異世界に来たって楽じゃない

コウ

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第二百八十七話

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 出ない神速、モード・シックス。それでも構わん。機先の心眼との合わせ技。少し先の見えた僕は急停止して後ろに跳ねた。
 
 今、見えたんだ。僕が前触れも無く潰されるイメージが。道路を渡って潰されるヒキガエルの様に内蔵を飛び散らかしていた。
 
 「残念。でも、それだけじゃないのよ」
 
 殺意を持った圧迫感が魔王から。心眼を開く前に横に飛んだ。左に飛んだのがミスだったか、遅れた木刀が後ろに飛ばされ、離さなかった僕はバレリーナの様に回転させられた。
 
 何かが木刀を押した感覚。いや、引っ張ったのか?  分からないが、木刀が何かの力を受けたのは確実だ。僕まで引っ張る、何か大きな力だ。
 
 左右からの圧迫。迷わず後方に跳ねる。機先の心眼を使ってもいいけど、潰される自分を見るのは嫌だ。グロは嫌いだ。
 
 何か小春ちゃんは力を飛ばしているのか?  見えない力。しかもノーアクションで力を使ってる。僕の苦手なタイプだ。  ……顔はタイプだ。
 
 久しぶりに見る紫肌の日本人は、凶悪な力を神にもらったみたいだ。いったい何のチートなんだよ。ちらりと、白百合団を見れば皆が押さえ付けられてる様にも見える……
 
 分かった!  さすが俺様、これだけの攻撃で相手の力を見抜くとは、誰か誉めてくれ。そこで苦しそうに寝てないで誉めてくれ。魔王のチートは見えない関取を召喚するんだ!
 
 それなら合点が行く。プリシラさん達は見えない関取が上に乗っているんだ。だから動けずに苦しんでいる。クリスティンさんなんかは、壁と関取に挟まれて壁のオブジェ状態だ。
 
 一家に一つ、白百合団印のクリスティンのオブジェ。家内安全、商売繁盛、浮気の心配も無し。これを謳い文句にクリスティンさんのフィギュアを作ろう。きっと、売れる……
 
 売る前に魔王と関取を何とかしないと。関取が突っ張りで張って来る目の前に「猫だまし」を喰らわせて、廻しを取ってうっちゃる。
 
 失敗したら突き指しそうで怖いな。やっぱり木刀で頭を割るのが正解か。見えないのが欠点だけど……
 
 僕は前後左右に気を配り、木刀を後ろに構える。今の神速はモード・フォーくらいか。絶対射程までは少し距離がある。何とかこの距離を詰めて魔王の頭に……
 
 頭に……  女子高生を殴るのか!?  間違いなく炎上する。そんな事になったら学校は退学、就職だって危なくなる。  ……はっ!  僕の就職先は白百合団だった。
 
 「小春ちゃん!  なかなか面白い力を持ってるね。それもチートかな?」
 
 出来れば話し合いで終わらせたい。せっかく会った日本人。しかも女子高生を撲殺するなんて。僕にはとても……
 
 「そうよ。神様から貰ったの。最初は使い方が分からなかったから、大変だったわ」
 
 相撲部屋の仕来たりは僕にも分からない。きっと女将さんにでもなれば良かったんだよ。ちゃんこ鍋の作り方から始めな。
 
 「神様は何か言ってなかった?  終わりをどうするとか?」
 
 僕はゆっくり近付く。あくまでもフレンドリーに。僕は貴女の味方だよ、友達だよ、善き理解者でカッコいい勇者だよ。首を取る男だよ……
 
 「神様は言ってた。神様の望む面白いエンディングを迎える様にと。神が望むエンディングって、私が望むエンディングと同じだと思うわ」
 
 どこまで自分勝手に考えたらそうなるんだ!  でも神も同じ事を言ったのか。二人の人間に与えた神様が望む面白いエンディング。人が違えばエンディングも違ってくる。本当に神が望む終わりはどっちだ?
 
 「それは僕も同に言われたよ。神が用意した舞台に主役が二人。エンディングは一つ」
 
 神が佐々木小春ちゃんの人間と魔族の共存共栄を、望んだエンディングと思いたい。ただ、生きた環境が悪かったと、僕は思いたい。
 
 「貴方にも言ったのね。どちらかが舞台を降りないと……」
 
 殺意の圧迫を避けてモード・フォー。機先の心眼に使う力の余裕はねぇ。降板するのはお前だ!  佐々木小春!
 
