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10,勝田智浩*
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背中で一括りにされた両手は子供の力では振りほどけない。震える肩に、大きな手が食い込む。あどけない瞳に恐怖を浮かべている少年に男は厭らしく笑う。
小さな身体はテーブルにうつ伏せにされると床に足がつかなかった。脚をバタバタとする程度のささやかな抵抗をすれば首を絞められる。
「うっ、かはっ…ぁっ」
怖い怖い怖い怖い怖い。
「静かにできるね?」
男の問い掛けに必死に頷けばやっと両手が離され、咳混じりに噎せていると。
「あっ、あっやめてっ痛い…んぅっ」
男の太い指がぐっと尻に入って来る。その中で指を広げられ、隙間にドロリとした液体が入り込んで来た。
まだ小さなその穴を、男は奥の方まで開くように行き来させるように指を動かした。ビクビクと痙攣する体はどうにかなってしまったんだろうか。永遠にも思われたその時間は唐突に終わった。
男がいきなり指をズッと抜いたのだ。息をついた瞬間。
「あっ、ヒッ?!やぁぁぁ!!!」
指より太くて硬くて熱いものが無理矢理入って来る。メリメリという音が聞こえそうになるくらいで痛すぎて、ボロボロと涙が止まらない。
「ンッ………なんとか入ったようだね」
男が満足そうに笑い、自分のモノで僅かに形の変わった少年の下腹をねっとりと撫でた。声を殺して泣いている少年の顔に自らの顔を近づけてその涙を舐める。そしてうっとりと言った。
「今日も可愛いよ、智浩くん」
「っ!!!」
ガバリと起き上がる。息ができない。落ち着け、あれは夢だ、と何度も自分に言い聞かせて、やっとゆっくりと息を吐いた。起きられなかった時のためにと設置した目覚ましのタイマーより一時間早く起きた。着ていたTシャツが汗を吸い込んで重たい。
いつもいつも見る夢は全く同じなのに慣れることはない。
こうして勝田智浩の日常は始まる。
また寝てもまたあの夢を見てしまうだろうから、あまり眠れない。スマホで5分ごとのスヌーズをかけて浅い眠りを貪る。
定時になって共用のキッチンで顔を洗っていると、
「おふぁよ〜」
と欠伸混じりの声が聞こえた。米田だ。顔をしっかり拭いてから
「おはようございます」
と返すと首を傾げられた。
「何?寝不足?目ぇ赤いよ?」
「……そうですね、そんな所です」
「勝田くんは枕変わると眠れない派?なんなら僕が添い寝してあげようか?人肌あると安心するって言うし」
米田はすこし悪い顔をしてそう言ったが、あの内容の夢の後に『人肌』と聞くとそういう意味にしか聞こえなくて思わず嫌な顔をしてしまう。
米田はたじろいだ様に少し後ろに下がった。
「えっ……そんなに嫌だった?!ごめんジョークだから!!!!」
慌てて宥められる。
「あ……いえ、先輩の事じゃなくて…夢のことを思い出してしまって…多分魘されてうるさいと思うので、添い寝してもらったら先輩に迷惑がかかりますし」
米田が小声で「危機感ゼロかよ」って言うのが聞こえたがなんのことだか分からない。
「夢ねえ…なんだったら起こす役しても良いけど、僕めちゃくちゃよく寝ちゃうからあんま役には立たないかもね」
「気にしないで下さい…多分そのうち治ると思うので」
「そう…まぁ無理はしないで。一緒に寝てあげるっていうとこはジョークではないし」
真剣に話を聞いてくれたのはありがたいが、寝言で何か呟いてしまったらきっと米田は「気持ち悪い」と言って離れてしまうだろう。
それは避けたかった。せっかく自分と普通に接してくれる人間にそんな理由で消えてほしくない。
勝田はただ一言、「ありがとうございます」とだけ告げた。
小さな身体はテーブルにうつ伏せにされると床に足がつかなかった。脚をバタバタとする程度のささやかな抵抗をすれば首を絞められる。
「うっ、かはっ…ぁっ」
怖い怖い怖い怖い怖い。
「静かにできるね?」
男の問い掛けに必死に頷けばやっと両手が離され、咳混じりに噎せていると。
「あっ、あっやめてっ痛い…んぅっ」
男の太い指がぐっと尻に入って来る。その中で指を広げられ、隙間にドロリとした液体が入り込んで来た。
まだ小さなその穴を、男は奥の方まで開くように行き来させるように指を動かした。ビクビクと痙攣する体はどうにかなってしまったんだろうか。永遠にも思われたその時間は唐突に終わった。
男がいきなり指をズッと抜いたのだ。息をついた瞬間。
「あっ、ヒッ?!やぁぁぁ!!!」
指より太くて硬くて熱いものが無理矢理入って来る。メリメリという音が聞こえそうになるくらいで痛すぎて、ボロボロと涙が止まらない。
「ンッ………なんとか入ったようだね」
男が満足そうに笑い、自分のモノで僅かに形の変わった少年の下腹をねっとりと撫でた。声を殺して泣いている少年の顔に自らの顔を近づけてその涙を舐める。そしてうっとりと言った。
「今日も可愛いよ、智浩くん」
「っ!!!」
ガバリと起き上がる。息ができない。落ち着け、あれは夢だ、と何度も自分に言い聞かせて、やっとゆっくりと息を吐いた。起きられなかった時のためにと設置した目覚ましのタイマーより一時間早く起きた。着ていたTシャツが汗を吸い込んで重たい。
いつもいつも見る夢は全く同じなのに慣れることはない。
こうして勝田智浩の日常は始まる。
また寝てもまたあの夢を見てしまうだろうから、あまり眠れない。スマホで5分ごとのスヌーズをかけて浅い眠りを貪る。
定時になって共用のキッチンで顔を洗っていると、
「おふぁよ〜」
と欠伸混じりの声が聞こえた。米田だ。顔をしっかり拭いてから
「おはようございます」
と返すと首を傾げられた。
「何?寝不足?目ぇ赤いよ?」
「……そうですね、そんな所です」
「勝田くんは枕変わると眠れない派?なんなら僕が添い寝してあげようか?人肌あると安心するって言うし」
米田はすこし悪い顔をしてそう言ったが、あの内容の夢の後に『人肌』と聞くとそういう意味にしか聞こえなくて思わず嫌な顔をしてしまう。
米田はたじろいだ様に少し後ろに下がった。
「えっ……そんなに嫌だった?!ごめんジョークだから!!!!」
慌てて宥められる。
「あ……いえ、先輩の事じゃなくて…夢のことを思い出してしまって…多分魘されてうるさいと思うので、添い寝してもらったら先輩に迷惑がかかりますし」
米田が小声で「危機感ゼロかよ」って言うのが聞こえたがなんのことだか分からない。
「夢ねえ…なんだったら起こす役しても良いけど、僕めちゃくちゃよく寝ちゃうからあんま役には立たないかもね」
「気にしないで下さい…多分そのうち治ると思うので」
「そう…まぁ無理はしないで。一緒に寝てあげるっていうとこはジョークではないし」
真剣に話を聞いてくれたのはありがたいが、寝言で何か呟いてしまったらきっと米田は「気持ち悪い」と言って離れてしまうだろう。
それは避けたかった。せっかく自分と普通に接してくれる人間にそんな理由で消えてほしくない。
勝田はただ一言、「ありがとうございます」とだけ告げた。
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