手を入れモミモミと……
「少しはまともに戻った様だな、腐れ……」
「暇だと言うので先程の続きをしようかと」
唸るハルバート! モード・ツーで受けるゼブラ! オリエッタソードじゃなかったら剣ごと真っ二つに成りかねない破壊力。
「戻り過ぎじゃねぇか、腐れ」
「戻してくれた感謝をモミっと込めたのですけど」
新たな戦いが切って落とされない! クリスティンさんに二人で「不幸にも」を喰らったから。不意打ちはキツいよクリスティンさん。
「……わたしで良かったら」
そっちか!? その言葉に甘えよう。僕は神速で心臓マッサージをしつつ、ゆっくりとクリスティンさんの前に立つ。そして、ゆっくりとクリスティンさんの胸を目掛けて手を伸ばすと、針の様な細いレーザーが何本も右手を貫いた。
「ノォォォォ!」
いくら針でも爪先から二の腕を何百の針で貫かれたら痛いです。痛いを通り越して腕の腱が切れただろ。肩から下が動かねえよ、これから戦争するのにどうするんだソフィア!
「うふふ、いちゃラブ禁止です」
笑顔で言われても許せる訳が無い。が、許す。旅団で治癒の魔法を使えるのはソフィアさんだけだから……
「ソフィアさん、いきなりは酷くないですか。その光る玉から出てくるレーザーだってかなり痛いですよ」
「そうなんですか。それは知らなかった」
いや、今、目の前で右手が血だらけになった男が言うんだから間違いないよ。右手に付けたガントレットも貫通してるんだよ、穴だらけだよ。
「な、治してもらってもいいですか?」
「どうしましょう、うふふ」
はよ、治せや! こんな状態で戦えるか! 僕は魔王の首を取るつもりでもいるんだよ。早く戦争なんて終わらせて、やりたい事があるんだ。ビーチで遊びたいんだ。
「姉さん! 進行するようにと…… ぐぐぅ」
哀れだ……
「……報告は旅団長にしなさい。……あなたはいらない」
僕は何とかクリスティンさんを止め、報告に来た仕事の出来そうな男の命を救った。 ……もう早く戦争しようぜ。
「ソフィアさん出撃です。腕を治して下さい。分隊! 出撃!」
最後尾から追い掛ける様に前に出た僕達はプリシラさんを先頭に、全てを殲滅する。いや、陽動なんだから、適当に戦って逃げないとダメだった。プリシラさんを連れて来たのは失敗かな。
とにかく魔王軍を街中に引きずり出して罠にハメないと。殺って逃げる。ヤり逃げ作戦…… 言葉が悪いな。「転進作戦」を始めようか。
街中に入っても静かなものだ。アラナの操作するドロンからはハーピィの姿は消えたが魔王軍は街の外で待機したままだった。
「焼き鳥食いてぇ」
不謹慎だぞ。ハーピィの焼き鳥なんて絶対に僕は嫌だ。近くで見た事が無いから言えるんだ。あれは鳥じゃなくて、鳥人間だぞ。琵琶湖で飛んでるのとは訳が違う。
ただハーピィが居なくなったのは良い兆候だ。偵察されないから。今はハーピィが爆装しているのだろう。偵察と爆撃で部隊を二つに分ける程の数が揃えられない証拠だ。
敵もここまでの連戦で苦しいはずだ。僕達が長期戦に持ち込めれば勝てるかもしれない。少なくとも援軍の予定はある。
「団長、敵ッス。その先の通りを曲がって来たら会えるッス」
「数と種類は?」
「オーガが十匹、ゴブリンいっぱいッス」
せめて「多数」と言ってくれ、その方が雰囲気が出るから。
「分隊、横隊陣形! 敵が来るぞ!」
横隊が組まれた時にオーガが脇から顔を出す。獲物を見付けた野獣の咆哮をあげて。
「オレンジ・ナイン! レディ、セット。ハッ、ハッ、ハッ!」
「なんだそりゃ?」
アメフトです。一度やってみたかっただけなんです。クォーターバックが叫んで試合が始まるんですけど、分からないですよね。
「僕の村でする、戦いの掛け声みたいなものです。あと、戦う前に「ガンバッテ、ガンバッテ」って踊るのもあるんですよ」
「そんで…… 目の前に来ているオーガにはどう頑張るんだ?」
「……オリエッタ、行け! 殲滅しろ!」
空気を切り裂く巨大なハンマーを止められるオーガは居ない。槍や剣で襲い掛かろうとも超振動を流している装甲服に傷一つ付く事は無かった。
「団長~。見るです~」
装甲服が一瞬震えて超振動を起こすと身体中に付いていた血や肉片が重力に従って落ちてくる。瞬く間に、いつも通りの綺麗な装甲服が出来上がった。
「それって……」
超音波洗浄機みたいな物か。何て便利グッズなんだ。今度、僕も洗濯当番の時に左手の超振動を使ってみよう。落ちない汚れも脱水の手間も省けそうだ。
「こんな事も出来るんです~。オリちゃんはいつもピカピカです~」
そりゃ良かったね。戦闘中だから超振動の無駄遣いは抑えてね。超振動が生活に役立つなら、何か役立つ物を作って売りだそう。平和利用、なおかつ借金返済に当てられる。
「退屈だな……」
また、それか…… それなら乳を出せ、乳を。モミっと暇潰しをして…… 神速の心臓マッサージ!