 残像を飛び越し最後の踏み込みに、僕は足をすくわれた。滑った、では無く踏み込む床が無い?  足から上に向かって飛ばされ、高い玉座の間の天井に背中からぶつかった。
 
 「がっ!」
 
 なんで?  呼吸が止まる程の痛みと、そう思う間も無く、今度は床に向かって落ちる。  ジェットコースターは嫌いなんだよ。
 
 床に落ちる寸前にモード・フォーで肉体強化と床に向けて全力で木刀を打ち付け衝撃を緩和した。これがもし、切れ味のいい剣だったなら床が切れていた事だろう。アルマの角で強化した木刀だから出来た事だ。
 
 コノヤロー。背中が痛えじゃねえか!  関取が下から突き上げたより、上に引き上げた感じか?  こいつのチート、ただの相撲部屋じゃないな。
 
 だが、目の前に魔王だ。痛みを堪えろ。射程圏内だ。モード・フォー!  今度も浮いた。足をすくわれるとは違って後ろに引き寄せられる感じ。
 
 前転は得意だけど後転は苦手な僕は何度も頭を打ち付けて転がった。アハハ、星が見える。満天の星空が部屋の中でも見える。
 
 「てめぇ……」
 
 四肢を着き、下を向いたままで言っても迫力は無いが、今はこれが精一杯。逃げたい、帰りたい、ベッドでプリシラさんを抱いて寝ていたい。
 
 膝を着いていた僕の爪先から膝までを関取が踏みつける。痛いと思うより先に今度は尻までも踏みつけ、下半身に乗られた僕は動けなくなった。神速持ちが足を封じられたら意味がねえじゃん。卑怯者、尋常に勝負しろ。
 
 魔王を見上げると黒い影が横から襲いかかった。アラナだと思ったのは爪を伸ばして空中で制止する姿を見た時。そのままアラナの肩が内側に軋み、身体が潰されていく。
 
 神速!  モード・シックス!
 
 動けん!  下半身からピクリとも動かない。足の指さえ動かない。身体を捻って乗っているであろう関取に斬りつければ、何か透明な粘土を斬る様な感触で木刀が止まる。
 
 「アラナ!」
 
 身体を限界まで潰されたアラナは煙になって消えた。分身のほうか!?  最初に見た所を見直せば、上から潰されて苦しんでいるアラナが、そこにはいた。
 
 「ロッサ!  ヤツを殺すのである!  ミカエルを半分やるのは口惜しいが仕方がないのである!」
 
 「お久しぶりです。ミカエルさま。■■■■、三千の剣」
 
 いつもより三倍も力を使うロッサの悪魔の剣は、日差しを隠して飛んで行く。二千までは知ってるけど、こんなに出せるのか!?  行け!  関取を貫いて魔王を針ネズミにしろ!
 
 真横に……  魔王に届く五メートルも前で、勢いも殺さずに曲がって行く三千の剣は壁に突き刺さり消えていった。
 
 張り手だな……  でも張り手なら回りに剣が落ちるか弾かれる。一方だけに曲がって、しかも勢いを殺さないなんて……  
 
 関取じゃ、無いかも知れない。魔王が神様から貰ったチートは見えない関取によるプレス攻撃では無く、何か……
 
 「クソが!  ぶち殺す!  ■■■■、プラチナ・レーザー!」
 
 「待った!」
 
 詠唱が終わった魔法を止められる筈も無く、突き進むプラチナ色の光は魔王目掛けて放たれた。残念な事に魔王とソフィアさんの間には僕がいる。押さえ込まれて動けない僕がいるんだよ。
 
 「ぐぅっ!」
 
 僕の上で直角に曲がるプラチナ・レーザー。曲がった方向は真下。僕の足の左足を貫いて床を焦がす。
 
 「クソ!  てめぇ!  ■■■■、エイト・ライトニングボール。■■■■、極小プラチナ・レーザー!」
 
 未だに伏せているソフィアさん回りに浮かび上がる八つの光の玉。そこから放たれるプラチナ・レーザーは、針の様に細いながらも数千のレーザーを放ち、僕の上で真下に曲がって左足の膝上から引き千切った。
 
 「ぎゃあぁぁぁ!」
 
 痛いの何のって、凄く痛い。まるで足が引き千切られるくらい痛い。形容しがたいぐらい痛い。
 
 「うるせえ!  ガタガタ騒ぐな!  やっと動ける様になったら、てめぇがそれか!  オリエッタ!  固まってるんじゃねぇ、左から行け!  アラナ!  分身だして陽動しろ!」
 
 激が飛ぶ。我らが白百合団、副団長様からの厳しい怒声に震え上がるのは僕だけか……  とりあえず皆が動ける様になったようだ。それなら僕も激を飛ばさないと!
 
 「いってぇぇ!  ソフィア!  何処を狙ってるんだ!」
 
 「魔王です」
 
 そうなんだけどね。足が千切れちゃったのよ。僕は動けないから治しに来てね。出来るだけ急いで、麻酔もしてね。
 
 魔王とプリシラさん達が打ち合う。そうは言っても、近付こうとすれば何かを感じて逃げるだ。一向に近付いての斬擊は繰り出せないでいた。
 
 僕を押し付ける力が弱まった所で、僕は片足で走り、片足を持ってソフィアさんの所に転げ込んだ。少しは分かった魔王のチート。僕の苦手なタイプ、顔はタイプ、相性が悪い。
 
 魔王のチートは重力を操るのだろう。僕が空中に持ち上げられた事、プリシラさん達が苦しそうに伏せていた事、決定的なのはレーザーを曲げた事か。ロッサの剣もそうだが、レーザーは線を引いて曲げたくらいだ。決して弾いたとかじゃない。
 
 それとアラナの分身が潰された事と僕が斬りつけた感じでは、何か透明で粘土みたいな壁がある。重力を操る透明な壁。おそらく、それが佐々木小春のチートだろう。
 
 それにまだ分かった事がある。伊達に片足を犠牲にした訳じゃない。この重力壁と言う物の出せる数には限度があるとみた!
 
 プリシラさん達が動ける様になったのも、僕に対抗する為に重力壁を使い、出せる数を越えたからだ。前世の事もある。小春は白百合団が七人だと思っていた筈だ。
 
 今の白百合団はアラナの分身とロッサ、それにアルマがいるから実質十人いる事になる。前世の記憶で七人と覚えていたら、多くても八か九くらいで僕達の人数を下回る。
 
 これくらいの短時間でここまで分かるなんて、さすが俺様。  ……で、どうする?  近付けない魔法は弾かれるで打つ手に欠ける。
 
 魔力切れを待ちたいが、百四十年も生きてきた魔族の魔力量は底が見えない。それに僕達剣士組は、魔王のチートを勘で避けてるのが多い。疲労は普通に戦うより遥かに大きくなって来る。
 
 短期決戦。数で押して、押し続けて勝機を得るしか無いか。戦術と言う物が思い付かないが、思い付いた所で白百合団が動いてくれる可能性は零に等しい。
 
 「はい、治しましたよ」
 
 普通なら死ぬか引退する怪我もソフィアさんにかかれば、すぐに現役復帰だ。考える時間は貰った。休む時間は貰えない。
 
 「ソフィアさんは自分の身を守る事を第一にして下さい。ソフィアさんに何かあったら大変です」
 
 怪我も覚悟、命を捨てる事も覚悟で挑まなければならない相手だ。治癒魔法が使えるソフィアさんを失う訳にはいかない。
 
 「そ、それはプロポーズですか……」
 
 難しい。言葉って難しい。今のこの時に、プロポーズの言葉に変換されて伝わったのだろうか。初期のワープロ並みの変換能力にバージョンアップを進めたい。
 
 「えっと……  それは……  ルフィナ!  ロッサと共に変な広域魔法を使うなよ!  ウネウネでいけ!  ウネウネで!」
 
 話を変えよう。誤魔化されてると言われても、今は戦ってる最中なのだから……
 
 「ウネウネでは無いのである。千年の呪木である。しかし、この床では呪木は育たないのである」
 
 何でもいいから、臭い息を吐くな。僕達の方に引き寄せられたら死んじゃうの。
 
 「とにかく広域魔法は止めろ。それとクリスティンさん!  後で必ず助けるから、そのまま頑張って!」
 
 元々、体力のある人じゃないし、未だに壁に張り付いている。あれ?  もしかして、動けない今なら触り放題か!?
 
   引き寄せられたのは僕。魔王では無くソフィアさんに。胸元を捕まれ強引なくらいに寄せられて唇を奪われた。柔らかい唇の感触と共に暖かい優しさが流れ込む。
 
 「これで大丈夫です。後で反動が凄いですが、今は魔王を倒すのが先ですから。私達の事は後で……」
 
 ソフィアさんは唇を通して僕に体力を与えてくれたのか。ソフィア・ドーピング。後の事は後だ!  今は魔王を倒す!  だから心臓麻痺は止めて……
 
 
 僕は神速モード・シックスで挑む!
 モード・セブン!  クリスティンさんか?
 モード・エイト?、ナイン?、テン?  モードが際限無く上がり魔王に!
 

 
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