「ク、クリスティンさん…… なぜ……」
前触れが無いクリスティンさんの「不幸にも」は起きてからじゃないと反応が出来ない。起きてからだと心臓が痛い。
クリスティンさんは自分のを揉めよと、無言で胸を張った。この流れだと次はソフィアさんのレーザーが飛んで来そうなので止めておくよ。僕が無言で首を横に振ると、少し悲しそうに肩を落とした。
「次、行こうぜ」
いつも元気だな、お前は。あんまり前には出たく無いんだけどね。僕達は陽動で敵を引き込む係なんだから、前に出すぎると爆破に巻き込まれるぞ。
「アラナ、他の動きはどうなってる?」
「いくつか入ってるッス。戦闘はまだみたいッスけど、本隊は動いていないッス」
もう少し前に出ないと出て来てはくれないかな。出来れば一番最初に壁に戻りたいんだけどね。 ……あれ? 旅団の数が増えてる?
「えっ!? リヒャルダちゃん、何でいるの!? クリスティンさん選んだんですか!?」
増えた数はリヒャルダちゃんが作った小型のゴーレムだった。その数、三十。土魔法使いとしては最上位に当たるくらいだけど、リヒャルダちゃんを前線に出すつもりは無かったぞ。
「……来たいと言った」
来たいと言ったら来させるのか!? 服を脱げと言ったら脱ぐのか! ……それはちょっと脱いで欲しいけど。リヒャルダちゃんに前線は重すぎる。
「ご、ごめんなさい。どうしても役に立ちたくて……」
健気な事で嬉しいけれど、僕達は陽動、つまりエサなんですよ。パクりと食べられる為に来てるのにリヒャルダちゃんを食べさせる訳には行かないよ。もちろん誰一人として食べさせるつもりも無いけどね。
「いいじゃねえか旅団長。こんなちっこいのが頑張ろうって言ってるんだぜ」
僕に意見をした旅団の正義感はパクりとクリスティンさんの「不幸にも」を喰らった。意見は大事だよ、死人は無しで。
僕は正義感を蘇生した。今回は死人は無しで行きたい。少なくともクリスティンさんの「不幸にも」の犠牲者を無くしたいよ。
「仕方がないですね。三メートル級を三体出して、常に自分の身を守ること。いいですね!」
「はい、頑張ります!」
「良かったじゃねぇか、リヒャルダ。戦果をあげな」
まったく人の気苦労も知らないで…… そこ! リヒャルダちゃんの乳を揉むな! お父さんは許しませんよ!
僕は一抹の不安を抱えながら先に進むように命じた。リヒャルダちゃんの胸は僕が守る!
「オリエッタ、もういいですよ。残りは後で使いましょう」
オリエッタが射撃ポイントとした民家の屋根は吹き飛び下に抜け落ち、今では三階の窓から狙撃していた。
レールガンの挑発に乗る事も無く、ドロンで見た感じは東西から北にかけての半包囲陣が組み上がり、何故か南側には魔王軍の姿は無かった。
「まだ入って来ねえのか。退屈な時間だ」
プリシラさんには退屈でも、僕に取っては思考を巡らす時間に当てれる。普通なら全包囲で兵糧攻めを狙ったり、援軍や逃げ出すのを防ぐはずが魔王軍にはそれが無い。
夜襲の時に見られなかった陣構え。もしかして短期決戦のつもりなのかな。流石にそれは無謀だ。ハルモニア王都、クリンシュベルバッハ城に集まった数と大きさから簡単に落ちるものじゃない。
思考を止めてはいけないが、プリシラさんが暇だと言うなら団長としてそれを解消しなければならないだろう。僕は神速で静に後ろに回って鎧の隙間から手を入れモミモミと……
「少しはまともに戻った様だな、腐れ……」
「暇だと言うので先程の続きをしようかと」
唸るハルバート! モード・ツーで受けるゼブラ! オリエッタソードじゃなかったら剣ごと真っ二つに成りかねない破壊力。
「戻り過ぎじゃねぇか、腐れ」
「戻してくれた感謝をモミっと込めたのですけど」
新たな戦いが切って落とされない! クリスティンさんに二人で「不幸にも」を喰らったから。不意打ちはキツいよクリスティンさん。
「……わたしで良かったら」
そっちか!? その言葉に甘えよう。僕は神速で心臓マッサージをしつつ、ゆっくりとクリスティンさんの前に立つ。そして、ゆっくりとクリスティンさんの胸を目掛けて手を伸ばすと、針の様な細いレーザーが何本も右手を貫いた。
「ノォォォォ!」
いくら針でも爪先から二の腕を何百の針で貫かれたら痛いです。痛いを通り越して腕の腱が切れただろ。肩から下が動かねえよ、これから戦争するのにどうするんだソフィア!
「うふふ、いちゃラブ禁止です」
笑顔で言われても許せる訳が無い。が、許す。旅団で治癒の魔法を使えるのはソフィアさんだけだから……
「ソフィアさん、いきなりは酷くないですか。その光る玉から出てくるレーザーだってかなり痛いですよ」
「そうなんですか。それは知らなかった」
いや、今、目の前で右手が血だらけになった男が言うんだから間違いないよ。右手に付けたガントレットも貫通してるんだよ、穴だらけだよ。
「な、治してもらってもいいですか?」
「どうしましょう、うふふ」
はよ、治せや! こんな状態で戦えるか! 僕は魔王の首を取るつもりでもいるんだよ。早く戦争なんて終わらせて、やりたい事があるんだ。ビーチで遊びたいんだ。
「姉さん! 進行するようにと…… ぐぐぅ」
哀れだ……
「……報告は旅団長にしなさい。……あなたはいらない」
僕は何とかクリスティンさんを止め、報告に来た仕事の出来そうな男の命を救った。 ……もう早く戦争しようぜ。
「ソフィアさん出撃です。腕を治して下さい。分隊! 出撃!」
最後尾から追い掛ける様に前に出た僕達はプリシラさんを先頭に、全てを殲滅する。いや、陽動なんだから、適当に戦って逃げないとダメだった。プリシラさんを連れて来たのは失敗かな。
とにかく魔王軍を街中に引きずり出して罠にハメないと。殺って逃げる。ヤり逃げ作戦…… 言葉が悪いな。「転進作戦」を始めようか。
街中に入っても静かなものだ。アラナの操作するドロンからはハーピィの姿は消えたが魔王軍は街の外で待機したままだった。
「焼き鳥食いてぇ」
不謹慎だぞ。ハーピィの焼き鳥なんて絶対に僕は嫌だ。近くで見た事が無いから言えるんだ。あれは鳥じゃなくて、鳥人間だぞ。琵琶湖で飛んでるのとは訳が違う。
ただハーピィが居なくなったのは良い兆候だ。偵察されないから。今はハーピィが爆装しているのだろう。偵察と爆撃で部隊を二つに分ける程の数が揃えられない証拠だ。
敵もここまでの連戦で苦しいはずだ。僕達が長期戦に持ち込めれば勝てるかもしれない。少なくとも援軍の予定はある。
「団長、敵ッス。その先の通りを曲がって来たら会えるッス」
「数と種類は?」
「オーガが十匹、ゴブリンいっぱいッス」
せめて「多数」と言ってくれ、その方が雰囲気が出るから。
「分隊、横隊陣形! 敵が来るぞ!」
横隊が組まれた時にオーガが脇から顔を出す。獲物を見付けた野獣の咆哮をあげて。
「オレンジ・ナイン! レディ、セット。ハッ、ハッ、ハッ!」
「なんだそりゃ?」
アメフトです。一度やってみたかっただけなんです。クォーターバックが叫んで試合が始まるんですけど、分からないですよね。
「僕の村でする、戦いの掛け声みたいなものです。あと、戦う前に「ガンバッテ、ガンバッテ」って踊るのもあるんですよ」
「そんで…… 目の前に来ているオーガにはどう頑張るんだ?」
「……オリエッタ、行け! 殲滅しろ!」
空気を切り裂く巨大なハンマーを止められるオーガは居ない。槍や剣で襲い掛かろうとも超振動を流している装甲服に傷一つ付く事は無かった。
「団長~。見るです~」
装甲服が一瞬震えて超振動を起こすと身体中に付いていた血や肉片が重力に従って落ちてくる。瞬く間に、いつも通りの綺麗な装甲服が出来上がった。
「それって……」
超音波洗浄機みたいな物か。何て便利グッズなんだ。今度、僕も洗濯当番の時に左手の超振動を使ってみよう。落ちない汚れも脱水の手間も省けそうだ。
「こんな事も出来るんです~。オリちゃんはいつもピカピカです~」
そりゃ良かったね。戦闘中だから超振動の無駄遣いは抑えてね。超振動が生活に役立つなら、何か役立つ物を作って売りだそう。平和利用、なおかつ借金返済に当てられる。
「退屈だな……」
また、それか…… それなら乳を出せ、乳を。モミっと暇潰しをして…… 神速の心臓マッサージ!
「ク、クリスティンさん…… なぜ……」
前触れが無いクリスティンさんの「不幸にも」は起きてからじゃないと反応が出来ない。起きてからだと心臓が痛い。
クリスティンさんは自分のを揉めよと、無言で胸を張った。この流れだと次はソフィアさんのレーザーが飛んで来そうなので止めておくよ。僕が無言で首を横に振ると、少し悲しそうに肩を落とした。
「次、行こうぜ」
いつも元気だな、お前は。あんまり前には出たく無いんだけどね。僕達は陽動で敵を引き込む係なんだから、前に出すぎると爆破に巻き込まれるぞ。
「アラナ、他の動きはどうなってる?」
「いくつか入ってるッス。戦闘はまだみたいッスけど、本隊は動いていないッス」
もう少し前に出ないと出て来てはくれないかな。出来れば一番最初に壁に戻りたいんだけどね。 ……あれ? 旅団の数が増えてる?
「えっ!? リヒャルダちゃん、何でいるの!? クリスティンさん選んだんですか!?」
増えた数はリヒャルダちゃんが作った小型のゴーレムだった。その数、三十。土魔法使いとしては最上位に当たるくらいだけど、リヒャルダちゃんを前線に出すつもりは無かったぞ。
「……来たいと言った」
来たいと言ったら来させるのか!? 服を脱げと言ったら脱ぐのか! ……それはちょっと脱いで欲しいけど。リヒャルダちゃんに前線は重すぎる。
「ご、ごめんなさい。どうしても役に立ちたくて……」
健気な事で嬉しいけれど、僕達は陽動、つまりエサなんですよ。パクりと食べられる為に来てるのにリヒャルダちゃんを食べさせる訳には行かないよ。もちろん誰一人として食べさせるつもりも無いけどね。
「いいじゃねえか旅団長。こんなちっこいのが頑張ろうって言ってるんだぜ」
僕に意見をした旅団の正義感はパクりとクリスティンさんの「不幸にも」を喰らった。意見は大事だよ、死人は無しで。
僕は正義感を蘇生した。今回は死人は無しで行きたい。少なくともクリスティンさんの「不幸にも」の犠牲者を無くしたいよ。
「仕方がないですね。三メートル級を三体出して、常に自分の身を守ること。いいですね!」
「はい、頑張ります!」
「良かったじゃねぇか、リヒャルダ。戦果をあげな」
まったく人の気苦労も知らないで…… そこ! リヒャルダちゃんの乳を揉むな! お父さんは許しませんよ!
僕は一抹の不安を抱えながら先に進むように命じた。リヒャルダちゃんの胸は僕が守る!
0
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる